表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら骨になってた。  作者: 亜鬼
聖魔大戦
26/32

25話「魔王の作戦」

翌日。

シェイナに案内され、一つの部屋。

というかグランドみたいなとこに案内された。


「てことで、コレが君の部下ね。あとは適当によろしく☆」


おーぅ…。流石は適当魔王様。

面白いぐらいの投げやりである。

まああれだ。グランドには多種多様な魔物達が大勢居た。


「あー…。えーっと…。聞こえるかい?」


ざわざわとしながらも、コチラを注目してくれた。


「えー…。この度この隊の隊長になったケルトだ。よろしくな。俺としては死亡者は出したくないから、皆ほどほどに頑張ってくれ」


依然としてざわざわしてる。

まあ、徴兵された中でもあまりモンだろ?仕方ないといえば仕方ないか…。


「おお!主様!主様ではないか!」


コチラに気づいたのか、数匹のゴブリンがコチラへ来た。


「ん?ああ、君らか。久しぶりだな。元気してたか?」


ゴブリン村のゴブリン達が集まってきた。

うん。知ってるやつが居ると何か心が楽になるな。

さて、そのゴブリン達だが、ポカーンと目をぱちくりさせて居る。


ん?何かしたか?


「あ、主様…。喋れたのですか!」


そういやそうだったな…。

コチラからの言語は伝わるだろうが、別種族とのコミュニケーションが取りにくいのも考えものだな。


とりあえずゴブリン達には「色々あったんだよ」と伝えておいた。


後からゴブリンに聞いたのだが、村の衆は全員この付近へ越して来ているらしい。

辺鄙なとこに居るより、このあたりの方がよほど安全とのこと。

まあ、それもそうだよな。

と言っても、王都には入りきらないため付近に仮の集落を建設しているらしい。

別な種族も皆そのような感じらしい。


建物ならまた立て直せばいい。

だが、命は戻せないからな。


きっとシェイナが根回ししたのだろう。

案外仕事してるんだな。


さて、俺もみんなの命を預かる立場になったんだ。

色々考えることもあるだろうな。時間はあるようでない。無駄には出来ない。

とりあえず、初日は顔見せだけにし解散させた。

翌日からどうしようか考えるため、一度自室に戻る事にしよう。

そうだ。シェイナに相談してみようか。どうせ暇してるだろうし遊びに行っても怒られないだろう。


ということでやってまいりました魔王様の自室です。

一応ノックしておきましょうか。


「入れ」


「チワー。出前デース」


「…」


スベッてないよね?

そのまま普通に入りましょうか。


「魔王様の部屋で遊ぶな!!」


おー。もっともなツッコミが返ってきましたよ。


「全く…。私以外に誰か居たらどうし…。ん?待って…。やっば!ゴメン!後にして!!」


ブツブツと文句を言ってると思ったら、いきなりシェイナは部屋を飛び出した。


「お、おい!どうした…って行っちゃったよ…」


一体何があったのだろうか?


「ふぅ…。アレは反則だよね…」


と思ったら戻ってきた。


「おいおい。どうしたんだよ」


「うーん…。ちょいと見当違いが出てきてね。その辺含めて隊長会議もっかいやろっかな?2日連続とか異例だよ…」


あの一瞬のうちに一体何があったのだろうか…。

俺なんかでは次元が違うんだろうな。




と言うわけで、緊急収集されやってまいりました。

場違い感半端ない隊長会議です。


「2日連続となるが、緊急事態だ。奴らは近代兵器を持っておる」


近代兵器と言われ、なんのこっちゃとポカーンとするなか俺だけはその意味がわかる。


「は?なんだよそれ。何でそんなもんがあるんだよ」


つい声を上げてしまった。

周りからの目が痛いぜ…。


「口を慎め。単刀直入に言おう。先程、ミサイルによる攻撃を受けた。魔の山の結界は割られた。あのままここに直撃していれば、ほぼ壊滅する威力はあった。それは私が空へと逸し、魔の山の結界は強化した。が、おそらく戦争が終わればあの山は枯れてしまうな…」


人が転生している以上、物や技術が渡るのは不思議ではない。


「どの程度が来ているんだ?」


「わからぬな。ただ、あのミサイルの威力じゃ。銃はあるだろう。問題は数だ。恐らく、そこまで用意するのは難しいだろう。して、歩兵は変わらず槍や剣と考えられる」


俺とシェイナだけで会話が行われる。


「オイ。さっきから何を言っている。近代兵器とやらを説明しろ」


周りからは俺もそう見えてるんだろうが、魔王様に向かってタメ口とはホントよくやるよね。このライラ君は。


「そうであったな。銃と言うのは、ボウガンがあるじゃろう?アレをリロード無しに撃てるようものだ。ミサイルは…。超長距離に届く極大魔法かのぅ?」


その説明にザワリとなる。

俺にとって銃はそこまで脅威ではないだろう。だが、ミサイルや手榴弾があったらどうだ?

身体がバラバラになっても果たして復活できるのか。

試したくもない。


ここにいるメンツもそうだろう。

恐らく、コイツラはその程度では死なない。だが部下はどうだ?

部下を皆殺しにされ、民を殺されても負けることはない。

負けることはないが、それは勝ちでもない。

不毛な争いになるだけだ。


「そこで新しく作戦を立てる。防衛戦は却下だ。各隊長及び、各々最強と思う部下を一人だけの少数精鋭で人間の王都を落とせ」


「フン。我が身が危険になったら平気で殺すのか」


「殺さずは守れ。殺さず無力化するのじゃ。貴様らなら簡単であろう?では続きだ。ワシは出ぬからの。人間の王の前まで着いたならこれを使え」


シェイナなら、半球体のような片手サイズなモノを投げられた。


「これがあれば、あらゆる結界を無視してワシを召喚できる」


「ちょっと待ってくれ!何故こいつなんだ!!」


ガイアが噛み付いてきた。

それは俺も思う。別のやつのほうが適材だろう。


「何か問題あるか?ワシはコイツを信用しているだけだ」


威圧を込めたシェイナの一声に、ガイアが黙る。

なんかこっち睨んでるけどな…。夜道に気をつけよう。



そろそろ戦闘回行けそうです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