第40話獣王との会談
獣王との話し合いです。
計画通りに壁を造り、帝国と獣王国の戦争を一時的に終了させた後、僕達は獣王の使者と名乗る人に獣王からの会談の誘いがあるといわれたので、その人に付いていくことにした。
天幕が立ち並ぶ中、奇異な目で見られながら僕達は変装を解くことなく進んでいく。
使者の獣人が一番大きな天幕の前で止まり、何かの獣魔術を発動させ中に入る・・・使者の人に中から招かれ、中へと進んでいく。
中は外からは想像できないほどの大きさだった。
中には大きな机が中心に設置されていて、奥に大きな地図も壁に置かれていた。
座っているのは獣王国の幹部と思われる獣人達で、獣王も奥に座っていた。
僕達が天幕の中に入ると、獣人達からの突き刺すような視線が、僕達を襲ってきた。
使者の人が執事のような仕草で、僕たちに椅子をすすめた後、獣王の後ろに付いた。
僕達は椅子に座り獣王の言葉を待つ。
「君達に話がある」
優しく話しかけてきた獣王に即座に反応する。
「なんでしょうか」「なんですか」
「君達、人間だろう?」
「え、違いますけど」
先を急いだのか、確信を突いてきたので、シャーリーはアワアワしていた。
それが少し面白くて笑ってしまった。
「何を笑っているのかな、それが変装だということに気づいていないとでも思っているのか?」
僕は今していた変装を一瞬で解き、アイテムボックスに放り込んだ後スーツ姿に一瞬で着替える。
その間約0.02秒。
「変装していてすみませんね」
着替えられてないシャーリーは、僕が着替えているのを見て驚き隠せずにいた。
「いや・・・別にそこまで気にしてはいなかったのだが」
獣王は少し困惑しているようだ。
「アンクリード様、この人間は信用ができません。変装して現れるなど・・・」
獣人の幹部と思われる獣人がこちらを睨みつけながら、憎々しく言葉を放った。
「少し待て、イレオン・・・気になってはいたのだけれど、君達があの魔術を放ったのかい?」
「そうですよ、僕がスリープをして」
「私が壁を造りました・・・」
顔を見合わせながら、合わせたような感じで話をする。
「そうか・・・王として君達に感謝を述べよう。・・・・・・感謝する・・・だが人間の君達がなぜ獣人である我等を助けてくれたのかを教えてくれ」
厳格な声でそう言った獣王に僕も真剣に答える。
「これ以上戦争で獣人と人間の数を減らさないようにするためです。僕の想定だと獣人軍人間軍共に半数の被害がでることになるはずでした。」
「貴様、言うことに非ず、我々を侮辱するとは・・・死にたいのかっ」
イレオンとやらがまた勝手に怒り始めた。
「イレオン、恩人に何をするつもりだ」
「アンクリード様申し訳ありません、ですが・・・」
「ですがではない、恩人に対して無礼な真似をするとは、本来ならば打ち首物だぞ」
獣王が部下に厳しい物言いで話をする。
そこから何故か主従関係の物語が始まり10分ほど経った。
「待たせてしまってすまない、君達に何か褒美でもあげようと思うのだが、何が欲しい?」
そう言った獣王に、僕は間髪入れず直ぐに答えた。
「勇者の鎧を下さい」
その後、30分ほど交渉し僕は勇者の鎧を手に入れた。
次回から世界樹の民です。




