逆ハーレムの作り方
念願の乙女ゲー転生モノを書きました。
しかし、何か間違ってる気が…。
※後書きを少し書き足しました。
感想は常に欲しいです!ぜひ、感想を!!
誤字脱字があれば、こっそり教えてください。
―――逆ハーレムの作り方、知ってますか?
◇◇◇
乙女ゲームには“逆ハーレム”と呼ばれるものが存在する。
オープニング時からそうであったり、シナリオを進めるに従ってそうなったりと違いはあるが、ゲーム内ではよく見られる状態だ。
別に珍しいことでも、難しいことでもない。
逆ハーエンドが用意されている場合は攻略の難易度に多少の差があっても、とりたててそれが難しいという訳ではないので、ゲームに慣れていれば誰でもできる。
逆ハーは好感度調整が難しいこともあるが、乙女ゲーなのだから選択肢を選ぶか、作業するか――通うにしろ、パラメーターやレベルを上げるにしろ、とにかく面倒臭い――していれば、エンディングを迎えられる。
それは全て乙女ゲームの中の話だった。
しかし、私の目の前には、現実でそれに挑戦する人がいる。
自分を転生者だと言う“はなこい”のゲームヒロインで………私の姉である。
私は乙女ゲーム“はなこい”の世界に転生してしまったらしい。
…どうせなら、もっと他のゲームが良かった。
◇◇◇
「ふ、双葉ちゃーんっ!!」
この情けない声を上げているのは私の姉、森住一華だ。ちなみに、この名前はデフォルトネームなので、聞いたらすぐに“はなこい”のヒロインだと分かった。
「……今度はどーしたの?」
「副会長のイベントが全っ然起こらないの!…私、どうしたら良いのかな?」
彼女も私と同じで前世の記憶がある。私の前世は大学生で、彼女の前世は中学生だった所為か、あまり彼女のことを姉だと思えない。
聞くと、同じ日にトラック転生したらしい。…テンプレだ、きっとトラックは呪われているんだろう。
「うーん…どこまで好感度上がってるか分かる?」
「………分かんない」
現在、姉は逆ハーレムエンドを狙っている。
私はどうせなら別のゲームが良かったが、姉は前世から“はなこい”が好きだったようで、ヒロインに転生したことを喜んでいた。
逆ハーを狙う理由は“イケメンにちやほやされたいから”である。…素直というか、欲望に忠実で良いと思う。
「仕方ないなぁ。……また、私が見て来てあげる」
「ホント!?ありがとう、双葉ちゃん!!」
彼女は“はなこい”が好きだと言う割に、ゲーム知識がない――覚えてないらしい――ので、乙女ゲーの神(自称)の私が逆ハーの手伝いをしている。…面白そうだし、私は三次元に萌えないので、リアルにいる攻略対象はぶっちゃけどうでも良い。
だから、“乙女ゲーについて語り合える同志の応援なら喜んでしよう”ということで、彼女のお小遣いを巻き上げ…いや、カンパしてもらうことを条件に情報提供と相談に乗っている。
「だからさ、今月末に出る乙女ゲーはお姉ちゃんが買ってね?」
「うん、分かった!!」
私の乙女ゲーに対する情熱は、死のうが転生しようが変わらない。
“はなこい”が現代モノで良かった。…だって、乙女ゲー売ってるし。
◇◇◇
“はなこい”の舞台である花守学園高等部。
「あっ、双葉ちゃん!」
後ろから私に声を掛けてきたプリティボイスの持ち主は攻略対象の一人、生徒会庶務の柴崎椛だ。
彼は高三だが、中学生くらいにしか見えない。…ショタだが、双子ではない。
「今日はどうしたの?」
姉を手伝うためによく来ているとはいえ、私がいるのはおかしい場所だったから声を掛けたのだろう。
「えっと…お姉ちゃんに会いに来たの」
もちろん、嘘だ。
