風邪予防にエラ呼吸始めたやつ
「以上でよろしいでしょうか?お待ちくださーい」
注文を終えた俺たちは無敵だ。そんな顔をする彼に俺は微笑み、言葉をかける。
「最近何か面白いことあった?」
「風流行ってるじゃん?口呼吸するとよくないらしいんだよね」
「へー、お前鼻炎だから終わってるじゃん」
「エラ」
「ん?」
「エラ呼吸始めた」
「始めれることあるんだ!?」
「教えてくれないからね。見て覚えて、はや五年」
「早いな!寿司職人より早い!難易度はばか高そうなのに!」
「魚語とかわかんないからね」
「魚に教わってたんだ!?」
「当たり前だろ。エラ呼吸する人間見たことあるか?」
「お前お前!進行形で今見てるから!」
「まじ?不思議な人間もいるもんだなぁ」
「お前お前!他人事過ぎる!」
「この体になってから風邪引かなくなったんだよね」
「大事なもの失ってるから!チーズの乗ってないピザだから!」
「失ってるってか増えてるんだけどな」
「そうだけど!一回病院いった方がいいぞ、まじで」
「風邪引かなくなったっていったじゃん」
「そこじゃないよね!?魚顔の話だよね!!」
「さすがに悪口じゃね?」
「一般にはそうかも!エラのある人間には言うべきだろ!」
「あ、ちょっと待って。砂が挟まってて」
「靴とか?別に気にしなくてよくね?」
「エラ」
「それは気になるかも!喉イガイガする感覚と同じだもんね!」
「喉イガイガとかそんなこともうなくなったけどね」
「大事なものが増えた代わりにね!」
「風邪対策で保湿しまくってるからさ」
「いいことじゃん。肌つやもいい気がするしな」
「部屋の湿度百%越えてる」
「空気から水が溢れてるってこと!?」
「てか、水だな」
「水辺の生き物!?」
「エラあるし都合いいじゃんと思って」
「都合はいいけど!」
「久しぶりに歩くから足不安だったわ」
「引きこもりか魚しか言わないセリフ!」
「お待たせしましたー。焼き魚ですー」
「かわいそうで食えないわ」
「同族として!?」
「海老のフリッターですー」
「お、うまそう」
「人として!?魚として!?」
こうして俺の待ち時間は消えてしまった。
てか、この飯うま。帰ったらレビュー書こ。
エラ呼吸って風邪引かないんですか?わかりません。やってみた方教えてください。




