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最後かもしれない

作者: 小田虹里
掲載日:2025/03/18

若年性パーキンソン病の年取った父と、憧れの地へ行ってきました。


その思い出を、詩にしてみました。

いつか共に見たいと思った景色。

思い描いたより、それは高く。

歩くにはツルツルで、杖を持つ父には不向きだった。


それでも中を見たいと、杖をついて一歩一歩登る。

ふらつきながら、一歩一歩登る。


ここは、偉大なるクフ王ピラミッド。


中は狭く、明かりはたまにあるランプのみ。

杖つく父は、フラフラと。

現地ガイドに止められて、途中で引き返すことに。


それでも、中に入ったことには変わりない。

僕が小さかった頃から父はこの地に思いを馳せていた。

ようやく生で見たエジプトは、どう映ったのだろう。


写真に映る父の顔は、まるで子どものようだった。

それがきっと、答えだ。


ピラミッドに触れる父の手。

その感動は計り知れない。


亡き母が使っていたスカーフを巻いた父。

僕は仏壇に飾っていた母の写真を持参。

きっと、母も一緒にこの地にいたはず。

思いは一緒。


きっと、もう父とは見られない景色。

一瞬一瞬を見逃さないよう、目を凝らして脳裏に焼き付ける。


全ての文明の始まりともいえるエジプト。

ここは、僕が歴史好きになったきっかけの地でもある。


父が博物館によく連れて行ってくれた。

そんな父を、本物の地へ案内できた。


自己満足だったかもしれない、でも。

それでもいい。


父とみたピラミッド、エジプトを、僕は忘れない。

父と、僕のパートナー。

そして、ぬいぐるみのわが子たちとの旅行。


思うようにいかなかったことも多く、パートナーにもたくさん迷惑と心配をかけてしまいました。


それでも、いい思い出になりました。

母の写真と共に、みんなで行けたエジプト旅行。


感慨深いです。

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