なろう真夜中の怪~丑三つ時の読者~
根幹部分で、嘘はありません。
丑三つ時にだけ、アクセスするユーザーが居るとしか考えられない。
俺は、読むのも書くのも大好きだ。だから、ポイントが稼げるかなんて気にせず、俺が書いて楽しい物は投稿している。
だが、まさか……それが、霊界との門を開いてしまうなんて……俺は、浅はか過ぎたぜ。
昨日の真夜中、勢いで書いた作品を投稿した。あり得ない理由で『死刑判決』を受ける話だ。まあ、話の内容はこの際大した問題じゃない。
小説家なろうのユーザーは凄く優しい。どんな作品だろうと、貪欲に読んでくださる方が、20人程度は居るようだ。俺の作品だって例外じゃないはずだ。
翌朝、その事を確認しようと、アクセス解析を見た時、俺は、歓喜したね。午前2時台に何時もの10倍ものアクセスがある。まあ、その程度のアクセスで喜ぶのも、娯楽の内さw 投稿後1時間以上経って、200人以上の人がアクセスするんだ。何か、目を引く部分があったんだろう。自惚れるのは自由さw
しかしだ、しかしだ、それから一日全くアクセスが増えない。何故なんだ? そこで、俺は気が付いてしまった。実は、午前二時にしかアクセスできない。そういうユーザーだったのかもと。
草木も眠る丑三つ時、その時にアクセスするユーザー……死者の霊……その人らだったら、転生チートや婚約破棄物より、死を暗示する内容に惹かれてしまうのかも知れない。
嘘だと思うだろ? 証拠を見せてやる。簡単だ。
『違憲判決~如何なる法も条文だけでは、誰も救いません~』という小説の2017年6月24日のアクセス解析を見てみれば良い。そうすれば、この話が事実だと判るだろう。
霊が徘徊する丑三つ時の伝説は、なろうだって例外じゃなかったんだ。
本当に、恐怖に陥った方は、お手数ですが、より合理的な解釈を模索していただけるとありがたいです。
そうすれば、今日は無理でも、明日は安心して寝れるかも知れない。




