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青春のメドレー  作者: 大和剛
生徒会補選戦争編
30/33

第三十話 熱い友情!水泳部の団結力!

前回までのあらすじ

貫太郎たちは海風学園高校に入学後、厳しい水泳部の入部試験を乗り越え、正式な部員として新生活をスタートさせた。新人戦に三島アリスが参戦して、チームの士気を上がり、激闘の末に優勝して、アリスは正式に水泳部員となった。やがて、県大会の出場種目が発表され、貫太郎たちはそれぞれの強みを活かし、全国制覇を目指す決意を固める。体育祭の後、貫太郎達は県大会を前に厳しい練習に励み、強豪校との特別合同練習を迎えた。新入生部員は先輩部員の手厚い指導で水泳の技能を磨き上げる中、貫太郎は恵美の知られざる過去を知り、彼女の決意と覚悟を受け止め、愛の鞭の特別指導を受けるが、そこへ挑発してきた特別合同練習に参加していた恵美の現役時代のライバルである強豪校の監督との水泳勝負に買って出るも恵美は敗れてしまう。恵美の敗北で特別合同練習は一日で中止となり、恵美を侮辱された海風学園高校水泳部は悲しみを怒りに変えリベンジを誓った。特別合同練習の中止に伴い、年間のスケジュールに強化合宿の回数が増え、二泊三日の強化合宿を経て、島宮県高校総体で海風学園水泳部は3年ぶりのアベック優勝を果たした。高校総体の優勝を受けて、貫太郎達のクラスの1年ε組の学級副委員長の菅生の提案で海風学園水泳部のファンクラブが設立されて、新規で水泳部に入部を希望する生徒も激増して、貫太郎達は新たな仲間が増える予感を楽しみにしていたが、新規入部希望者の大半は他の部活動に所属していた人達であり、彼・彼女らは所属していた古巣の部活動が闇深いものだったと知る。そうして、裏金問題を告発したことで、生徒会と運動部の綱紀粛正が行われ、生徒会補選が行われることになった。美玲を始め水泳部の仲間に後押しされて、美咲は生徒会補選への出馬を決意したが、選挙戦のプレッシャーやハイレグを理由に差別されることを恐れてか憂鬱になっていた。美玲から美咲の過去を聞いた貫太郎はより美咲への想いを強め、美咲のために戦い抜くことを誓い、美玲は選挙戦で多忙の美咲に代わって、貫太郎を一人前の選手に育て上げる決意した矢先、二階義博副校長の孫・二階憲保の当選を画策した小泉晋太郎ら元バスケ部主将の陰謀で美咲の不純異性交遊の捏造写真がSNSで拡散されて、美咲は学園の名誉を傷つけたとして謹慎処分となる。貫太郎達海風学園水泳部は美咲の名誉回復のために選挙活動に取り組んだ矢先、二階派の陰謀で海風学園の校舎内の連続爆破の同時多発テロ事件が発生して、学園に激震が走った。SNS炎上事件の投稿の写真が証拠不十分で冤罪が証明されて謹慎が解かれた美咲が出先の商店街で制和レディースの襲撃に遭い、重傷を負って入院した。副将の美玲は美咲の仇討ちのために、海風学園女子水泳部員からなるハイレグ戦士・海風レディースの結成を宣言して、水泳練習だけでなく戦闘訓練まで行うよう鳴った。男子部員からなる海風ファイターズと女子部員からなる海風レディースはスポーツの枠を超えた集団ヒーローのようになりつつあったが、懸念通りに制和会が美咲の入院している病院を襲撃した。明美は爆弾魔から今回の襲撃は小泉一家と繋がりの深い指定暴力団の制和会の仕業と知る。貫太郎と美玲と明美が美咲の病室を守る中、突然新たな爆音が響き…。


登場人物:

川名貫太郎:主人公。自由形専門。元々は小中学校の水泳部で全国優勝の経験を持つが、海風学園高校での練習を通して、天狗になったと気付かされる。国語と英語と歴史など文系科目が得意。和田秀樹の著書の勉強法を駆使して勉強中。赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。


佐藤健太:貫太郎の友人。バタフライ専門。水泳とテレビゲームが趣味で、部活動を楽しむタイプ。体育以外の科目は苦手であり、特に国語(主に古文)と英語(主に分詞構文)が苦手。貫太郎に助けを求めることが多い。緑をバックに獅子が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。


山本亮:貫太郎の友人。背泳ぎ専門。科学の本を読むのが好きで、理数系が得意。逆に国語と歴史は苦手だが、貫太郎から歴史の学び方を教わり、国語と歴史を勉強し易くなる。逆に数学が苦手な貫太郎には綾乃と共に勉強を教える。黒をバックに海馬が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。


高木拓也:貫太郎の友人。平泳ぎ専門。アニメと漫画のオタクで、1960年代から2010年代までの作品に精通。特にドラゴンボール、聖闘士星矢、ガンダム、エヴァンゲリオンが好き。主要科目の国語と数学と英語が苦手で、いつも貫太郎や綾乃に助けを求める。青をバックに天馬が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。


大鳥鉄平:1年ζ組所属。神戸出身。親が転勤族であるため、今年に島宮県に引っ越して、海風学園に入学した。中国拳法の達人だったが、校内に自分に見合った部活動が無かったため、入学から長く未所属だったが、貫太郎の高校総体での活躍に見惚れて水泳部入部を希望する。


早瀬純也:1年ζ組所属。神戸出身。友人である鉄平を慕い、自分の得意なキックボクシングを活かして、島宮県のキックボクシング強豪校の海風学園に入学した。しかし、キックボクシング部の悪事を知り、鉄平と共にキックボクシング部員を蹴散らしたため、キックボクシング部は廃部となり、長らく部活動未所属でいたが、鉄平の誘いで水泳部入部を希望する。


深町虎十郎:1年α組所属。中学からの内部進学者。医者の息子で頭脳は優れており、全教科の成績は常に満点で学年1位である。中学時代から長く部活動に入部したことはなかったが、拓也が投稿したYouTubeのライブ配信で貫太郎達の活躍を見て、新たな学びを得られるとみて、水泳部への入部を希望する。


鷹丸秀紀:1年α組所属。中学からの内部進学者で、虎十郎が最も信頼する相棒兼クラスメイト。彼もまた成績優秀で、模試では常にA判定である。虎十郎と共に拓也が投稿したYouTubeのライブ配信で貫太郎達の活躍を見て、学びになるとみた虎十郎に追従する形で水泳部への入部を希望する。


三島アリス:貫太郎の同級生。自由形専門。国内でも名の知れた大企業「三島コーポレーション」の社長令嬢。幼い頃から厳しい教育を受けてきたが、その中で水泳だけは自分自身で選んだ趣味であり、全中水泳大会で個人の部で優勝経験を持つ。とある事がきっかけで貫太郎に恋心を抱き、新人戦に飛び入り参加して、遅れながらも水泳部に入部を認められる。赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


