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木屋町ホンキートンク Ⅰ  作者: 鴨川 京介
第4章 魔道具って便利だよね。
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59 魔力銀線

 いろいろと改造するための基本部品として魔力銀線(・・・・)を作っておかなきゃいけない。これは結構大量に要りそうだ。


 耐用年数の大きなゴムチューブと銀を購入。

 俺の膨大な魔力を銀に少しずつ染み込ませていく。

 実際には魔力で銀全体を覆い、その中に魔素を詰め込んでいった。

 銀の内部に浸透するように。

 いくつか試してみたら、大きさによって浸透具合が違うようだ。


 それならば初めから銀線にしたうえで魔力を込めた方が効率がいいはずだ。

 やってみるとあっけなく魔力銀になった。これならほかの眷属の子でもできるだろう。


 片側に銀線の塊。もう片側に巻き取り機をセットして、その間で俺が魔力で覆う場所を作りそこに銀線を通して巻き取っていく。

かなり速度を上げても魔力銀に変質していた。これなら短時間で必要な魔力銀は作れるだろう。


 今開発してる魔導機械(・・・・)と魔道具そのものの作りと大きく違うのは、日本での技術力がある点だ。これは精密な動きや力の要る動力源として、その機械的な精度は魔道具を使ったり魔法で行ったりするよりはるかに上になる。


 一般的な魔道具は、ある意味サーキット(回路)のようなものだ。子供の頃、ブロックのサーキットのおもちゃでいろいろつなげて、電気をつけたりブザーを鳴らしたり遊んだもんだ。今もあのおもちゃあるのかな?今度探してみよう。あれって魔道具制作を考えるときの、いいヒントになると思うんだ。


 たとえば熱を出す魔道具を作るとする。コンロやストーブなんかだな。その時、発動にスイッチとなるところに魔力を流し込むことで、魔核が起動して、魔核に書き込まれた魔法が発動する。この魔核に書き込まれた魔法ってのが、術者個人によって出来が違ってくるようだ。要するに効率の問題となってくる。木をこすり合わせた摩擦熱を得る方法と、乾いた木と火花で火をつけて熱を得る方法では、その効率が違う。前者はずっと力を込めておかなければいけないけど、後者は一瞬で発動する。使用者の魔力をなるべく使わずに、魔核の魔力だけ使う方が使用者にとっては楽だ。しかし一方で、魔核の魔力の減りが早いという結果につながる。愛たちに使われている魔核は高集積、つまりその純度を高めてある。普通の魔物を倒しただけじゃ、あそこまでの純度は出ない。ヤマトで一般に使われているのはこういう魔核を使ったものだろう。


 使いやすいけど消費も早い。これってどうにかできないだろうか。

 高集積魔核生成器(・・・・・・・・)みたいなものって作れないだろうか。


 いろいろ考えて試作してみる。魔力線で結んで、一方通行に魔素が移動するように設定する。AとBの魔核があって、Aを高集積魔核にする場合、Bからしか魔素を吸い出せないようにして、Aはひたすら魔素を詰め込む。こういうことができれば何とかなりそうなんだが。俺自身はこの高集積魔核を作ることができる。ある意味、魔素のごり押しなんだが。例えば掌に魔核を置いて、それを両手で覆うようにして、その掌の中に魔素をどんどん詰め込んでいく。そうすると高集積魔核が出来上がる。うん、これってかなり効率が悪いな。これができればかなり効率のいい魔道具が作れそうな気がするんだが。


 俺がこういうこと考えてるのは、例の星を覆う結界のために使えないかと思っているからだ。おばばたちが1万年かかった結界をできるだけ早く、できれば一瞬で展開できるような結界が作れないかと考えた時、こういう高集積魔核のエネルギーが使えそうな気がするんだよな。魔核も大きなものを使って…。でも大きな魔核となると何千年も生きたような魔物からしか取れないんじゃないだろうか。ドラゴンとか…。


 あ。ひらめいちゃった。

 しかし、問題は採掘する方法なんだが…。それにこれはヤマトでやった方がいいな。ヤマトで試験的に採掘できるか試してみよう。これはヤマトでしかできないし、今回の援助の報酬としてはちょうどいいかもしれないな。


 よし、そうしよう。

 あと、工事車両はあとで作るとして、他に何か日本から持ち込んで魔道具化して、効率よく使えるものって無いかな…。


 向こうで不便なのは、やっぱり電子機器類かな。

 これはその道の権威である愛様にお越し願おう。


 …ふむふむ。なるほど。


 要するにバッテリーの改造だけで何とかなりそうだな。

 バッテリーを充電して放電するというものではなく、魔核を使って魔素を直接電気に変えて、それを機器に流し込む。実際に電子機器で使われる電力はかなりの微弱電気だ。つまり少ない量の魔素を徐々に変換させながらゆっくり流し込むことで解決できそうだな。バッファーとしてその回路と電子機器の間には何かいるかな?例えばやはりバッテリー的なもの…。え?いらない?バッテリーそのものが効率が悪い?

 そりゃそうか。それならそれぞれの機器が使っている電流、電圧を調べてそれに対応するように魔核に魔法を書き込むだけで使えるのか。パソコンなんかは、内部機器が動いたりするから…なるほど。電流が変わるだけなんだね。そりゃそうか。いちいち電圧まで変わってたら、それに他の機器も対応しなきゃいけなくなるもんな。そうとわかれば、今もってる電気機器だけでも魔道具化できるか試してみよう。


 ドローンは…、これはバッテリーだけで何とかなるな。うん、動く動く。

 トランシーバーも行けるな。

 おっと、そう考えたら家電製品は全部魔道具化できるんじゃない?これってすごいよな。冷蔵庫や洗濯機、クーラーやパソコン、電池で動くおもちゃの類から電力供給が必要な、大型電気工作機まで、なんでも改造できるな。


 …今にヤマト国民全員がスマホ持つ日も近いかもな。


 既存の魔道具で電化製品などに代替えできないものってのもあるな…。

 無限収納バッグやブレスレット、あと攻撃や防御に使える魔道具なんかは、ヤマトというか魔素を使った独自のものだからな。あやかしたちも作ってたからヤマト独自ではないな。そういうものは普及してるんだろうか。お、愛ちゃんが又データを出してくれたな。なるほどね。大量輸送が必要なほど需要がないからそんなに数はないんだね。持ってても国か大商人あたりか。値段も高いの?向こうの通貨は結局わからなかったけど、どんなの?大判小判と銅銭ね。日本にもってきても、金は売れないだろうしな。入手先を探られたら言い訳できないもんな。あと、金の含有率も問題か。まあ、この辺りはまた考えよう。


 空間魔法は空間を維持するためと、発動する時の2種類の魔力が必要なのか。


 ああ、あのアクティベートした時の酩酊感って、俺の身体の魔素が吸われてたんだな。今気づいたよ。


 この工場や三条の会社の空間拡張はどうやったの?部屋の四隅に魔道具を置いて、それらを結んでアクティベートか。で、維持のための魔力は魔核を使ってるんだね。


あとは武器だけどこれは杖とかだな。魔核を埋め込んでおいて発動の魔力を流すことで魔法を発射か。とすると属性ごとの杖がいるな。これも今後要検討だな。なんとなくだけどリボルバーみたいな回転式シリンダーでいろいろ打てそうな気がするな。


(本当にこやつの頭の中はどうなっとるんだろ。新しい魔道具や魔導機械が次々に生まれよる。)


―――――

2017.03.07

電流と電圧が入れ替わってましたので修正しました。

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