本当は、彼を含む攻略対象の姉に対する好感度を確認しに来たのである。
さすがにゲームとは違い、見ただけでは分からないので、彼らと話してみる必要がある。…彼は私にも好意的なキャラなので、聞きやすくて良い。
それにしても、“オプション画面開いたら好感度が分かる”乙女ゲーはなんと素晴らしいことか。
ここもゲームの世界なのだから、攻略対象の頭…胸に花が咲いていたり、ハートが何個もあったりしても良いと思う。
「一華ちゃんに?」
「うん」
名前呼び…は彼にとって普通のことなので、これは判断材料にならない。
「一華ちゃんなら、図書室にいたと思うよ」
図書室は副会長との遭遇場所だ。どうやら、姉は私の助言通りに行動しているらしい。
「ふーん。…あれ?図書室ってどこだっけ?」
校内だし場所くらい知っているが、これも好感度確認のためだ。…私は決して、方向音痴ではない。
「じゃあ、僕が連れてってあげる!」
ショタ庶務は満面の笑みである。ショタ趣味はないので、私に向けられても困るのだが。
「ありがとー」
「こっちだよ」
彼は私の手を引きながら、歩いて行く。
図書室に着くまで、延々と姉の話を聞かされた。ショタ庶務攻略は順調のようだ。
途中、姉に好きな人がいるのかどうか聞かれたが“生徒会の人に気になる人がいるみたい”と答えておいた。…嘘ではない。姉は全員(の好感度を)気にしているはずだ。
彼の好感度は高いみたいなので、姉には“他のキャラに全力を注げ”と言っておこう。
ゲームではない以上確実なことは言えないが、あまり好感度を上げ過ぎるとルートに入ってしまうかもしれない。
あくまで、姉の目指すエンドは逆ハーである。
乙女ゲーの神(自称)である私がついてるんだし、妥協は許さないつもりだ。…でも、逆ハーが無理そうだったらギリギリでショタ庶務ルートに入らせよう。もったいないし。
しかし、現実だと好感度は減るんだろうか?
………減ったら困る。私ではなく、姉が。
◇◇◇
図書室に着くと、ショタ庶務はキョロキョロし出した。姉を探してるんだろう。
「あれれ?………一華ちゃんいないなぁ」
「もう良いよ、ショ…椛くん」
危ない。口に出して“ショタ庶務”って呼ぶところだった。
確か、彼は自分の顔にコンプレックスがあるタイプだったはずだ。…言って好感度が下がると困る。
「そう?」
好感度が分かれば、彼に用はない。
さっさと別れて、ここにいるはずの副会長を探そう。
「うん。…あ、でもお姉ちゃん見つけたら、私が探してるって言っといてね?」
「分かった。………じゃあ、バイバイ!」
ショタ庶務は手を振りながら去って行く。
今は放課後だし、きっと姉を探しに行くんだろう。ご苦労なことだ。
ゲームだと特定のイベント以外、攻略対象から会いに行くなんてことはなかったが、現実だとそうでもない。…そもそも、仲良くなったのに会いに来ないっておかしいし。
「ん?………君は、森住の妹ですね?何故こんなところにいるんです?」
私の日頃の行いが良い証拠だろうか。
運の良いことに、今から探してそうとしていた相手に声を掛けられた。
「あ、副会長」
「私が聞いていることに答えなさい」
何故だろう、イラッとする。
ヒロインの妹へのこの態度とさっき苗字を呼んでいたことからすると、好感度はかなり低いようだ。…姉は何をしているのか。
彼はこの学校の副会長、柳沢怜だ。攻略対象の一人であり、ゲームでは好感度を上げるのが一番難しかったキャラである。
一筋プレイだと結構好感度は上がり易いのだが、逆ハー狙いで行くと全然上がらない。しかし、一定のイベントをこなすとチョロくなるので、山さえ越えれば楽勝のはずだ。
