未来を信用しすぎるやつ
「以上でよろしいでしょうか? お待ちくださーい」
注文を終えた俺たちは無敵だ。そんな顔をする彼に俺は微笑み、言葉をかける。
「最近何か面白いことあった?」
「ないね。全くない」
「そういうパターンもあるのか」
「そのうち生まれてきそうなんだけどな」
「自発的に!? 面白いこと側から!?」
「足で稼ぐのは古い型だろ」
「探偵の話してる!? もしくは営業!?」
「果報は寝て待てって言うし」
「そうだけど! 俺の価値観が古いのか?」
「諺が生まれる前から生存していた……?」
「そこまでの話はしてないかも! 古いって言っても十年程度の話かも!」
「なら諺さんを敬っていただきたいな?」
「概念を!? 人とかならわかるけども!」
「ひいては俺も敬われたい」
「そっちが本音だよね!? 諺さんのことはどうでもいいと思ってんだよね!」
「そのうち越えるから。諺とかいうやつのこと。敬うとかの対象ではないな」
「越えるとは……? 日本中に知られるくらい有名になるとか?」
「可能性にかけてみる価値はあるだろ」
「限りなく零! ちょっと厳しいかもな!」
「その零にかけてみたいんだよ!」
「零になにかけても零だよ!」
「あのな。妄想を越える現実は起こり得ないんだぞ?」
「いいこと言ってる風だけど! 話の積み重ねが薄すぎる!」
「あのな。チーズの乗ってないピザは寂しいんだぞ?」
「どうでもいい! そんなピザもあるだろ!」
「あのな……。えっと」
「考えてからしゃべろう! 時間なんていくらでもあるから!」
「話してる間に思い浮かぶかなと」
「未来を信じすぎ! ひいては自分を信じすぎな!」
「数年後には労働が任意になるらしい」
「未来信じすぎ!」
「車が空飛ぶらしい」
「未来信じすぎ!」
「ロボットが料理運んでくるらしい」
「もうある! 現在知らなすぎ!」
「お待たせしましたー。たまご焼きですー」
「あの店員さんももしかして」
「さすがに人間だろ……?」
こうして俺の待ち時間は消えてしまった。
てか、この飯うま。帰ったらレビュー書こ。
何となく卵料理にしたんですがなんででしょ~~~~か?
⇧⇧⇧⇧ヒント
次回投稿は1/19(月)7:00を予定していますよ。




