第二十七話 選挙戦の裏に蠢く黒い影
前回までのあらすじ
貫太郎たちは海風学園高校に入学後、厳しい水泳部の入部試験を乗り越え、正式な部員として新生活をスタートさせた。新人戦に三島アリスが参戦して、チームの士気を上がり、激闘の末に優勝して、アリスは正式に水泳部員となった。やがて、県大会の出場種目が発表され、貫太郎たちはそれぞれの強みを活かし、全国制覇を目指す決意を固める。体育祭の後、貫太郎達は県大会を前に厳しい練習に励み、強豪校との特別合同練習を迎えた。新入生部員は先輩部員の手厚い指導で水泳の技能を磨き上げる中、貫太郎は恵美の知られざる過去を知り、彼女の決意と覚悟を受け止め、愛の鞭の特別指導を受けるが、そこへ挑発してきた特別合同練習に参加していた恵美の現役時代のライバルである強豪校の監督との水泳勝負に買って出るも恵美は敗れてしまう。恵美の敗北で特別合同練習は一日で中止となり、恵美を侮辱された海風学園高校水泳部は悲しみを怒りに変えリベンジを誓った。特別合同練習の中止に伴い、年間のスケジュールに強化合宿の回数が増え、二泊三日の強化合宿を経て、島宮県高校総体で海風学園水泳部は3年ぶりのアベック優勝を果たした。高校総体の優勝を受けて、貫太郎達のクラスの1年ε組の学級副委員長の菅生の提案で海風学園水泳部のファンクラブが設立されて、新規で水泳部に入部を希望する生徒も激増して、貫太郎達は新たな仲間が増える予感を楽しみにしていたが、新規入部希望者の大半は他の部活動に所属していた人達であり、彼・彼女らは所属していた古巣の部活動が闇深いものだったと知る。そうして、裏金問題を告発したことで、生徒会と運動部の綱紀粛正が行われ、生徒会補選が行われることになった。美玲を始め水泳部の仲間に後押しされて、美咲は生徒会補選への出馬を決意したが、選挙戦のプレッシャーやハイレグを理由に差別されることを恐れてか憂鬱になっていた。美玲から美咲の過去を聞いた貫太郎はより美咲への想いを強め、美咲のために戦い抜くことを誓うのだった。美玲は選挙戦で多忙の美咲に代わって、貫太郎を一人前の選手に育て上げる決意をするのだった…。
登場人物:
川名貫太郎:主人公。自由形専門。元々は小中学校の水泳部で全国優勝の経験を持つが、海風学園高校での練習を通して、天狗になったと気付かされる。国語と英語と歴史など文系科目が得意。和田秀樹の著書の勉強法を駆使して勉強中。赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
佐藤健太:貫太郎の友人。バタフライ専門。水泳とテレビゲームが趣味で、部活動を楽しむタイプ。体育以外の科目は苦手であり、特に国語(主に古文)と英語(主に分詞構文)が苦手。貫太郎に助けを求めることが多い。緑をバックに獅子が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
山本亮:貫太郎の友人。背泳ぎ専門。科学の本を読むのが好きで、理数系が得意。逆に国語と歴史は苦手だが、貫太郎から歴史の学び方を教わり、国語と歴史を勉強し易くなる。逆に数学が苦手な貫太郎には綾乃と共に勉強を教える。黒をバックに海馬が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
高木拓也:貫太郎の友人。平泳ぎ専門。アニメと漫画のオタクで、1960年代から2010年代までの作品に精通。特にドラゴンボール、聖闘士星矢、ガンダム、エヴァンゲリオンが好き。主要科目の国語と数学と英語が苦手で、いつも貫太郎や綾乃に助けを求める。青をバックに天馬が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
三島アリス:貫太郎の同級生。自由形専門。国内でも名の知れた大企業「三島コーポレーション」の社長令嬢。幼い頃から厳しい教育を受けてきたが、その中で水泳だけは自分自身で選んだ趣味であり、全中水泳大会で個人の部で優勝経験を持つ。とある事がきっかけで貫太郎に恋心を抱き、新人戦に飛び入り参加して、遅れながらも水泳部に入部を認められる。赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
大鳥鉄平:1年ζ組所属。神戸出身。親が転勤族であるため、今年に島宮県に引っ越して、海風学園に入学した。中国拳法の達人だったが、校内に自分に見合った部活動が無かったため、入学から長く未所属だったが、貫太郎の高校総体での活躍に見惚れて水泳部入部を希望する。
早瀬純也:1年ζ組所属。神戸出身。友人である鉄平を慕い、自分の得意なキックボクシングを活かして、島宮県のキックボクシング強豪校の海風学園に入学した。しかし、キックボクシング部の悪事を知り、鉄平と共にキックボクシング部員を蹴散らしたため、キックボクシング部は廃部となり、長らく部活動未所属でいたが、鉄平の誘いで水泳部入部を希望する。
深町虎十郎:1年α組所属。中学からの内部進学者。医者の息子で頭脳は優れており、全教科の成績は常に満点で学年1位である。中学時代から長く部活動に入部したことはなかったが、拓也が投稿したYouTubeのライブ配信で貫太郎達の活躍を見て、新たな学びを得られるとみて、水泳部への入部を希望する。
鷹丸秀紀:1年α組所属。中学からの内部進学者で、虎十郎が最も信頼する相棒兼クラスメイト。彼もまた成績優秀で、模試では常にA判定である。虎十郎と共に拓也が投稿したYouTubeのライブ配信で貫太郎達の活躍を見て、学びになるとみた虎十郎に追従する形で水泳部への入部を希望する。
中村美枝子:平泳ぎ専門。ファッション愛好者で、将来は高級ブランドのバッグを手に入れるのが夢。国語と英語が苦手で、授業後に貫太郎に教えてもらうことが多い。貫太郎に想いを寄せており、アリスとは貫太郎を巡る恋敵ではあるが、喧嘩するほど仲が良い友人関係でもある。赤をバックに朱雀が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
小林綾乃:背泳ぎ専門。クラシック音楽や美術が趣味で、ベートーヴェンやバッハを愛する。水泳のスポーツ推薦で入学し、成績もトップ。英語は得意だが、それでも理解できない箇所は貫太郎に教えて貰う。数学は得意で苦手な貫太郎に教えることが多い。貫太郎に想いを寄せており、アリスとは貫太郎を巡る恋敵の関係ではあるが、時には同じ金持ちの娘同士と言うことで助け合うこともある。青をバックに人魚が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
斉藤南:バタフライ専門。スキューバダイビングが趣味で、両親が海洋生物学者。生物が得意だが、古典や歴史に苦労しており、貫太郎にこれらの科目について教えを乞う。貫太郎に想いを寄せており、アリスとは貫太郎を巡る恋敵ではあるが、互いに泳ぎの速さを認め合っている好敵手の関係でもある。緑をバックに青龍が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
有川純恵:貫太郎のクラスメイト。元々は演劇部だが、貫太郎とアリスの高校総体での活躍に見とれて、演劇部との掛け持ちで水泳部への入部を希望する。美枝子とは小学校時代からの腐れ縁。好きなアニメは「ベルサイユのばら」、「はいからさんがとおる」。
海老名真澄:1年ζ組所属。元々は友人の誘いでバレー部に入部しただが、高校総体の一回戦で敗退して、弱小ぶりに愛想を尽かしてバレー部に見切りを付けた。また、貫太郎とアリスの高校総体での活躍に見とれて、新しい事への挑戦で水泳部への入部を希望する。根っからの勉強嫌いで怠け癖が強いが、部活動には全力で励む。好きなアニメは「ONE PIECE」、「ナルト」。
西川優子:1年Δ組所属。成績優秀で県立鳴海西高校を志望していたが不合格して、滑り止めで受かった海風学園に入学した。兄が内部進学生であるため、学費の兄弟割引が適用される。元々は吹奏楽部だったが、部内のいじめやパシリに耐えかねて、水泳部への転部を希望する。亮とは中学時代の同級生の関係で仲が良い。好きなアニメは「明日のナージャ」、「カードキャプターさくら」。
