ベッドでチキン食べるやつ
「以上でよろしいでしょうか? お待ちくださーい」
注文を終えた俺たちは無敵だ。そんな顔をする彼に俺は微笑み、言葉をかける。
「最近何か面白いことあった?」
「やっぱね、思うわけよ。特別な日は特別なもの食べないとなって」
「誕生日おめでとうございました」
「うい。で、食いました。チキン」
「いいね。どこ食べたの?」
「ベッド」
「ん?」
「ベッドで食べた」
「場所の話してる!? 部位じゃなくて!? てか、その場所がまずおかしい!」
「やっぱ落ち着くからさ」
「そうかもしんないけどね! それ用の場所じゃないから!」
「食べたらそのまま寝れるのもいい」
「夢のような生活だけども! 人間性保って生きていこ!?」
「やりたいことできない人生なんて生きてないのと同じだろ?」
「いいこと言ってるけど! やってることがあまりにも悪い!」
「むしろ何がダメなん?」
「チキンの香りで寝ることになるじゃん」
「それっていけないことなのでしょうか?」
「そう言われると弱いけど!」
「論破と言うことで。次は?」
「こぼした時どうすんの?」
「こぼすな」
「できたら苦労しねーよ!」
「最悪こぼしてもシーツを手でばってやったら綺麗になるし」
「なってない! 本質的には変わってない! 汚れたベッドとこぼれた破片は今も生きてる!」
「認識しなかったら無いのと同じだし?」
「じゃあ認識してくれ! 人間性のなさを自覚してくれ!」
「逆に聞きたいんだけどさ、むしろどこで食べればいいわけ?」
「机で食べよう! それ以外ないよね!」
「つく……え?」
「ご存じない!? 文明を帯びていない!?」
「つく……ね?」
「美味しいけどね! その上で食べたらベッタベタかも!」
「つく……け?」
「成立していない日本語ですね!」
「つくりかけ?」
「何が!? 日本語が!?」
「つく……え?」
「まさかの自作!?」
「できたら見せてやるよ」
「そのうち見に行くわ。でも片付けはしといて」
「次執事来るのいつだっけなあ」
「そんなのいないだろ!」
「お前、明日テスト勉強しに来る?」
「暇だから行こうかな」
「じゃあ、明日執事来るわ」
「俺かよ!」
「お待たせしましたー。子羊のローストですー」
こうして俺の待ち時間は消えてしまった。
てか、この飯うま。帰ったらレビュー書こ。
ベッドでお菓子食べるのに抵抗がなくなってきました。
次回投稿は3/18(水)7:00を予定していますよ。




