忘れる
忘れる 忘れる 忘れる
痛みを 苦しみを 悔しさを
忘れる 忘れる 忘れる
もう懲り懲りだと言ったことを
もう二度とあってはならないと
誓ったことを
喉元 過ぎれば 熱さ 忘れる
喉元 過ぎたことも 忘れる
何故、忘れてしまうのか
過ぎてゆく時のせいなのか
人間の記憶の限界なのか
善も悪も変幻自在で
いつか、思い知らされる
当たり前の日常がどれほど
素晴らしいものだったかと
自由とは、平和とは
何だったのかを
目の前がどれほど色とりどりで
煌めいていたかを