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まさか?
超がつくほど平凡な男子校生の日常を誰がみたいものか。マニアうけはするかもしれないが、一般うけはしないだろう。
「お願いだよ〜」
わけのわからない同好会の願いなど誰がきくものか。
「お願い〜。何でもするからっ」
「それじゃ、これ以上近づくな」
同好会の奴等の表情が固まった。
俺はそそくさと家路を急いだ。
「もっと近づいてやらぁっ!」
奴等のリーダーらしき男の怒声がした。と思えば、走る足音が徐々に近づいて、
「うわぁぁぁっ!」
背中への尋常じゃない痛みと衝撃を感じた。背中をさすろうとした時には関節技が組まれていた。
「い、痛いっ!何するんだぁっ!」
「動くなっ」
「分かった…、分かったから離して」
「暴れるなよ。ちょっと、こっちへこい」
関節技をといてもらい、指示通りついていった。
「ここ?」
人気のない雑木林。
「怪我したくなかったら、言うことをきくんだな」
ニヤリと怪しく微笑む。
もしかして、こいつ、同姓愛者…?