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スコルビおじさん


イルモニカにある町ルーフ・カール


朝7:03


──


「.....よし! これくらいでいいだろ?


おーい! いつまで寝てるんだい?


もうとっくに7時回ってるぞー!?


早くしないと美味しい朝食が冷めちまうぞ!


フィル!? セビィ!?


早く起きろ!?」


フィル「...そんなに大きな声、出さなくても起きてるよ?」


セシリア「だったら直ぐに降りてこい? 分かったかい..フィル?」


フィル「はいはい」


セシリア「返事は1回..分かった?」


フィル「..もーう! 朝から説教なんか聞きたくないよ!」


セシリア「だってお前、もう直ぐ魔法学校に通うんだろ?」


フィル「..だから何さ?」


セシリア「だから何って..お前な?


学校ってんのは、そういう事をちゃんと出来ないと注意されるんだ..


だからこうして私が細かい事を確り教えてあげてるの...


お利口で素直なフィルくん..


分かったかい?」


フィル「..分かったよ。返事は1回だろ?」


セシリア「そうだよ?!


それだよ?


その素直な態度が大事なの?」


フィル「..それで美味しい朝食は何なの?」


セシリア「おう! そりゃあ決まってんだろ?


フィルの大好きな目玉焼きだよ、


目玉焼き?」


フィル「もういい加減にしてよ!..


あのね?


昨日も目玉焼きだったじゃないか?!」


セシリア「えー? だって昨日は...


ハムエッグだったぜ?


だから今日は、目玉焼きだよ?


なあ?」


フィル「...もうイヤだ..毎日毎日...


ハムエッグか目玉焼きばっかじゃん...」


セシリア「そう言うなってフィル?


もう少ししたらさ、私だって仕事見つけて...ごちそうしてやるからさ?


そんときまで辛抱してくれよ?」


フィル「..だけどたまには、朝から少し違うもの食べたいじゃんか?


セシリアもそう思わない?」


セシリア「そりゃあ..そうだけど..


やっぱりさ..節約って大事だぜ?」


セビィ「.....今日も朝から..


やけに賑やかだな?」


セシリア「おいセビィ?


少し遅過ぎじゃねぇか?」


セビィ「..遅いもなにも、今日は祝日だろ?」


フィル「そうだ!? 今日は休みだったんだ? もーお..早く起きて損したよ..」


セシリア「損した?! バッカだな?


今日は休みだから早起きするんだろ?


いつもの様に早起きして、うまい朝食を食べてから、だらだらする?


で、出掛けるなりしてから昼寝を楽しむ?


これが休日の過ごし方だろ?」


フィル「それは、セシリアの考え方だろ?


僕は違う...その逆だよ?」


セシリア「へぇーそうかい?」


セビィ「..まあ、せっかくだ?


朝食の目玉焼きでも食べようか..」


フィル「はぁー..ハム無しの単なる目玉焼きだけどね?」


セシリア「そう言うなって?


うまいぞ?」


セビィ「ところでセシリア?


随分と早起きだな、いつも?」


セシリア「えっ? ああ、何か早朝には目が冴えちゃってさ?」


フィル「もしかして眠れないの?」


セシリア「その逆だよ?


もうぐっすりだよ?


で、気付いたら..朝の5時くらい...


気分良くな?


そっからは、寝ようにも眠れないの..


起きたくて仕方なくてさ?」


セビィ「そうか..それを聞いて安心した?


あれから半月過ぎたけど..


どうやら余計な心配はいらないな?」


フィル「しょうそう? せしゅりあなら...もんらいないお?」


セシリア「おい! フィル!?


食べながら喋るなよ?


行儀悪い..」


セビィ「はははは..」


セシリア「..ところでさセビィ?


あと少しだな? イルモニカの傭兵試験?」


セビィ「えっ..ああ、そうだな?


まあ、残すは最終試験だけだし..」


セシリア「自信の方は..あるのか?」


セビィ「うん? 自信か...


