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第四十八話

次の日…学園で普段通り、魔法の座学と実技を行う。あれから分かったことがいくつかある。まず、京の魔力は少ないだけでなく、回復するのも遅い。初級魔法のメラでさえ、一度撃つと次撃てるまでに5分かかる。授業中のまわりの動きを見ていると、京が10の魔力を使って放つメラを、他の皆は2程度の魔力で放てるうえに、魔力の回復速度も断然速い。火力、燃費、クールタイム…すべてにおいて平均を下回り、地べたを這いずっている状態だ…。

「うおぉぉおおおおおお!!!!」

それに…魔力が、増えない。何度も何度も時間をかけてメラを撃つが、毎日測定しても魔力に変動はない。12から一向に伸びないのだ。

「なんでだ…?!なんでオレの魔法は、こんなにちっぽけなんだ…?!」

京はそろそろ疲れていた。周りは授業を通して魔力も増え、めきめきと成長しているのに、自分はと言うと全く成長していない。腕周りが少し太くなったぐらいだろう。たとえ素手の喧嘩が強くても、この魔法至上主義の学園ではなんの役にも立たない。

「お疲れ、キョウ。」

授業が終わり昼休みに入り、アイリスが声をかけてくる。コイツは本当にエリートだ。入学当時から一番だったが、それからもずっと腕を上げている。座学も、実技も、常に学年トップだった。

「オウ、お疲れ…」

「なんだい浮かない顔して…。腹でも下したのかい?」

「ちげぇよ!」

「はは、ごめんごめん。昼食を食べようか。」

そう言うと、二人は一緒に昼食を食べ始める。京は周りと自分との格差を考えると、パンも喉を通らなかった。

「なんだい、らしくない…元気ないじゃないか。」

アイリスも京の異変に気づいたようだ。心配してくれているようだ。

「…なぁ、お前ってなんでそんなにすげえんだ?」

「は…いきなりだね。すげえって、なにが凄いのさ。」

なんだか悔しくなってくる。世界に馬鹿にされているような気さえする。空が自分を笑っているような…。

「だってよぉ…お前ってオレと違って魔力もすげぇあるし、頭もいいし先生からも好かれてる…。お前ってオレの真反対みたいだよな。オレなんも出来ねぇもん…」

あまりにネガティブな京を見て、アイリスは若干引いている。

「今日はえらくネガティブだね…?もしかして、今日の実技で先生に『お前は相変わらずだな』て言われたこと、気にしてるんでしょ」

「は…?!どいつだんな事言ったの!水魔法のアズールか?!あんのクソジジ…」

「うわビンゴ…京、嫌われてるもんねぇ」

ダメだ。傷つく。劣等感がどんどん強くなっていく…。

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