短歌
こうしたら良くなるなど、ご指導お待ちしています!
十五夜の団子の代わり秘密だよ白衣からでたいちごフリスク
食事制限があったので十五夜なのにお団子が食べられない。主治医にお団子食べたいと言ったところ、うーん団子ねぇー許可できないなぁ、と言う。良くしてくださった先生に、お団子食べたいですというと、確かに月が綺麗だね、僕はいいと思うんだけどね、うーん、じゃあお団子じゃないけどこれ食べる?内緒だよ、と白衣のポケットからいちごフリスクを出した。
一回も噛まずに最後まで舐めたフリスクは、とっても甘かった。
画面上集う友らが笑っているお前はプリンを見るだけね
遠く離れた病院に入院したのでSkypeでのお見舞いが多かった。
画面の向こうには私の分のプリンもあったが当然食べられないので、じゃんけんによる争奪戦が起きていた。
楽しかったから許す!
バタバタと廊下を走る足音で今日も誰かが危ないと知る
隣の部屋のおじいさんが危険な徐脈になったとき、部屋の前を走っていく足音や警告音がとっても恐ろしかった。
ニンニクが細かくならないジェノベーゼ背伸びしすぎた
庭にバジルがわさわさと生えているので、ジェノベーゼをつくることになった。使い慣れないマルチブレンダーで母の助けなくつくるには少し背伸びしすぎたようだ。
あの人のいた場の香り
シャネルの何番だとか分かればいいのに
とある人はほんのりと良い香りがする。彼がいた場所にはうっすらと香りが残っている。
香水には詳しくないので、なんの香りなのか分からないのがとても残念だ。
少し空く胸元の視線貧乳でよろしいならばどうぞみたまえ
傷を見せるのが嫌というわけではないのだが、視線が煩わしいので、よくハイネックのブラウスを着ている。しかし少し胸元が開き目の服を着ると視線を感じる。
私は相当胸が貧しいが、それでよければどうぞみたまえ!
情報が多いので短歌にするという消極的選択で短歌になりました。
短歌だからこそ表現できることを考えてみたいと思います。