自信の方は..正直...あるよ?」


セシリア「へぇー? こいつは頼もしい?」


フィル「大丈夫さ?


何せこのセバスティアンは、ただでも厳しいとされる2次試験を余裕で突破してるだよ?」


セビィ「余裕って..それは少し言い過ぎだよ?」


フィル「うん、例えそうかも知れないけど、


このセバスティアンなら厳しい1.2次試験を突破してる以上、最終試験なんて屁でも何でも無いよ?」


セシリア「ははは、それ聞いたらこっちまで自信が出てくるよ?


セビィは、イルモニカ傭兵団は確実ってな?」


フィル「セシリア?


大袈裟なんかじゃ無いよ?」


セシリア「分かった。


私はそんなフィルに1票だよ?」


フィル「じゃあ..明日の朝はごちそうね?」


セシリア「それは駄目だ?」


フィル「ちぇっ!」


セビィ「はははは、でもセシリアの料理の腕には正直助かってる?」


セシリア「そ..そうかい?」


セビィ「うん! 嘘じゃないよ?」


セシリア「..でも、あんたが前に作ってくれた..あの木の実と小麦を交ぜて焼いたヤツには敵わないよ?」


フィル「僕もあれ大好き!」


セビィ「..そうか...分かった。


じゃあ、明日にでもまた作ろうかな?」


セシリア「そいつは楽しみだ...なあフィル?」


フィル「うん! 少しいいやつの木の実を入れて欲しいけどね..」


セビィ「よし..分かった?


そうだな..今度は、あの木の実を使ってみるかな?...うまく焼けるかな...」


セシリア「なあセビィ?


さっきから気になってんだけど..


お前、髪..少し長すぎねえか?」


セビィ「えっ?...そういえば、


前に切ってからだいぶん経つな..」


セシリア「うん、もうじき傭兵試験だろ?


ちょっと切っといた方がいいよ?」


セビィ「そうだな..


じゃあ明日にでも切りに行くか..」


セシリア「どんな髪型にするんだ?


セビィだったらこだわりとかあるんだろ?」


セビィ「いや..特にこだわりなんか無いよ?


いつもお任せだよ?」


セビィ「へぇー、そうなんだ?


それは意外だな..」


フィル「いつもちゃちゃっと切ってもらうんだ?」


セシリア「フィルも?」


フィル「うん! セビィと一緒に床屋に行くときはね?」


セシリア「...そうか.....こだわりは、


特に無いか...あっ?!


いい事を思い付いたぞ?


なあ、フィル?」


フィル「なんだい、いきなり?」


セシリア「今日の夜と明日の朝の飯は、ちょっとばかし贅沢出来るかも知れねぇぞ?」


フィル「ほんとに?!」


セシリア「ああ? 本当だ..おいセビィ?」


セビィ「今度は、何だ?」


セシリア「そのお前の長い髪...


私が切ってやるよ?」


セビィ「えっ..セシリアが?」


セシリア「うん!」


フィル「セシリア、髪切れんの?」


セシリア「切れんのじゃなくて?


やって..


みるんだよ?」


フィル「えっ?」


セビィ「.....大丈夫かなぁ?」


───


セシリア「よし! どうだ?」


フィル「ほら、セビィ?


この鏡で見て?」


セビィ「うん......悪くはないな?」


セシリア「だろ?」


フィル「少し後ろがガタついてるけどね?」


セシリア「細かい事を言うなって?


ちょっとくらい構うもんか?


なあセビィ?」


セビィ「..これだけうまく切れてれば問題ないよ?」


セシリア「よっしゃー!


また今度、フィルも切ってやるよ?」


フィル「僕は遠慮しとくよ?」


セシリア「またぁ? 素直じゃねぇな?」


フィル「こういうときは、素直じゃない方がいいんだよ?」


セシリア「へぇーそうなんだ?」


セビィ「..思い付いたぞ!


なあ、セシリア?」


セシリア「何だよ..いきなり?」


セビィ「セシリア、仕事を探してるって言ってたよな?」


セシリア「えっ?


