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第1話 猫を拾ったのは神のいたずらか悪魔の罠か

「はぁ」


ため息が出る。


今日は嫌なことが立て続けに起こった。



今朝は学校行く途中で犬のうんこを踏みそうになったし、昼は弁当の米の方を忘れておかずだけ持ってきてしまうし、授業中に当たりまくるし。


「今日はもう大人しく帰って寝よう。」


パサッ


髪の毛に変な違和感を感じた。


おいおい、まさかな……。


違和感のあった部分を触ってみると、濡れていた。


恐る恐る触った指の匂いを嗅いでみた。


「……うっわぁ。」


このアンモニアの塊であるかのような匂い。


野生臭い匂い。


これは間違いない。


鳥の糞だ。


「……はぁ。」



改めてもう一度大きなため息がでた。


今日はもう早く帰って寝よう。


そう思い足を早めた。


「にゃぁー」


……んー。


嫌な予感がしながら、声がした方を見る。


そこには天使がいた。


いや、もちろん本物の天使ではない。


1匹の猫だ。


しかし、もし本当に天使がいたとしてもその天使に引けを取らないレベルで可愛い猫だった。


その猫は白い毛でしかももふもふそうだった。

いや、これは間違いなくもふもふだ。


もふもふしたい。もふもふしたい。もふもふもふもふ。もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ。


おっといけない。


この子の可愛さにあてられてしまった。


その猫はダンボールに入っている。


「……うっわー。引くわー。」


そのダンボールには張り紙がされており、「妹です。可愛がってあげてください。」と書いてあった。


流石にこれは引くなぁ。


俺はにわかオタクではあるけれど、さすがにこれは引く。


まぁ、それは置いといてこの子はどうしようか。


うちのマンションはペット禁止だからなぁ。


まぁ、すぐに見つかる訳でもないし里親が見つかるまでは預かるか。


「よっこいしょ。」


その猫の入ったダンボールを持ち上げまた帰路に着いた。


「にゃぁー。」


その猫の可愛い鳴き声が今日一日の悪夢を吹き飛ばしてくれるようであった。



バタン。

危なげなくほかの住人に見つからないように部屋までたどり着いた。


「ふぅ、静かにするんだよ?」


猫に日本語がわかるとは思えないけれど、言ってみる。


「……にゃぁ」


ん?


タイミングぴったりだなぁ。


まるで受け答えしているかのようだ。


しかも、心なしか鳴き声が小さくなった気がする。

ま、気のせいだよな。


とりあえず鳥の糞の臭さとこの猫ちゃんを洗うべく風呂に入ることにした。


服をさっさと脱ぎ、猫ちゃんと一緒に風呂に入る。


YouTubeで見たが猫は風呂が苦手、というかお湯が苦手なんだとか。


あんまり暴れないでくれると助かるなぁ。


とりあえず自分の鳥の糞の匂いが落ちるまで洗った。

「むぅ。なかなか匂い落ちないな。」


十数分の格闘の末、匂いは落ちたと思う。


「さぁーて次は猫ちゃん……猫ちゃん呼びはなんか嫌だね。」


「にゃぁ。」


またタイミングよく鳴き声が。


「んー、じゃあとりあえず妹って呼ぶね!」


慣れ親しんだ名前の方が新しくつけるよりいいよね!

なんかさっき自分でこの名前に引いてた気がするけど気にしない気にしない!


「……にゃぁ。」


少し呆れた感じだった。


「じゃー、妹洗っていくよー。」


妹はまったく暴れることなく大人しく洗われてくれた。


猫用のシャンプーがないので水洗いだけで終わらせた。


「とりあえず色々猫用のもの買わないとな。」


今月の仕送りの中で自由に使えるお金はーっと……。


うん!


アイツらに借りよう!


借りるだけなら問題ないよね!


いつかは返すと借りた瞬間だけは思うんだから!


その後は、僕と妹で食事をしてすぐに寝た。


色々あったので疲れていたんだと思う。


僕は目を閉じた瞬間に眠りに落ちた。



「……きろ!……起きろ!」


なんか声が聞こえる。


ほぼ情景反射で答える。


「んんー、あと五分。」


げしっ。


顔を踏まれた。


少し獣臭い足で……。


……ん?


なんかぷにぷにな足だな。


しかも、小さい。


まるで猫かのような。


ゆっくり目を開ける。


そこには銀色の毛並みの猫がいた。


「うっわぁ!可愛いなぁ!」


一瞬にしてその猫をもふりはじめる。


「え、なに?ちょちょちょちょちょ!きもいきもい!」


「そんな事言わないでさー!僕に任せてよ!猫動画なら死ぬほど見てたから!」


「浅いよ!知識が浅浅だよ!ほら下手くそだもの!」


「えー!そんなことないでしょ!……って。え?」


喋っている。


猫が人間の言葉を喋っている。


「な、ななな、なんで喋ってるのん?」


その瞬間、猫が神々しい光を放った。


「うっわ!まぶし!」


10数秒で光がなくなっていった。


そして、数秒して目が見えるようになってきた。


そこには、エッッッロエロなお姉さんがそこに居た。


初めて投稿させて頂いきました!

まだよく分かっていないので、コメント?などで色々教えていただけると幸いです!

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