中村美枝子:平泳ぎ専門。ファッション愛好者で、将来は高級ブランドのバッグを手に入れるのが夢。国語と英語が苦手で、授業後に貫太郎に教えてもらうことが多い。貫太郎に想いを寄せており、アリスとは貫太郎を巡る恋敵ではあるが、喧嘩するほど仲が良い友人関係でもある。赤をバックに朱雀が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


小林綾乃:背泳ぎ専門。クラシック音楽や美術が趣味で、ベートーヴェンやバッハを愛する。水泳のスポーツ推薦で入学し、成績もトップ。英語は得意だが、それでも理解できない箇所は貫太郎に教えて貰う。数学は得意で苦手な貫太郎に教えることが多い。貫太郎に想いを寄せており、アリスとは貫太郎を巡る恋敵の関係ではあるが、時には同じ金持ちの娘同士と言うことで助け合うこともある。青をバックに人魚が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


斉藤南:バタフライ専門。スキューバダイビングが趣味で、両親が海洋生物学者。生物が得意だが、古典や歴史に苦労しており、貫太郎にこれらの科目について教えを乞う。貫太郎に想いを寄せており、アリスとは貫太郎を巡る恋敵ではあるが、互いに泳ぎの速さを認め合っている好敵手の関係でもある。緑をバックに青龍が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


松澤恵美:28歳。清楚美人教師。海風学園高校卒業生かつ元水泳部キャプテン。パリ大学修士課程を中退し、公民・世界史教員兼水泳部顧問として帰国。平時はお淑やかだが、部活動では鬼教官に変身。ビキニやハイレグ型競泳水着を着用し、すぐにプールサイドに向かえるように常に準備している。


高橋美咲:水泳部の主将。厳しい性格で、恵美のやり方を引き継いでいる。部員からは恐れられつつも尊敬される存在。日本史専門の歴女だが、世界史も履修しており歴史全般が得意。日本史に残る海戦や戦国大名の故事を元に貫太郎を指導する。彼女自身は全教科の成績は優秀で、国公立大学の教育学部志望で高校教師を目指している。赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


上原美玲:水泳部の副キャプテン。美咲と正反対の優しい性格で、部員を温かく支える。そのため、「鬼の美咲、仏の美玲」と形容される。世界史専門(特に西洋史)の歴女だが、日本史も履修しており歴史全般が得意。世界史に残る海戦や英雄の故事を元に貫太郎を指導する。彼女自身も成績優秀であり、国公立大学の法学部志望で弁護士を目指している。青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


森川ユウ: 二年生。自由形担当。『セーラームーン』が好きで、ファッションや写真撮影が趣味。大会や合宿では、みんなが写真に収まるのを楽しみにしている。彼女はアニオタでもあり、魔法少女系アニメやアイドル系のアニメが好みであり、ファッションモデルを志す美枝子に美しい泳ぎ方を指導する。将来の夢はファッションモデルになることで、ファッションに関する知識を猛勉強中。ピンクをバックにアフロディテが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


田辺明美: 二年生。個人メドレー。『ドラゴンボール』や『NARUTO』などバトル漫画を好む。スポーツ観戦、特にバスケットボールが好きで、部活動後には試合の話で盛り上がる。同じバトル漫画が好みの健太を、バトル漫画の主人公や英雄達の話題を用いて、水泳に応用することで指導する。元プロレスラーの両親に似て気が強く、将来の水泳部キャプテン候補とも噂されている。赤をバックにアテナが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


二階義博:海風学園副校長。朝鮮系カルト宗教の創世学会、アメリカ系カルト宗教のグラード教会から高額な献金を貰っており、隠蔽工作を働いてきた海風学園の妖怪と言える黒幕。


小泉健一郎:元海風学園校長で海風学園法人取締役会会員。現在は平社員となり、後進の育成に取り組んでいるが、実態は悪徳校長の育成である。息子の晋太郎をバスケ部主将から解任した美玲を目の敵にする。


二階憲保:生徒会副会長候補者。副校長・二階義博の孫。生徒会副会長就任で、二階義博の権力基盤となることで、二階王朝の成立を夢見る。


小泉晋太郎:男子バスケ部主将。自分の失敗については小泉ポエムと呼ばれる言い訳を言って責任逃れを繰り返す卑怯者。海風学園の卒業生である父の権限を笠に着て威張ってきたが、美玲の怒りを買って男子バスケ部主将を解任されて、バスケ部を追放され、停学処分となる。

プロローグ

島宮県総合病院の5階、美咲の病室で貫太郎と美玲が制和会のヤクザ雑兵と激しい戦いを繰り広げていた時、突然けたたましい爆音が響き渡った。窓ガラスが震え、病室の壁にひびが入るほどの衝撃だった。貫太郎は一瞬動きを止め、床に倒れたヤクザを見下ろしながら呟いた。

貫太郎: 「こんな状況でも戦いが続くなんて、妙なもんだな」


彼の声には疲労と怒りが混じり、体中が汗で濡れていた。美咲を守るためなら、どんな敵とも戦う覚悟を固めていたが、この爆発が新たな危機を意味していることは明らかだった。

美玲は冷静に状況を把握しようと窓に近づいた。外を見下ろすと、病院の駐車場付近で煙が立ち上り、慌ただしく逃げ惑う人々の姿が見えた。彼女は鋭い声で叫んだ。

美玲: 「貫太郎、また爆弾だわ!制和会の仕業よ!」


その言葉に、病床に伏した美咲が弱々しく呻いた。

美咲: 「みんな…私のせいで…ごめん…」


貫太郎は美咲の手を握り、力強く励ました。

貫太郎: 「謝らないで下さい、美咲先輩!我々は仲間でしょ!」

彼の瞳には、美咲への想いと正義への信念が燃えていた。


その時、病室のドアが勢いよく開き、明美が飛び込んできた。赤をバックにアテナが描かれたハイレグ型競泳水着に汗が光り、息を切らせながら叫んだ。

明美: 「貫太郎、美玲!爆弾魔を片付けてきたよ!でも、まだ奴らが病院内にいる!」


彼女の声には怒りと焦りが混じり、制和会と小泉一派への憎しみが抑えきれなかった。貫太郎が応じた。

貫太郎: 「くそっ、どこまでやる気だ!?」


美玲が冷静に提案した。

美玲: 「患者たちの避難が優先よ。私たちだけで戦うには限界がある」


爆発の衝撃で病院全体が混乱に陥っていた。廊下では看護師たちが慌ただしく動き、スピーカーから職員の指示が響き渡った。「ただちに避難してください!出口へ向かってください!」という声が繰り返され、患者たちの悲鳴や泣き声が重なった。貫太郎たちは一瞬顔を見合わせ、決意を固めた。美咲を守りつつ、他の患者たちを救う。それが海風レディースと海風ファイターズの使命だった。


