三学期
冬の長期休みからあけ、今日から三学期だ。
もう一年経ち、新入生入学試験が行われる時期だ。俺たちが入学したのは最近だったはずなんだがな。
そして今日は珍しく始業式でのいつもは長いと感じる校長先生の話が短く感じた。いつもは薄い話をしている校長先生が今日は濃い、とても大切な話をしていたからなんだが…。柊に今日は校長先生の話が有意義な時間だったな。って話したら笑ってそうだな。って言われたんだよ。柊も校長先生の話は薄い、こんなこと言ったアレだが長い、早く終わってほしいと思っていたらしい。意外だったんだよ。
ていうかそうだ、柊や学校中の生徒が文化祭の後に俺と奈々の関係を聞いてくるんだが…。何が原因なのか俺には分からないんだよ。それも一緒に柊や彩音に聞いたら笑われた。いや、嘲笑うような感じだったな。柊と彩音が全く一緒のこと言っててびっくりしたよ。俺は。その時言ってた言葉は、
「「まだ気づいてないんだ…。」」
だったんだよなぁ…。何に気づいてないんだか…。俺には心当たりがないんだが…?…もう考えるのはやめよう。俺には分からない。いや、分かってはいるんだろうな…。俺が気付かないふりをしているだけで。
ぼんやりと考えながら過ごしていたらいつの間にか授業は終わり、帰る時間になっていた。気づくと周りには誰もいなくて、陸斗は少し急いで支度をして学校から出た。
学校から帰る道で空を見上げる。空はすっかり暗くなり、きらびやかに輝く1つの月と無数の星。息をこぼせば白く、雪がパラパラと降っている。
温かい飲み物を手に一人歩きながら思うのは懐かしいあの光景だった。ゆっくり歩いて家に着いた頃には外には雪が積もり始めていた。アンたちはリビングにおいてあるこたつにはいりこみ、たまたま机の上から落ち来てたみかんを頭の上に乗っけてくつろいでいた。




