対戦者表1 留龍隆
対戦者表です。
企画参加の方、あるいはキャラの能力を事前に知ってから戦闘シーンを読みたい方は以下をご参考にお願いします。
『橘白銀』
全体ランク:B
体力:E
知力:B
攻撃:A
防御:E
運勢:C
敏捷:B
精神:C
キャラ:
江戸中期が舞台の「シロガネ風雲記」より。引きこもりのお嬢様。読書家で、屋敷にこもって本ばかり読んでいる。そのためか、対人折衝における能力が極端に低い。
常に布をかぶって姿を隠しているが、長い白髪に赤い瞳を持ち、右こめかみの辺りから鍾乳石のような緋色の角が生えている。身の丈四尺八寸。齢十一。ロリ。一人称はわたしで口調は物静かというか、あまりしゃべらない。
特殊能力:
『天賦の剣』
生まれついての才能。鬼才。だれにならうともなく、己に見合った身体運用技法を無自覚に自覚している剣の達人である。しかし、体が技に追いつかないため長時間の戦闘は行えない。
『我流剣術』
体格の小ささを補うため、相手の懐に飛び込む技や相手の剣を受け流す技を多く持つ。
〝熾靡車〟頭上に地面と水平に剣を構え、相手の剣を防ぎ、切っ先まで受け流したあとで斬り裂く技。
〝鍔座目〟右足を出し、左肩に担ぐように剣を構え、相手の剣を鍔元で防ぎ、峰を肩に載せて、左足を踏み込んで体当たりするようにして剣を引き、相手の剣を受け流して斬る技。
〝裏剥〟奪刀術。懐に飛び込んで、相手の脇差を逆手に抜き、左腋を下から切り裂く。
〝白羽〟抜刀術。膝立ちから、体が立ち上がる力を用いて抜刀する。この際に抜く途中で柄の持つ部分を柄頭へと滑らせることで間合いを伸ばす。彼女の場合体格のためにもとから間合いが狭いため、この技も狙うのは相手の踏み出している足である。返す刀でとどめ。
『波奈之刀』
結界、念動力場、魔術の盾、その他一切の異能の防禦を無効にする剣。彼女が手にした刀には自動的に付加される、魔力の流れによる特殊能力。
『廉太郎』
全体ランク:C
体力:C
知力:D
攻撃:B
防御:C
運勢:D
敏捷:C
精神:C
キャラ:
現代が舞台の「百奇夜行で鬼天烈な。」より、とある高校の民俗学研究会メンバー。自分の好きなことしかやりたがらない享楽的な性格で、部活に入ったのも好きな人が会長を務めていたから。民俗学には一切興味無い一七歳。
黒ぶちの眼鏡にワックスで立たせた黒髪、一八〇センチを超える巨躯、服装は作務衣でいることが多い。趣味は鍛錬と和菓子作り。一人称は俺、口調は語ってきかせるようなものが多く、たまに語尾に「なのだぜ」とつける。
特殊能力:
『倉内流』
戦国の世から連綿と受け継がれてきた由緒正しき流派。これをならう彼も剣・槍・弓・鎖鎌・馬術・泳術・体術など武芸十八般に近い技が扱える。特に体術と剣術に力を入れている模様。精神鍛錬は怠けている。
〝鍵戒〟相手の引き際を見定め、防禦の姿勢に入ったと判じた瞬間に打つ技。右フックを斜め上から打ちおろす形で、相手の左腕のガードをすり抜け鎖骨に打ち込む。さらに続けてその腕を引っぱり相手の左側に死角を生みだしつつ左こめかみを露出させ、右上段回し蹴りで仕留める。
〝机吊〟低空のタックルを仕掛けて着物相手の時代なら帯、現代なら相手のベルトを両手でつかみ、上体を反らして相手の攻撃から逃れつつ、両腕の間を通すようにして鳩尾へひざ蹴りを放つ。寝技に持ち込まれる瞬間にも受け身をとりながら使える。
〝小分〟相手の左拳を右半身でかわしざま側面へ入りこみ、上から右腕を肘に巻きつけ、左手で手首を捉えて押し下げることで肘を破壊する。加減無しの場合は続けて右肘で喉を潰し、さらに左拳で心臓を打つ。
〝八咎〟抜刀術。左に差した刀を左手で抜く技。逆手で持つような形で鞘ごと帯から抜き、相手の打ち込みを鞘で防ぐ。そして鞘に食い込んだ相手の刀に抜かせるように刀身を逆手で放ち、頸動脈を狙って横を通り過ぎる。殺しを狙わない場合は柄頭で鼻を潰す。
