001 叫ぶ
「グアアアアアアアアアアアア」
私は叫ぶ。
何も聞こえない。
腹が壊れたとわかる。
「なんでえ、ここをッ!ここを、守っただろッ!!」
誰にも聞こえない。
隣では人が笑っている。
「グアアアアアアアアアアアア」
吐いた。
「看護師を!」
憎悪がこもる。
国もこの病院もなにもかも救ったのに。
「なんどぇえええええ、こうなったんだあああああああああああああ」
目を閉じた。
「目を開けろという」
まさか、目を。
「大丈夫ですか」
え、
「まじで治っているの?」
「ここに穴」
「すげえ男だな」
「天国行き」
男たちがいい加減なことを言う。
「ここどこ」
「おしえられない」
「看護師まただましたな」
「そうだよ」
しーんとなる。
「あのところへ」
え、俺はどうなるんだ。
もとの檻に入っていった。
「天国だこの野郎」
投げ出される。
「言いたいことはわかりますが、ここで安静」
「なんでえ!!」
まあいいか。
天国ってなに。
誰か助けて。
檻にずっと入っていたら。
なんと……
「また病院!!」
「この固形物吸っていいわよ」
「吸わないよ」
「じゃあ捨てる」
「なにここ」
「天国」
「わかった」
どうやら俺はここで死んだようだ。
まあいいか。
え、
「こいつ天国だぞ」
「まさか……」
看護師が調べる。
「切符持っている?」
「うん」
「何歳?」
「25歳」
「23歳だけど、データは?」
「そこだったの?」」
「意味わかんねえ!!」
俺は叫んでいた。
そこは勝利した国の人たちがいた。
「ガチ? 天国?」
「ん?」
聞いた後、素知らぬ顔で歩いて行った。
「永井さんが言うからね」
「そうね」
「じゃあついてきて」
「ん?」
ドアを出たあと、ドアを出て、ドアを出た、そうしてドアに入った。
「ここ」
「マリファナくせええ」
「行っちゃだめ」
「わかりました」
また個室!?
「絵は描けます?」
「戦後なの…… 描けるよ」
「ありがとうございます」
「でも三日から」
ぐちゃぐちゃだああああああああああ。