第100話エピローグ
10000文字ぐらい書くつもりです。(コピペしてます、申し訳ございません)
僕は旅を始めた、しかし転生したシャーリーを探すための旅は難航を極めた。
晴れの日も、雨の日も、強風の日も、雷が落ちている日だって僕は旅を続ける、僕はどんな日でも転生したシャーリーを探すために旅を続ける。
国から国へ都市から都市へ、街から街へ、そして村から村へ、どんな辺境にある村だって探し、見つけた。しかし、どんな街にもどんな村にもシャーリーの姿はない。
僕は知っている、シャーリーが必ず転生していることを・・・・・・
僕は沢山の村を巡った、幾度も村を助け、多くの子供と触れ合い、そして落胆する・・・それを何度も繰り返した。
シャーリーを探すために、ナタリーとリーンとは会うことを失くした。
勇者パーティーという名目が付いて回る以上に、僕だけについてくるわけには行かない。
しかし一応連絡は取るようにしているのが、僕の甘さと言われればそれに甘んじるしかないのだが・・・
1年目、僕は最初にアイオス王国からシャーリー探した。
僕は村々を巡った。アイオス王国に存在する農村は、約300村、その全てを確認した。
人口約50万人のアイオス王国に存在する子供の数は約8万人、僕はその全てを確認した。
さらに僕は何処か辺境の場所に、いるかもしれないと考え、深い森や暗い渓谷にだって足を延ばした。
でもシャーリーはどこにもいなかった。
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2年目、僕はクライシスでシャーリーを探した。
クライスパイル、ラクスフォード、イハエスラハイア、シナースジャルス、スシャラール、その全てを巡った。
甘えを無くし、最短距離を着実に進んでいくことにした僕でも、5つの小国を1年で回るのは困難を極めた。
一つ一つの国に特色があると言っても、その特色が厄介で、大幅に時間を取られたなんて、文句を言ってもいいのだろうか?
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3年目、人間が、それもシャーリーが獣人になることはない!と割り切ったため、獣王国に行くことは止めた。
しかし、その代わりに僕は魔法王国と神聖法国グザファンへと足を延ばした。
魔法王国は、魔王討伐までの旅では行ったことがなかったため、僕は新しい景色に驚愕していた。
神聖法国グザファンは、デモルゴンが倒れたことによって、何か影響があるのかと心配していたのだが、担当神がデモルゴンから変わったことによる影響は少なく、さらに豊作などが続いていることから、魔王を討伐した僕に対する風当たりは全くなく、逆に大きく歓迎された。
さらにシャーリーを見つけるための効率を上げるため、僕は何か特徴がある子供だけを探した。
賢者だったシャーリーならば、神童と呼ばれていても、可笑しくはないと僕は思っていた。
神童と呼ばれ、恥ずかしがるシャーリーを想像して苦笑してしまったのは、墓場まで持っていく永遠の秘密だ。
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4、5年目、まだ僕の精神はギリギリ保たれている、僕は行く当てを失くし、世界中を放浪していた。
世界中と言っても、僕が今まで旅していた東大陸ではなく、遠く海の向こう側の西大陸だ。
東大陸と西大陸は、全くと言っていいほど似ていない。
まず言語が違う、東大陸では国によって訛りのように少しの違いはあれども、構成されている言語基礎はほとんど変わらない。
しかし、西大陸では全てが違う、言語基礎から、話し方も違えば、トーンや音域さえも違う。
さらに大陸の大きさが違う、東大陸の3分の1ほどの大きさの中で、5分の1ほどの人口が日々淡々と暮らしている。
気候や季節区分なども違うのだが、それは省いておく。
僕は半月ほどで言語を完璧に理解し、浮遊魔術によって大陸の隅から隅まで探し回った・・・しかしシャーリーと思われる姿はどこにもなかった。
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6年目、僕は24才になった。シャーリーは順当にいけば、9歳になっているだろう。
僕の、シャーリーの転生者探し、頭文字をとってSTS計画は頓挫寸前だった。
それもそうだ計画の要となるシャーリーを探す僕が、折れてしまいそうなのだから・・・
既に僕は世界中を探した、それは言葉通り世界中だ。
他の大陸が無いか探し回ったり、ほぼ全ての子供と接した。
しかし、どの子共からもシャーリーの気配、シャーリーの魔力の感覚は皆無だった。
僕の脳は闇に沈もうとして、他の世界への移動方法を考え始めた。
他世界に転生している可能性は、0.00000000001パーセント、まぁ無くはないといった確率だが、それで他世界へと転生している場合、今の僕には為す術がないという結論で落ち着いた。
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7年目、シャーリーは10歳になったはずだ、そして強力な職業を得ていることだろう。
しかしあのシャーリーの事だ、3つも職業を得て、両親を混乱させているかもしれない。
僕は、勇者のよる職業を得た子供の祝福。という訳の分からない活動を開始した。
職業を得た子供(10歳になった子供)と触れ合うことで、シャーリーをみつけられるかもしれない。という打算的な物だったが、誰もが喜んでくれたのだから、文句はないはずだ。