ああ、探してるよ? だから何だよ?」


セビィ「その仕事..見つかるかも知れないぞ?」


セシリア「本当か?!」


セビィ「おい! フィル?


ちょっとこっちに...」


フィル「どうしたんだよ? いきなり...えっ?」


セビィ「..だから? あの床屋のスコル...」


セシリア「...何だよ? 男2人がこそこそ話なんかしてよ?!


この私に聞かれたらまずい事か?


全くよ!」


フィル「へへへ、セシリア?


いい仕事が見つかった?」


セビィ「そうそう?!


こんなセシリアには、ぴったりだ!」


セシリア「..だから、こんな私にぴったりな仕事は何かを聞いてんだよ?」


フィル「それは、明日までのお楽しみに?」


セビィ「明日までのな?」


セシリア「..ニタニタして気味がワリィな....ああ? 分かった!


お前等まさか?


私にストリッパーでもやらせようって訳じゃないだろうな?」


フィル「ストリッパー?!」


セビィ「セ..セ..セシリア!?、


君なんて事を言うんだ!?」


セシリア「はははははははは、冗談だよ? 冗談?


はははははは、こそこそ話なんかするからだよ?


ははははははははは」


フィル「..セシリアには油断も隙もないや?」


セビィ「本当だ..注意しなくては...」


───


その翌日、この日もルーフ・カールは朝から晴れており、日光が町を照らしては賑やかな音が辺りに響いていた。


そんな町のセビィとフィルは、自宅の庭で、まるでいたずらの準備をするかの様にして、何やら椅子と少し物を置く程度ならちょうどいいテーブルを運んでは、2人してほくそ笑みを浮かべていた。


そんな2人を遠くから見ていたセシリアは、これから始まるそのいたずらを楽しむ様な気持ちでいた。


──


セシリア「...ここで何だよ?


えっ!


ここで待ってればいいのか?


..あいつ等、何を考えてるんだ?


庭にテーブルと椅子なんか置いてよ?


...この入れ物..何が入ってんだ?


おい!? セビィ! フィル!


お前等、いったい何を考えてるんだよ?!


おい! ってば.......全く..何だよ..」


─


?「...ああ、すまんが..ここかい?


教えられた場所なんじゃが?」


セシリア「はぁん?」


?「セビィとフィルの家は、ここで間違っておらんな?」


セシリア「えっ?..ああ! そうだよ?! 間違いないけどさ...


あんたは、誰?」


?「まあ..客じゃよ...」


セシリア「客..って..


おい! セビィ?


フィル? あんた等の客だよ!


...あいつ等..何だよ?


私に客の相手をさせようって気かよ?」


?「..まあ、セビィとフィルから昨日にな、

ここに腕のいい女性がいると聞いてな?


で、見に来たんじゃよ?」


セシリア「..何の腕だよ?」


?「あれ..お前さんじゃないのか?


腕のいい床屋ってのは?」


セシリア「はぁん?! いつからあたしは、床屋になったんだよ?!」


?「フィルとセビィからは、


そう聞いたがな?」


セシリア「..あっ?!


あいつら?


なんか怪しいと思ったら...


このやろう? 勝手な事を言いやがって...


おい! セビィ! フィル!


お前等、後で覚悟しとけよ?!


全く...こそこそ何をしてるかと思えば..」


?「うん? どうやらセビィとフィルの悪ふざけか?」


セシリア「..いいや! 冗談なんかじゃ無いよ?


そんなに私に髪を切って欲しいなら..


切ってあげる?


その代わり..どうなっても知らないからね?!」


?「うん..では、頼む?」


セシリア「ほんとかい?


どうなって知らないよ?」


?「取り合えず切ってみなさい?


心配は、その後じゃ..」


セシリア「普通は、逆だろ?」


?「納得いかんかったら...金は払わん」


セシリア「...よし! 切ってやる?


で、納得する髪型にしてやる......


