暗殺者特別処理班
衝動で書いたものなので、細かい設定などは考えておりません。勢いで楽しんでください。
危険と平和が隣り合う街、東京。喧騒と騒々が混じりある闇の中、私は疾走していた、
「おい待て!」
「誰が待てって言われて待つバカがいますかべーっだ」
「こいつ……なら死ね!!」
パンパンッ!
放たれる二つの銃弾。私はすぐさま目の前にあるコンテナの角に身を滑らして攻撃を躱す。
「くそっ!」
続けざまに相手は三発。空気を切り裂くような発泡音を轟かせる。飛翔した銃弾は私の隠れたコンテナの鉄壁に当たり、弾けた。
「ふふ……」
なんだか、楽しくて思わず笑ってしまった。この危機感が堪らない。腹の底から沸騰するような、そんな興奮が私の体内で渦巻く。
はぁ……はぁ……
やばい、興奮し過ぎて息が荒くなってきた。
額から流れ落ちる汗が私の首筋を這う。
身体が熱い。
もう耐えらない…………っ!!
私は、コンテナから身を乗り出した。
「はっやっと戦う気に──って、おい!」
瞬間に彼の懐に入りこんだ私は、即座に胸に向かって掌底を決める。
「ぐっ──」
後ろに吹き飛び宙を滑空する彼の身体に、今度は上に跳躍すると腹に一閃、蹴りを叩き込む。
「ぐはっ!」
「お前は死ね!!」
地面に仰向けになって倒れている彼の顔面に、私は銃口を突きつけて──
「お前、お前なんかにっ!!」
「バイバイ、今夜は楽しかったよ」
引き金を引いた。眉間に一撃を食らった頭は反動で一度跳ねるとすぐに静かになって、血が溢れ出てくる。
「ふー任務終了〜。殺しましたよ」
『おつかれ。これで任務達成だ』
右耳につけたイヤホンから、凛とした女性の声が聞こえる。これが、私の所属している組織、『暗殺者特別処理班』の司令塔だ。私は、これに所属している。まだ入ったばっかりの新参者だけど。
「ねぇカナデさーん」
『なんだ。終わったならとっとと帰れ』
この司令塔である彼女の名前はカナデと言う。カナデ・ソレイユ。声の感じからしたら極悪非道で冷静沈着、氷柱のように冷たい人だけれど初めて顔を合わせた時から、私は感じ取っていた。
この人は、可愛い人だと。
「私頑張ったんだし、なにか奢ってくださいよー」
『なぜお前に奢らなくちゃいけないんだ。用がないなら早く戻れ。もう切るからな』
「え? あ、ちょっ」
プツンと回線が切れる。
「はぁーあ。つまんないの」
落ち込む私を慰めるように、涼やかな海風が私の肌をそっと撫でた。
「ま、いっか。ふんふふん〜〜♪」
すぐに気持ちを切り替えると、鼻歌を口ずさみながら、ネオライト煌めく夜の都会を私は歩いた。
さぁ〜て。次に私を楽しませてくれるのはだれかな?
読んでいただきありがとうございました!!
久々に書いた戦闘描写で、鈍ってる、拙いところもありますがこれからもよろしくお願いします!!