飴が降ってきたやつ
「以上でよろしいでしょうか?お待ちくださーい」
注文を終えた俺たちは無敵だ。そんな顔をする彼に俺は微笑み、言葉をかける。
「最近何か面白いことあった?」
「昨日お前休んでたじゃん?まじでそれ正解だわ」
「なんで?」
「天気予報爆外れして飴降ってきたからさぁ」
「雨くらい降ることあるだろ」
「人生で初めて見たわ」
「なわけなくない!?15年以上生きてて初めてなわけなくない!?」
「じいちゃんも初めてって言ってた」
「60越えてなお初!?砂漠生まれ砂漠育ち!?」
「大体の人そうだと思うけどなぁ」
「一応現代日本!設定では!」
「体ベタベタになって憂鬱だったわ」
「午後から降ると傘忘れるよな」
「ベタベタってかネチョネチョ?」
「お前の体は何でできてんの!?」
「別に普通だけど」
「ならいいか」
「まさか液体で降ってくるとは思ってなかったわ」
「大体液体!水は大体その形!」
「ポップコーンの気持ちって初めてわかったかもしれん」
「しけってまじきついわぁ。今日サボらね?」
「飴でコーティングされて全然しけらないんだよね」
「雨が水を弾くことあるか!?」
「とはいえ当分甘いものはいいわ」
「糖分だけにな」
「フーン」
「笑えよ!」
「がはは!」
「遅いよ!」
「今作ってるだろうからさぁ」
「お前の反応な!提供速度は関係ないから!」
「床ベタベタだしめっちゃうまいぞ」
「中華だけ!年期の入った中華料理屋だけ!油まみれのファミレス嫌すぎるだろ!」
「水飴だけど?」
「だとしてもやだ!水飴まみれのファミレス嫌すぎるだろ!てかなんだよこの床!」
「昨日めっちゃ飴降ったじゃん」
「だとしても!この床何でできてんだよ!」
「別に普通だけど」
「ならいいか」
「そもそも道もベチャベチャだっただろ」
「急にそれを思い出した!今までなぜか忘れてたけど!」
「甘いものでも食べて落ち着けって」
「じゃあこの床にある水飴をすくって、てんなわけあるかい!」
「お待たせしましたー。キャラメルポップコーンですー」
「これこれ、ここのファミレスはこれがいいんだから」
「いや、糖分食うのよ」
こうして俺の待ち時間は消えてしまった。
てか、この飯うま。帰ったらレビュー書こ。
降る雪が全部メルティーキッスならいいのにね。毎食おかし追加できてうまうまですよ。




