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エレサが精霊全員の処置が終わったころ、yukitoに連絡をし、つないだ状態にしておいた。
持っていたすべての霊薬を使い果たし国の4分の1を残したところでyukitoから連絡が入る。
『作り終わった!今回は前回よりまた量が増えてるから必要だったら取りに来てほしい。
あとharumaが気になるから悪いけれど連れて行ってくれる?』
『お疲れ様!こっちはほとんど終わって少しだけ足りないからさっきの数より少なくて大丈夫。湖の水が霊水の成分を含んでるようなの一応聖水に戻す方法も考えてもらってもいい?
今は大丈夫だと思うけれど。報告だけね。今すぐ戻ります。』
エレサは王に錬金ができたので取りに行くことを告げあとのことは対処するので精霊のところに戻るように伝えると姿を消した。
彼らが駆け回っているときharumaは一人まだ目を覚まさない問題の男のわきで監視を緩めず座っていた。
どれくらいたったころか男はふと目を覚ますと身動きができないことに暴れだした。
少し縛り上げる力を強め暴れないように殺気を込めて警告するとやっと大人しくなって下を向いた。
「まだ時間もあるし、少し話しませんか?」
殺気を消してやさしく男に話しかけた。
男はふとあの時なんで自分を始末しなかったのかと疑問を抱いた。
「なあ、なんで俺なんかを助けた?」
男の問いにharumaは
「仲間が殺さないでって言ったからかな。。僕は何も考えていなかったから。。。
そう考えると仲間に感謝ですね。
仲間はあなたがなんでこんなことをしたのか知りたがっていました。
今回のことは許されることではないと思います。
でもそれでもほかにあなたのような愚かな行為をする人間が現れないように知りたかったんじゃないかと思います。」
しばらく沈黙が流れた。
それを破ったのは男のほうである。
「俺はシューイー王国の近衛隊長をしていたアセカっていうんだ。まあ元だけどな。。」
そう切り出すと身の上話をし始めた。
「これでも国では権力ある上級貴族の息子で自分で言うのもなんだけれど優秀さは周りが認めてくれてたんだ。
けどよ、、どっからくるったんだろうな。。。
俺には許嫁が居たんだが、
昔から俺の家族を目の敵にしていた下級貴族のサレードって奴と同じ下級貴族のサルチという女が結託して彼女に乱暴してな。。。」
そこで怒りの表情と目には涙がたまっていた。
「急に彼女は身を引いたんだ。
自分が悪いというだけで理由を言わない。。
もともと彼女の家は下級貴族だったけれど、親同士が仲良くて決まった話だったから自分にはやっぱり無理だというだけしか俺は聞かされなかった。
親同士は彼女が何者かに暴漢され男を受け付けない精神状態になったことを知っていた。
犯人は親たちにもわからなかったんだ。
傷心の俺を支えるふりして近づいてきた下級貴族のサルチだったんだが、俺はそんな気さらさらなくて騎士の仕事にのめりこむようになった。
近衛隊長になったのもそんなころだったな、。
そんな時許嫁だった彼女が死んだと知らせが入ったんだ。
彼女の日記が発見されてそこに暴漢の犯人がサレードだとわかったんだ。
怒りに震えたさ。
でもあいつは闇魔法のエキスパートになっていやがって王家を人形のように操るようになっていやがったんだ。
サレードは逃げられたがサルチだけが罰せられて家も爵位をはく奪されてすべてを没収された。
けどサレードだけは!!!!」
怒りにまた暴れだしたのでharumaはアセカに頭から魔法で水をかける。
「冷静になってください。
でもここまで聞いてわかりました。
だから世界を支配して彼の上に立ちたかったというわけですね。でも癒しの木にはそのような力はないんです。誰からそれを聞いたんですか?」
「それはコルベール王国から来た商人でハーフエルフの男が言ってたんだ。
エルフの国では癒しの木を制するものは世界を制するって言ってどんなことでも叶えられる力があるって言ってた。
馬鹿にされてたんだな、、俺は。。
でもエルフに言われたら信じるだろう?!だから。、、だから。。。
それに闇魔法を熟知すれば操られることがないからとそいつに言われてずっと修行に励んだんだ。
国に居ても奴の言いなりの連中ばかりだから力を奪い返すために。。。」
「それであの湖の近くの洞窟に居たということなんですか?オーガナイトが全滅していましたが。。」
「あそこに行く前に隣の国で修行をしてた。
その時に相棒のグレートウルフを召喚したんだ。
進化させるには頭のいいオーガナイトをたらふく食べさせることだといわれてあの場所を教えてもらってな、進化するまであそこで修行もしてた。
場所を教えるだけでエルフは一緒には来なかったな、もう教えることはないとか言ってやがった。」
「それが本当でしたらあなたの祖国はとても危険な状態ということですね。」
「確かにそうだな、でも他の国を攻め込むことはしないと思うぜ、他の国よりすべてが弱い国だってことはわかっる。
特殊なスキルを持つ奴がほとんどいないんだ。
武器さえ作れる奴が一人もいないんだからな。
その代わりあらゆる食材はうちの国から流れて行っている。
それで成り立っているようなもんだ。」
「じゃあなんでそのサレードって方は闇魔法のエキスパートになれたのでしょうか?
エキスパートってどれくらいのことを言うんですか?」
「もともと俺のところでは闇魔法の奴はいないんだ。
だいたい水が土が主流でな、それは国益が農業ってこともあるんだと思う。
ただ奴は闇以外使うことができないってんで、いろんなところから闇魔法に関する文献を買い集めて研究してたのは有名だった。
であるとき、鑑定士に闇魔法レベルAって言われてたな。Sなんて勇者クラスでもそういないからな、知ってるだろう?」
そうだったのかとharumaは一瞬ぎくりとしたが話を合わせた。
「なるほど、それはすごいですね。
それに闇魔法が使える方が居ないとなると対処法など知らない人ばかりということになりますね。」
「そういうことだ、だからあいつは裏から国を動かすことに成功したってわけだ。
ある意味俺も家を人質に取られてる状態、、なんだ。。。」
「現状はわかりましたが、あなたはコルベール王国に引き渡されることになるでしょう。
その時になぜこのような行動に起こしたのかも正直に話してください。
何度も言いますが決して許されることではありません。が、情状酌量の余地はあると思います。
もう二度とこんなことをせず人を貶め傷つけるようなことに力を使わないと誓えるのであれば私たちが力をお貸しできるかもしれません。
仲間にも話してみますがね。」
ayaは水くみ所以外にもエレサ同様風魔法を使って霊薬を散布した。
エルフの国全域に散布を完了して解除も確認できた。
他に問題がないか再度確認をしてもらうことをお願いし、yukitoのところに転移した。
ちょうどエレサも現れたところでyukitoから連絡があったことを聞き作業場に入っていった。
「おわった~~~確認もしたから大丈夫!必要な分だけ持って行ってくれ残りはとりあえず俺がしまっておくよ。」
エレサが5,6個手にすると残りは錬金窯と一緒にyukitoの鞄に収まった。
「こっちは一応全体に完了してるけれど、問題がないか再度確認してもらってる。
エレサのほうはもう少し?」
「残り4分の1くらい散布ができてないのと癒しの木にも影響がなかったとは考えられないから一瓶渡してこようと思って」
「じゃあエルフのほうはいいとしてharumaのところに一度行きたいからエレサ連れて行ってくれる?
あ、あとayaには長を連れて妖精の王様のところに行ってほしいんだ。
心配もしてたし今後のこともあるから。」
「了解!じゃ後で」
そういうと3人は姿を消した。




