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転生したら骨になってた。  作者: 亜鬼
誕生と出会い
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14話「新たな仲間たち」

ゴブリンの言語がわかり、一つの憶測を聞けた。

他のゴブリンが襲撃して来たのは、いきなり発展した家を見たからでは無いかとのこと。

自分らも欲しい!奪え!

て感じだな。

襲ってどうやって奪うんだよ…。と思うが、そこは知能が低いから仕方なし。


「町って楽しいね」


「ああ。そうだな。ま、町ってほどデカくはないがな」


ゴブリン達の集落を発展させて行く。うん。これはこれで異世界生活満喫じゃないだろうか?

そうさ!俺は今満喫してるのだ!


「まあでも町か。ここを町並みにデカくするのも楽しそうだな」


ここを拠点に色々旅をするのも悪くなさそうだ。

どうせ時間ならいくらでもあるからな。


「よし。そうと決まれば作業を進めるぞ」


建築班のゴブリンを集め、今後の工事を説明する。

ちなみに、班分けを行い仕事を振り分けてみた。

建築班。戦闘班。調達班。等々…。

と、話が逸れたな。


今後の工事予定は、手付かずであった柵の設置だな。

上手いこと槍で攻撃できるように隙間は作る。

そして、それが完成したら櫓を作ろう。


この2つが出来れば、防衛面でもだいぶ活躍してくれるだろう。


次の作業方針は決まった。

なので、現場監督をすべく柵の設置場所へ移動する。

俺達が集落の外側へ行くのと同時ぐらいだろうか?

3匹ほどのゴブリンがやって来た。

一匹には冠があるため、長かそれなりの地位のモノだろう。

その他は護衛か?


周りのゴブリン達が戦闘準備を始めた。

うん。どう見ても話し合いに来た感じだな。


皆に指示を出し、止めさせる。

あちらも危害を加える気はないらしいな。

尤も、演技であろうと関係はない。

罠なら叩き潰せばいい。


作業班には一時中断させ、自宅へ帰らせた。

そして、俺とスカルとでやって来たゴブリンを集会所へと案内する。


さすがに外部の俺らだけで話をする訳にはいかない。

スカルには残ってもらい、この集落の長を呼んだ。


「ギギ。イクタビノシュウゲキ スマナカッタ」


長を連れるなり、そう口にした。

ま、あらかた予想通りだな。

奪おうとしたが失敗した。そして逆に滅ぼされる事を恐れた。

俺達は別に襲う気は無かったが、関係ない話だな。

敵対よりも友好を。辺りのゴブリンの集落の代表の長を決め、この会談に来たという。


要望を持ちかけられる。

自分らもこの集落で暮らせないか。

至ってシンプルでわかりやすい。納得もできる。

対価として労働力になる。

普通だな。


正直な話、こちらのメリットは薄い。

人材が増えるのは良いことだが、信用できるかは怪しい。


その辺りを上手いこと長へ説明する。

スカルはちんぷんかんぷんらしく、頭から煙が吹き出ている。


「アルジ ドウスレバ?」


これは俺の問題ではない。お前らのだ。

自分で考えろ。


そう伝える。

ま、個人的な意見を言ってしまえば、大いに歓迎だ。

そのほうが楽しそうだろう?


そんな俺の考えもわかるはずなく、長は暫く悩む。

そして、結論を出した。


「ワカッタ ウケイレヨウ ダガ、ウラギッタラ コロス」


どうやら長も受け入れを許可したようだ。


「タスカル デハ、ツタエニモドル アス、オナジジカンニ ミナデコヨウ」


そう言い、ゴブリンは去った。


「アルジ ヨカッタカ?」


心配そうに言う長にサムズアップをする。


「え、えと…。どうなったの?」


「仲間が増えたんだよ」


さて、そうなると柵の設置は後に回さなきとな。

家の増築だ。

どれだけの人数が来るかわからないが、こちらのゴブリンから作り方を教えさせ自分達で作らせるか。

さーてと、やる事も増えて楽しくなってきたなぁ。


翌日、俺の予想を大幅に覆すとは、今の俺にはわかり得なかった…。




翌日、約束通りゴブリン達はやって来た。

その数500匹ほど。

50匹の集落から、一気に10倍か…。 

最早集落ではなく村だな。


それにしても多いな。家を作るだけで一苦労だ。

何より大変なのは、食料だろうか?

ゴブリンは基本、木の実や狩った動物を食物としている。

だが、この数の供給となると大変だな。

栽培でも目指してみるか?


よし。当面の目標は建築と栽培だ。

栽培については、まずは家庭菜園程度で実験をしてみよう。上手く行ったらこいつらに伝えるか。


建築は、暫く建築班へ一任させよう。

新たなゴブリンを遣わせ、建築をさせる。

そして、残りのゴブリン達は当面の食料探しや材料集めをさせる。

重労働になるが、攻めた罰としては軽いだろう。

何かあったら困る為、建築班にはスカルを付けよう。

おそらく解決してくれるだろう。


さて、俺は楽しい楽しい土いじりだ。


見づらいと思うし、次回からはゴブリン語普通に書きます。

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