表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/79

第二話


ーーーーうぅ…


気が付いたら、俺は知らない場所に寝そべっていた。

辺り一面真っ白だ。真っ白以外、そこにはなにもない。

(あぁ…俺、死んだのか…。そりゃそうか)

記憶はハッキリとしている。だが、まだ頭はぼーっとして

いる。

(ここは天国かぁ?猫は…猫はどこだ?)

京は辺りを見回すが、それらしき猫はいない。助けてやれなくて申し訳ない…そんなことを考えていた。

すると、京の目の前に、京よりも少し大きいぐらいの扉が現れた。

「うおぉっ?!急にドアが出てきたぞ?!」

流石は「あの世」。いきなり扉が現れる、なんてことは当たり前のことなのかもしれない。

「この扉の先には…なにがあるんだ?」

突然湧き上がる好奇心。そりゃそうだろう!あの世で突然目の前に扉が現れたら、あなたはどうする?

もちろん開けるだろう。


ノブに手を掛ける。京は勢いに任せて思いっきり押した!




ガツン!!




…あの世の扉は引き戸だったらしい。恥をかいてしまったようだ。


気を取り直して…扉を引く。扉の先に見えたものは…

西洋風の石畳、見慣れない建物、巨大な城のようなもの。

そこは、本の中の世界でしか見ないような、「異世界」のような場所だった。

目の前を通る人たちの服装も見慣れないものだった…ヨロイ?のような

衣服を着た男性や、マントに身を包んだ女性。

「おうおう…こりゃあこすぷれってやつか?にしてもめちゃくちゃこすぷれしてる人いるなぁ…」

京はまだ、この現状を飲み込めていなかった。逆にすぐに理解するほうが難しいだろう。

通りゆく人たちは、京のほうを見て怪しげな顔をして通り過ぎていく。

(…マジでなんなんだここは!とにかく、人はいるしその辺の人にこの辺について聞いてみよう)

通りすがった一人の男性に、京は声をかけてみた。

「すんませーん!あのぉ、ここってどこですか?」

返ってきたのは、意外な答えだった。

「What happened?」

京は愕然とした。なんて?今こいつ喋ったか?きっと聞き間違いだろう。

「あー、すんません!ここってどこですか?」

「What happened? Were you separated from

your family?」

…どうやら聞き間違いではなかったらしい。英語だ。この男は英語を喋っている!

(うっっそだろ!英語じゃねぇか!!いやほんとに英語か…?とにかくなに喋ってるかわかんねぇ!)

男性は嫌な顔をして去って行ってしまった。どうやら人に話を聞くのは難しいようだ。

(とりあえず…一旦扉に戻ろう)

なんて思ったら、扉は消えているではないか。八方は塞がったのだ。

途方に暮れていると、一人の女性が京に声を掛けてきた。

「あの…どうされましたか?」

「えっあぁ、いきなりこんなとこに来ちゃって…ここがどこか分からないんすよ」

違和感。なにか違和感がある。

「あぁぁっ!!日本語!喋ってる!!」

彼女は日本語を喋っている。話せる人間が現れたのだ。

「私は魔法で言語に互換性を持たせているので…どんな言葉でも理解でき、伝えられます」

「んん?どういうことだ」

「やってみれば分かりますよ。『リリクス』」

彼女が呪文のような言葉を唱えると…特に変化が起きた感じはしない。強いて言うなら…なにもない。

「さっきみたいに話を聞きに行ってみてください。そうすれば、『魔法』の効果が分かるはずです。」

(魔法だぁ…?なに言ってんだ頭おかしいんじゃねぇのかこの女はよぉ…)

なんて思いながらも、通りすがりの男性に声を掛けてみた。

「すんませーん、ちょっといいすか?」

「うるせぇブッ殺すぞ!俺は今忙しいんだ!変なカッコしやがって!それカッコいいと思ってんのか?」



(確かに言葉が分かるようになってる…すげぇ、すげぇんだけどなぁ…これほんとに言ってんのかな?)

一旦「魔法使いの女」の元に戻った。さっきの出来事を話すと、彼女は慌てて

「すみません!魔法が失敗しちゃってたみたい…」

なんてほざきやがった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