僕は職業を得た王族の祝福?という謎めいた活動も行っていた。
しかし、それによって帝国からも依頼が入ったのは驚いた、しかし例外を作るわけにもいかず、僕はよろしくない気分の中、聖剣を盗んだとき以来の帝城の中へ入った。
職業選定式という式に参加している僕は、礼服を着込み、何やら懐かしい気分を味わいながら、厳かな式場を眺める。
帝国の帝王が最前列の中央にドカンと構え、周りには四騎士が居座る、誰もがそこに近づこうとしない中、僕は帝王の横に腰を下ろす。
周囲の視線が集まるのを感じる。
そして少し老けた怖い顔を横目で見ながら、帝王と会話するために聖剣をアイテムボックスから引き出す。
さらに視線が集まったのが分かる。周囲がザワザワしだした。
「お久しぶりです・・・僕が誰だか、分かりますか?」
「勇者リュークだろ・・・魔王討伐という偉業を成し得た、世界最強の男。」
帝王も重い腰を上げた。
「それもそうですが――違います。・・・・・・正解は聖剣を盗んだ盗人でした」
僕はからかうように、苦笑しながらそう言う。さらにそれだけではなく、帝国を敗北へと持ち込んだのも僕なのだが、僕は大人なので、油に火を注ぐなんて真似はしない。
「なにっ。てめぇが・・・か・・・・・・一応それは帝国の宝だ、返してもらえるんだろうなぁ」
帝王の眼は返さなきゃ奪い取ると言っている。四騎士もそれに合わせて包囲陣を組む。
「ここは式場ですよ、乱暴な真似は止めてください。勿論勝利することはたやすいですがね・・・・・・まぁ盗品というのは気分が良くない、ちゃんと返しますよ」
「なら、いい」
嘘をついているわけではないと思ったのか、帝王も頷いた。
「で、今回、職業を得るのは誰なんです?」
気になっていたことを素直に聞く。
「俺の子供たちだよ、双子で男と女の両方だ。あとは公爵令嬢とかもいるが、そっちはある意味どうでもいい。」
公爵令嬢というのが気になるが、それ以外は別に意味は無いかもしれない。
「双子の女の方が、お前のファンだそうだ・・・凄い可愛いんだが、お前のファンってところ、はいただけねぇ」
僕は大声で笑ってしまう、英雄譚の一人になった気分だが、僕の精神はそれを許しはしない。仕方なく笑った。
「俺は別にどうでもいいんだが、これからどうするつもりだ?・・・・・・勇者なら俺以上に、責任つーもんがついて回るだろうに。」
少し同情されてしまったが、反論する前に、式が始まってしまった。
赤いカーペッドを歩いてくる、貴族の子息や令嬢たち、やはり実力主義のためか、他の国とは比べ物にならないほどレベルが高い。
10才というのは微妙な時期だ、大人にはなれず、子供でもない。大人ぶっては見るが、やはり子供らしさも残っている。
僕は最前列で分析しながら、職業の確認を終えた子供たちに、祝福という名の、少しの幸運が、その身に付くだけの魔術を発動していく。
「やはり、勇者ってのはスゲーな、やっぱり帝国に来ねーか」
式の途中で帝王にそう小声で話しかけられたのだが、僕は首を左右に小さく振った。
式はクライマックスを迎えようとしている、しかし、期待していた公爵令嬢もシャーリーではなかった。
王族が入室してくる双子だからと言って、一緒に入ってくるわけではないのか、双子の男の子の方が先に入室してきた。
ヴァジャロフ・アーロス・ルモデンと名乗った子供は、子供らしくない貫録を持っている、これが次世代の帝王かと思ったが、他にも継承権を持っている子供はいるのだろう、しかしその顔や雰囲気は帝王にそこまで似ていなく、どちらかと言えば・・・・・・。
得た職業は『帝』。王族に相応しいと言えば、相応しいのだろうが、僕は首を傾げてしまう職業だったが、帝王は首を縦に振っていたので、問題はないのだろう。
最後に入って来たのはヴァジャロフ・アーロス・リーシャと名乗る少女、豪奢なドレスで着飾っているものの、僕はその姿と顔を見て、いままでの僕の全てが、報われたような気がした。
そして少女は僕の視線に気づいたのか、僕にウインクで返して来た。
少女が得たのは、『女皇』ともう一つ、巧妙に隠してはいたが、『賢者』だった。
僕は苦笑いを押し殺しながら、幸運を授ける魔術に細工し、メッセージを伝える。
メッセージが無事に届いたのか、少女―――リーシャは僕だけに伝わる暗号を返してきた。
僕は今まで全く参加していなかった、職業確認後に行われるパーティーに初めて参加した。
パーティーでは僕に群がる子供たちを押しのけ、一直線にリーシャに向かおうと思ったのだが、貰った暗号に従い、少し待つことにした。
食事を少しづつ摘まみながら、王族にお祝いの言葉を述べる貴族の列を、遠目から眺める。
少し休憩したいとリーシャが言い出し、一度休憩になる、そして僕は帝城の南西にあるテラスに向かった。
夜景をバックに、リーシャがワイングラスを片手に、持っている。それはさながら舞台の一幕の様だ。
「貴族の子息を振り切るのに疲れちゃった。」
リーシャはそう言うくせに、ドレスが乱れてもいない。
「久しぶりだね、シャーリー・・・」
僕はそう声をかける。
「そうね、10年ぶりくらいかしら」
そうやってはにかんで笑うシャーリーが、僕には最高に美しく見える。
「まさか帝国で、お姫様してるなんて・・・全く気づきもしなかったよ・・・」
僕は素直にそう口に出す。
「・・・で、私としては貴方からの返事を待っている状態なの・・・・・・わかってる?」
約束というのはあれの事だろうか?