桑名春美:貫太郎のクラスメイト。元々はバスケ部に所属していたが、監督とレギュラー選抜を巡って対立して退部して以来、長らく部活動未所属状態だったが貫太郎とアリスの活躍に触発されて、水泳部への入部を希望する。貫太郎にはかなりベタ惚れしているため、アリスや美枝子には目の敵にされている。好きなアニメは「犬夜叉」、「境界のRINNE」。
五反田紬:貫太郎のクラスメイト。中学時代から帰宅部だったが、貫太郎とアリスを始めとする海風学園水泳部の活躍に刺激されて、新たな刺激を求めて水泳部への入部を希望する。家庭的であり、料理が得意。好きなアニメは「ワカコ酒」、「あたしンち」。
南条桃音:貫太郎のクラスメイト。元々は吹奏楽部に所属していたが、平和主義の彼女にとって軍艦行進曲や陸軍分列行進曲など軍国主義を彷彿させる内容の楽曲を演奏させられたことに反発して退部。貫太郎とアリスの活躍、拓也のYouTubeライブ配信で見たアニソンの応援合戦に魅了されて、自分の求めていた環境に合っているとみて水泳部への入部を希望する。綾乃から色々と貫太郎の評判を聞いており、彼に対する想いが強い。共産党員の両親に影響されて護憲派である。好きなアニメは「ふしぎな海のナディア」、「バクマン。」。
小川愛美:1年ζ組所属。元々はスイミングクラブに所属しているが、女子部員全員はハイレグ型競泳水着を着る海風学園水泳部の雰囲気が合わず、最初は帰宅部だった。しかし、スイミングクラブでの練習ではスパッツ型競泳水着が妙に着脱のしにくいと実感しつつある矢先に、貫太郎とアリスの高校総体での活躍で男子のブーメラン型競泳水着と女子のハイレグ型競泳水着が高性能であることが証明されたため、試しにハイレグ型競泳水着で大会に出場して記録を残そうと、水泳部への入部で自分を磨く決意をする。勉強はそこそこ出来て、成績は平均的である。好きなアニメは「機動戦士ガンダムSEED」、「鋼の錬金術師」。
野崎華鈴:1年ζ組所属。元々はバスケ部に所属していたが、春美と同様に監督と対立してバスケ部を追われて未所属だったが、YouTubeのライブ配信で貫太郎とアリスの活躍を見て、水泳部への入部を希望する。国語や英語は苦手だが、理系の探究心が強い。好きなアニメは「スラムダンク」、「黒子のバスケ」。
田村莉子:1年ζ組所属。元々はテニス部所属だったが、余りの弱小ぶりと部員の腐敗の改善の余地がなかったため去って以来、ずっと部活動未所属でいる。YouTubeのライブ配信で貫太郎達の活躍を見て、水泳部がクリーンな印象を持ち、水泳部への入部を希望する。勉強は苦手だが、運動神経は優れている。好きなアニメは「テニスの王子様」、「家庭教師ヒットマンREBORN」。
大崎千晶:1年Δ組所属。元々は吹奏楽部に所属していたが、軍艦行進曲などの軍歌を演奏させられて、反戦の平和主義者の自分の信条に合わなくなり退部した。そんなある日、YouTubeのライブ配信で水泳部の活躍を見て、クリーンな印象を受けて、水泳部への入部を希望する。勉強は平均的に出来るが、運動は苦手。好きなアニメは「おジャ魔女どれみ」、「カードキャプターさくら」。
河津彩芽:1年ζ組所属。元々はバレー部だったが、頭でっかちな監督に愛想を尽かして退部する。YouTubeのライブ配信で水泳部監督の恵美の人柄に魅了されて、水泳部への入部を希望する。勉強もスポーツも平均的な出来である。好きなアニメは「アタックNo.1」、「ハイキュー!!」。
塚田英美里:1年ζ組所属。元々はバスケ部に所属していたが、監督の独裁的運営に反発して退部する。YouTubeのライブ配信を見て、水泳部のクリーンな運営と監督の恵美の正義感の強さに惹かれて、水泳部への入部を希望する。理数系が苦手で、文系は平均的。好きなアニメは「GS美神」、「聖闘士星矢」。
萬田久美:1年Δ組所属。元々はバレー部所属だが、バレー部内部の裏金問題を知って、内部告発するために部活動をサボってバックレる形で退部する。YouTubeのライブ配信で水泳部のクリーンな印象を受けて、元バレー部仲間と共に水泳部への入部を希望する。勉強は比較的に出来ており、特に理数系が得意。好きなアニメは「るろうに剣心」、「地獄先生ぬ~べ~」。
岩村彩美:1年Δ組所属。元々は茶道部に所属していたが、中学校のバスケ部引退以来運動から身を引いていたため、体を鈍らせないように水泳が最適とみて、茶道部と掛け持ちする形で水泳部への入部を希望する。彼女は学力が優秀な才媛であり、成績は学年では女子の中では綾乃とアリスと競い合う。好きなアニメは「ちはやふる」、「化物語」。
佐古毬絵:1年Δ組所属。元々はバスケ部所属だったが、バスケ部内部の裏金問題を告発するために退部する。学内でクリーンな部活動という印象の水泳部への入部を希望する。学力は平均より上だが、それでもおっちょこちょいな一面がある。好きなアニメは「ふたりはプリキュア」、「銀魂」。
藤山愛永:1年ζ組所属。中学時代はソフトボール部だったが、海風学園にはソフトボール部がないため、長らく部活動未所属の状態だった。貫太郎達の水泳部での活躍を見て、新しい刺激を欲するために水泳部への入部を希望する。勉強嫌いではあるが、中学のソフトボール部時代に鍛えられた筋力が備わっているため、運動神経は秀でている。好きなアニメは「トリコ」、「べるぜバブ」。
松澤恵美:28歳。清楚美人教師。海風学園高校卒業生かつ元水泳部キャプテン。パリ大学修士課程を中退し、公民・世界史教員兼水泳部顧問として帰国。平時はお淑やかだが、部活動では鬼教官に変身。ビキニやハイレグ型競泳水着を着用し、すぐにプールサイドに向かえるように常に準備している。
高橋美咲:水泳部の主将。厳しい性格で、恵美のやり方を引き継いでいる。部員からは恐れられつつも尊敬される存在。日本史専門の歴女だが、世界史も履修しており歴史全般が得意。日本史に残る海戦や戦国大名の故事を元に貫太郎を指導する。彼女自身は全教科の成績は優秀で、国公立大学の教育学部志望で高校教師を目指している。赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
上原美玲:水泳部の副キャプテン。美咲と正反対の優しい性格で、部員を温かく支える。そのため、「鬼の美咲、仏の美玲」と形容される。世界史専門(特に西洋史)の歴女だが、日本史も履修しており歴史全般が得意。世界史に残る海戦や英雄の故事を元に貫太郎を指導する。彼女自身も成績優秀であり、国公立大学の法学部志望で弁護士を目指している。青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
大和田美奈: 三年生。平泳ぎ専門。アニメ好きで『キャンディ・キャンディ』や『未来少年コナン』を好む。映画鑑賞も趣味で、部活動の合間にはアニメや映画の話題で盛り上がる。アニメの話題を使ってアニメオタクの拓也を指導する。彼女は勉強は苦手だが、部活には熱心に打ち込む。声優志望であり、専門学校への入学を目指す。話し方は関西弁。黄色をバックにサモトラケのニケが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
中島さくら: 三年生。背泳ぎ担当。ドラマチックなアニメが好きで、特に『ガラスの仮面』や『フルーツバスケット』を愛する。日記に自分の思いを書き留めることで、心の整理をしている。クラシック音楽(特に古典派・ロマン派音楽)が好みであり、同じクラシック好きのリケジョの綾乃を、医学的観点とクラシック音楽の波動を水泳に応用して指導する。彼女は成績優秀で、国公立大学の医学部志望で、内科医を目指している。紫をバックにアルテミスが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
山口健: 三年生。平泳ぎ専門。『マジンガーZ』や『機動戦士ガンダム』のファン。模型作りが趣味で、部室ではプラモデルを組み立てる姿がよく見られる。石ノ森章太郎や八手三郎など東映特撮作品や円谷作品など特撮にはかなり精通している。同じオタクの拓也をオタク仲間の美奈と共にアニメや特撮の話題を用いて、水泳に応用することで拓也を指導する。元より就職志望であり、電気工事士の国家資格の取得を目指している。黄色をバックにオーディンが描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
