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はじまりの末路!

俺  「おいっつ、そっちにモンスター行ったぞネイル!!!」


ネイル「まかせろ!!!うぉおおおお!!くらえ!!!斬撃破!!!」


ネイルの攻撃は空を切った。


俺  「なんでその距離から外せるんだよ天才かお前!!!」


ネイル「うるせー、元農民の俺に任せるお前がわりぃーんだよ、ていうか勇者が仲間に頼ってんじゃねーよ。」


俺  「黙れ!!俺だってバリバリの農民出身だぞボケ、そもそもお前も勇者だろーが。」


そんな責任の擦り付け合いをしていたらモンスターは逃げていた。


ネイル「もう村を出発してから三日も経ったのにモンスターどころか小動物すら狩ってないんだが、、。」


俺  「俺なんかもう五日だぞ、、、いい加減村でもらった干し芋も尽きてきたしいよいよまずい。」


ネイル「なんか、お前とあってから最悪な気がする。」


俺  「は???」


ネイル「だってそうだろ?出会ったのがお前みたいななんちゃって勇者じゃなければもっと楽に旅が進められたしもっと会話も弾んだ。マジ最初に出会うやつまちがえたわぁ、、。」


俺  「ほんとお前この世界じゃなかったら確実に馬車組のレギュラー組の悪口が生きがいのお荷物キャラだよな。」


ネイル「馬車組とかレギュラーとか意味わかんないけどなんかイラってきたな」


俺  「なんだよやんのか粗チンやろーが。」


ネイル「粗チンはてめーだろが童貞。」


俺  「んだとおらー!!」


ネイル「上等だこいやごらぁぁ!!」


こうしてまた一日が終わっていく。

なんで普通の農民であった俺たちが魔王を倒すために冒険する羽目になったのかというとそれは五日前にさかのぼる。


村長  「皆の衆ぅぅぅ!!集合じゃ!」


しかし誰も集まらなかった。


村長  「皆の衆うぅぅぅ!!集合じゃぁぁぁ!!」


しかし誰も集まらなかった・・・


村長  「あの、皆さんお願いですので集まってもらえませんか??村長ぶらないのでどうかお願いします、、、、。」


こうしてなんやかんやで集まったのであった。


村長  「えぇぇぇ。皆さんもご存じの通り魔王の封印が解かれその魔王が作り出したモンスターが農作物や人を襲い本当に困っておる。そこでこの村に代々伝わる伝説の剣をこの岩場から引き抜いたものを勇者として魔王討伐に行ってもらう。我こそはと思う者は挑戦してくれ。以上じゃ。」


しかしだれ一人と挑戦する者はいなかった。


村長  「あの、、、はい、平等にじゃんけんで挑戦する人決めましょうかね、、、。」


そして負け残った五人が挑戦することになった。

最初の奴は体格もすっごく大きくて絶対こいつで決まりだとみんな思っていたが全然ぬけなっかった。

二人目の奴は名前がブレイブというもうこいつしかいないだろというような名前なのに剣はびくともしなかった。

三人目、ついに俺の番、剣を握った瞬間なぜか抜ける気がして俺は思いっきりその剣を引き抜いた。するとカスっっていう不気味な効果音とともに剣は大空を舞い俺の足元へと落ちた。

その瞬間わーっと歓声が上がり勇者の誕生を祝福されるのかと思いきやみんなあくびをしながら「終わった終わったー」といって帰っていった。


村人A 「うわ、バカだなあいつ、ほんとに引き抜くやつがいるなんてなw」


村人B 「うちの村に伝説の剣なんてあるわけねーのになwあの岩だって紙で作った岩なのになww」


村人C 「最初に挑戦したやつらはみんな全然力入れてねーことも見破れなかったあのバカがわりぃだろwwマジ勇者とかやってらんねーしなww」


そう、この勇者を決める儀式自体やらせだったのである。。。

こうして村の皆に笑われて送られた悲しきなんちゃって勇者ユキヒサの誕生である。

どこに魔王がいるのかも知らないしましてや剣なんて握ったこともないやつにモンスターなんて狩れるはずもなく二日間森でさまよっていたら目をキラキラさせたバカ(ネイル)が話しかけてきて俺の右腕にしてやると言ってきたので顔面にパンチを入れて断ると喧嘩に発展し仲間になってやったのである。

ネイルに勇者になった経緯を後から聞くとネイルの村では伝説の勇者の衣装が一番似合うやつが伝説の勇者じゃーというわけわからんめちゃくちゃな儀式だったらしい。

これから伝説の剣を抜いてしまった農民の恐ろしき末路をとくとご覧あれ、、、。マジ洒落なんねー。。

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