じゃあ...始めるよ?」


?「確り、頼むぞ」


──


セシリア「...おじさんの名前は、何て言うんだい?」


?「..スコルビじゃ」


セシリア「..スコルビか...スコルビおじさんは、ずっとこのイルモニカに住んでのか?」


スコルビ「ああ、もう40年以上になる..その前は、チートルという小さい町に住んでおった」


セシリア「へぇー? で、このイルモニカに来たのか..」


スコルビ「うん、憧れを追ってな?」


セシリア「そうか...やっぱりイルモニカは、みんなの憧れだもんな?」


スコルビ「..それもあったが、もっと違う憧れもあったんだ..」


セシリア「どんな憧れを追って来たんだ?」


スコルビ「..妻じゃよ?


ワシのな?」


セシリア「...へぇー!?


おじさん見掛けによらずロマンチストだな?」


スコルビ「ほっとけい! ワシにだって若いときはあったわい?」


セシリア「その奥さんとは、元々どういった仲だったんだい?」


スコルビ「妻も、元々は同じチートル出身だったんだ?


でも彼女の伯父のやっている床屋を継ぐために親がイルモニカにあるパーストンに引っ越さなくては、ならなくなってな?


それで彼女とは18歳のときに離れ離れになってしまったんじゃよ?」


セシリア「えっ? じゃあスコルビおじさんは...」


スコルビ「床屋じゃよ?


フィルもセビィもよく来る客じゃよ?」


セシリア「...はははははは、


おじさんゴメン!


あたしあんたの大事な客、1人取っちゃったよ?


はははははは」


スコルビ「なーに、構うもんか?


1人くらい...」


セシリア「じゃあ、奥さんは?」


スコルビ「妻も床屋じゃ...まあ、


ワシが妻と一緒になる為に床屋になった様なものだからな?」


セシリア「相当に惹かれたんだね?」


スコルビ「...」


セシリア「じゃあさあ?


その奥さんに切ってもらえば良かったじゃん?」


スコルビ「...お前さんに切ってもらっては、いかんのか?」


セシリア「いいや? 全然...


でもたまには、ひんやりしながら散髪も悪くはないかもな?」


スコルビ「ははははは、


お前さんの話は、面白いな?」


セシリア「そうかい?


でも切り終わった後は、笑えないかもな?」


スコルビ「はははははは、


そいつは楽しみだ?


はははは...」


セシリア「....あっ!


ほら見て!?


空を飛ぶ船だ!


..私好きなんだよ...あの船..


素敵だよな...」


スコルビ「魔力監視船か...


何が素敵なものか?!


ああやってワシ等を見張っているんじゃ?」


セシリア「..見張ってるって..なんで?」


スコルビ「良からぬ事をしとらんかじゃ..


あの魔力炉事故以来、ずっとな?」


セシリア「魔力炉..あのセビィとフィルの両親を...」


スコルビ「そうだ..あの忌々しい事故じゃよ?


セビィとフィルの両親を巻き込んだ..


もしあのとき、治安官が犯人を取り逃がしとらんかったら、


今頃ああやって船は空を飛んどらんだろうがな?


だからあの船の中に乗ったエリート級の魔導師様やらイルモニカ政府のエリート騎士の女とかなんとかが空の上から地上の姿をああやって監視しとるんじゃ?」


セシリア「エリート女騎士か...


カッコいいな?」


スコルビ「カッコいいものか?!


ワシは1度だけ政府のセレモニーか何かで見た事があったが..


どぎつそうな女じゃったぞ?」


セシリア「女は、どぎつそうな方がちょうどいいんだよ?」


スコルビ「ふん!


そうかい...どうやらワシとお前さんでは、好みが違うみたいだな?


さあ続けてくれ..」


──


セシリア「どう..仕上がりは?」


スコルビ「うむ...悪くは無い..」


セシリア「じゃあ、点数で言えば何点くらいだよ?」


スコルビ「..そうじゃな..まあ、髪を切るのがワシで2回目という事も大目に見て...40点じゃな?」


セシリア「はぁん? たったの40点かよ?!


