めっちゃ折り紙得意なやつ
「以上でよろしいでしょうか?お待ちくださーい」
注文を終えた俺たちは無敵だ。そんな顔をする彼に俺は微笑み、言葉をかける。
「最近何か面白いことあった?」
「子供っぽい趣味だけどさ、折り紙はまってんだよね」
「いいじゃん。俺もやってたわ。なんか折れんの?」
「鶴とか?」
「普通じゃん。って思ったけど俺は折れんわ」
「昔はウサギで精一杯だったからな」
「よくわからん!ウサギの難易度がよくわからん!」
「ウサギは草食だからそこまで強くないぞ」
「捕獲するときの話じゃなくてね!折り紙で作るときの話ね!」
「小学生の時できたから調べたらいけんじゃね?お前には無理か」
「小学生以下判定!?さすがにできるだろ」
「折り紙ってバランス感覚が大事だからさ」
「関係ないよね!?角がずれないようにってこと!?」
「折り紙とは関係なかったわ」
「そうだと思ってたけども。他なんか作れないの?」
「月」
「ん?」
「折り紙折りまくったら月届いたわ」
「四十回折れば理論上行けるって言うけど!折れるわけなくない!?」
「ついでにウサギ置いてきた。ウサギのいない月って悲しいじゃん」
「チーズのないピザだけど不法投棄!土地の権利者に謝れ!」
「実質俺の土地みたいなとこあるし」
「月の権利買ってるタイプ!?高校生にして!?」
「前に置いてきたウサギ寂しそうだったからさ」
「まさかのリピーター!月二!」
「今回は風強かったから大変だったわ」
「落ちなくてよかったね!てか、紙の安定性おかしいだろ!」
「折ったら強度出るからな。それくらい常識だろ?」
「そうだけど!一般的な人間は折り紙に乗らない!そもそも乗れるほどの面積あるわけなくない!?」
「そこんとこ考えると和紙ってすごいよな」
「なんの話だよ!」
「普通の折り紙じゃなくて和紙使ってたからさ」
「そういう問題!?用紙関係なくない!?」
「お待たせしましたー。月見団子ですー」
「この団子、なんか折り紙混じってね?」
「月のウサギ産!?」
こうして俺の待ち時間は消えてしまった。
てか、この飯うま。帰ったらレビュー書こ。
スーパーとかに売ってるみたらし団子のパック買ってる人って見たことなくないですか?