森川ユウ: 二年生。自由形担当。『セーラームーン』が好きで、ファッションや写真撮影が趣味。大会や合宿では、みんなが写真に収まるのを楽しみにしている。彼女はアニオタでもあり、魔法少女系アニメやアイドル系のアニメが好みであり、ファッションモデルを志す美枝子に美しい泳ぎ方を指導する。将来の夢はファッションモデルになることで、ファッションに関する知識を猛勉強中。ピンクをバックにアフロディテが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
田辺明美: 二年生。個人メドレー。『ドラゴンボール』や『NARUTO』などバトル漫画を好む。スポーツ観戦、特にバスケットボールが好きで、部活動後には試合の話で盛り上がる。同じバトル漫画が好みの健太を、バトル漫画の主人公や英雄達の話題を用いて、水泳に応用することで指導する。元プロレスラーの両親に似て気が強く、将来の水泳部キャプテン候補とも噂されている。赤をバックにアテナが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
小林咲: 二年生。綾乃の姉。バタフライ担当。『エヴァンゲリオン』や『けいおん!』が好きで、音楽鑑賞とギター演奏が趣味。妹とは違い、クラシックでは無く洋楽のロックンロールを好む。ビートルズやドアーズが好み。得意科目の物理の波の波動や音の振動の法則を応用して、南のバタフライ強化を指導する。将来の夢はアイドル歌手であり、往年のアイドル歌手が歌った歌謡曲をカヴァーして歌の練習している。紫をバックに弁財天が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
石田裕介: 二年生。背泳ぎ。『攻殻機動隊』や『デスノート』のファン。プログラミングと電子工作が好きで、部活動のスピーカーなどを自分で作ったことがある。物理が得意な理系男子であり、物理の浮力や力学を応用して、同じ理系男子の亮を指導する。父がエンジニアであることから、工学部又は理学部経由でのIT関係の就職を志望している。赤をバックにアポロンが描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
高田光: 二年生。平泳ぎ。和風が好みであるため、アニメでも『銀魂』や『BLEACH』など和風要素のあるものを好む。実家が割烹居酒屋であり、和食が得意料理となっている。一人前の料理人を目指すべく、父の旧友が経営する寿司屋と天麩羅屋のバイトを掛け持ちして修行している。部活動の合宿では料理担当として活躍する。典型的な愛国者であり、日本文化を人一倍に愛している。そのため、ユウと共に美枝子に美しい大和撫子になってもらうための美しい泳ぎ方を教える。白をバックに白虎が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
二階義博:海風学園副校長。朝鮮系カルト宗教の創世学会、アメリカ系カルト宗教のグラード教会から高額な献金を貰っており、隠蔽工作を働いてきた海風学園の妖怪と言える黒幕。
森敏郎:元海風学園校長で海風学園法人取締役会会員。現在は一線を退いており、海風学園の運営の御意見番となっている。また、裏金を容認した張本人。
小泉健一郎:元海風学園校長で海風学園法人取締役会会員。現在は平社員となり、後進の育成に取り組んでいるが、実態は悪徳校長の育成である。息子の晋太郎をバスケ部主将から解任した美玲を目の敵にする。
曾根崎浩康:海風学園法人取締役会会員。名誉校長である父親の権威を笠に着て、取締役会で絶大な影響力を振るう。
小泉晋太郎:男子バスケ部主将。自分の失敗については小泉ポエムと呼ばれる言い訳を言って責任逃れを繰り返す卑怯者。海風学園の卒業生である父の権限を笠に着て威張ってきたが、美玲の怒りを買って男子バスケ部主将を解任されて、バスケ部を追放され、停学処分となる。
西村泰典:男子バスケ部副将。生徒会役員選挙で男子バスケ部を自分の支持母体に裏金を貰って、不正に当選したことが発覚して、生徒会長の美玲の権限で生徒会役員・男子バスケ部副将を解任され、停学処分となる。
高石小百合:女子バスケ部主将。彼女の急進的な女子バスケ部の練習量増加で部員の反感を招く。また、地元のレディースと連んで恐喝していたことが発覚して、生徒会長の美玲の権限で女子バスケ部主将を解任され、停学処分となる。
小野田紀子:吹奏楽部部長。顧問の桜井の改憲思想に共鳴して、日本を再び国粋主義の軍国主義国家にしようと企んでいた。しかし、平和主義者へのいじめが発覚して、生徒会長の美玲の権限で吹奏楽部部長を解任され、停学処分となる。
プロローグ:選挙戦の裏の陰謀
海風学園高校の体育館は、重苦しい空気に包まれていた。普段は体育の授業や部活動の試合で賑わうこの場所が、今は全校生徒を集めた緊急集会のために静まり返っていた。壇上には、上原美玲が青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着の上に制服のブレザーを羽織って立っていた。彼女の表情は穏やかながらも、内に秘めた決意が滲み出ていた。生徒会長として、この集会を主導するのは彼女の責任だった。体育館の床には、整然と並んだ生徒たちの視線が集中し、その中には怒りや不安、好奇心が入り混じった感情が渦巻いていた。
美玲がマイクを手に、静かに話し始める。
美玲: 「皆さん、今日は大事な話をしに集まってもらいました。元部員からの告発で、学校内の裏金問題が明るみに出ました。私が生徒会長として調査した結果、多くの生徒会役員や運動部の主将、副将、そして一部の教職員が関与していたことが分かりました。」
体育館にざわめきが広がった。生徒たちの間で囁き合いが始まり、驚きや疑念が波紋のように広がっていく。美玲が一呼吸置き、声を強めて続ける。
美玲: 「具体的には、生徒会副会長の岸辺民雄、書記の石田茂夫、会計係の宮沢洋介が裏金を受け取り、私的な遊興に使っていました。また、バスケ部の総監督・河野次郎、主将・小泉晋太郎、副将・西村泰典、女子バスケ部主将・高石小百合、副将・野津静奈、バレー部の総監督・吉永洋平、主将・玉木洋一郎、副将・石丸健治、女子バレー部主将・上山聖子、副将・杉野美代、テニス部監督・野田義弘、主将・泉寛太、副将・枝野幸人、女子テニス部主将・坂井夏子、副将・辻村清子、吹奏楽部顧問・桜井依恵、部長・小野田紀子、副部長・丸山民代が同様の不正に関与していました。これらの者は、私の権限で即時解任、停学処分とします。」
その言葉に、体育館は一瞬静寂に包まれた後、爆発的なざわめきが起こった。処罰された者たちの名前が次々と挙がるたび、生徒たちの間から驚きの声や怒りの呟きが漏れた。後列にいた川名貫太郎は、赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着の上に制服を着て、美玲の言葉に耳を傾けていた。彼の心は複雑だった。
貫太郎(心の声): 「俺、美玲先輩の決断に驚いてるよ。こんな大勢を一気に処罰するなんて…でも、これが正しいんだよな。裏金で汚れた学校を変えるには、こうするしかない。」
壇上の美玲がさらに続ける。
美玲: 「今回の処分は、私一人で決めたことじゃない。水泳部の仲間や、正義を信じるみんなの声があってこそです。特に、美咲が補選に出る決意をしてくれたことが、私に勇気をくれました。私たちは、海風学園をクリーンな場所に取り戻すために戦います。」
体育館の空気が一変し、拍手が沸き起こった。特に水泳部の仲間たちからは、大きな歓声が上がった。しかし、その一方で、後方の一角に集まった処罰された者たちの表情は暗く、憎悪に満ちていた。男子バスケ部元主将の小泉晋太郎は、制服の襟を乱暴に立て、隣の西村泰典に小声で言う。
晋太郎: 「美玲の野郎、俺たちをこんな目に遭わせやがって…。父ちゃんに言えば、こんな処分ひっくり返せるって!」
西村が唇を歪めて返す。