「ああ・・・シャーリー、僕は――君が好きだ。」
そう言った僕の顔は発熱し、リンゴのように赤く染まっているだろう。
「そう・・・私もリューク。貴方が好き・・・でもね、私とあなたには身分差ができてしまった・・・」
身分の差によって恋愛ができないことを悩んでいるのだろうか?
「それなら心配いらない。世界中のどこだって君となら怖くはないし・・・聖剣を返す代わりに、なんて方法だっていい。」
それに僕の寿命は実質無限だ、シャーリーは先に死んでしまうだろうが、シャーリーを生き返らせるぐらいなら、今の僕でも簡単にできる。
「シャーリー・・・いやリーシャ、僕と恋人になってください。」
顔の中を大量に血が流れていくのが分かる、心臓がドクドクと鳴って張り裂けそうだった。
「・・・はい」
その返事の時の笑顔は、後生でも数回ほどしか見せないほど、素晴らしい笑顔だった。
これは少年が勇者として、少女が賢者として、成長するまでの物語。
そして、成長した二人による、永遠と続く物語・・・・・・・・・・・・
*???&????
「やっとシャーリーちゃんとくっついたわね」
「そうだな・・・だけどお前・・・シャーリーちゃん贔屓強くないか?」
????は息子と、その幼馴染の恋路を猛烈に応援していたのだ。それに???がケチをつける。????は本来は使えないはずの魔術具を使えるようにし、運命を書き換えたのだ。
それだけでも管理者としては、重大な違反なのだが、???も充分に親バカなため、そこまで????に注意をしない。
「いいじゃないの、シャーリーちゃんは健気で可愛いのよ、あのバカ息子にやるのが、もったいないぐらいだけど、シャーリーちゃんがリュークに惚れてるんだから我慢してるのよ・・・」
「リュークは俺が育てたんだ、カッコいいに決まってる。シャーリーもリュークのカッコよさに惹かれたんだ。」
「私が指導したシャーリーちゃんの方がよく育った。」
「いーや俺が育てたリュークの方が、デモルゴンを殺すぐらいに成長した。」
2人はいつもそうやって口喧嘩をする、しかしそれが取っ組み合いの喧嘩に発展するわけではない。それは両方が引き際を知っているからだ、引き際を見誤ると、世界中に大きな影響が出るほか、他の管理者に叱られてしまう。
現に管理者としての仕事をしていないのも問題なのだが、この2人は強制的に仕事をさせようとしても逆に面倒なので、他の管理者からも迷惑がられている。
「リュークが7人目の管理者となるのに、あと何年かかるかしら?」
「数百年とかからないさ・・・その前に一度会いに行こう、孫の姿が見てみたいし」
「そうね」
「早く仕事しろ!」
最上位の管理者、ティナに叱られて、渋々と仕事を片付けていく2人。その顔は望むことが叶わなかったのだが、きっと将来が楽しみだということが、顔一面に張り付いているのだろう。
9,133文字です、頑張った方なので我慢してください。
ここまで読んでくれてありがとうございます、沢山の伏線を用意しましたが、ほぼ使い切ってしまいました。
しかし、まだ管理者などの伏線は残っているので、この1作目が好評であれば、リュークやシャーリーはまた登場するでしょう。
ここまで14万何千文字か読んでいただき本当にありがとうございます。
予約投稿しているのですが、最初ということで時間が大幅に取られました。
4月に投稿始めるつもりだったのですが、3月に変更し少し慌ただしくなってしまいました。
5月に始まる新連載「皆が異能を得た中、私は【銃】を手にしました。」ですが、現実世界でゲームに巻き込まれた少女が、銃を持って暴れまわるお話です。
本当は荒廃世界の終末戦争という話をしたかったのですが、こればっかりは好みですので、荒廃世界の終末戦争が良かった、という人には誠に申し訳ありません。
最後になりますが、本当に最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからも100話完結物語をよろしくお願いいたします。
荒木より
PS、一年間の物語の予定を活動報告で発表してあります。気になった人は見てみてください。