〝尾背廻〟左足を前に出し、地面と水平に刀を構えて左肘を相手に向ける。横薙ぎに振りぬく瞬間に右手を柄頭へ滑らせて間合いを伸ばし、かつ微妙な手の内の動きで軌道の変化をうながすことで、横薙ぎからわずかに斜め下への斬撃に変える。出だしを見切る戦術の相手ほど引っ掛かる。
『無拍子』
長年の鍛錬が彼に可能とさせた、初動の無い体術。たとえば人間が立ち上がる動きは、「頭を前に出す」「重心を頭から足へ移動」「尻をあげる」といった動作の連続である。同様に殴るモーションも「踏み込む」「腰をきる」「背筋を利して肩を出す」「肘を伸ばす」といった動きの連続だ。
無拍子は、これらの動作をすべて「ほぼ同時に」一定速度で行うことで、「どこから動くか」「どう動くか」という間接駆動の継ぎ目を消滅させる。相手の初動をつかむことに慣れた歴戦の猛者ほど惑わされることになる、高等技術。
『回天竺』
彼の持つ妙な能力。「回す用途で作られたモノを」「視界内において」「彼の腕力で可能なレベルで」「一度につき一つだけ」「回転させる」能力。使いどころがよくわからないので、彼はスケボーやキックボードを時速五〇キロで走らせて遊んでいるらしい。
『有和良春夏秋冬』
全体ランク:A
体力:A
知力:B
攻撃:A
防御:B
運勢:E
敏捷:A
精神:B
キャラ:
現代が舞台の「宿屋主人乃気苦労日記。」より、とある事情で宿屋主人を勤めることになった十六歳。異能はびこる世界に暮らしていたわりには常識人。だが吸血鬼。ぼさぼさの黒髪と目つきの悪さ、中肉で一六四センチしかない身長と、一見普通に輪をかけて普通な少年。
しかし卓越した戦闘能力を誇り、かなりの手練。だが基本的に加減するタイプなので、模擬戦のほうが強い場合も多い変な奴。一人称は俺。口調はゆるい。服装はミリタリージャケットにデニム地のボトムス。
特殊能力:
『甘き痛み』
吸血鬼の牙が持つ特殊な毒。噛みつくことで相手の体に毒を打ち込み、足腰たたない恍惚状態に出来る。連続使用は出来ず、毒を再び溜めるには一時間ほど間を置く必要がある。名前の由来は〝吸血鬼は生涯の伴侶からしか血を吸わない〟という伝承。
『絶対為る真理』
吸血鬼の持つ魔眼の一種。視線を合わせると発動する。右目で相手の「Aに対する認識をBに対する認識に変更」し、左目で「認識を確定」することで、相手は「Aは最初からBであった」と認識するようになる。ゆえに幻術にかかったことにすら気づけず、効果が続く間その認識をぬぐい去ることは出来ない。ここでは精神判定があるキャラはランクSであっても問答無用で術中に落ちる(ロボットなど無機物は無効化)。
ただし、AとBについて相手が正確な知識を身につけていないと発動しない。相手がどちらか片方でも知らなければ、術にかかることはない。蟻を象に視せるような、大幅なサイズ変更も不可能。また、固体・液体・気体の三態を入れ替えるような認識変更も不可能。効果持続時間は約五分。発動回数は日に四回が限度で、それ以上使えば脳への過負荷により有和良は失神してしまう。
基本的な使い方は相手の得物を他の物に視せて動揺を誘う、または鏡や刀身に映る自分の目を見て自身の肉体を人狼だと認識させることで人体のリミッターを外し、限界を越えた身体動作を可能とすること。要は火事場の馬鹿力。なので戦闘終了後はひどい筋肉痛に悩まされる。人狼の認識が保つ間は野生の狼並の俊敏性と跳躍力と勘、並びにヘビー級ボクサーを凌駕する攻撃力を得る。
『とある拳士から習ったなんかよくわからん体術』
有和良は身長の低さからリーチが短いので、蹴り技が主軸。絶招は《徹甲》要は寸勁。零距離の密着状態から腰を落としつつ半歩踏み込み、その震脚による作用反作用で生じた上方向への運動エネルギーおよび送り足を伸ばしたことで生じる前方への推進力を堅牢な足腰を介して伝達、体を外側へ開く動きを通じて、拳や肘で以て力の全てを相手に突き入れる技術。沈墜勁と十字勁を基軸としている、とか。普段の攻撃では纏糸勁を意識しているらしい。