西村: 「ああ、俺たちの復讐はこれからだ。美玲も美咲も、水泳部ごと潰してやるよ。」
女子バスケ部元主将の高石小百合が、髪をかき上げながら冷たく言う。
小百合: 「あの正義ヅラがムカつくわ。私たちを切り捨てて、自分だけいい子ぶって…許せない。」
その隣で、吹奏楽部元部長の小野田紀子が目を細めて呟く。
紀子: 「美玲の平和主義なんて偽善よ。日本を強くするためには、多少の犠牲は必要だわ。私たちの理想を邪魔するなら、叩き潰すしかない。」
彼らの視線の先には、副校長の二階義博が立っていた。二階はスーツに身を包み、穏やかな笑みを浮かべていたが、その目は冷たく光っていた。集会が終わり、生徒たちが体育館を後にする中、二階は処罰された者たちを別室に招き入れた。そこは職員室の奥にある小さな会議室で、薄暗い照明が不気味な雰囲気を醸し出していた。二階が椅子に腰を下ろし、静かに言う。
二階: 「諸君、今回の処分で悔しい思いをしただろう。私も君たちの気持ちはよく分かるよ。だが、ここで諦める必要はない。」
小泉晋太郎が前のめりになって言う。
晋太郎: 「副校長、俺たちを見捨てないでくれよ!美玲のせいで全部台無しだ。どうにかしてくれ!」
二階がにやりと笑い、続ける。
二階: 「安心したまえ。私は君たちの味方だ。今回の生徒会補選で、私の孫の二階憲保を副会長に当選させる計画がある。彼が当選すれば、私の権限で君たちの復権も可能だ。そして、美咲を追い落とし、水泳部を潰すこともできる。」
高石小百合が目を輝かせて言う。
小百合: 「本当ですか?それなら、私たちも協力しますよ。美咲なんかに生徒副会長なんて務まるわけない。」
二階が頷き、冷徹な声で言う。
二階: 「その通りだ。だが、単なる選挙戦では勝てない。美咲には水泳部という支持母体があるからな。そこで、私は外部の力を借りるつもりだ。朝鮮系の創世学会、アメリカ発祥のグラード教会、そして日本会議の協力を得て、海風学園を我々の手に取り戻す。」
西村泰典が驚いたように言う。
西村: 「創世学会とグラード教会?日本会議まで?そんな大物と組むなんて…副校長、どこまで本気なんだ?」
二階が静かに笑い、目を細める。
二階: 「私は本気だよ。これまで裏金で学校を動かしてきた私の立場を守るためにも、ここで負けるわけにはいかない。創世学会は資金と組織力、グラード教会は宗教的な影響力、日本会議は国粋主義の思想で我々を支えてくれる。君たちはその駒として動いてくれればいい。」
小野田紀子が興奮した声で言う。
紀子: 「素晴らしい!日本会議なら、私たちの理想に共鳴してくれるはずだ。美玲みたいな偽善者を排除して、海風学園を国粋主義の拠点に変えましょう。」
二階が手を挙げて制し、言う。
二階: 「焦るな。まずは憲保を当選させるのが先だ。彼を私の傀儡として生徒会に送り込み、徐々に学校を掌握する。その過程で、美咲と美玲を孤立させ、水泳部の影響力を削ぐ。最終的には、学校全体を我々の支配下に置くつもりだ。」
会議室に集まった者たちの間に、暗い興奮が広がった。小泉晋太郎が拳を握り締めて言う。
晋太郎: 「俺、父ちゃんにも相談するよ。二階副校長の計画なら、父ちゃんも乗ってくるはずだ。美玲を後悔させてやる!」
高石小百合が髪を弄びながら言う。
小百合: 「私、地元のレディースにも声かけるわ。選挙の裏で美咲に嫌がらせして、精神的に追い詰めてやる。」
二階が満足そうに頷き、言う。
二階: 「いいだろう。君たちにはそれぞれの役割がある。だが、私が最も高額な裏金を受け取っていたことは、まだ誰にも知られていない。この秘密を守りつつ、計画を進めよう。失敗は許されないぞ。」
会議室の空気が一層重くなった。処罰された者たちの憎悪と野心が、二階の冷酷な計算と結びつき、選挙戦の裏に黒い影が蠢き始めていた。一方、体育館を後にした美玲は、貫太郎と水泳部の仲間たちと共に部室へと向かっていた。美玲が静かに言う。
美玲: 「貫太郎、今日の処分、厳しすぎたかな…。でも、これで学校が変わる第一歩になるよね?」
貫太郎が力強く返す。
貫太郎: 「俺、美玲先輩の決断、正しいと思うよ。裏金で汚れた連中を許すわけにはいかない。美咲先輩の選挙も、俺たちが全力で支えるからさ!」
美玲が微笑みながら言う。
美玲: 「ありがとう、貫太郎。美咲のためにも、私たち、負けられないね。」
二人が部室に足を踏み入れると、そこには水泳部の仲間たちが集まり、美咲の選挙戦への応援を誓う声が響いていた。しかし、彼らの知らないところで、二階義博を中心とした陰謀が静かに進行していた。選挙戦は単なる生徒会の争いを超え、海風学園全体を揺るがす戦いの幕開けとなっていた。夕陽が校舎に長い影を落とし、その影の中に潜む黒い意図が、じわりと広がり始めていた。
シーン1:選挙妨害工作
海風学園高校の裏庭は、夕陽が校舎の屋根を赤く染める時刻になると、どこか寂しげな雰囲気に包まれる。薄暗い倉庫の影に隠れるようにして、小泉晋太郎は父親である小泉健一郎と向き合っていた。晋太郎の制服は停学処分を受けた後も乱れたままで、襟を立てた姿はまるで不良のそれだった。風が枯れ葉を運び、地面にカサカサと音を立てて散らばっていく中、彼の声は低く、しかし内に秘めた熱を帯びていた。
晋太郎: 「父ちゃん、俺、もう我慢できねえよ。美玲の野郎に主将を解任されて、停学までくらって…このままじゃ終われねえ。美咲の選挙なんか潰して、水泳部ごとぶっ壊してやりてえ!」
彼の声は震え、怒りと悔しさが混じり合っていた。バスケ部主将という地位を奪われ、学校での存在感を失った晋太郎にとって、美玲と美咲への憎悪はもはや抑えきれない感情となっていた。夕陽が彼の顔に影を落とし、その目はまるで燃えるように赤く光っていた。
健一郎はスーツのポケットに手を突っ込み、息子の顔を冷たく見つめた。学園法人の取締役会会員としての威厳を漂わせながらも、その目はどこか計算高く光っていた。彼は一呼吸置き、静かに口を開く。
健一郎: 「晋太郎、お前がそんな気分でも、私にはもっと大きな計画がある。二階副校長から話があったんだ。美咲を生徒会補選で潰し、二階憲保を副会長に据える。そのために、使える手は全部使うつもりだ。」
その言葉は冷たく、まるで金属のような硬さを持っていた。健一郎の表情には感情がほとんどなく、ただ目的達成のための冷静な計算だけが感じられた。晋太郎は目を輝かせ、前のめりになる。
晋太郎: 「手って何だよ、父ちゃん?何かでかいこと企んでるのか?」
健一郎が薄く笑い、声を潜めて続ける。
健一郎: 「私の実家、制和会の力を借りる。二階副校長の裏金ネットワークと合わせて、暴力と金で美咲を叩き潰す。制和会の武力なら、水泳部のガキどもなんて簡単に黙らせられるさ。」
晋太郎の心臓が一瞬高鳴った。制和会――即ち、晋太郎の祖父がかつて深く関わっていた指定暴力団。その名前を聞くだけで、彼の内に眠っていた野心が疼き始めた。拳を握り、興奮を抑えきれずに言う。
晋太郎: 「マジかよ!制和会って、あのヤクザの…!すげえ、父ちゃん!それなら美咲も美玲も終わりだ!」
健一郎が目を細め、冷徹に頷く。
健一郎: 「ああ、だが慎重に動けよ。表沙汰になれば、私の立場も危うくなる。お前は高石小百合と組んで、制和レディースに動いてもらえ。あいつらなら、汚い仕事も躊躇なくやってくれる。」
晋太郎はニヤリと笑い、頭の中で既に美咲と美玲が屈辱にまみれる姿を想像していた。彼にとって、これは単なる復讐ではなく、自分を取り戻すための戦いだった。夕陽が沈み、裏庭に闇が広がり始めたその時、彼の心は暗い興奮に支配されていた。
その夜、島宮県の繁華街から少し離れた路地裏で、高石小百合は制和レディースのリーダーである「マキ」と落ち合っていた。停学中の小百合は制服を着ていなかったが、革ジャンとミニスカートという派手な格好で、髪を乱暴にかき上げながらマキに近づく。路地の奥からは遠くのネオンが微かに光を投げかけ、彼女の顔に影を落としていた。
小百合: 「マキ、頼みがあるの。美咲って女、生徒会補選で副会長狙ってるんだけど、邪魔なんだよね。あんたの仲間で、そいつを潰してくれない?」