病院の下層階では、健太、亮、拓也、アリス、美枝子、綾乃、南が避難誘導に奔走していた。健太は車椅子に乗った老人を押しながら叫んだ。

健太: 「おじいちゃん、大丈夫だよ!」

老人は震える手で健太の腕を掴み、かすれた声で呟いた。「ありがとう、若者…」と感謝の言葉を漏らした。健太は内心の恐怖を押し殺し、笑顔で老人を励ました。


亮は頭脳をフル回転させながら避難ルートを計算していた。彼は小さな子供を抱き上げ、母親に言った。

亮: 「こっちが最短ルートです!俺達に任せてください!」

母親は涙を流しながら頷き、亮の後を追った。彼は科学の本で培った冷静さを頼りに、混乱の中でも的確に動いた。


拓也はアニメオタクらしい発想を活かして子供たちを落ち着かせていた。

拓也: 「みんな、ヒーローみたいに強い気持ちで逃げるんだぞ!」

子供たちは目を輝かせ、彼の言葉に励まされて走り出した。拓也は自分の弱さを隠し、仲間と共に戦う意義を感じていた。


アリスは優雅な動きで患者を誘導した。彼女は貫太郎への恋心を胸に秘めながら、毅然と言った。

アリス: 「私が三島家の娘として、皆を守ります!」

その声に、近くの患者たちが安心した表情を見せた。


美枝子はファッション愛好者らしい華やかさで患者を励ました。

美枝子: 「こんな時でもドラマチックに逃げるよ!一緒に頑張ろう!」

彼女の明るさが、恐怖に震える患者たちに希望を与えた。


綾乃は優雅さで高齢者を支えた。

綾乃: 「力強く進みましょう!」

彼女の落ち着いた声が、周囲に安堵感をもたらした。


南は水泳やスキューバダイビングで鍛えた体力を使い、担架を運んだ。

南: 「海の中みたいに冷静に動けば大丈夫だよ!」

彼女の頼もしさが、患者たちに勇気を与えた。


病院のロビーは混乱の極みにあった。煙が漂い、割れたガラスが床に散乱する中、海風レディースと海風ファイターズの部員たちは一丸となって患者を救出した。貫太郎は病室から美咲を見守りながら呟いた。

貫太郎: 「みんな、すげえよ…俺も負けられねえな」


美玲が頷き、静かに言った。

美玲: 「これが私たちの絆よ。貫太郎、明美、私たちで美咲を守り抜く」


明美が拳を握り、力強く宣言した。

明美: 「プロレスで奴らをぶっ潰す!美咲先輩、待ってろよ!」

新たな爆音が遠くで響き、病院全体が再び揺れた。貫太郎たちは覚悟を決め、美咲の病室を守る戦いに備えた。制和会の襲撃はまだ終わりを迎えておらず、彼らの戦いはこれからが正念場だった。


シーン1:病院からの脱出

島宮県総合病院の5階、美咲の病室は爆発の衝撃で煙と熱気に包まれていた。貫太郎は赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着に汗で濡れたジャージを羽織り、制和会のヤクザ雑兵を蹴散らしていた。美玲と明美が病室の入り口で新たな敵を迎え撃つ中、貫太郎は美咲の病床に駆け寄った。彼女は赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着を着たまま、傷だらけの体で横たわっていた。

貫太郎: 「美咲先輩、こんな状況でも俺たちが一緒にいるなんて、妙なもんだな」


彼の声には疲れとユーモアが混じり、緊迫した状況でも美咲を励まそうとする気持ちが込められていた。

美咲は弱々しく目を上げ、貫太郎を見つめた。彼女の瞳には申し訳なさと痛みが宿っていた。

美咲: 「貫太郎…ごめん…私のせいで…」

その言葉を遮るように、貫太郎は彼女の手を握り、優しく注意した。

貫太郎: 「喋らないでください、美咲先輩。傷がまだ完治してねえんだから」

彼の声は穏やかだが、内に秘めた決意は揺るがなかった。


病室の外では、美玲が護身術でヤクザの腕をひねり、明美がプロレスの投げ技で敵を床に叩きつけていた。美玲が叫んだ。

美玲: 「貫太郎、早く美咲を連れて逃げて!私たちで足止めするわ!」


明美が拳を振り上げ、ヤクザを殴り倒しながら続けた。

明美: 「キン肉スグルなら仲間を信じるよ!貫太郎、行け!」


貫太郎は一瞬躊躇したが、美咲の蒼白な顔を見て決断した。彼は彼女をそっと抱き上げ、腕の中で軽い彼女の体を感じた。美咲は小さく呻き、貫太郎の胸に顔を埋めた。

美咲: 「重い…でしょ…?」


貫太郎は首を振って笑った。

貫太郎: 「軽いですよ。俺なら火事場のクソ力でどこまでも運べます」

その言葉に、美咲の唇がかすかに震え、涙がこぼれそうになった。


貫太郎は美咲を抱えたまま、病室のドアを蹴り開けた。廊下は煙と炎に包まれ、天井から剥がれた破片が落ちてくる危険な状態だった。彼は美咲をしっかりと抱きかかえ、燃え盛る瓦礫の間を駆け抜けた。背後からはヤクザの怒号が響き、銃声が空気を切り裂いた。

ヤクザ: 「逃がすかよ!撃て!」


銃弾が貫太郎の左腕を掠め、鋭い痛みが走った。彼は歯を食いしばり、呻き声を抑えた。

貫太郎: 「くそっ…!」


血がジャージに滲んだが、彼は美咲を庇うように体を傾け、彼女に傷が及ばないよう全力を尽くした。

美咲は貫太郎の腕の中で震え、彼の痛みに気付いた。

美咲: 「貫太郎…血が…!」


彼女の声は涙で詰まり、貫太郎の傷ついた姿に胸が締め付けられた。貫太郎は彼女を見下ろし、力強く言った。

貫太郎: 「気にするな、美咲先輩。俺は平気だ」

だが、その言葉とは裏腹に、彼の顔は汗と痛みで歪んでいた。


階段にたどり着いた瞬間、再び爆音が響き、病院全体が揺れた。階段の一部が崩れ落ち、貫太郎は咄嗟に美咲を抱えて飛び退いた。瓦礫が足元に落ち、彼の足に軽い擦り傷を負わせたが、彼は立ち止まらなかった。

