プレゼントされるやつ
「以上でよろしいでしょうか? お待ちくださーい」
注文を終えた俺たちは無敵だ。そんな顔をする彼に俺は微笑み、言葉をかける。
「最近何か面白いことあった?」
「──あったのはお前の方だろうが……!」
「その感じ何!? 試験受かりました。褒めろ」
「オーヨチヨチエライヨースゴイネー」
「敵だね? 殺します」
「ほんとは嬉しいんだろ?」
「まともに褒めたときのセリフ! 今のは普通に嬉しくない!」
「試験受かった記念日にガチで嬉しいものを用意しました」
「謎の日を作るな! 信用していいタイプのやつ?」
「タイプCやね」
「それどっち!? していいの!? ダメなの!?」
「刺してみればわかんじゃね? スマホかして」
「充電器の話してねえんだわ!」
「嬉しすぎて泣くかもね」
「Cの話は!?」
「ランドほどのものは出せねえっす」
「そんな話してないよね!」
「ほしい?」
「ニュージーランドほしい」
「そうですか。で、プレゼントなんだけど」
「スルー!? ひどいね! 突っ込めよ!」
「このスマホタイプCやな」
「充電器の話してねえんだわ! いい加減核心に触れてもらっていいか?」
「そこまでほしいならね。しかたなくお渡ししますよ」
「くれるって言ってるから貰うって言ってるだけだが!?」
「まじで気持ちこもってるから。こもりすぎで温かいかも」
「なんかきもいね!」
「では、お渡しします。気持ちのこもった現金」
「嫌かも! なんか買ってきてほしかったかも!」
「要らん物もらうと嫌じゃん」
「そうだけどね! それ以前の問題か?」
「しかもこれ気持ちだけじゃないっす」
「一応聞きます」
「気持ちもこもって、出来立てホヤホヤ、手作りの、現金」
「いや犯罪! 手作った現金は犯罪!」
「しかも三万! お買い得!」
「何が!?」
「三万あったらどこまで行けるんだろうな」
「刑務所じゃない!? 犯罪ダメぜったい!」
「お待たせしましたー。ラング・ド・シャですー。では歌います。ハピバースデトゥーユーハピバースデトゥーユー」
「記念日って伝えといた」
「適当すぎんだろ!」
こうして俺の待ち時間は消えてしまった。
てか、この飯うま。帰ったらレビュー書こ。
おめでとうございます。
次回投稿は3/17(火)7:00を予定していますよ。




