並ぶためにランド行くやつ
「以上でよろしいでしょうか?お待ちくださーい」
注文を終えた俺たちは無敵だ。そんな顔をする彼に俺は微笑み、言葉をかける。
「最近何か面白いことあった?」
「まじで並んだね。一日中並んだわ」
「どっか行ったの?」
「某ランド。すごいのよかったわ」
「いいじゃん。てか誘えよ」
「一人の方がやりたいことできるからさ」
「それはそう」
「開園から閉園までずっと並んでたわ」
「人多いからな。何乗ったの?」
「乗ってない」
「ん?」
「一個も乗ってない」
「そんなことあるか!?何しに行ったんだお前!?」
「まじで楽しかったわ」
「楽しいわけないから!アトラクションのないランドはチーズのないピザ!」
「アトラクションはあったよ。極長待機列」
「ジェットコースターの上るとこだけ!下る前に降りてる!」
「心臓の弱い方におすすめ」
「他の娯楽を享受しよう!並ぶ必要はない!」
「結構こんな人いたけどね」
「純粋に混んでるだけ!並ぶ目的で来るやつはいない!」
「行列の先頭いくの恥ずかしくね?あ、こいつ今からこれ乗りたいんだあって」
「そんなことなくない!?そもそも並んでる時点でそうじゃない!?」
「だから、ご飯も買えなかったんだよね」
「飲まず食わず乗らず!?何しに行ったんだよ!」
「並びに行ったんだけど」
「そうだったね!もっとまともな娯楽提供できるように頑張るね!」
「ランドのことバカにすんなよ」
「友達として!ランドの話はしてない!」
「あんだけ並べる場所他にないぞ」
「アトラクションの話じゃないのかよ!」
「極長待機列」
「お前が思うんならアトラクションなんだろ!お前の中ではな!」
「トイレも行けなかったからな。まじでドキドキした」
「漏らしたら並べないもんね!」
「よくわかってるじゃん」
「わかりたくないけどな」
「ちなみにお土産ないよ」
「期待してねーよ!並びに行ったんだもんね!」
「電車に忘れてきた」
「それはどんまい!」
「お待たせしましたー。ランドのコラボアイスですー」
「これお土産に買ってたんだよなあ」
「常温で持って帰るつもりだった!?」
こうして俺の待ち時間は消えてしまった。
てか、この飯うま。帰ったらレビュー書こ。
行列が楽しいのは同行している人たちが好きってことなんですよね!