山を越えると、ひたすら甘くなる。…早くその無様な姿を見…いや、早く姉に攻略されてしまえ。
「えっと、お姉ちゃんを探してるんですけど…」
「ああ、彼女ならもう追い出しました。……榛斗と騒いでうるさかったので」
副会長の好感度を重点的に上げろって言ったのに、本当に姉は何をしているのか。
姉と騒いでいたらしい生徒は綾瀬榛斗。
彼は生徒会の会計で、攻略対象の一人である。…チャラいというか、ユルいキャラだ。
この前調べたときは、そこそこ好感度が高かったので、今日は会わなくても良いだろう。
「そーですか…。じゃあ、別の場所を探してみます」
「………………」
無視された。
もう、コイツ嫌い。
………ゲームだと許せても、現実だと許せないことってあると思う。
“はなこい”に、ヒロインに向かって“ブス、ゴミ”を連発する攻略対象がいなくて良かった。…リアルだと“はい、ゴミ頂きましたー!”とはならない。
◇◇◇
「おい」
「…………」
「おいっ!」
「……何?」
「お前、今俺サマのこと無視しただろう!」
ほらね?無視は良くないことなんですよ。…私の心が狭いとか、そんなことはないんです。
「え、何のこと?」
「聞こえてなかっただけか。……それなら良いが」
見たら分かるかもしれないが、この人を信じやすくて一人称が“俺サマ”のちょっとイタイ奴は、生徒会長という名のただのバカだ。…間違えた、ただのバ会長だ。
一応“はなこい”の正ヒーローだが、公式の人気投票では三位だった。
ちなみに、一位は隠しキャラで、二位は副会長である。…ドンマイ、バ会長。
「で、お前は何をしてるんだ?」
「お姉ちゃん探してるの」
「一華を?…どこにいるんだ?」
探してるって言っただろうが、このバカ。どこまでバ会長なんだ、お前は。
「さあ?……桜ちゃんはどこにいるか分かる?」
“桜ちゃん”とは会長のことだ。
名前が緋宮桜樹なので、ゲームのファンから“桜ちゃん”呼びされていた。
副会長は“怜様”なので、このバ会長は色んな意味で負けている。
「その名前で呼ぶな!」
「えぇ~。………桜ちゃんのケチ」
「おいっ!!」
彼はからかいがいがあって良い。
どこぞの残念な腹黒…もとい、副会長よりよっぽど好感の持てる奴だ。…もちろん、友人として。
「桜ちゃんに用とかないし、私はもう行くね」
そこそこ姉のことが気になるようなので、攻略は順調そうだ。
後はほどほどに会っておけば、逆ハーエンドに必要な好感度は溜まるだろう。…愛が冷めなければ。
「………一華を見つけたら、俺サマにも言え」
バ会長は顔を背けているが、耳が赤い。…けっ、現実の男が顔赤くしててもキモイだけだっつーの。二次元に入って出直して来い。
「どーやって?」
わざわざ言いに来いというのか、コイツは。鬼か。
「………ケータイ持ってるか?」
「うん」
そう言って私はお子様ケータイを取り出した。…お子様ケータイな理由は聞かないで欲しい。
「………ほら、これが俺サマのアドレスだ。嬉しいだろ?」
「………………」
勝手に登録された。
しかも、名前が“生徒会長様”になっている。どこまでもイタイ奴だ。…“生徒バ会長サマ”に変更しよう。
イラッとしたので、とりあえず彼の無駄に長い脚を蹴っておく。
「………っ!?おいっ!」
「桜ちゃんのバーカ!」
“あっかんべー”をしながら逃げる。
何やら後ろで騒いでいるバ会長を見ると、顔を赤くしながら叫んでいた。…フッ、私に惚れるなよ。
◇◇◇
ユル会計には会わなくて良いので、後は書記の椿慎一郎だけだ。
彼の好感度はこの前見たとき微妙だったので、どれくらい上がってるか確かめなくてはいけない。…お姉ちゃん、全く上がってないってことはないよね?
