学年末は長く
三学期が始まって二週間が経った。一学期や二学期は時間が経つのは早かったのに、三学期が始まると途端に時間が経つのは遅く感じるようになった。彩音は次三年生になり、受験生にもなる。そして生徒会長が交代し、彩音自身になったためか毎日忙しくしている。
俺は最近、父から今までよりも多い書類仕事を回してもらっているので作業をしながらの生活を送っている。母はアンたちの世話をしながら家事をこなし、教師としての仕事も両立している。父は最近忙しく世界中を飛び回っているようだ。その代わりとして、正式な後継者である俺に仕事が回ってきているというのもある。
俺も彩音も忙しくしているはずなのだが…。口をそろえて「「時間が経つのが遅く感じる」」と言う。なぜこんなに遅く感じるのか…。柊に柊に言ってみたら、「珍しいね。俺は早く感じるよ。」といわれた。いや、俺も最初はそうだったんだよ。でもなぜかだんだん長く感じるようになってったんだ。
俺はぼんやりとそんなことを考えながら、授業を受けていっていたら、いつの間にか放課後になっていた。そんな放課後で、いつものように残っていた奈々が話しかけてきた。
「陸斗君。ちょっと......いい......かな?」
「ん?ああ。」
そうして俺は奈々からの話を聞くために椅子から立ち、奈々に歩み寄った。
俺は奈々からあんな言葉をかけられるなんて思ってもみなかった。
お知らせをしておきます。近々、こちらの作品は完結を控えております。そして同時に、新作も準備しております。どうぞ、これからもよろしくお願いします。