彼女の声には甘さと棘が混じり合っていた。女子バスケ部主将の座を失い、学校での地位を奪われた小百合にとって、美咲と美玲は憎悪の対象であり、同時に自分の復権を阻む障害だった。マキはタバコをくわえ、煙を吐きながら小百合を見やる。鋭い目つきと無造作に染めた金髪が、彼女の荒々しさを際立たせていた。
マキ: 「制和会から話は来てるよ。金さえ貰えりゃ、なんでもやるさ。どうやって潰すか、具体的に言え。」
マキの声は無感情で、まるで仕事の依頼を受ける事務員のようだった。だが、その目には一瞬の冷酷さが光り、小百合はその視線にゾクリとした。小百合が唇を歪めて笑い、言う。
小百合: 「水泳部の美咲の悪評を広めて、イメージダウンさせるのよ。そうして選挙活動を妨害して、精神的に追い詰めてくれればいい。あいつがハイレグ水着で泳いでる姿、笑いものにしてやりたいわ。」
彼女の言葉には、美咲への嫉妬と嘲りが滲んでいた。美咲が堂々とハイレグ水着で泳ぐ姿は、小百合にとって自分の敗北を象徴するものだった。マキがタバコを地面に捨て、踏み潰しながら頷く。
マキ: 「分かった。制和レディースで動くよ。あんたは金と指示だけ出してりゃいい。」
マキの足元でタバコが砕け、灰が風に舞う。その瞬間、小百合は勝利を確信したような笑みを浮かべた。路地裏の闇が二人の姿を包み込み、彼女たちの企みが静かに動き出した。
翌朝、美咲が目を覚ますと、彼女のスマートフォンは通知音で鳴り続けていた。SNSを開いた瞬間、彼女の顔が凍りついた。コメント欄には悪口が溢れていた。
「ハイレグ水着で泳ぐとか時代錯誤すぎ」「露出狂の変態」「こんな阿婆擦れが生徒会副会長とか笑える」
その言葉一つ一つが、美咲の心に突き刺さる。彼女は歯を食いしばりながら、コメント欄に反論を書き込む。
美咲(投稿): 「ハイレグ型競泳水着で大会に出るのは私のポリシーであり、海風学園女子水泳部の伝統だ。時代錯誤とか言われる筋合いはない。」
だが、その反論が火に油を注ぐ結果となった。すぐに新たなコメントが殺到し、まるで組織的な攻撃のように感情的な罵倒が続いた。
「ポリシーとか言い訳だろ」「伝統とかただの露出趣味じゃん」「恥を知れよ、ハイレグ女」
コメント欄は瞬く間に炎上し、まるで政治家のSNSがネトウヨに荒らされるかのような様相を呈していた。美咲は画面を見つめ、唇を噛む。
美咲(心の声): 「何だよ、これ…。誰かがわざとやってるのか?でも、こんなことで私が折れると思うなよ…。」
その時、さらに衝撃的な投稿が現れた。美咲が夜の繁華街で男と手を握り、ラブホテルに向かう写真がアップされていた。画像は明らかに加工されたものだったが、コメント欄は一気に悪意に染まった。
「ヤリマン確定」「男と遊びまくってるくせに生徒会とかふざけんな」「不純異性交遊の証拠じゃん」
美咲の手が震え、スマートフォンを握り潰しそうになる。彼女の心は怒りと屈辱で煮え立ち、しかし同時に深い不安が広がっていた。
学校に向かう途中、美咲はいつもと違う空気を感じた。すれ違う生徒たちが彼女を見てヒソヒソと囁き合い、時折聞こえる声が耳に刺さる。
生徒A: 「あいつ、ヤリマンなんだってさ。」
生徒B: 「男垂らしが生徒会とかありえねえよな。」
美咲は顔を上げ、毅然と歩き続けるが、心の中では動揺が隠せなかった。
美咲(心の声): 「こんなデマで私が潰れると思うなら、大間違いだ。でも…これ、誰の仕業だよ…?」
学校に着いた美咲は、生徒会補選の選挙活動のために校門前でチラシを配り始めた。赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着の上にブレザーを羽織り、彼女は声を張り上げる。
美咲: 「みんな、私は生徒会副会長になって、海風学園をクリーンな場所にする!裏金や汚職にまみれた連中を許さないから、応援よろしく!」
だが、その声はすぐに野次に掻き消された。生徒たちの中から「嘘つき!」「帰れ!」というコールが上がり始めた。さらに、SNSの投稿を槍玉に挙げた批判が飛び交う。
生徒C: 「男と遊びまくって何がクリーンな生徒会なの?」
生徒D: 「不純異性交遊を繰り返す女に生徒会役員の資格はないよ!」
美咲の顔が紅潮し、怒りと羞恥で体が震える。チラシを握る手が白くなり、彼女は必死に声を張り上げる。
美咲: 「そんなデマ信じるな!私はそんなことしてねえよ!」
しかし、声は届かず、選挙活動は混乱の中で進められなかった。美咲はチラシを地面に落とし、その場を後にするしかなかった。彼女の背中には、冷たい視線と嘲笑が突き刺さっていた。
一方、水泳部の朝練が行われる屋内プールでは、美咲の不在が部員たちに重くのしかかっていた。副キャプテンの美玲は、青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着姿でプールサイドに立ち、部員たちを見渡していた。彼女の表情は穏やかだが、内に秘めた決意が滲み出ていた。
美玲: 「みんな、美咲が今大変な状況にあるのは知ってるよね。でも、私たちがここで落ち込んでちゃダメだ。美咲が戻ってくるまで、私がキャプテンの代わりを務める。練習に集中して、彼女を支えよう。」
部員たちからは「はい!」という力強い返事が響く。貫太郎は赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着を着て、美玲の隣に立つ。彼の目は真剣で、心配と決意が入り混じっていた。
貫太郎: 「美玲先輩、美咲先輩が無事ならいいけど…。SNSのあれ、絶対誰かの仕業だよ。ネット工作員雇ってるとか…。」
美玲が貫太郎に近づき、小声で言う。
美玲: 「私もそう思うよ、貫太郎。あのコメントの数と勢い、普通じゃない。誰かが美咲の選挙を潰そうとしてるんだ。でも、私たちが諦めるわけにはいかないよね?」
貫太郎が力強く頷く。
貫太郎: 「当たり前だよ!俺、美咲先輩のために泳ぐ。こんな汚い手使うやつらに負けない!」
美玲が微笑み、貫太郎の肩を軽く叩く。
美玲: 「ありがとう。それじゃ、一対一で鍛えてあげる。自由形のフォーム、まだ甘いところあるからね。」
貫太郎がプールに飛び込み、美玲の指導のもと泳ぎ始める。水しぶきが上がり、彼のストロークが力強く水面を切る。美玲は他の部員たちにも指示を出し、朝練を仕切っていく。
美玲: 「健太、バタフライのキックもっと強く!亮、背泳ぎのターンはもっとスムーズに!拓也、平泳ぎの手のかき方雑だよ、直して!」
部員たちは美玲の声に励まされ、それぞれの練習に集中していた。美咲の不在を埋めるように、美玲の人望と指導力が部を一つにまとめていた。貫太郎は水中で泳ぎながら、心の中で祈る。
貫太郎(心の声): 「美咲先輩、無事でいてくれ…。俺たち、絶対に負けないから…。」
プールの水面に朝陽が反射し、部員たちの姿を輝かせていた。しかし、その裏では、晋太郎と小百合の企みがさらに深く進行し、美咲を追い詰める黒い影が広がりつつあった。選挙戦はまだ始まったばかりで、彼女の試練はこれからも続くのだった。
シーン2:美咲の謹慎命令
海風学園高校の校舎は、昼前のざわめきに満ちていた。生徒たちが教室や廊下を行き交い、笑い声や足音が響き合う中、貫太郎は1年ε組の教室で教科書を広げていた。赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着の上に制服を着た彼は、表面上はいつも通りの学生生活を送っているように見えたが、心の中は落ち着かなかった。美咲が生徒会補選で攻撃を受けているという噂が耳に入り、彼の胸には憂いが広がっていた。
貫太郎(心の声): 「美咲先輩、大丈夫かな…。SNSのあれ、絶対誰かの仕業だよ。こんな汚い手使ってまで潰そうとするなんて…許せねえ。」
彼の手は教科書をめくる動作を止め、鉛筆を握る指に力が入っていた。窓の外では、秋の風が木々を揺らし、落ち葉が地面に舞う。その静かな風景とは裏腹に、彼の心はざわついていた。
一方、3年α組の教室では、美咲が席に座っていた。赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着の上にブレザーを羽織った彼女は、いつもなら毅然とした態度で周囲を圧倒する存在感を放っていた。しかしこの日は違った。クラスメイトからの冷ややかな視線が彼女に突き刺さり、教室の空気は重苦しかった。彼女の隣に座る美玲は、そんな雰囲気に我慢ならず、立ち上がって声を張り上げる。