貫太郎: 「まだだ…まだ終わらせねえ!」

彼の心は美咲を守る一念で燃え上がり、まるでアクション映画の主人公のように炎の中を突き進んだ。


3階に降りたところで、ヤクザの追っ手が現れた。刺青だらけの男がナイフを手に突進してきた。

ヤクザ: 「そこまでだ、ガキ!」

貫太郎は美咲を片腕で抱えたまま、空いた手でヤクザの腕を掴み、「一本背負い」の要領で投げ飛ばした。男は壁に叩きつけられ、呻き声を上げて倒れた。

貫太郎: 「邪魔すんな!」


だが、別のヤクザが銃を構え、貫太郎に向けて発砲した。弾丸が彼の肩をかすめ、鮮血が飛び散った。貫太郎は膝をつきそうになったが、美咲の小さな呻き声を聞いて立ち直った。

美咲: 「貫太郎…もう無理しないで…死んじゃうよ…」


彼女の声は涙に濡れ、貫太郎の命を案じる気持ちで溢れていた。貫太郎は彼女を強く抱きしめ、一蹴した。

貫太郎: 「美咲先輩のためなら、この命なんて安っぽいもんです!」

その言葉に、美咲の胸が締め付けられた。彼女の脳裏に、真田幸村が豊臣家のために命を賭けた姿が浮かんだ。貫太郎の忠義と覚悟が、戦国時代の武将のように感じられた。

貫太郎は再び走り出し、ヤクザの追撃を振り切った。燃え盛る廊下を抜け、階段を駆け下りるたびに、彼の体は傷つき、血が滴った。だが、彼の目は決して希望を失わず、美咲を守るための意志で輝いていた。


病院の正門では、鉄平が制和レディースの構成員を全て蹴散らしていた。中国拳法の達人である彼は、「旋風脚」や「レッグラリアート」を駆使し、敵を次々と倒していた。

鉄平: 「ラーメンマンなら、こんな雑魚は一掃だ!」

彼の周囲には気絶したレディースのメンバーが転がり、正門は静寂に包まれていた。


その時、正門のガラスドアが勢いよく開き、貫太郎が美咲を抱えて現れた。彼の体は傷だらけで、ジャージは血と煤で汚れ、満身創痍だった。鉄平は目を丸くし、駆け寄った。

鉄平: 「貫太郎!お前、無茶しすぎだろ!」


貫太郎は息を切らしながら、かすかに笑った。

貫太郎: 「鉄平…助かったぜ。美咲先輩は無事だ」


美咲は貫太郎の腕の中で涙を流し、彼の傷ついた姿に耐えきれなかった。

美咲: 「貫太郎…ありがとう…でも、こんな体に…」


貫太郎は彼女を優しく地面に下ろし、鉄平に支えを頼んだ。

貫太郎: 「先輩、無事ならそれでいい。俺は大丈夫だよ」

だが、彼の声は弱々しく、膝が震えていた。


その時、病院の入り口から美玲と明美が姿を現した。二人ともハイレグ水着に血と煤が付着し、傷だらけだった。美玲はヤクザの最後の一人をジャイアントスイングで投げ飛ばし、息を整えた。

美玲: 「全員片付けたわ。でも、私たちも限界ね」


明美は拳を握り、疲れ果てた声で言った。

明美: 「火事場のクソ力でなんとかしたけど…もうボロボロだよ」


貫太郎、美咲、美玲、明美は全員重傷を負っていた。鉄平が周囲を見回し、助けを呼ぼうとしたその時、アリスが駆けつけてきた。赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着にジャージを羽織った彼女は、冷静に状況を把握した。

アリス: 「みんな、大丈夫!?三島コーポレーションの病院にすぐ運ぶわ!」


彼女は携帯を取り出し、父親である三島コーポレーションの社長に連絡を取った。

アリス: 「お父様、緊急事態です。仲間が重傷を負いました。すぐに手配をお願いします!」


数分後、三島コーポレーションの救急車が到着し、貫太郎たちは担架で運ばれた。貫太郎は意識が薄れながらも、美咲の手を握り続けた。

貫太郎: 「美咲先輩…生きてて良かった…」


美咲は涙を流しながら頷き、彼の手を握り返した。

美咲: 「貫太郎…ありがとう…」


美玲と明美も担架に横たわり、互いに視線を交わした。

美玲: 「なんとか…守れたね」

明美: 「ああ…これが海風レディースの絆だよ」

病院を後にする救急車のサイレンが夜空に響き、彼らの戦いは一時終わりを迎えた。


シーン2:病室での学習

貫太郎が目を覚ました時、彼は白い天井と消毒液の匂いに包まれた病室にいた。三島コーポレーションと繋がりの深い私立病院で、セキュリティが厳重に管理されており、制和会のような反社会勢力の襲撃を心配する必要はなかった。窓からは柔らかな日差しが差し込み、カーテンがそよ風に揺れていた。彼は体を起こそうとしたが、全身に走る痛みに顔をしかめた。

貫太郎: 「こんな状況でも生きてるなんて、妙なもんだな」

その呟きには、安堵と疲労が混じっていた。赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着は脱がされ、白い病衣に着替えさせられていた。


病室を見回すと、健太、亮、拓也、鉄平、純也、虎十郎、秀紀、アリス、美枝子、綾乃、南がベッドの周りに集まっていた。隣のベッドには美咲と美玲、さらにその隣に明美が横たわっていた。貫太郎が目を覚ましたのを見て、アリスが涙ぐみながら駆け寄った。

アリス: 「貫太郎!やっと目が覚めた…!良かった…!」


彼女の声は震え、赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着の上に羽織ったタンクトップが涙で濡れていた。美枝子も目を赤くして近づき、貫太郎の手を握った。

美枝子: 「貫太郎…死んだかと思って…毎晩泣いてたんだから…!」


健太が笑いながら割り込んだ。

健太: 「お前、キン肉マンみたいにタフだな!3日も意識不明だったんだぞ!」


亮が冷静に補足した。

亮: 「正確には3日と4時間だよ。医者曰く、過労と失血が原因だって」


拓也はアニメオタクらしい例えで言った。

拓也: 「まるでドラゴンボールの悟空だよ。死にそうになっても復活する感じ!」


貫太郎は苦笑しつつ、美咲と美玲を見た。二人とも目を閉じ、静かに眠っていたが、顔色は病院に運ばれた時より回復していた。明美は軽い寝息を立て、時折うなされていた。鉄平が説明した。

鉄平: 「美咲先輩と美玲先輩と明美先輩も意識不明やったんやけど、昨日目覚めたで。お前が一番遅かったんや」


貫太郎は安堵の息をついた。

貫太郎: 「みんな無事なら、それでいい…」


美玲が目を覚まし、ゆっくりと体を起こした。青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着は病衣に替えられ、彼女の穏やかな声が病室に響いた。

