とりあえず心は安泰です。
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いやーまさかこんなにたくさんの方が読んでくださるとは・・・。
本当に現実なのでしょうか← 嬉しすぎます(*´Д`)
イケメンが部屋を出て行った後、私は暫くベットの上で固まっていた。
うーん・・・。本当に信じられない。
今、頭の中が混乱していて何が何だか分からない状態だ。
だって、気付いたら別の部屋にいて、人妻で、おまけに妊娠しているんだよ!?
もしかして、これは夢なのだろうか??
日頃のストレスによる悪戯か??
真相を確かめたくて、私は頬をつねってみた。
「いでェェ」
なんだ。すごい痛いじゃないか。思わず、「て」に濁音がついてしまったよ。
どういうことだ・・・。
もしやこれは夢ではないの!?
リアルなの!? 本当に!?
いや、確かにイケメンに抱きしめられた時とか、キ、キスされた時とか感覚あったけど!
あったけれども! それとこれとは別だよね。
うーん・・・。じっとしていたら、なんだか急に現実味を帯びてきた。
私が26で人妻で妊娠してることは受けがたいけど、
ここが私の暮らしていた日常とは違うことは、この豪華な部屋のお蔭で理解できた。
まあ、なんといったて私は適応能力に優れているからね。
この前パソコンの適応能力診断で優れてるって言われたし。
そんなことはどうでもいいんだけど、これから私はどうしていくべきなんだろうか。
イケメンのことは何も知らないし、そのほかの人たちともどう付き合えばいいのだろうか。
あ、そういえばメイドさんが来るらしいけど、その人も私のこと嫌ってるのかな。
あー人と接するのは嫌いじゃないけど、私、話すの苦手だからなあ・・・。
どうしようかなあ。とりあえず睨まれたら頭でも下げてひたすら低姿勢でいくか。
え?ビビリすぎるんじゃないかって?そんなの知っています。
でもそれしか方法ないんだよ!!あーどうしよう。本当にどうしよう。
もー心が壊れるよ。これ胎教によくないよね、きっと。ごめんね赤ちゃん。
こんなお母さんでごめん。というか本当に赤ちゃんいるのか?
おなかペッタンコだからあまり実感がわかない。
うーん・・・。はたして本当なのだろうか。もしや聞き間違いとか?
その可能性もあるよね。まあ分からないけど。
・・・それにしてもこの部屋広いな。小柳家が丸々入ってしまいそうだよ。
部屋を見渡していたら、大きな鏡に目がいった。
そういえば私26になっちゃったから、どこか変わってたりするのかな。
ちょっとワクワクしながらベットから降り、鏡の前に行ってみる。
鏡に映った自分の姿は・・・あんまり変わっていなかった。
なんだつまんないや。どうせならもっと綺麗になってほしかったよ。
ちぇ、ふつう肌が綺麗になってたり、胸が大きくなってたりするもんじゃないの?
まあ、26だからお肌も丁度、曲がり角かもしれないけど。
でも大体そうでしょう。これが私!?的な展開がふつうでしょ。
つまんなすぎるから。ちょっと期待してたのに、何なの、この何とも言えない寂しい気持ちは。
ガチャ。
うおっつ!そんなこと思ってたらド、ドアが開いた!もしや・・・
「失礼致します。」
ドアからやってきたのは水色の髪の涼しげな美女だった。
う、うわあ。凄いきれいな人だあ・・・。思わず見とれてしまうくらい綺麗。
瞳の色は遠くてよく分からないが、スタイルといい顔の造作といい素晴らしい。
な、なんだこの美女。もしやメイドの方!?
メイドの方(多分)はこちらによって来て、
お体にさわりますから、とかなんとか言いながら私をソファへと誘った。
「本当に覚えていらっしゃらないのですね・・・。」
え・・・。私こんな美女を悲しませちゃったよ。
どうしよう。謝ったほうがいいよね?てか謝るべきだよね。
「申し訳ありません。」
うん。本当にごめんなさい。
美女を悲しませるなんて、小柳美和、一生の不覚。
「謝らないでくださいませ。カイト様から話は伺っております。」
美女は目を優しくしながらこういった。
な、なんて優しい方なんだ!!
嫌われたらどうしようとか思っていたけど、この人すごく優しい。
よかったー。とりあえず心は壊れずに済むよ。
「そうなんですか。ありがとうございます。」
ほんとうに、ありがとうございます。優しくてありがとうございます。
これほど感謝したのは久しぶりだ。
まあ、私のこれからが懸っていたし。
「ということは、自己紹介しないといけませんね。
私、メイサと申します。ミワ様の身の回りのお世話をさせていただいております。」
そういって美女、もといメイサさんは綺麗なお辞儀をした。
ほう、そうなのか。やっぱり私はこんな美女の身の回りの世話をさせていたんだな。
なんか申し訳ない。普通ルックスからいって逆だよね。私が召使みたいな役割だよね。
「私は小柳美和です。あの、こんな私のために働いてくださってありがとうございます。」
知っているだろうけど挨拶しながら頭を下げた。
やっぱり挨拶は基本ですから。これないといけませんから。
「そんな、頭をお上げください。私ミワ様のお世話ができて本当に光栄なのですから。」
お世辞だとしても嬉しいことをいってくれるな!メイサさんは。
いやー言葉だけでなく目まで優しそうに言ってくれると安心します。
よかった。優しいメイドさんで。
とりあえず、私の心は安泰です。
読んでくださり、ありがとうございます!
美和ちゃんヘタレすぎますかね・・・。
そういえば、イケメンの名前が出てきましたね。
悩んだのですが、とりあえずカイトにしておきます。
もしかしたら変わるかもしれない・・・。←
感想やアドバイスよかったら送ってください^^