「………あっ!森住妹!!」
私を名前で呼ばずに“森住妹”と呼んでいるのは、銀宮司杏哉というキラキラな名前の持ち主である。
生徒会顧問で“はなこい”の攻略対象だが、逆ハー要員ではない。…まあ、所謂乙女ゲーにありがちな“隠す気のない隠しキャラ”だ。
「お前はまたっ!!ここに入り込んで来るなって言ってるだろうが!」
「………ちぇ、ぎんなんに見つかるなんて」
“ぎんなん”は私が考えた彼のあだ名だ。…自分で言うのもなんだが、良いあだ名だと思う。
それにしても、銀杏にだけは見つかりたくなかった…。
「その変なあだ名で呼ぶな!!……クソ、“あそこ”に放り込んでやる!」
あ、“あそこ”だけは、“あそこ”だけは止めて欲しい。
「ヤダー!!人攫いー!」
小脇に抱えられ連れて行かれそうになったので、叫びながら手足をバタつかせてみた。…効果はないようだ。
「うるさい。さっさと行くぞ。……俺だってまだ仕事があるんだ」
知るか、一人で残業でもしてろ。
「……この、ロリコン教師ーっ!!」
「おいっ!?」
私、森住双葉はゲームヒロインの妹で、前世は某有名大学に通っていた学生である。
しかし、現在は花守学園初等部に通う10歳児だ。…もちろん、高等部に入り込んではいけない。簡単に何度も入り込めている理由は叔父が経営する学園だからだ。テンプレ、テンプレ。
小学4年生なんて、お小遣いは安いし、ケータイはお子様用だし、良いことがない。
………せめて、ヒロインが双子だったら良かったのに。
◇◇◇
「双葉ちゃんも少しは懲りたら良いのに」
「だってぇ~」
ふぅと溜め息を吐きつつも私にお茶を淹れてくれたのは、都筑凜太朗。彼は“はなこい”に登場しなかった副風紀委員長だ。
「双葉ちゃん良い子で可愛いから、初等部に行っても人気者だと思うよ?」
ここでは、私はぼっちな小学生扱いを受けている。
私が初等部に行かない理由は姉の逆ハーの手伝いのためであって、友人がいない訳ではない。…いや、友人はいないが、私が“小学生と遊べるかっ!!”と思っているからであって、虐められてはいないものの遠巻きにされてるとか、そういうことはない………はずだ。
「高等部の方が楽しいもん。…初等部は授業つまんないし」
私は一応頭が良いので、当然のことである。
小学生の数学…ではなく算数なんて、居眠りしかすることがない。
その点、ここの高等部はエリート・お金持ち校として有名なだけあって、なかなか面白い授業をしている。それに、私の前世は理系だったので、文系の授業は新鮮だ。
「僕らより頭良いもんね…」
この前、姉に図書室で勉強を教えているところを見られた所為で、私の小学生として異様な学力はバレている。
彼はそのとき、かなりの衝撃を受けていた。…今はそれを思い出しているのか、どこか遠い目をしている。
「そいつは勉強できてもただのバカだろう」
「…………っ!?」
「……あ、委員長。いきなり声を掛けないでください、驚きます」
いきなり私達に声を掛けてきたのは私の天敵、もとい風紀委員長の篠懸凌治だ。
私の行く手を阻む風紀委員会の頂点に立つ男であり、“はなこい”の非攻略対象である。
消したい過去、というやつだが、前世の私は“凌様”と呼び攻略できないことを嘆いていた。
前世の私に会えたら、“何でコイツなんだ!”と肩を揺さぶってやりたい。…二次元だからですよね、分かります。
「なあ、双葉」
無駄にゆっくりとした呼び掛けが恐怖心を煽る。
「………ナ、何デスカ」
視界の端に、副風紀委員長が風紀委員室を出て行くのが見える。…え、置いて行くの?コイツと?
「俺は、この前何て言った?」
「………………えーと…」
何か言ってったっけ?
ヤバイ。早く思い出さないと、色々ヤバイ。
「“次にやったら、仕置きだ”って言ったよな?」
聞いてません。てか、聞こえません!
……………………。
その後、ヤツの“仕置き”により私は一ヵ月も“はなもり幼稚園”に入れられた。……泣く。
何故、的確に私が嫌がることが分かるのか。鬼畜だからか。
◇◇◇
結局、姉はバ会長とくっついた。…逆ハーは諦めたらしい。
そのことを聞いた他の攻略対象達は、副会長はどうでも良さそうにしていて、書記と銀杏は“そうか”と一言、ユル会計は“ざーんねん、オレも狙ってたのにぃ”と本心かどうかよく分からないことを言っていた。
すでに姉を好きだったショタ庶務は“彼女を泣かせたら許さない”とバ会長に言ったそうだ。
―――結論、現実での逆ハーレムは難しいを通り越して無理である。
逆ハーにならなかったことは残念だったが、姉がバ会長とくっついたことは私として別に良い。
それは、別に良いのだが……。
「双葉、迎えに来たぞ」
何故、16歳になった私にいきなり婚約者ができたのか。
………え?向こうの家のごり押し?……おい。
「…一人で帰る」
「………俺について来ない、と?」
しかもピチピチの女子高生である私に対し、婚約者は24歳だ。…意外とフツーだな。
それにしても、学校の前で待つのは止めて欲しい。…何、その高級車。落書きされたいの?
