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第四十三話

京は今、路地裏を全力疾走していた。思ったよりも道は奥まで続いており、未だ男たちの姿は見えない。

「クッソ…オレのことシカトしやがって…!てかあの子拉致られちゃったじゃんどーすんだよこれ…

これで(自主規制)とか(自主規制)されて(自主規制)になっちまったらオレのせいだよなぁ…」

ここまで猛スピードで走っているのに、まだ追いつけないのはおかしい。近くに隠された道がある筈だと考えて、京は手当たり次第に近くにあるものを調べて行った。壁を殴り壊し、ゴミ箱を漁り、地べたに這いつくばりながら抜け道がないか探した…。


三人の男に連れられ、女は男たちのアジトへ連れてこられた。

「へっへへ…ここはオレたちしか知らない秘密のアジト。入口は魔法で隠されてるし、合言葉がねぇと絶対に入れねぇ…」

「これがどういう事か分かるよなァ…?」

男が女に顔を近づけ、舐め回す様な目で見つめる。

「どんだけ泣いても叫んでも、助けなんて来ないってことだよぉ!!」

汚い声で男たちが笑う。アジトの中にはかなりの人数の男がいる。連れられるまま女が進んでいくと、ひとまわり大きな男が座っていた。

「オウ、ダンにジョー、ウィルか…この女は?」

「グルードさん!表で可愛い娘見つけたんで拉致って来ました!」

この大男が男たちのボス…グルードなのだろう。身長は恐らく190センチを超えており、体格も大柄。力ではまず勝てないだろう。

「そうか…誰にも見られてねぇだろうな?!」

「もちろんっスよぉ!」

大男…グルードが女に近づいてくる。

「っ…!こ、来ないでください!」

女は恐怖で震えながらも、声を振り絞った。

「生意気な女だなぁ…俺様に喰ってもらえるんだ。光栄に思うべきだろ」

ギャハハ、と子分たちが笑う。女はただ、震えることしか出来ない。

「ここ最近の女じゃ一番可愛いかもな…お前ら、脱がせろ」

男たちが女の服に手をかける。抵抗するが、腕を掴まれてしまい身動きが取れなくなってしまった。そんな時だった。

「ちょおおっと待てぇええぇええええぇええぇえええええ!!!!」

バキン!!ドゴン!!と大きな音が響くと、奥から一人の男が現れた。

「もちろんっすよォ!じゃねんだよ!!オレが!!!いただろがァァ!!」

騒がしい男…桂威京だった。


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