第6話、「陽葵の前にスサノオ!?」(3)
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へたり込む夏井陽葵とは対照的に、メアリーは大男にひるむことなく質問を続けた。
「だから、あなたは何者?何のために、そこにいるの?」
その言葉に、大男は大きな声で反応した。
「おお、あんたがミッチーか。だったら、そこにいるのが柴原葵さんか。思ってたより、ちっちゃいな」
陽葵には、どうやら、大男が柴原葵を訪ねて来たのが分かったが、大男の言葉を聞いて、怒りを露わにしたのが、メアリーだ。
「失礼ね。私はミッチーではないし、この子も柴原葵さんじゃない。自ら名乗らないで、人違いなんて、最低だわ」
その間、何度も赤井舞が、
「陽葵ちゃん、大丈夫?」
と声掛けをしたが、陽葵は起き上がるどころか、メアリーの大男を恐れることのない対応に、だんだんと泣きそうになって来た。すると、大男は、
「失礼した。我が名はスサノオ。訳あって、柴原葵氏、並びに、その守護神・ミッチー氏に、助けを乞いに伺った」
と、意外に神妙な態度を示した。それを聞いてメアリーは、
「スサノオ?どっかで聞いたことのあるような名前だけど、陽葵ちゃん、知ってる?」
と、いきなり陽葵に質問を向けた。陽葵は恐怖もあって、
「知らない。知らないったら」
と即答した。すると、大男=スサノオは、
「おおおおお、この国の主神であるアマテラスの弟、私、スサノオを知らないとは、この国の教育はどうなってる?自国の歴史をないがしろにする国に、未来の繁栄などありえないぞ」
と言って、大声で泣きだした。
その時、今一度、舞に、
「陽葵ちゃん、大丈夫?」
と声掛けされた陽葵は、それを契機に、
「舞ちゃん、もう大丈夫。今、目の前に、葵さんを訪ねて来たスサノオという守護霊さんがいるの。今から、そのスサノオさんに、声を掛けるね」
と舞に言うと、スサノオに話しかけた。
「スサノオさん、これから私たちも、柴原葵さんのところに行くとこなの。良かったら、一緒に来る?」
そう言うと、さらにメアリーに、
「このスサノオさんを葵さんのところに案内して、大丈夫だよね?」
と聞いた。すると、メアリーの声が返って来た。
「この方は、神族に属する守護霊みたい。だから心配はいらないと思うわ。葵さん、ミッチーさんに会ってもらいましょう」
メアリーは怒りを鎮め。冷静に答えた。
「スサノオさん、だったら、私たちについて来てね」
メアリーがそう言うと、起き上がった陽葵は、舞と共に自ら歩き始めた。門をくぐり、少し進むと、舞が、
「陽菜ちゃん、スサノオって、古事記とかに出て来る、あのスサノオ?本当に、そんな神様が来てるの?」
と聞くので、陽葵が振り向くと、二人の後をついてくるスサノオの姿が見えた。陽葵は、
「うん。本当に来てるみたい」
と答えた。