美玲: 「あなた達、何なのその目は!美咲が何か悪いことしたっていう証拠でもあるの!?潔白だって私が保証するよ!」
美玲の声は鋭く、青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着がブレザーの下から覗くその姿は、まるで正義の使者のようだった。彼女の目は怒りに燃え、親友を侮辱するクラスメイトへの義憤が抑えきれなかった。しかし、その言葉に反応したのは、冷笑を浮かべる数人の生徒だった。
クラスメイトA: 「潔白?笑わせんなよ。美咲の不純異性交遊の写真、みんな見たろ?生徒会長が庇うってことは、同じ穴の狢ってことだ。」
クラスメイトB: 「類は友を呼ぶって言うしな。美咲が生徒会補選に出てるのだって、美玲の親友だからだろ?正義感とか関係ねえよ。」
その言葉に教室がざわつき、嘲笑と悪口が一気にエスカレートした。美玲の顔が紅潮し、彼女は机を叩いて立ち上がる。
美玲: 「ふざけないで!私が美咲を補選に推したのは、友達だからじゃない!彼女の正義感の強さと、自分に厳しい姿勢が、生徒会に必要な人材だって思ったからだよ!あなた達、根拠もない噂で人を侮辱するなんて最低よ!」
美玲の声は震え、怒りと悲しみが混じっていた。彼女の心は、親友である美咲が不当に貶められていることへの義憤で煮え立ち、同時にそんなクラスメイトたちの浅はかさに失望していた。美咲は黙ってそのやり取りを見つめていたが、彼女の目はうつろで、唇を噛みしめる手に力が入っていた。
美咲(心の声): 「美玲…ありがとう。でも、こんな目に遭わせてしまって…ごめん…。」
その直後、美咲は職員室に呼び出された。担任の小沢逸郎は、眼鏡をかけた中年の公民教師で、普段は穏やかな態度で知られていた。しかしこの日は、彼の表情は硬く、机の上に置かれた書類を見つめながら口を開く。
小沢: 「高橋、君も知ってると思うが、SNSでの炎上が問題になってる。海風学園の名誉を著しく傷つける行為だ。このままでは、君の九州大会やインターハイ出場の取り消し、国立島宮大学教育学部の指定校推薦取り消しだけでは済まない可能性がある。」
美咲の目が一瞬見開かれ、息を呑む。彼女の心臓がドクンと高鳴り、手が冷たくなった。
美咲: 「先生、それって…私が何かしたって証拠があるんですか?あの写真、加工された偽物ですよ!」
小沢がため息をつき、書類を手に取る。
小沢: 「証拠があるかないかは問題じゃない。学校の評判が落ちれば、それだけで影響が出る。正式な処分は理事長、校長、副校長、全校職員を交えた会議で決めるが、それまでは自宅謹慎を命じる。今日から家に帰って、指示があるまで待機してくれ。」
美咲の顔から血の気が引いた。彼女は立ち上がり、職員室を出るが、その足取りは重く、まるで体が鉛に変わったようだった。職員室のドアを閉めた瞬間、彼女の目から涙が溢れそうになるが、すぐに拳を握り、それを押し殺した。
美咲(心の声): 「謹慎…?私が何もしてないのに…?こんなことで水泳も補選も諦めなきゃいけないのか…?」
昼休み、校舎裏のベンチで、美咲は美玲に事情を話していた。彼女の顔は憔悴しきっており、いつもは鋭い目が今は力なく伏せられていた。美玲は隣に座り、静かに耳を傾けていたが、その表情は怒りと悲しみで歪んでいた。
美咲: 「美玲…私、職員室で謹慎命令受けたよ。SNSの炎上が学校の名誉を傷つけたって…。夏の九州大会もインターハイも、指定校推薦も取り消しになるかもしれないって。補選も…撤退するしかないのかも…。」
その言葉に、美玲の目が見開かれる。彼女は立ち上がり、美咲の肩を掴んで言う。
美玲: 「何!?謹慎!?ふざけないでよ、美咲!あんな偽物の写真で潔白なあなたがそんな目に遭うなんてありえない!撤退なんて絶対させない!私が…私があなたの潔白を証明するよ!」
美玲の声は震え、目に涙が浮かんでいた。彼女の心は親友を失う恐怖と、不当な扱いに怒る気持ちでいっぱいだった。美咲は美玲の手を握り返し、弱々しく笑う。
美咲: 「美玲…ありがとう。でも、私のせいでお前まで…。」
その時、足音が近づき、貫太郎が息を切らして現れた。彼の顔は心配と怒りに満ちており、美咲と美玲を見つけるとすぐに駆け寄る。
貫太郎: 「美咲先輩!美玲先輩!噂聞いてきたよ!謹慎って何!?どういうこと!?」
美玲が貫太郎に目を向け、冷静に事情を説明する。
美玲: 「貫太郎、美咲がSNSの炎上で謹慎命令を受けたの。学校の名誉を傷つけたって…。偽物の写真なのに、インターハイ出場も指定校推薦も全部取り消しになるかもしれないって。」
貫太郎の顔が一瞬凍りつき、次の瞬間、凄まじい怒りが爆発した。彼は拳を握り、地面を蹴るようにして叫ぶ。
貫太郎: 「何!?ふざけんな!美咲先輩がそんな目に遭うなんてありえねえよ!あの写真、絶対誰かが仕組んだんだ!こんな汚い手使って先輩を潰すなんて、俺、絶対許さねえ!」
彼の声は校舎裏に響き、近くの木々に鳥が驚いて飛び立つほどだった。貫太郎の心は、美咲に対する尊敬と、後輩として彼女を守れなかった悔しさで煮え立っていた。美咲はそんな貫太郎を見て、意気消沈していた気持ちが少し揺らぐ。彼女は立ち上がり、貫太郎に近づく。
美咲: 「貫太郎…お前、そんなに怒ってくれるのか…。でも、私のせいでお前らに迷惑かけるなんて…。」
その言葉を遮るように、貫太郎が力強く言う。
貫太郎: 「迷惑なんて思ってねえよ!俺も美玲先輩も、美咲先輩のこと裏切らない!俺たちが先輩の名誉を回復するよ!絶対に補選も、インターハイも、指定校推薦も諦めさせない!」
美咲の目から涙が溢れ、彼女は貫太郎に駆け寄り、彼を強く抱きしめた。
美咲: 「貫太郎…ありがとう…。お前がそう言ってくれるなら、私…まだ戦えるよ…。」
彼女の声は涙で震え、感謝と罪悪感が混じり合っていた。貫太郎も美咲を抱き返し、その温もりに自分の決意を新たにする。
貫太郎: 「先輩、俺たちがいるから…絶対大丈夫だよ…。」
美玲が二人に近づき、優しく微笑みながら言う。
美玲: 「そうだよ、美咲。私たち水泳部の絆は、こんなことで壊れない。私達が先頭に立って、あなたの潔白を証明するよ。」
彼女は二人を包み込むように抱擁し、三人は固く抱き合った。美咲の涙が貫太郎の肩に落ち、美玲の手がその背中を優しく撫でる。
美玲: 「私たちの絆は永遠不滅だよ。どんな敵が来ても、絶対に負けない。」
貫太郎: 「そうだよ、美咲先輩。俺たちがいる限り、先輩は一人じゃない!」
美咲が涙を拭い、二人を見つめて言う。
美咲: 「お前ら…本当にありがとう…。私、こんな後輩と友達に恵まれて…幸せだよ…。」
校舎裏のベンチに座る三人の姿は、夏の陽光に照らされ、まるで一枚の絵のように美しかった。彼らの絆は、試練の中でさらに強くなり、どんな困難にも立ち向かう決意がそこにあった。しかし、その背後では、晋太郎や小百合、そして二階義博の黒い影が蠢き続け、美咲の名誉を回復する戦いはまだ始まったばかりだった。
シーン3:水泳部の選挙戦略
海風学園高校の屋内プールは、放課後の静けさに包まれていた。水面に映る照明が穏やかに揺れ、普段なら部員たちの笑い声や水しぶきが響き合う場所が、今は緊迫した空気に支配されていた。美咲の謹慎処分が下り、彼女の選挙活動が不能となった今、水泳部は存続の危機に直面していた。美玲は副将として、青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着を着てプールサイドに立ち、全員を招集していた。彼女の表情は厳粛で、内に秘めた決意が滲み出ていた。
美玲が深呼吸し、部員たちを見渡す。貫太郎、健太、亮、拓也、アリスをはじめとする一年生から、二年生の明美、咲、裕介、光、そして三年生の美奈、さくら、健まで、全員が揃っていた。監督の松澤恵美も腕を組んで立ち、彼女の目には怒りと決意が宿っていた。美玲が静かに、だが力強く口を開く。
美玲: 「みんな、聞いて。美咲がSNSの炎上で謹慎処分を受けた。学校の名誉を傷つけたって理由で、補選も水泳の大会も出られない状況だ。このままじゃ、水泳部自体が存続の危機に瀕するよ。」
