表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/79

第五十話

京は怯まず即座に攻撃を繰り出す。拳も、足も、全てオートガードに防がれてしまう…。アイリスはというと、涼しげな顔をしている。

「はん…大したことないね。じゃあ私のターンだよ!」

アイリスが手を前に出す。魔力の弾がまた飛んでくるが、こんどはかなりの弾数だ…。腕で弾いたり交わしたりしながら直撃を避ける。次の攻撃に移ろうとした、その時だった。バチン!と京の体に衝撃が走る。何が起きたのか理解できなかった…。ガクン、と地に膝をついてしまう。

(なんだ…?!何が起きた…耳がキーンとする…ッ)

アイリスがなにか言っているが…聞こえない。なんとか立ち上がり、アイリスの方へ走り出す。

「うおぉぉッッ!」

ハイキックを放つ…が、力が入っていない。オートガードに防がれると、至近距離で放たれた魔力弾が京に直撃する。

「ぐがっ…!!」

数メートル吹っ飛ばされ、壁に激突。このタイミングで、やっと音が聞こえる様になってきた。

「どうしたんだい?キョウ…その程度じゃないだろう」

なんとか立ち上がるが、足がふらついている。これではパンチもろくに撃てそうにない。

「はぁ…なんだ、さっきの…?」

「一瞬すぎて分からなかったか…今のは『サンダー』…雷魔法さ。」

避ける間もなく京を撃ったのは雷魔法…本当に手加減なし、勝ちにきている。

(このまま真正面から挑んでも勝てそうにない…なにより、オレの消耗が激しい。あの『オートガード』の隙を見つけねぇと…)

『オートガード』は、アイリスの意識の中の攻撃ならすべて防げる。何とかして意識の外から攻撃しなければならない。だが、隙がない。こんな事を考えている今も、サンダーで撃たれる可能性があるのだから。

(無駄なことは考えるな…!とにかく攻めろ!攻めまくれ!絶対にアイツを殴ってやる…!)

京は『エクスカリ棒』を取り出すと、またアイリス目掛けて走り出す。

「ふん、そんな短い棒で何が出来るのさ!」

『エクスカリ棒』を振り下ろす…と見せかけ、反対の手でパンチを繰り出すが、容易く防がれる。至近距離で投げつけるも、かわされてしまう。

「さぁ、終わりだよ!」

また『サンダー』が来る…。しかし、京は防御しない。一か八か、ノーガードで突っ込んだのだ。

「なっ…!」

アイリスの表情に少し焦りが見える。今しか…




キーーーーン…

 



視界が真っ白になった。また撃たれた…

だが、立っている。京はまだ、進み続けている。

「うおぉぉ…ッ!」

アイリスの腹目掛けて、思いっきりパンチを繰り出す。

「うあっ…っ!」

だが、防がれてしまった。まだだ、まだ打ち込める。

「ぐっ…ぐぐッ!!」

一発、また一発とアイリスのシールドに向かって打ち込む。少しずつ前が見えるようになってきた。まだ打ち込める!殴り壊せる!!少しずつ感触が変わってくるのが分かる。アイリスも防御に徹し、攻撃に踏み出せずにいる。

「おッラァァァアッッ!!」

何発も殴りまくり、ついに、変わった。『オートガード』が砕け散ったのが分かった。

「うおぉぉおお!!オートガード、敗れたりぃー!!!!いくぜ男女平等パンチ…!!」

アイリスの顔面を思いっきり殴ろうとした…が。京の良心が、『やめとけ』と言った。

(バカヤロウ!アイツはオレをここまで痛ぶったんだぞ?!なぁーに怯んでんだオレ!!殴り殺せ!!)

「おおっ…あっ…」

京の拳はアイリスの顔面の直前で止まっていた。

(えぇええええっ…やばっ)

アイリスも固まっていたが、ハッとした様に魔力弾を京に放ち、京は吹っ飛ばされた。

「しっ…勝負あり…!」


京は負けた。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