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13.に
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頭をフルスイングの鞄でぶち抜かれたリーダーが凄まじい勢いで錐揉みして床に転がった。少女が振り抜いた鞄は男を殴り飛ばしても勢いが全く減じず、勢い余って少女はその場で数回くるくると回転した。
手首に引っかかった大量の銀の輪が鳴り騒ぐ。
………さすがに今のは、死んだんじゃないか?
床に転がったリーダーはぴくりとも動かない。
今度こそその瞬間を見極めようと目を見開いていた彼は、しかしその瞬間を捉えることはできなかった。またもこの少女、出てもいない額の汗をまるで一仕事終えたような爽やかな表情で拭っている少女は、またしても誰もの意識の外で消え、誰もの意識の外で現れたのであった。
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