表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

無意味

作者: 唄野 百合


『本当に自分だけのモノってあるのかな?』



泣きそうな顔で笑ったキミの顔が忘れられない



僕は本当にキミだけを愛していたのに


キミ以外、他に何も要らなかったのに


初めての感情に戸惑って


キミのことを理解出来ていなくて


自分のことも理解出来ていなくて



守り方が分からなくて


他人の言葉を鵜呑みにして


堪えられなくて爆発して


キミのことを余計に傷付けた



なぜ間違えたんだろうかどこで間違えたんだろうか


自問自答するも答えは出ない



キミの親友を疑って嫌悪して


僕の前でだけいい顔をする女を信じて


キミの哀しそうな顔に安堵して



他の女の相手をしている時


キミはどれだけ傷付いていたんだろう


キミの表情が失くなっていくことに気付いていたのに


キミの変化に気付いていたのに



あの時目をそらさなければ


キミの言葉を聞いていれば


他の何よりも優先していれば


ちゃんと気持ちを伝えていれば


軽く考えていなければ



後悔して懺悔して


変わらないキミに絶望して



僕は今日もキミの手を握る


キミはずっと、今も、目覚めない




あの日見たキミの表情は


今までに見たどんなキミよりも


儚くて気高くて美しかった



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 美しいです。
2016/10/30 22:08 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