第11話帝国の現状
帝国の村を改善します
魔の森を抜けた先は、帝国の領土だ。別に関所があるわけでもないが地図で見ると、ここからが帝国の領土ということになっている。
帝国は強大な軍事力を持っているため、帝国の領土に強力な魔物はほとんどいない。
しかしその強大な軍事力をちらつかせ、人々に言うことを聞かせているらしい。
帝国の村
帝国の村は、予想以上に悲惨なことになっていた。
人々の顔は絶望に満ち、畑は荒れ、家は朽ちかけ、最悪、と言っても過言ではない状況だったが、しかし、僕らが何かできるわけでもないし・・・
「助けて、くれ・・・」
くそっ助けてなんて言われれば・・・助けないわけには行かないが、何をすればいいのだろうか・・・・・・勇者として人々を救うのは、自己満足かも知れないが、自分で自分がしたいことを行いそれで村人も救われるのだからいいだろう。
行商人と大幅に力を増した紅の竜を先に行かせ、僕は村に残ることにした・・・
まず水が足りない。
「【レイン】」
この魔術で雨を降らせ、さらに、畑を直し、
「【アースクリエイト】」
畑を直した後は、家を直す。
「【ストーンハウス】」
石の家だが、耐久力は高い。そしてアイテムボックスから、魔の森で手に入れていた野菜やキノコ、食べられる魔物の肉など、をふるまった。
村の周りも木の柵では危ないので、石の壁にしておいた。
僕が滞在して数日、村の色々な物は進化し、新しくなっていた。
村の人々の顔はすっかり元気になり、衣食住が満たされたことで、村民は充実した生活を送ることができていた。
そんなときに現れたのが役人だ、帝国の役人はこの村が発展しているのを見て、さらに多くの税をよこすように言ってきた。
僕はその要求を突っぱね、役人に対し記憶の変換を行う、勇者としてのスキルではなく、隠密などを学んだ際に追加で得たスキルで、10分ほどの記憶を書き換え、友好的な人間へと変える。
人間はそれほど頑丈にはできていない、簡単に記憶の書き換えができる。役人は税を低くすることを約束し、帰っていった。
僕も村に水道を引き、さらに防衛を整えてから、村を出発した、村長には引き留められたが、これ以上僕が行うことではないので、これ以上は手伝うことはない。
僕は村長に貰った手書きの地図を元に進んでいく、しかし地図があまり正確ではなく、迷いに迷ったので、予定としていた昼過ぎ頃を大幅に下回り夜になってしまっていた。
着いたのは帝国の要塞、チュエルニヒッデ要塞だ。
要塞というだけあって、城壁はヨハンの2倍ほどの高さで、上には、バリスタが何台も設置されており、城門は木の柵が守っていて通れそうにない、仕方がないので近くで野営をすることにした。
アイテムボックスの中に入っている、野営道具のテントを設置し、焚火を炊き魔物の肉を焼く、魔物の肉は通常食べることはできないのだが、聖の力によって肉の魔属性を浄化することで、食べれるようにしてあるので、安全に肉を食べることができる。
そのまま、野営を続け、朝まで待つことにした。
次回、『聖剣強奪物語 1話目』