美玲: 「貫太郎、目が覚めたのね。良かった…」


続いて美咲が目を覚まし、弱々しく微笑んだ。

美咲: 「貫太郎…ありがとう…生きててくれて…」


明美も目を擦りながら起き上がり、豪快に笑った。

明美: 「お前ら、火事場のクソ力で生き残ったな!」


アリスが状況を説明した。

アリス: 「ここは三島コーポレーションの病院よ。セキュリティは万全だから、制和会の襲撃は心配しなくていいわ。医者によると、4人とも重傷だったけど、後遺症はないみたい。数日で退院できるって」


貫太郎は肩の力を抜き、頷いた。

貫太郎: 「水泳部に影響がないなら、それで十分だ」


そこへ、拓也が明るい声で朗報を告げた。

拓也: 「そういや、いいニュースがあるぜ!校舎の復旧作業が遅れてるせいで、期末試験が中止になったんだ!」


健太が拳を突き上げた。

健太: 「マジか!勉強嫌いな俺には最高だぜ!」


美枝子も笑顔で手を叩いた。

美枝子: 「やった!私も勉強苦手だから、超嬉しい!」


亮が冷静に補足した。

亮: 「今は自由登校で、学校に来る生徒は少ないよ。成績評価は平常点30点に課題提出で決まるらしい。全員単位は取れるってさ」


純也がニヤリと笑った。

純也: 「ブロッケンJr.なら、こんな楽な勝利もありだな!」


虎十郎がクールに言った。

虎十郎: 「ロビンマスクなら、この時間を有効に使うよ」


秀紀は静かに呟いた。

秀紀: 「ウォーズマンなら…コーホー」

病室に笑いが広がり、緊迫した戦いの後の穏やかな空気が流れた。


だが、貫太郎は単純に喜ぶ気にはなれなかった。彼はベッドサイドのテーブルに置かれたノートパソコンを開き、予備校の映像授業を起動した。和田秀樹の勉強法を参考に、国語、英語、数学の強化に取り組み始めた。右隣の美咲と左隣の美玲が受験生であることを意識し、彼は自分も負けられないと感じていた。

貫太郎: 「試験がなくても、苦手を克服するチャンスだ。美咲先輩と美玲先輩に追いつきたい」


その言葉に、アリスが感心したように言った。

アリス: 「貫太郎って、本当に努力家ね。私、見習わなきゃ」


美咲が微笑みながら言った。

美咲: 「貫太郎、私たち受験生だから、インターハイが終わったら引退するよ。でも、勉強は怠ってないから安心して」


美玲が頷いた。

美玲: 「そうね。私も法学部目指してるから、受験勉強は続けてるわ。貫太郎も一緒に頑張りましょう」


貫太郎は二人を見やり、決意を新たにした。

貫太郎: 「なら、俺も全力で行きますよ!」


彼は映像授業で現代文の読解問題に取り組み始めた。集中する彼の横で、健太が首をかしげた。

健太: 「お前、こんな時まで勉強かよ?テリーマンなら休むぜ」


貫太郎は笑いながら答えた。

貫太郎: 「キン肉スグルなら、仲間と一緒に強くなるだろ。俺も勉強で強くなるよ」


美咲が貫太郎に提案した。

美咲: 「ねえ、貫太郎。日本史Bの予習、一緒にやらない?私、歴女だから教えられるよ」


貫太郎は目を輝かせた。

貫太郎: 「マジですか!お願いします、美咲先輩!」


美咲はベッドの上でノートを開き、日本史Bの戦国時代を解説し始めた。

美咲: 「例えば、真田幸村って豊臣家に忠義を尽くして、最後まで戦った武将なの。貫太郎が私を守ってくれた時、ちょっと似てるなって思ったよ」


貫太郎は照れながら呟いた。

貫太郎: 「そんな大それたもんじゃないですけど…嬉しいです」


美玲も加わり、世界史Bの話題を出した。

美玲: 「私からは西洋史を教えるわ。例えば、ナポレオンの戦術って戦略的撤退が上手かったの。貫太郎の逃走も、ちょっとそれっぽかったね」


貫太郎は笑った。

貫太郎: 「ナポレオンか…俺、そんなかっこいい感じじゃなかったですよ」

二人の指導を受け、貫太郎は歴史総合の知識を深めていった。ノートには戦国大名やヨーロッパの英雄の名前がびっしり書き込まれ、彼の文系科目への自信が少しずつ戻ってきた。


次に、貫太郎は数学に挑戦した。青チャートの数学ⅠAを全範囲復習し、数学ⅡBの予習を始めた。分からない問題にぶつかると、美咲と美玲に助けを求めた。

貫太郎: 「この二次関数の問題、グラフの頂点が分からないんですけど…」


美玲が優しく解説した。

美玲: 「頂点はね、x=-b/2aで求められるわ。この問題だと…」


美咲が補足した。

美咲: 「そうそう、グラフを描いて確認すると分かりやすいよ。ほら、こうやって…」


二人の丁寧な指導に、貫太郎は頷きながらノートに書き込んだ。

貫太郎: 「なるほど…数学、ちょっと面白くなってきたかも」


勉強に励む貫太郎を見て、仲間たちも感化され始めた。綾乃が言った。

綾乃: 「私も数学得意だから、貫太郎に教えられるよ。一緒に頑張ろう」


南が笑顔で加わった。

南: 「歴史なら私も少し手伝えそう。貫太郎、負けないでね!」


健太は渋々ノートを開いた。

健太: 「お前らがそんなに頑張るなら、俺も少しは勉強するか…」


拓也もアニメの話を絡めて言った。

拓也: 「ガンダムの戦術みたいに、勉強も戦略的にやればいいんだな!」


病室は勉強の熱気に包まれ、仲間たちの笑い声が響いた。貫太郎は美咲と美玲の寝息を聞きながら、ノートを閉じた。

貫太郎: 「美咲先輩、美玲先輩…俺、絶対に負けないよ」

彼の心には、仲間と共に未来を切り開く決意が宿っていた。


シーン3:自己研鑽

三島コーポレーションの病院の病室で、貫太郎はベッドの上でノートパソコンを開いていた。窓から差し込む朝日が白い病衣を照らし、静かな病室に穏やかな空気が流れていた。成績評価の課題はオンライン提出の仕組みで、彼は既に出ていた課題を一気に仕上げていた。国語の小論文、英語のリスニング問題、歴史総合のレポートなどを丁寧に書き上げ、オンラインで提出を済ませた。

貫太郎: 「こんな状況でも課題が出るなんて、妙なもんだな」

その呟きには、戦いの後の疲れと安堵が混じっていた。課題を終えたことで、彼の心には新たな余裕が生まれていた。


隣のベッドでは、美咲と美玲がそれぞれノートを開き、受験勉強に励んでいた。美咲は日本史の教科書に目を落としていた。美玲は穏やかな表情で数学の参考書を読んでいた。貫太郎は二人を見やり、自己研鑽に専念する決意を固めた。

