29話「王都侵入」
だいぶ短めです。
「ところで、そのまま行くのか?」
「あ?文句あるのか?」
俺はまだ見た目人間なフォルムだ。
だがガイアは顔は半分露出して、クチバシが見えているし羽根も生えている。
どこからどう見ても魔物だ。
こんなものが王都に近づいたらどうなる?大騒ぎ間違いなしだ。
「と言う事で、身体を隠すことを提案したい」
「断る。群がってきたら殺すまでだ」
うーん?殺さずは?
時間のロスや殺さずを説明し、なんとかローブを羽織る事で妥協させた。
やれやれ。困った奴め。
さて、この行動だが実際当たりだった。
流石は王都へ続く道。関所がある。
「qv@kmk?gdxy?bkxgi94te?c;s<cZak\|2@kfs@4dqyq@?」
「p@ydyi7:s@を6Zwu…>64s^al)4^ehyq@>bZafb@5eq@>」
「cezfqe^yq@u>j<xegy2@Zc4q@dgをz:wu」
どうやって突破しようかと思っていたが、ガイアがなんとかしてくれたようだ。
「ほー。言葉がわかるのか」
「あ?このぐらいは常識だろうが。これだから新入りは…」
なんのかんので穏便に済んでよかった。
こいつ一人なら暴れてるだろうし、俺一人なら怪しまれていた。
合流した時はハズレ引いたと思ったがそんな事なかったな。スマン!
「でだ。このクレーの関所なら誤魔化せるが、王都へ入るのは面倒だな…。しゃーねぇ…。侵入は夜だ。それまで休みゃ一回くらいは飛べる。それで侵入する。もし中でドンパチしたら待たずに行くぞ」
「あいよ」
ガイアより、ちゃんとした(?)作戦を言い渡された。
要は闇に紛れてニンジャーするだけだ。余裕だろう。
○誅やメタ○ギアで鍛えたステレス技術が活きるぜ!
時刻は深夜。
異世界などに電気はない!月明かりと松明だけだ。
「おら、新入り行くぞ」
昼間にドンパチが無かったので俺らが一番手だ。
ガイアに捕まり王都を囲む塀を超える。
中に入ってしまえばその辺の冒険者と変わらないだろうから、その後は楽だ。
そして、拍子抜けするほど簡単に塀を超えた。
「で、この後はどうするんだ?昼間ならともかく、城の警備はここよりも強いだろう。だが、夜の街をぶらつけば怪しまれるだろう」
「……」
あ、こいつ…。考えてなかったな!
鳥か!鳥頭か!
そうだこいつ鳥か!
「ハッ!考えているともさ!プランBだ!ついてこい!」
プランAはどこに行ったのやら…。
ガイアに引っ張られるように歩く。
そしてやってまいりました。
お城前。
不審に思った警備の兵士が寄ってくる。
「ふっ…。餌がノコノコ来たぞ…。オラ!」
兵士を思いっきりぶん殴ったぞコイツ!
「オゥオゥオゥオゥ!!俺こそは魔王軍三番隊隊長ガイアだ!死にてーやつから来いや!」
派手に槍をブンブン振り回しながらテレパシーに乗せて吼える。
「あのー…。ガイアさーん?これは一体」
「アホが!お前は攻めろ。癪だが俺がここで引きつけてやる」
「いや、どう入れと…」
城の周りには堀があり、もちろん橋はかかっていない。
鳥なら楽だろうがネ!
「ッチ…。世話かかるな。冥界より契約しタクヒよ。俺の呼びに答えろ」
ガイアがそう言うと、何もない空間が歪む。
そして、門が開き人面な一つ脚の鳥が現れた。
そして、俺をムンズと掴むと城に向かい飛んだ。
やれやれ…。脳筋と一緒だとやっかいだな…。
異世界人類語。
よくあるキーボードのあれ。