特に瞬発力に優れる人狼の動きで懐に入って打ち、鎧相手でも、衝撃だけは貫いてダメージを与える。
『三船小雪路』
全体ランク:B
体力:B
知力:C
攻撃:A
防御:C
運勢:C
敏捷:B
精神:B
キャラ:
明治中期が舞台の「明治蒸気幻想パンク・ノスタルヂア」より、アンテイクに務める少女。殺しは好かない殺し屋殺し。だが殺しを好かない理由が、殺したらそいつの雪辱戦を戦ってやれないから、というほどに戦闘狂の十六歳。
色素の薄い髪を朱の紐でポニーテールにしており、瞳は黒く細く、体躯は細身ながら高身長で一七〇センチを満たすかどうか、体型はメリハリがある。服装は西洋の白い大きなシャツを襟元をはだけさせてまとい、下は黒い足袋の裾が腿まで届いている珍妙な品。上から緋色の着物を羽織り、足元は鼻緒の紅い下駄。一人称はうちで口調は子供っぽい。
特殊能力:
『摩纏廊』
なんらかの神道系術式。「纏え天地摩る力の流れ」の詠唱と共に彼女が触れた物体に魔力を付与し、摩擦係数を変化させる。魔力付与がなされたものは手元を離れてもいつでも摩纏廊の効果を発揮できるが、同時に発現できるのは二つが限界。これを下駄に用いて、滑るような移動や壁走りなどといった、空間を立体的に使う移動術が可能となる。
直接攻撃としては強靭な手の平の握力と上げた摩擦係数に任せることで肉を削ぎ取る〝衣我得〟や、服に指一本触れただけで摩擦によりかかる投げ技〝一指不纏〟など、力に物言わせることが多い。強力な体術と曲芸じみた動きが彼女の強みとなる。
『マリア』
全体ランク:S
体力:C
知力:A
攻撃:S
防御:A
運勢:B
敏捷:A
精神:A
キャラ:
現代が舞台の「宿屋主人乃気苦労日記。」より、西洋最強の魔術師。様々な魔術機関につてを持つ、貴族の出身。戦いには消極的だが、それは戦闘が趣味でないことと、そもそも彼女が絶対的な勝者であり過ぎたことに起因している。
長くこぼれおちる金髪に豪奢に着飾ったドレス、身長は高めで一七〇と少し。一人称は私で女性的な口調と柔和な笑みを崩さない。そして四十そこそこのはずだが、後者の能力に依ることなく、努力のみで二十代後半にしか見えない若さを維持している。能力を通して男性が見ると、それぞれの思い描いた理想の女性に見えるらしい。
特殊能力:
『風の加護』
寿命を削ることで成し得た、四大精霊シルフの使役。これにより呪文詠唱を必要とせず、身の丈ほどある杖による指揮のみであらゆる術を行使できる。
〝空圧弾〟圧縮した空気による弾丸。サイズはバスケットボールほど、一度に十発まで放てる。かなりの速度で迫る弾丸は、当たれば石の城壁にも浅く穴を穿つ。打ちだしたあとも操作が可能。
〝空砲弾〟少々溜め時間がいるが、直径三メートルほどの空気の弾柱を打ち込む。圧縮されすぎた空気は周囲にプラズマを生むほど。
〝組成変化〟空気の成分を操る。局所的に二酸化炭素を増やす、など。ただしある程度空気の流れが一定の場所でなければ使えない。
〝風花輪舞〟風をまとっての高速移動、飛行術。飛んでいる間は、すでに出してあった空圧弾の操作以外に別の術は使えない。
〝真空切り〟空気を切って断層を作り、真空を生みだす。
〝翠風環〟指揮を振るのに一分以上の溜めを要するが、視界内を二百メートルにわたって大気圧で叩き潰す。発動してしまえば回避は不可能。全方向から圧縮されることになる。
『魅了の魔眼』
視界内の対象を魅了する魔眼。なんらかの術式防禦がなければ男性の場合、一切の攻撃の意志が挫けてしまう。同時複数対象にかけることも可能。視界から逃れれば自意識が取り戻されるが同時に魅了中の記憶も薄れるため、何度も近付いてしまうことになる。