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ママは。

実『お母さん!やっほー』


一階からそんな声が聞こえる。

馴れ馴れしく呼ばないでよ。


私は一人毛布にくるまり、

泣きそうな自分を慰めていた。


Xの通知が来ていた。

DMで誰かが送った文章だ。


スマホを開くと、光が眩しくて

一瞬目を細める。


DMを開くと、男か女かもわからない知らない人から

の通知だった。名前はふぁいる。



   "わかりますその気持ち。

        嫌いな人は誰にでもいますよね。"



そんなレベルの嫌いじゃないのに。

私は乱暴にスマホを投げた。

この人は何もわかってない。わかったような口を聞くな。


私は怖かったけど、一階に出てみた。

すると、ママと実が楽しそうに話していた。

わたしはそれがたまらなく許せなかった。

ちゃっかり実は自分の部屋まで使っていた。


お母さん『あ!奏!!今日こそ実ちゃんに挨拶しなさい』



実『いいよ、人見知りなんだよね!わたしはいくらでも待つから。』


いいよ、待たなくて。よろしくするつもりないから。


奏『ママ、私部屋で食べたい。』


わたしはママが大好きだから、

いつもはリビングで食べてる。けど、

今日は実とその父がいるから、絶対に嫌。


お母さん『もう、どうしちゃったの急に。感じ悪いわよ』


奏『じゃあ、ご飯いらない、』



食欲もないし、今日は大嫌いなハンバーグだ。

食べる気も失せる。


お母さん『そうだ!実ちゃんも家族なんだから家を探検しなくちゃ!

      奏、自分の部屋に連れて行ってあげなさい』



なんでこうなるの?わたしは実と仲良くする気は一切ない。

いまもこうして私のママを取りつつある実を、許すことはできない



実『行こう!奏ちゃん』


また、表面上の笑み。

そうやって媚び媚びして上手く生きていくんだろうな。

私にはできない、嘘でも仲良くとか



わたしは背を向けて部屋に向かって歩き出した。

その後ろをついてくる実。

鬱陶しくて途中階段で蹴って突き飛ばしてやろうかと

思ったレベルだ。


わたしは部屋には入ってくるなと言ったのに入ってきた。

あとで掃除しなきゃ、こいつが入った部屋とか

最悪。


実『わぁ!こんなお姫様みたいなベッドで寝てるんだー!』


実が言うと何を言っても皮肉に聞こえる。

わたしはゴシックやレトロなものが好きで

ドレス、ぬいぐるみ、ベッド、さまざまなゴシック調の

物を集めるのが好きなのだ。


実『こんなにぬいぐるみあるんだー、誰かにあげればいいのにー』


勝手に口出ししてこないでいただきたい。


奏『…あのさ、ママに馴れ馴れしくしないでもらってもいい?』


わたしは気づくとそんなことを言い放っていた。


実『なんで?わたしの"ママ"でもあるのに』


ママだけ強調して聞こえた気がした。

本当にこの人無理。仲良くなんてまっぴらだ。


奏『私はお前とお前の父が嫌い。ママのことを取ろうとしてくるから。

   どうせ、お金目的でしょ、あの父お金なさそーだもんねー』


こんなことを言いたいんじゃない。

でも、そんな悪口しか出てこない。

実際に財産目当てだとは思う。うちの家立派だし、、


実『…そっか』


そう言って実は戻って行った。


私はお風呂に入らに一階に行った。

何も食べていない体でフラフラだった。


お母さん『奏…!!実ちゃんになんてこと言うの!!』


あーやっぱその話ね、


お母さん『聞いたわよ、アンタ実ちゃんにブスって言ったんでしょう?』


奏『言ってないけど…』


いや、本当になんの話かと思った。

お金なさそうとしか言っていないはずなのに。どうして?


実『いいの、ママ、確かにわたしはモデルもやっているし、

   姉妹として並べられたら不快だったよね、ごめんね。』


なにその、実が可愛いから私が嫉妬しただけのような言い方。


お母さん『奏!!いい加減にしなさい!!』



そう言われて嫌になり、また部屋に戻った。


なぜあんな嘘を実はつくの?

自分が可愛いから嫉妬しているって思いたかっただけのただの妄想?

それとも、ママに私がそんなひどい子だって思われたかったから?

それとも、自分のかわいさを主張したかったから??


Xを開きポストした。






      "簡単に嘘がつける人ってなんなの"





前と同じで、これだけじゃ何もわからないのに、ふぁいるさんからの返信を期待している自分がいた。


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