貫太郎: 「課題が終わったから、これからは自分のために勉強できる。美咲先輩と美玲先輩に負けたくないな」


美咲が微笑みながら顔を上げた。

美咲: 「貫太郎、課題もう終わったの?早いね。私たち受験生だから、勉強は怠れないけど、貫太郎も頑張ってるんだね」


美玲が優しく付け加えた。

美玲: 「私たちは島宮大学志望なの。推薦入試がダメでも、一般入試で合格できるように準備してるわ。貫太郎も一緒に頑張りましょう」


貫太郎は頷き、二人の努力に刺激を受けた。

貫太郎: 「なら、俺も本気でやりますよ!」


美玲が貫太郎に提案した。

美玲: 「貫太郎、数学ⅠAの予習と復習、一緒にやらない?私、教えるの得意だから」


貫太郎は目を輝かせた。

貫太郎: 「お願いします、美玲先輩!数学、苦手なんですけど克服したいんです」


美玲は青チャートを開き、優しい口調で解説を始めた。

美玲: 「例えば、『図形と計量』なら、三角比が大事ね。sin、cos、tanの基本を覚えて、公式を適用するの。ほら、この問題だと…」

彼女の手がノートに図を描き、貫太郎は真剣に聞き入った。


美咲も加わり、「データの活用」を教えた。

美咲: 「データの平均値や分散は、実生活でも使えるよ。貫太郎ならすぐ覚えられると思う」


貫太郎はノートに書き込みながら呟いた。

貫太郎: 「なるほど…頭も鍛えなきゃな」


美玲の指導で、貫太郎は数学ⅠAの全範囲を予習し、青チャートで解法を暗記した。分からない箇所は質問し、美玲の丁寧な説明で理解を深めた。数日後、彼は数学ⅠAの内容をほぼ把握するまでに成長していた。

貫太郎: 「これなら、仲間にも教えられるかも…」


病室に集まった健太、亮、拓也、鉄平、純也、アリス、美枝子、綾乃、南に、貫太郎は意気揚々と提案した。

貫太郎: 「みんな、数学ⅠAを俺が教えるよ!青チャートの使い方も伝授するから、苦手な奴も大丈夫だ」


健太が目を丸くした。

健太: 「お前、マジか!?俺、数学死ぬほど嫌いだぞ!」


拓也が驚いた声で言った。

拓也: 「貫太郎が数学できるなんて…まるでガンダムのシャアが突然優しくなるみたいだ!」


美枝子も信じられない様子で呟いた。

美枝子: 「貫太郎、頭良すぎ…私、数学なんて全然ダメなのに…」


貫太郎は笑いながら青チャートを開き、教え始めた。

貫太郎: 「まずは『確率』からだ。サイコロを振る問題を考えてみて。1から6までの目が出る確率は…」


彼の説明は分かりやすく、健太が頷いた。

健太: 「おお、俺でも分かるぜ!1/6だろ?」


貫太郎が続けた。

貫太郎: 「そう!それで、2回振って合計が7になる確率は…青チャート見てみて、こうやって解くんだ」


亮が感心した。

亮: 「貫太郎、教え方上手いね。理数系得意な俺でも参考になるよ」


鉄平が拳を握った。

鉄平: 「このくらい簡単やな!」


純也がニヤリと笑った。

純也: 「強い執念で覚えるぜ!」


アリスが微笑んだ。

アリス: 「貫太郎、すごいわ。私ももっと頑張らなきゃ」


綾乃が優しく言った。

綾乃: 「私も数学得意だから、手伝うよ。貫太郎と一緒にね」


南が笑顔で加わった。

南: 「私も少し分かるから、みんなで頑張ろう!」


健太、拓也、美枝子は貫太郎の指導で数学ⅠAを少しずつ理解し始めた。美枝子が感動した声で言った。

美枝子: 「貫太郎のおかげで、数学がちょっと楽しくなってきたよ…!」


貫太郎は内心で喜びを感じた。

貫太郎: 「仲間が成長するなら、俺の努力も報われるな」


数学ⅠAを教えた後、貫太郎は数学Ⅱの「式と証明」に挑戦した。美咲と美玲に感心されつつも、彼女たちから指導を受けた。

美咲: 「貫太郎、『式と証明』は論理が大事だよ。例えば、この恒等式を証明するには…」

美玲: 「そうね、両辺を整理して同じ形にするの。数学ⅡBもこうやって解くわ」


貫太郎はノートに書き込みながら頷いた。

貫太郎: 「分かった…これなら文系数学もいけるかも!」


美咲が褒めた。

美咲: 「貫太郎、成長早いね。受験生の私でも驚くよ」


美玲が微笑んだ。

美玲: 「この調子なら、貫太郎も将来有望ね」


貫太郎は照れながら呟いた。

貫太郎: 「キン肉スグルなら、正義のために頭も使うよな…」


一方、明美はベッドの上で体育教師を目指す決意を語った。

明美: 「私は日本体育大学志望だよ。共通テストは受けなくていいけど、個別試験で国語と英語が課されるから、最低限はできなきゃな」


彼女は国語と英語の参考書を開いていた。貫太郎が興味津々に尋ねた。

貫太郎: 「明美先輩、国語と英語ってどうやって勉強してるんですか?」


明美が豪快に笑った。

明美: 「国語なら現代文が得意だよ!貫太郎、現代文の勉強法教えてやるよ!」


彼女は熱く語り始めた。

明美: 「問題をひたすら解いて繰り返すのは基本だ。でもな、読解力を高めるには小説や漫画を読むのが一番だ!特にジャンプのバトル漫画がいいぞ。『北斗の拳』とか『魁!男塾』とか、熱い話が読解力に繋がるんだ!」


貫太郎は目を輝かせた。

貫太郎: 「マジですか!俺もジャンプ好きですよ!『キン肉マン』とか最高ですよね!」


健太が拳を突き上げた。

健太: 「『北斗の拳』ならケンシロウだぜ!俺も読んでみるか!」


鉄平が頷いた。

鉄平: 「『魁!男塾』なら、ラーメンマンにも通じる熱さがあるな!」


明美が続けた。

明美: 「漫画読んで、登場人物の気持ちを考えながら解釈するんだ。それが読解力に繋がるよ。プロレス魂みたいに熱くやれ!」


貫太郎はノートにメモを取りながら呟いた。

貫太郎: 「なるほど…漫画で勉強って、楽しそうだな」


病室は勉強の熱気に包まれた。貫太郎は数学を教え、明美は国語のコツを伝授し、仲間たちは互いに学び合った。アリスが言った。

アリス: 「貫太郎と明美先輩のおかげで、私も勉強が楽しくなってきたわ」


綾乃が微笑んだ。

綾乃: 「みんなで頑張れば、どんな苦手も克服できるね」


貫太郎は仲間たちの成長を見て、満足げに呟いた。

貫太郎: 「正義超人ってのは、仲間と一緒に強くなるもんだな」


美咲が優しく言った。

美咲: 「貫太郎、その調子なら未来は明るいよ」


美玲が締めくくった。

美玲: 「自己研鑽は自分次第。みんなで未来を切り開きましょう」

病室に笑顔が広がり、彼らの絆はさらに深まった。


シーン4:オンライン選挙戦

三島コーポレーションの病院の病室で、貫太郎はノートパソコンを開き、学校からのメールを確認していた。爆破テロで校舎が傷つき、自由登校が続く中、生徒会補選がオンラインで実施されることが決定したと書かれていた。期日前投票も可能で、選挙宣伝もオンラインで行えるとのことだった。