あんだけ誉めて40点ってバカにしてんのかよ?」


スコルビ「そんなもん当たり前じゃ、


床屋をやって40年のワシを何だと思っとる?


むしろ40点もらえただけでも感謝するんじゃな?」


セシリア「けっ! 急に嫌みっぽい爺さんになりやがったよ?


はいはい分かったよ?


さあ、用が済んだんだからとっとと帰んなよ?


私がまだ大人しい内にな?」


スコルビ「うん..じゃあ、そうするかの?」


セシリア「...全く」


スコルビ「そうじゃ、おいセシリアとかいうの?」


セシリア「何だよ?」


スコルビ「どうじゃ? ワシの床屋で腕を磨いてみんか?」


セシリア「...え?」


スコルビ「なあに、急にとは言わん?


お前さんがもしワシ等の店でその腕を磨きたいと思っとるじゃったらの話だ。


まあ、勿論見習いとしてな?


給料も少なからず払う。


それにワシの妻の昼飯も付ける。


どうじゃ悪くはないだろ?


まあ、考えておいてくれ?


家には子供は居らんし、お前さんみたいな年頃の子が来たら婆さんも喜ぶ..


この紙にワシ等の店の住所が書いてある?


では、またな...」


セシリア「.....おじさん...


スコルビおじさん!」


スコルビ「うん?」


セシリア「..どうか..どうか、


こんな私をスコルビおじさんのお店で雇って下さい...


お願いします!」


スコルビ「..うむ!


では、決定じゃな?」


セシリア「..本当かい?」


スコルビ「では、何時からにしよう?」


セシリア「何時だっていいよ?!


なんだったら今からだっていいよ?」


スコルビ「はははははは、随分と威勢がいいな? よし分かった。


では...明日の朝の10時に来てくれんか?」


セシリア「..ああ!」


スコルビ「少し手伝って欲しい事があってな?」


セシリア「勿論だよ?!


何だって手伝うよ!」


スコルビ「うん..


では、宜しく頼んだ.....ああ?


そうじゃそうじゃ、大事な事を忘れておった......」


セシリア「..どうしたんだよ?」


スコルビ「ほれ、手を出さんか?」


セシリア「手かい...何をくれるんだい?」


スコルビ「...何をって.....料金に決まっておるじゃろう?


ふふ、


"ありがとうな?"


お陰でスッキリしたわい...


さて婆さん昼飯を食べに帰るとしよう..


では、また明日な..」


セシリア「........


ありがとう....


ありがとうよ..


スコルビおじさん......」


「ふふふふ」


「どうやらうまくいったみたいだな?」


「うん! 問題なし..」


セシリア「....おい...フィルに..セビィ?」


フィル「良かったね? セシリア


うまくいってさ?」


セビィ「うん! スコルビおじさんも上機嫌だったしな?」


フィル「そりゃそうだよ?


セシリアの姿を見たらさ?」


セビィ「確かにな?」


フィル「はははは」


セシリア「おい! セビィとフィル!」


セビィ「...まさか怒ってんのか?」


フィル「だ..だってさっきまで..」


セシリア「いいから...2人とも、


こっち来い?」


セビィ「..本当は、セシリアにこの事は、一言でも言っといた方がいいんじゃないかって俺は思ってたんだけど..」


フィル「よく言うよ?


この事は黙ってた方が面白いって言ったのは、兄ちゃんじゃないか?」


セビィ「お前な?


そういうときだけいつも...」


セシリア「いいから来い?


もっと近くに...」


フィル「セシリア..


ゴメンよ?


面白がっちゃってさ..」


セビィ「..いや、悪かった?


そのセシリアの..気持ちも考えずにさ?」


セシリア「.....ありがとう」


セシリアは、その一言を言うとセバスティアンとフィリップを抱き寄せる様にして抱きしめた。


顔を赤らめ照れる2人の気持ちをよそにセシリアは、そんな2人の時間をしばらく抱きしめ続けたのだ。

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