第12話聖剣強奪物語 1話目
聖剣を手に入れるために僕は、まず帝都に行くことを決めた。
他国の人間が帝都に行くためには、何か実績を上げなければならない。具体的には竜を倒すことや、災害級の魔物を撃退したりすることで、手っ取り早く、帝都に入れるようになるらしい。
僕は手早く帝都に入るため、強力な魔物を探すことにした。
チュエルニヒッデ要塞から四方10キロには、強大な魔物はいないため、一度要塞内部のギルドに寄り、Bランク以上の、クエストを受けるためギルドのギルド職員に話を聞き、要塞の南にある泥沼地帯にいるというヒュドラを、倒しに行くことになった。
パーティーを組もうという人が何人かいたが、足手まといになられても困るのでパーティーは遠慮しておいた。宿に一泊し、準備を整えてから、行くことにした。
街で、ヒュドラの毒にも効く薬を買い、出発する、南門から出るとすぐに泥沼地帯に侵入した。
沼は広大で、大きかったが、問題は泥に足を取られるということだ。それから逃れるために、飛翔の魔術を使った。
後ろからついてくる怪しい気配を突き放すのも目的だった。
しばらくして、ヒュドラの領域と見てわかるような場所に来ていた。
ヒュドラの領域は毒々しく、紫色の沼があたり一面を覆っていた。ヒュドラは沼地に隠れていて、すぐには分からないところにいたが、僕の魔法を手当たり次第に放つことで、ヒュドラを起こす。
ヒュドラは倒すのに時間がかかった。
毒液に当たらないよう調整して動くのが予想以上に大変で、慣れるのに時間がかかってしまった。魔術攻撃はあまり効く属性がなく、唯一風が一番効いたが、超級魔法でも九つある首の一つしか倒すことができなかった。
風の超級魔法を9個用意し、一斉に放つことでヒュドラを倒すことができた。
細切れになったヒュドラを逆に再生し、討伐部位を復活させる。
ヒュドラの討伐部位を回収し、魔石などの売れる部位も、アイテムボックスの中に入れて、そしてチュエルニヒッデ要塞に向かった。
すでに日が暮れてしまっていたので宿に泊り、翌朝ギルドに向かうことにした。
ギルドでは、何故か俺を誘ったパーティーが、こちらをさげすむように見ていて、さらにギルドの冒険者たちがこちらを見て笑っている。
「おー俺たちの手柄さらったやつがやって来たぜー」
僕は一瞬で事態を察した。こいつらが俺のことをヒュドラの討伐部位を奪ったと、ギルド中に言いふらしたのだ。
ここで、こんなことになれば帝都へ行くことができなくなるうえに、長期間拘束される。
こいつらには恨みしかないが、殺すのはなしだ。
ギルド中の人間に、俺がヒュドラを倒した事実を確認させなければならない。
しかし僕はこの手の嫌がらせが心底嫌いらしい、僕の頭は沸騰寸前の水のようで、爆発寸前のようだった。
顔には出ないが頭は知恵熱が発生しそうなほどに熱くなっていくのが自分でもわかる。
今すぐにでもこいつらを叩きのめしたくなったが、我慢する。
僕は今のみたいな胸糞物が嫌いです