隣のベッドでは、美咲がノートパソコンを見ながら選挙戦略を考えていた。彼女の表情は決意に満ちていた。美玲が隣でサポートし、穏やかに言った。

美玲: 「オンラインなら、私たちでも戦えるわ。美咲のイメージ回復と学園復興を前面に出しましょう」


明美が拳を握り、豪快に笑った。

明美: 「プロレス魂で美咲先輩を勝たせるよ!二階陣営なんてぶっ潰す!」


貫太郎が頷いた。

貫太郎: 「美咲先輩の当選が俺たちの目標だ。退院するまで全力でサポートするよ」


美咲が弱々しく微笑んだ。

美咲: 「みんな…ありがとう…私のために…」


貫太郎は力強く言った。

貫太郎: 「キン肉スグルなら仲間を信じる。俺たち水泳部で美咲先輩を勝たせるぜ!」


病室に集まった健太、亮、拓也、鉄平、純也、虎十郎、秀紀、アリス、美枝子、綾乃、南が戦略会議に加わった。絵が得意な拓也が提案した。

拓也: 「俺と美枝子とユウ先輩で、美咲先輩の宣伝ポスター作るぜ!アニメっぽいデザインで、美咲先輩のイメージ回復をアピールしよう!」


美枝子が目を輝かせた。

美枝子: 「いいね!美咲先輩の優しさと強さを描いて、学園復興のシンボルにしようよ!」


ユウがファッションセンスを活かして加えた。

ユウ: 「ピンクを基調にしたデザインで、みんなの心に残るポスターにしようね!」


貫太郎がノートにアイデアを書き込んだ。

貫太郎: 「美咲先輩の熱い想いを動画で伝えるのもいいな。俺が勉強の合間に原稿考えるよ」


亮が冷静に補足した。

亮: 「オンラインなら、生徒全員に配信できる。データ分析して、どの時間に投稿すれば見られるか計算するよ」


健太が拳を突き上げた。

健太: 「友情パワーで、全員に届けるぜ!」


アリスが三島コーポレーションの力を借りると申し出た。

アリス: 「私の家でサーバーを強化できるわ。宣伝動画が途切れないようにする!」


綾乃が優しく言った。

綾乃: 「クラシック音楽をBGMにしたら、落ち着いた印象になるよ」


南が笑顔で加わった。

南: 「私も動画編集手伝うよ!美咲先輩の泳ぐ姿を入れて、カッコよくしよう!」


水泳部は総力を挙げ、美咲の選挙戦を盛り上げた。拓也たちが作ったポスターは、美咲がハイレグ姿で力強く立つ姿に「学園復興は私たちの手で!」というスローガンが添えられていた。貫太郎の原稿を基にした動画では、美咲が静かに語った。

美咲: 「私は生徒会副会長として、みんなの未来を守りたい。爆破テロで傷ついた学園を、私たちで立て直しましょう」

その熱い言葉に、水泳部員たちは感動し、彼女の勝利を確信した。


一方、二階陣営もオンラインで対抗してきた。二階義博副校長の孫・二階憲保を傀儡にし、小泉晋太郎が裏で糸を引いていた。彼らは組織票を集め、不正選挙を画策していた。貫太郎がパソコンで二階陣営の宣伝動画を見た時、眉をひそめた。