部員たちの間にざわめきが広がった。貫太郎が前に出て、拳を握り締めて言う。
貫太郎: 「美玲先輩!美咲先輩がそんな目に遭うなんて許せねえよ!あの写真、絶対偽物だ。誰かが裏で仕組んでるに決まってる!」
美玲が頷き、続ける。
美玲: 「私もそう思う。美咲は潔白だよ。でも、上層部は中立を保つって言って、表立って助けてくれない。田中理事長と大平校長は内心では美咲の潔白を信じてるみたいだけど、立場上動けない。だから、私たち水泳部が何とかしなきゃいけない。」
その時、恵美が一歩前に出て、部員たちを見渡す。彼女の声は低く、内に秘めた怒りが響いていた。
恵美: 「私も美咲の潔白を信じてる。上層部の理不尽な決定には反対だ。水泳部は私の誇りだ。美咲の名誉を回復するために、私が全体を取り仕切って戦う。みんな、ついてきてくれるね?」
部員たちから「はい!」という力強い返事が響き、プールにその声が反響した。貫太郎の心は燃え上がり、彼は恵美と美玲を見つめて決意を新たにする。
貫太郎(心の声): 「監督も美玲先輩も…俺たち全員で美咲先輩を救うんだ。絶対に負けねえ!」
美玲が再び口を開き、具体的な戦略を話し始める。
美玲: 「私は生徒会長だから、選挙では中立でなきゃいけない。表立って応援演説はできないよ。だから、貫太郎を始めとする後輩部員に、美咲の応援演説を頼みたい。美咲の支持基盤を強化して、名誉回復と副会長当選を目指す。それが私たちの選挙戦略だ。」
貫太郎が目を輝かせて言う。
貫太郎: 「俺に任せてください!美咲先輩のために、全校生徒に真実を伝えるよ。応援演説なら、俺が先頭に立つ!」
健太が隣で頷き、笑顔で言う。
健太: 「俺もやるよ!運動で鍛えた声なら、全校に響き渡るぜ!」
亮が冷静に分析を加える。
亮: 「演説の内容も大事だ。SNSの炎上が偽物だって証拠を揃えて、生徒たちに理性的に訴えなきゃ。俺、データ集めるの手伝うよ。」
拓也が少し緊張した声で言う。
拓也: 「俺、アニメみたいにカッコいい演説考えてみるよ。美咲先輩をヒーローみたいに描いてさ!」
アリスが優雅に髪をかき上げながら言う。
アリス: 「私も協力するわ。美咲の正義感をみんなに伝えるなら、私の自由形の泳ぎみたいに華やかにね。」
美玲が微笑み、部員たちの意気込みに感謝する。
美玲: 「ありがとう、みんな。私たち水泳部が一丸となれば、絶対に美咲を救えるよ。」
その時、美玲は貫太郎に目を向ける。歴史が得意で、特に世界史に詳しい貫太郎に対して、彼女は近現代史の知識を共有する意図を持っていた。第二次世界大戦以降の歴史を軽視しがちな彼に、予習も兼ねて具体的な革命の事例を教えることにした。彼女が貫太郎に近づき、小声で言う。
美玲: 「貫太郎、ちょっとこっち来て。この状況、歴史上の事件に似てるって気づいてるよね?君、世界史得意だから、近現代史の革命について教えてあげる。今回の選挙戦略に活かせるよ。」
貫太郎が興味津々に頷き、美玲の隣に立つ。
貫太郎: 「革命?面白そうですね。教えてください、美玲先輩!」
美玲が静かに、しかし熱を込めて話し始める。
美玲: 「まず、キューバ革命から。1950年代前半、アメリカの支援を受けたバティスタ軍事政権への反発が強まってた。1953年にフィデル・カストロとその仲間が蜂起したけど、革命勢力の結束が弱くて失敗に終わった。でも、1958年になると反政府各派が共同戦線を組んで結束を固め、1959年1月1日にハバナを占領して革命政権が成立したんだ。当初は社会主義革命を志向してなくて、アメリカとの関係継続を模索してた。でも、アイゼンハワー大統領と、その後のケネディ大統領がカストロを『容共』と見なして、ピッグス湾事件で政権打倒を試みた。それでアメリカとの関係回復が無理だと判断したカストロは、ソ連に接近して1961年に社会主義宣言を出した。これがキューバ革命を社会主義革命として位置づけた経緯だよ。」
貫太郎が目を輝かせて言う。
貫太郎: 「へえ、最初は社会主義じゃなかったのに、外圧でそうなったのか…。それって、今の美咲先輩の状況と似てますね。偽物の炎上で追い詰められてるけど、俺たちが結束すれば逆転できるってことか?」
美玲が頷き、続ける。
美玲: 「次はニカラグア革命。サンディニスタ民族解放戦線、略してFSLNは、アメリカ海兵隊と戦った革命家アウグスト・セサル・サンディーノにちなんでる。キューバ革命の影響を受けて、1961年にカルロス・フォンセカがソモサ一族の独裁に反対して結成した。ゲリラ活動が中心で、アメリカの支援を受けたソモサ政権の弾圧に苦しんだけど、一般市民や中間層の支持が広がって、1979年6月9日の蜂起で親米派を追い出し、臨時政府を樹立した。土地改革や識字運動を進めたけど、左傾化に中間層が反発して分裂。1984年にダニエル・オルテガが大統領になったよ。」
貫太郎が考え込むように言う。
貫太郎: 「ゲリラ活動か…。支持を広げて逆転したってことは、俺たちも地道に生徒に訴えれば勝てるってことですね。」
美玲: 「そう。次はナセルのエジプト革命。1952年7月23日、自由将校団のムハンマド・ナギーブとガマール・アブドゥル・ナーセルがファールーク1世を打倒した軍事クーデターだ。エジプトの独立と近代化を目指した革命だったよ。」
貫太郎: 「シンプルだけど、軍の力で変えたんですね。俺たちには軍はないけど、水泳部の団結が武器になるかな。」
美玲がさらに続ける。
美玲: 「シリアのバアス革命は、1963年3月8日のクーデターでバアス党が政権を握った。アラブ社会主義を掲げて農地改革や国有化を進めたけど、派閥抗争で不安定だった。1970年にハーフェズ・アル・アサドが『修正運動』で権力を掌握して安定化。強権政治で反体制派を弾圧したよ。息子のバッシャールが継いだけど、2011年のアラブの春で内戦に発展した。」
貫太郎: 「強権か…。二階副校長みたいに権力握ったら、そうなる可能性もあるってことか。」
美玲: 「イラクのバアス革命は、1963年2月8日にカーシム政権を倒したラマダーン革命と、1968年7月17日のクーデターで成立した。アフマド・ハサン・アル・バクルが大統領になって、ソ連と協力したよ。」
貫太郎: 「二段階で革命が進んだのか…。俺たちも段階的に戦う必要があるかも。」
美玲: 「最後に、リビアのファーテハ革命。1969年9月1日、ムアンマル・カダフィがクーデターでイドリース1世を廃位して共和政を宣言。革命指導評議会を最高機関にしたよ。」
貫太郎が目を輝かせて言う。
貫太郎: 「革命って、いろんな形があるんですね。俺、近現代史あんまり得意じゃなかったけど、美玲先輩のおかげで分かってきたよ。この知識、選挙に活かせそうです!」
美玲が微笑み、貫太郎の肩を叩く。
美玲: 「よし、貫太郎。この歴史から学んで、私たちは水泳部で革命を起こすよ。美咲の名誉回復と補選勝利のために、ゲリラ戦で二階政権を阻止する戦略に出る。」
一方、二階憲保の選挙活動は勢いを増していた。体育館での演説会で、彼が壇上に立ち、全校生徒に向けて声を張り上げる。
憲保: 「みなさん、海風学園は裏金事件で信頼を失った。でも、僕が副会長になれば、企業・団体献金の規制と生徒会予算の透明化を実現する。一緒に学校を立て直そう!」
生徒たちから大きな歓声が上がった。貫太郎は後ろで見ながら歯を食いしばる。
貫太郎(心の声): 「副校長の孫ってだけで支持されてる…。日本の二世議員や北朝鮮の金王朝みたいだ。」
美玲が貫太郎に近づき、小声で言う。
美玲: 「このままだと二階の当選は確実だよ。私が退いた後、二階が後継者になって、副校長の権力基盤が強まる。そうなれば、海風学園は二階王朝になる。」
貫太郎: 「二階王朝…。そうなったら、俺たちに息苦しい学園生活が待ってるってことか。」
美玲が頷き、決意を込めて言う。
美玲: 「だから、私たちは水泳部で革命政権を樹立する。応援演説で美咲の支持を広げる一方、ゲリラ戦で二階の裏を探る。人海戦術でSNS炎上事件の真相と二階憲保の出馬の裏を暴くんだ。」
恵美が加わる。
恵美: 「いい戦略だね。演説で正面から戦い、裏ではゲリラ戦で敵の弱点を突く。私たちならできるよ。」
貫太郎が拳を握り、力強く言う。
