味で決めるやつ
「以上でよろしいでしょうか? お待ちくださーい」
注文を終えた俺たちは無敵だ。そんな顔をする彼に俺は微笑み、言葉をかける。
「最近何か面白いことあった?」
「歯みがき粉変えたくらいだな。これ面白いか?」
「今のところ評価には値しないな」
「やっぱさ、歯って大事なわけよ。そうなるといい歯みがき粉使いたいじゃん?」
「老人臭い! 言ってることはあってるけども!」
「でもどれがいいかって見ただけじゃわかんないじゃん?」
「全部よさげなこと書いてるもんな」
「だから呼んで飲んでみた」
「何を!?」
「店員を」
「店員を呼ぶ!?」
「それは普通じゃない?」
「普通だったわ」
「歯みがき粉飲んでみたんだよね」
「試飲できるタイプ!?」
「やっぱいいやつがいいじゃん?」
「飲んでわかんの!?」
「飲むのが一番わかるんだから」
「まあ確かに喉ごしで、歯が白くなってる~~~ってなるよね。ってならんだろ!」
「そうはならんだろ」
「そうはならんよね! じゃあ俺間違ってないよね!」
「喉ごして、ビールじゃないんですから」
「わかってるけどね! 飲み物じゃないってことくらい俺もさ! 最初に飲んだやつ誰だよ!」
「日本史で習うんじゃない?」
「歴史薄すぎだろ! 他にもっとすごいことやれよ!」
「歯みが史で習うんじゃない?」
「あればね! ほとんどの学校にはないかも!」
「うちの学校あるよね? 金曜の五時間目」
「英語だね! お前がよく寝てる授業!」
「前回に関してはしかたなかったから許してほしいわ」
「体調悪かったん?」
「歯の生え代わりの時期だったからさ」
「乳歯!? 高校生にして!?」
「さすがにそれは済ませてるわ」
「自分以外の歯の話してる!?」
「年二回変わるのは大分きついよな」
「お前人間だよな……?」
「お待たせしましたー。ミントアイスですー」
「この歯みがき粉が一番いい」
「ばかにしてんのか?」
こうして俺の待ち時間は消えてしまった。
てか、この飯うま。帰ったらレビュー書こ。
二月って他の月より短いですね。
次回投稿は3/19(木)7:00を予定していますよ。




