26話「侵攻」
40度近い風邪引いてました。
体調には気をつけましょう。
「では作戦決行は一時間後とする。移動は四番隊の飛行が出来る個体を貸せ」
「うん。わかったよ」
シェイナがもう一度大まかな作戦の流れを説明し、会議は終了した。
一時間後。この場にもう一度集まり、人間の街へ攻めに行く。
はぁ…。どうしてこうなったんだろうなぁ…。
転生ウハウハ生活したかっただけなのにな…。
嘆いても仕方ない。
俺の一番信頼できるやつ。
決まっているだろう?スカルしかいねーよ。
べロスはゴブリン達に任せれば問題ないだろう。
「貴公…」
突然、重力が重くなったように重圧が掛かる。
オラオラ兄ちゃんだけじゃなく、コイツにも目をつけられたのか…。
アンデットの王。五番隊のホロウだ。
「な、なんだ?」
「鎧はどうした?よもや、あの場に出、あの様な発言を続け無いとは言わせぬ」
下手に隠す必要はないだろう。
というか、変に誤魔化したら消されそうだ…。
包み隠さず着れないと伝えた。
「では出せ」
は?
もう少し主語をですね…。
なんて言ったら殺されるよな…?
多分鎧の事だろう。
「あ、いや、今は部屋にある」
「ならば案内するがよい」
案内ねぇ…。
逆に案内してほしいね!
例の如く迷子中なのよ!
仕方ないので、魔王部屋まで案内してもらい隣の部屋(自室)へ入った。
「あ、ケルトおかえ…り?」
流石のスカルも、ホロウを目にして固まってしまった。
スカルに説明してやりたいが後だ。
鎧を用意する。
有無を言わさず着され、手をかざしてきたんだけど怖。
「ちょちょっと!ケルトになるするの?」
「若いの。見ておれ」
ん?何か変な感覚が…。
「貴公だけ鎧なしではな、統率が取れぬからな」
おお、鎧がピッタリになった。
と言っても、鎧のサイズは変わっていない。
なのに、ピッタリだ。
「一種の呪いだ。我が解除するか、我以上の力でこじ開けねば脱げぬ。我もそのような時期があった」
んー…。これはあれか?
怖いおっちゃんだと思ったら意外といい人か?
「この大戦が終了した後。我が隊来ぬか?」
「生憎とシェイ…。魔王様にひと目置かれてるので遠慮しときますよ」
「フッ…。そうか。我等アンデットには相応しくないが、死ぬでないぞ」
そう言い残し、霧のように消えていった。
「ね、ねえケルト。大丈夫なの?」
「問題ないよ。あの人。見た目よりいい人だな…。っとこんなことしてる場合じゃない。ゴメンスカル。来てくれ。説明は行きつつでたのむ」
半ば強引に連れる。
べロスには、ゴブリン達のとこに行けと伝えたが、わかっているだろうか…?
道すがらスカルへと説明をする。
スカルは嫌な顔せず了承してくれた。
やはりスカルへと頼って良かった。
尤も、スカル以外に信用できる奴など今のところは居ないがな。
俺らが部屋に入ると、他の奴らは全員揃っていた。
「ハッ!新入りのクセにいっちょ前に待たせるんだなぁ?」
カマセガイア君が食って掛かるが、もう無視してしまおう。
「ふむ。全員揃ったな。では貴様らに命ずる。今より人間の王都を落とせ。殺さずと死なずの原則を守れ」
ハッ!
皆跪き答える。
うん。俺もやっておこう。
作戦通り、行くのは俺ら少数のみだ。
外に待機していたデカイ鳥みたいのが運んでくれるらしい。
「落ちても助けてやらねーからな。新入り」
ガイアとガイアの部下は飛べる為、鳥には乗っていない。
「へーへー。気をつけますよっと」
「無駄口を叩くな」
おっと、クレナイに怒られてしまった。
人間の技術がどれほどあるか知らないが、そう上空まではコレないだろうし案外楽に終わるのかもな。
そうミサイルもポンポン来ないだろう。
骨なら病気もないのか…




