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陽葵の見えるもの  作者: チュン


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第5話、「陽葵、憧れの超能力者に出会う!」(6)

 柴原葵の提案に、夏井陽葵は迷うことなく、

「うん、いいよ」

 と答えたが。提案はそれだけではなかった。

「そして、舞ちゃん、あなたにも柴原達夫に会ってほしいの。どうかな?」

 それまで、何も言わず、柴原と陽葵のやり取りに目を白黒させていた赤井舞だったが、舞は突然の提案に、

「私もですか?どうして?」

 と返した。柴原は舞の目を見ながら、

「あなたの守護霊、松下ありささんは、前世に生きていた頃から、人を救いたいという、強い使命感をお持ちになっていた。そのためなのか、あなたは気づいていないかもしれないけど、松下さんからは時折、強い癒しの気のパワーが感じられるの。この素晴らしい能力の守護霊さんを、ぜひ主人にも紹介したいの。ダメかな」

 陽葵は、その時、理性を無くした基に注がれたのが、癒しの気のパワーだと確信し、分からなかった謎が解けたような気がした。すると、そこで、舞の視線が陽葵に注がれ、舞は、

「陽葵ちゃんと一緒なら、いいよ」

 と答えた。

 舞の言葉に、陽葵はうなづいたが、それとほぼ同時に、部屋の外で、人の声や物音がしたかと思うと、誰かが部屋の中に飛び混んできた。それは、陽葵と舞の学習担当、矢井田太郎だった。

「おい、舞ちゃん、陽葵ちゃん、大丈夫か」

 そう言いながら入って来た矢井田は、部屋の中にいた柴原を目の前にして、動きが止まった。

「あ、あなたは、柴原さんですね。ビックリしました、まさか、ここで、柴原さんに会えるとは、光栄です」

 と矢井田が言うと、

「あなたは誰ですか?」

 と、表情を硬くして、柴原が尋ねた。

「あ、僕は、舞ちゃん、陽葵ちゃんの学習を担当している、矢井田太郎と言います。ところで、柴原さんがいらっしゃるからでしょうか、今さっき、この部屋の入口のところで、部屋の様子を覗いている男がいたんです。あれは、柴原さんのお知り合いですか」

 逆に矢井田に質問され、柴原は、首を傾げた。

「男性ですか?どんな感じの人ですか?」

 と柴原が尋ねると、矢井田も首を傾げながら、

「いや、それが、僕もはっきり見た訳じゃないんですが、男は日本人じゃなかったような。体格は、それほど大柄じゃなかったんですが、あれは四十代くらいの西洋人でした」

 それを聞いても、柴原は少しの間、首を傾げていたが、やがて、それを吹っ切るように話した。

「いずれにしろ、超能力への関心は海外の方が高くて、実際にいくつかの国から、私達にもアプローチがあるの。でも、私は、超能力が悪用され、戦争に使われたりすることだけは避けたい。そのためにも、研究は信頼のおける人たちと、何者にも左右されず、純粋に真理を探究したいと思っているの。陽葵ちゃんにも、舞ちゃんにも、そんな私たちに、できれば協力してほしい。あなたたちのことは、私が絶対に守るから、よろしくね」

 葵はそう言うと、飛び切りの笑顔を見せた。

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