第37話獣王国VS帝国 2話目
すいません今回、ほぼ戦いません
戦争の時に使われるのは主に『軍団魔術』という魔術なのだが、獣人は普通魔術が使えない。
獣人族が魔術の代わりに生み出したものが獣魔術というもので、魔術を獣人族に使えるように改良されたものだ。
魔術は魔力を使って使用するものだが、獣魔術は獣人族にしかない【気】というのを使って、特殊な魔術を発動することができる。
しかし【気】は1人1人の量が少ないのと、1人1人の気の種類も違いすぎるため、軍団魔術のような効果は発揮できない・・・・・・しかしここにはシャーリー(賢者)と僕(勇者)がいるためどんなに魔力を喰う魔術でも簡単に発動できるはずだ。
できるだけどちらの方にも被害は出したくないというのが僕の心情で、シャーリーもそれに賛同してくれた。
帝国も獣人の軍を待ち構えていたようで、懐かしい帝国の騎士や傲慢な帝王などもいた。
僕の見立てとしては、最初に帝国軍からの軍団魔術や大規模魔術によって、獣人軍の7分の1つまり2万程が消え失せる、しかし帝国軍もその反動によって攻められていき、双方の軍が半壊ほどしたところで、停戦協定が結ばれるだろう・・・・・・
しかしそれではダメだ、全く過去と折り合いが付けられていない・・・
そして僕が考えたのはこの作戦だ、帝国軍に『魔術効果最大化魔法効果最大化』によって強大になったスリープをぶつけ、帝国軍の半数を眠らせる。
これによって帝国は眠った兵士たちを残して一度引くはずだ。
その後は引いていった帝国軍と、獣人軍の間に巨大な壁を作り、どちらも攻められないようにする。
そして眠っている帝国軍獣人軍が全て捕虜にし、帝国へ賠償金などを要求する・・・
その後も巨大な壁が残り続けるので、戦争にはならないはずだ・・・
しかし問題は2つ・・・・・・
一つ目は帝国軍が一度引いてくれるかという問題だ、しかし引かなかった場合、シャーリーの風の魔術で全て押し返されることになっている。
もう一つは、獣人軍が捕虜をどうするのかという問題だ・・・・・まぁそれについては終わった後に考えるしかないか・・・・・・
僕も覚悟を決めている、人をできるだけ殺さないようにしても、勝手に人は死ぬものだ・・・・・・
それで諦めるのではなく、どうやったら人がもっと死なないのかを考えなければならない。
獣人軍の中でもみくちゃにされながら僕は小声で詠唱を始めた・・・
「我が魔力を使用し、我が声にこたえろ、その代償を払い、全てを最強と成せ『魔術効果最大化魔術効果最大化』」
「我が魔力を使用し、我が声に答えろ、人間の欲を刺激し、その効果を留めろ、全ては眠りへと帰るのだから『スリープ』」
普通は詠唱しなくても問題ないのだが、多数の人間に掛けるときは、やはり詠唱した方が効果が強い。