「………行けば良いんでしょ、行けば!」
逆らって、また“仕置き”なんてされたくない。…こんな婚約者、欲しくなかった。
「分かっているなら良い。……さっさと乗れ」
本当に、コイツ――凌治に関わると碌なことがない。
―――高校卒業と同時に、私がその碌でもない婚約者と結婚する破目になるのは、また別の話。
《どーでもいい設定&人物紹介》
はなこい:乙女ゲーム。話はフツー。有名絵師と豪華声優のおかげで人気はそこそこ。
舞台は花守学園高等部。ヒロインの入学から物語が始まる。捻りがない。
攻略対象は生徒会メンバー全員と顧問。
ゲームの攻略は比較的簡単で、作業もパラ上げもない。
ただし、逆ハーエンドがびっくりするほど大変。好感度がばんばん上がるので、調整が難しい。
森住 双葉:乙女ゲームの世界に転生しちゃった主人公。ゲームヒロインの妹。
前世は某有名大の学生、現世はヒロインの妹らしく美少女。テンプレのトラック転生。
姉とは仲良し…というか、姉を妹のように思ってる。姉が転生者なのも知ってるし、自分のことも言ってる。
大の乙女ゲー好きで姉の逆ハーを手伝っている。傍観してるけど、リアルにはあんまり萌えない。
花守学園初等部に通う少女。10歳。姉の手伝いを名目に、現在不登校中。
当たり前だが成績は良い。対外的には、何故か高等部に入り込む謎の少女。
周りに遠巻きにされてる理由は“変わってるから”と“神童”って呼ばれてる所為。実はチートな子。
友達いない、ぼっち。本人曰く、小学生と遊べるかっ!!
両親他界後に自我ができる(5歳)。それまでの現世での記憶は曖昧。
叔父(花守学園の理事長)に引き取られた。両親を早くに亡くした、ということで甘やかされている。
篠懸 凌治:泣く子をさらに泣かせる風紀委員長。高三。
ゲームでは非攻略対象であり、前世の主人公にとっては最愛キャラ。
主人公の行く手を阻む風紀委員会の頂点に立つ男。主人公曰く、敵。
いつから好きなのかは謎だが、勝手に婚約者にするくらい主人公のことが好き。…好きになった時期によってはロリ。
名家の長男で能力も高いので、将来有望。性格は……。
森住 一華:美人。名前はゲームのデフォルトネーム。
中三で交通事故に遭い死亡した後、ゲームヒロインに転生した子。現在、高一。
逆ハーを狙っているが、ゲーム知識が乏しいので苦戦中。何かいろいろダメな子。
ゲームの設定では、ほどほどに頭は良かったが今の彼女は若干落ちこぼれ。
高校の勉強がまったく分からないので、妹に教えてもらっている。
基本的には良い子なので、友人知人たくさん。…え、小学生のとき?もちろん友達いましたよ?
転生しているとはいえ、奇行を繰り返す主人公を心配している。
緋宮 桜樹:生徒会長。主人公から“桜ちゃん”と呼ばれる。残念な俺サマ。
柳沢 怜:副会長。残念な腹黒。名前の由来は“柳の下の幽霊”。
柴崎 椛:庶務。双子ではない。ショタ系。
椿 慎一郎:書記。武士系。
綾瀬 榛斗:会計。チャラ系。いつも飴を持ってる。たぶん、チュッ○チャップス。
銀宮司 杏哉:生徒会顧問。主人公から“ぎんなん”と呼ばれる。実は名前より先にあだ名が決まった。
都筑 凜太朗:ゲームには登場しない副風紀委員長。良い人。
※ご指摘を受けたので、少々補足(言い訳?)を書いておきます。
“何故、風紀委員長が双葉を幼稚園に入れたりできたのか?”ということですが………まあ、フツーの風紀委員長はそんなことできませんよね。
彼の家はとってもお金持ちなんです!ってことで……え、ダメ?
ええと、彼の家はかなりの名家です。学園に圧力かけるのなんてカンタン!…みたいな。学園側も逆らいたくない相手なんですよね、たぶん。
あと、双葉の叔父自身が“このままじゃ双葉がダメになる!”と思っていたこともあって、今回の荒療治(?)が強行されました。
…………はい、これで言い訳は終わりです!
他に何かあったら、脳内補完でお願いします。…作者は深く考えてませんからね。