貫太郎: 「こいつら、学園復興って言ってるけど、ただの権力争いじゃねえか…」


動画では、二階憲保が自信満々に語っていた。

二階憲保: 「私が副会長になれば、学園は安定します。私の家族の力で、復旧も早まるでしょう」


その裏で、小泉晋太郎がバスケ部時代の仲間を使い、生徒に根回しをしていた。

小泉晋太郎: 「二階に投票しろよ。いいことあるぜ」


鉄平が怒りを露わにした。

鉄平: 「こんな不正は許さねえ!」


純也が拳を握った。

純也: 「執念で、ぶっ潰してやるぜ!」


貫太郎が冷静に言った。

貫太郎: 「不正には勝てねえかもしれない。でも、正義で戦えば生徒は分かってくれるよ」


貫太郎は勉強の合間に選挙戦略を考え続けた。彼の提案で、水泳部はオンライン討論会を開催し、美咲の誠実さをアピールした。討論会で、美咲が静かに語った。

美咲: 「私は学園のために戦います。二階陣営の力に頼らず、みんなの力で未来を作りたい」


二階憲保が反論した。

二階憲保: 「理想だけじゃ復興は無理だ。現実を見なよ」

だが、美咲の熱意に生徒たちは心を動かされ、チャット欄に「美咲を応援する!」というコメントが溢れた。


貫太郎は期日前投票の準備を進め、明美と一緒に美咲に投票した。

貫太郎: 「美咲先輩に投票したよ。これで一安心だ」


明美が豪快に笑った。

明美: 「あたいもだよ!プロレス魂で美咲先輩を勝たせるぜ!」

退院はまだだが、オンライン投票のおかげで参加できたことに感謝した。


選挙当日、健太、亮、拓也、アリス、美枝子、綾乃、南が学校で投票所に並んだ。健太が叫んだ。

健太: 「俺なら、美咲先輩に一票だぜ!」


亮が冷静に言った。

亮: 「投票率は高い方がいい。美咲先輩の勝率が上がるよ」


拓也が笑顔で投票した。

拓也: 「水泳部の勝利を信じて、美咲先輩に一票だ!」

二階陣営の組織票が動く中、水泳部の地道な努力が実を結びつつあった。生徒たちの間では、美咲の誠実さが話題となり、二階陣営の不正に対する不信感が広がっていた。


開票当日、病室で水泳部員がパソコンを囲んだ。貫太郎、美咲、美玲、明美は緊張した面持ちで画面を見つめた。放送が始まり、結果が発表された。

アナウンス: 「生徒会補選の結果、高橋美咲が生徒会副会長に当選しました!」


二階憲保が落選した瞬間、病室が歓喜に包まれた。

貫太郎が拳を突き上げた。

貫太郎: 「やったぜ!美咲先輩、勝った!」


美咲は涙を流し、震える声で言った。

美咲: 「みんな…ありがとう…信じられない…」


美玲が一番喜び、涙を拭った。

美玲: 「美咲、おめでとう!これから生徒会で一緒に改革できるね!」


健太が叫んだ。

健太: 「友情パワーのおかげだぜ!」


拓也が笑った。

拓也: 「アニメの勝利みたいだ!」


美枝子が抱きついた。

美枝子: 「美咲先輩、最高だよ!」


鉄平が拳を握った。

鉄平: 「正義が勝ったな!」


純也がニヤリと笑った。

純也: 「水泳部の執念が通じたぜ!」


アリスが微笑んだ。

アリス: 「三島家の力も少しは役立ったわね」


美咲と美玲は互いに手を握り、生徒会改革を誓った。

美咲: 「美玲、私たちで学園を良くしようね」

美玲: 「ええ、一緒に頑張りましょう」


貫太郎は仲間たちの笑顔を見て呟いた。

貫太郎: 「正義超人ってのは、仲間と一緒に勝つもんだな」

病室に歓声が響き、彼らの絆は新たなステージへと進んだ。


シーン5:選挙戦後

美咲が生徒会副会長に当選した翌日、海風学園に激震が走った。二階憲保の落選で野望が潰えた二階陣営は、選挙戦での不正が次々と明るみに出ていた。根回しや傀儡生徒を使った組織票の操作が発覚し、学校側は厳正な調査を開始した。三島コーポレーションの病院の病室で、貫太郎はノートパソコンでニュースを確認していた。


美咲が隣のベッドでニュースを確認し、静かに言った。

美咲: 「二階陣営が退学処分になったみたい…不正選挙の証拠が揃ったんだね」


美玲が穏やかに補足した。

美玲: 「組織票の証言が複数の生徒から出たわ。二階憲保と小泉晋太郎が主導してたって」


明美が拳を握り、豪快に笑った。

明美: 「プロレス魂で正義が勝ったよ!不正なんて許さねえ!」


ニュースでは、二階憲保が学校から連れ出される映像が流れていた。彼は憤慨した表情で叫んでいた。

二階憲保: 「こんな扱いは不当だ!俺は副校長の孫だぞ!」


だが、生徒たちの冷たい視線と教師の毅然とした態度に、彼の声は虚しく響くだけだった。小泉晋太郎も同様に退学処分を受け、悔しさを隠せない様子で呟いていた。

小泉晋太郎: 「俺の計画が…こんなガキどもに…」


不正選挙の発覚だけでは終わらなかった。制和会が警察の摘発を受け、組織が解体されたのだ。病院襲撃や爆破テロに関与した証拠が次々と上がり、制和レディースのメンバーも逮捕された。貫太郎がニュースを見ながら驚いた。

貫太郎: 「制和会が潰れたのか…これで美咲先輩も安心だな」


美咲が涙ぐみながら頷いた。

美咲: 「みんなが守ってくれたから…本当にありがとう…」


さらに、制和会との関係が発覚した小泉健一郎が学園法人取締役会会員を解任された。理事長は今回の事態を重く受け止め、経営難も重なった結果、東京の大手学園法人である高識学園法人の傘下に入ることを決定した。これにより、海風学園法人の取締役会会員は全員解任され、二階義博副校長を含む関係者は学園から一掃された。


美玲が冷静に分析した。

美玲: 「高識学園法人の傘下なら、資金も安定するし、復興も早まるわね」


明美が豪快に言った。

明美: 「不正野郎が消えて、学園がクリーンになるなら最高だよ!」


貫太郎はパソコンを閉じ、仲間たちを見回した。

貫太郎: 「正義が勝つって信じてたぜ。俺たちもやっと報われたぜ」


病室に集まった健太、亮、拓也、鉄平、純也、虎十郎、秀紀、アリス、美枝子、綾乃、南が笑顔で頷いた。健太が拳を突き上げた。

健太: 「友情パワーで勝ったぜ!」


拓也が笑った。

拓也: 「アニメの最終回みたいに、悪が滅んだな!」


美枝子が目を輝かせた。

美枝子: 「学園が綺麗になるなら、私も嬉しいよ!」


数日後、貫太郎、美咲、美玲、明美は無事に退院した。アリスの計らいで治療を受けたおかげで、後遺症もなく、彼らは再び海風学園の敷地に足を踏み入れた。校舎はまだ復興途上で、瓦礫が片付けられ、新しい建材が運び込まれていた。生徒たちは自由登校の中、復旧作業を手伝い、笑顔で汗を流していた。


美咲が微笑んだ。

美咲: 「みんなの力があれば、復活できるよ。私、生徒会副会長として頑張るから」


美玲が優しく言った。

美玲: 「私も生徒会長として、美咲と一緒に改革するわ。新しい学園を作りましょう」


明美が拳を握った。

明美: 「あたいは体育教師目指して、未来の生徒を鍛えるよ!プロレス魂でな!」


貫太郎は仲間たちの決意に胸を熱くした。

貫太郎: 「俺も水泳部で強くなって、学園を盛り上げるぜ!」


校庭では、鉄平が瓦礫を運びながら叫んだ。

鉄平: 「このくらい軽いぜ!」


純也が笑いながら手伝った。

純也: 「水泳部の執念で復興だ!」


亮が計算しながら指示を出した。

亮: 「このペースなら、来月には校舎の一部が使えるよ」


アリスが三島コーポレーションの支援を約束した。

アリス: 「私の家で資材も提供するわ。学園のためにね」


夕暮れ時、貫太郎、美咲、美玲、明美は校舎の屋上跡に立ち、復興途上の学園を見下ろした。夕日が瓦礫に反射し、新しい希望の光のように輝いていた。貫太郎が呟いた。

貫太郎: 「ここからが本当のスタートだな。最後まで諦めねえよ」


美咲が涙を拭い、力強く言った。

美咲: 「生徒会でみんなの声を聞いて、学園を良くするよ。貫太郎、ありがとう…」


美玲が微笑んだ。

美玲: 「法学部に進んで、将来は学園のルールも守れる弁護士になりたいわ」


明美が豪快に笑った。

明美: 「あたいは体育で生徒を鍛えて、海風レディースみたいな強い奴らを育てるぜ!」


貫太郎は仲間たちの背中を見ながら、心の中で誓った。

貫太郎: 「俺も勉強と水泳を頑張って、正義超人になる。正義ってのは、仲間と一緒に作るもんだな」


風が優しく吹き抜け、彼らの決意は学園の未来に響き合った。海風学園はクリーンな雰囲気を取り戻し、新たな一歩を踏み出した。

次回、海風学園水泳部の歴史が明らかになる!一体、どんな歴史を辿っていたのだろうか?

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