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短歌×3
こうしたらもっとよくなるなど、ご指導お待ちしています!
良い方へ向かう人から遺されるテレビカードは言葉の代わり
退院するときに、余ったテレビカードを友人や同室の人に渡す。テレビカードは一応換金できるけど、人にあげる方が一般的な気がする。
のこされる方は、もう帰ってこないでね、でもお見舞いには来てねと言えるけれど、去る方は何をいったらいいのか分からない。元気でね、とかお先に、とかもなんだか違う気がする。テレビカードをもらうときは妙に無言で、伝えたいことは全てカードに込められている。
「月明かり窓辺で読んでそうだから」宮沢賢治の詩集渡され
ある男の子から詩集をもらった。彼によると私は詩集を読んでいそうらしい。詩集はそれこそ谷川俊太郎さんや田村みえさんくらいしか読んでいない。自分の客観的なイメージを知りたいものだ。
朝の道行き交う人の日傘から今日も同じ人だと分かり
電車通学なのでだいたいの時間が決まっている。行き交う人が同じ人なのかは服が違うので分からないが、夏になり日傘を差すようになると、同じ人だと分かるようになった。