貫太郎: 「俺、応援演説で全校生徒に訴えるよ。同時に、亮やアリスと一緒に二階の裏を探る。美咲先輩を救って、二階の野望を潰す!」
美玲が部員たちを見渡し、宣言する。
美玲: 「決まりだね。私たち水泳部は、美咲の名誉回復と補選勝利のために戦う。応援演説とゲリラ戦で二階政権を阻止する。それが私たちの革命だ!」
部員たちから「オー!」という掛け声が上がり、プールにその響きがこだました。水面が揺れ、彼らの決意が波となって広がっていく。水泳部は一丸となり、革命の第一歩を踏み出したのだった。
シーン4:水泳部の選挙活動
海風学園高校の屋内プールは、この日、いつもと違う静寂に包まれていた。普段なら部員たちの笑い声や水しぶきが響き合い、水面が絶え間なく揺れている場所だが、今日は臨時休部が宣言されていた。プールサイドには誰もおらず、ただ水面に映る照明が微かに揺らめくだけだった。貫太郎は赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着の上に制服を羽織り、校舎の裏庭に立っていた。
貫太郎(心の声): 「美咲先輩の名誉を回復する…それが俺たちの使命だ。補選まであと3日しかない。あの偽物の写真を信じる奴らに、真実を叩き込んでやる!」
彼の胸には怒りと決意が渦巻いていた。美咲がSNSで炎上し、偽の写真で不純異性交遊をでっち上げられ、謹慎処分に追い込まれた現実が、貫太郎の心を締め付けていた。彼女の毅然とした姿、赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着で泳ぐ凛々しい姿が脳裏に浮かび、それが汚されたことへの怒りが抑えきれなかった。
水泳部全員が集まったのは、校舎裏のベンチだった。美玲が青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着の上にブレザーを羽織り、部員たちを見渡していた。彼女の表情は穏やかだが、目に宿る決意は鋭かった。隣には恵美が立ち、腕を組んで部員たちを見つめていた。
美玲: 「みんな、今日は練習を休んで、美咲の名誉回復のために動くよ。SNSでの炎上が嘘だって証明するために、草の根活動を始める。ビラ配りと街宣活動で、全校生徒に真実を伝えるんだ。」
恵美が低く、力強い声で続ける。
恵美: 「美咲は私の誇りだ。あんな偽物で彼女を潰すなんて許せない。私がこの活動を仕切る。みんな、ついてきてくれるね?」
部員たちから「はい!」という力強い返事が響いた。貫太郎が拳を握り締めて前に出る。
貫太郎: 「俺、美咲先輩のために全力でやるよ!あの写真が嘘だって、絶対証明してやる!」
佐藤健太が緑をバックに獅子が描かれたブーメラン型競泳水着を着て、笑顔で言う。
健太: 「俺もやるぜ!運動で鍛えた声なら、ビラ配りでも響き渡るって!」
山本亮が黒をバックに海馬が描かれたブーメラン型競泳水着で冷静に言う。
亮: 「証拠写真を整理して、論理的に訴えるよ。俺、データ集めるの得意だからさ。」
高木拓也が青をバックに天馬が描かれたブーメラン型競泳水着で目を輝かせて言う。
拓也: 「俺、アニメみたいにカッコいいビラ作ってみるよ。美咲先輩をスーパーヒロインに仕立てるぜ!」
三島アリスが赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着を優雅に着こなし、髪をかき上げて言う。
アリス: 「私も街宣活動で美咲の潔白を伝えるわ。私の声なら、みんなに届くはずよ。」
中村美枝子が赤をバックに朱雀が描かれたハイレグ型競泳水着で熱く言う。
美枝子: 「あたし、美咲先輩のためにビラ配るよ!女子たちに真実伝えなきゃ!」
小林綾乃が青をバックに人魚が描かれたハイレグ型競泳水着で静かに言う。
綾乃: 「私、クラスの女子にビラを配るわ。美咲先輩の正義を、音楽のように美しく伝える。」
斉藤南が緑をバックに青龍が描かれたハイレグ型競泳水着で力強く言う。
南: 「私も女子にビラ配るよ!強い絆で、美咲先輩を守るんだから!」
有川純恵が制服姿で演劇的な口調で言う。
純恵: 「私、ビラを住宅街に投函するわ。ベルサイユのばらの革命みたいに、歴史を変えましょう!」
海老名真澄が元気よく言う。
真澄: 「私、ポストにビラ入れるよ!ONE PIECEの仲間みたいに、みんなで頑張るぜ!」
西川優子が優しく言う。
優子: 「私もポスト投函するよ。カードキャプターさくらみたいに、優しく真実を届けるね。」
桑名春美が情熱的に言う。
春美: 「私、住宅街でビラ配るよ!貫太郎と一緒に戦うんだから!」
五反田紬が穏やかに言う。
紬: 「私もポストに投函するよ。丁寧に真実を届けたいな。」
南条桃音が力強く言う。
桃音: 「私、ビラ配りするよ!平和主義の私が、こんな不正許せないから!」
小川愛美が決意を込めて言う。
愛美: 「私、住宅街でビラ配るよ。ハイレグ水着の誇りかけて、美咲先輩を応援する!」
野崎華鈴が探究心を覗かせて言う。
華鈴: 「私もポスト投函するよ。裏を暴く気持ちでね!」
田村莉子が運動神経を活かして言う。
莉子: 「私、ビラ配りするよ!テニスの王子様みたいに、スピードで勝負だよ!」
大崎千晶が静かに言う。
千晶: 「私、ポストに投函するよ。おジャ魔女どれみみたいに、魔法のように真実を届ける!」
河津彩芽が明るく言う。
彩芽: 「私もビラ配るよ!ハイキューみたいに、団結して美咲先輩を支える!」
塚田英美里が熱く言う。
英美里: 「私、住宅街でビラ配るよ!正義のために戦う!」
萬田久美が冷静に言う。
久美: 「私もポスト投函するよ。冷静に真実を届けるよ。」
岩村彩美が知的に言う。
彩美: 「私、ビラ配りするよ。知力で美咲先輩を支えるわ。」
佐古毬絵が元気に言う。
毬絵: 「私もポスト投函するよ!プリキュアみたいに、みんなで力を合わせてね!」
藤山愛永が力強く言う。
愛永: 「私、ビラ配るよ!根性で美咲先輩を応援するから!」
大鳥鉄平が関西弁で言う。
鉄平: 「俺、女子を守りながらビラ配るで!正義感溢れる活動、最高やな!」
早瀬純也が関西弁で言う。
純也: 「俺もビラ配り手伝うで!キックみたいに力強く、美咲先輩を応援するわ!」
深町虎十郎が冷静に言う。
虎十郎: 「俺、論理的なビラ配りを手伝うよ。真実を明確に伝えるのが大事だ。」
鷹丸秀紀が頷いて言う。
秀紀: 「俺も虎十郎と一緒にやるよ。美咲先輩のためなら、全力だぜ!」
田辺明美が赤をバックにアテナが描かれたハイレグ型競泳水着で言う。
明美: 「あたい、SNSで証拠写真拡散するよ!ドラゴンボールみたいに、逆転だ!」
小林咲が紫をバックに弁財天が描かれたハイレグ型競泳水着で言う。
咲: 「あたしもSNSで拡散するよ。SNSのパワーで美咲先輩を応援だ!」
石田裕介が赤をバックにアポロンが描かれたブーメラン型競泳水着で言う。
裕介: 「俺、SNSに証拠アップするよ。徹底的に裏を暴いてやる。」
高田光が白をバックに白虎が描かれたブーメラン型競泳水着で言う。
光: 「俺もSNSで拡散するよ。大和魂で美咲先輩を支えるぜ!」
大和田美奈が黄色をバックにサモトラケのニケが描かれたハイレグ型競泳水着で関西弁で言う。
美奈: 「うち、SNSで証拠拡散するで!全力で頑張るわ!」
中島さくらが紫をバックにアルテミスが描かれたハイレグ型競泳水着で言う。
さくら: 「私、SNSで真実を広めるよ。ガラスの仮面みたいに、心を届ける。」
山口健が黄色をバックにオーディンが描かれたブーメラン型競泳水着で言う。
健: 「俺、SNSで証拠拡散するぜ!マジンガーZみたいに、力強くやるよ!」
森川ユウがピンクをバックにアフロディテが描かれたハイレグ型競泳水着で言う。
ユウ: 「あたしもSNSで拡散するよ!セーラームーンみたいに、美咲先輩を輝かせる!」
夕陽が沈み、島宮県の街は薄暗さに包まれていた。貫太郎とアリスは街宣車の上に立ち、マイクを手に持っていた。貫太郎の声が夜の街に響き渡る。
貫太郎: 「みんな聞いてくれ!美咲先輩のSNS炎上は全部嘘だ!あの写真、繁華街で男と歩いてるってやつ、ただの道案内だよ!ラブホテルを通っただけなんだ!事実無根の大嘘だ!」
彼の声は力強く、怒りと情熱が込められていた。隣のアリスが優雅にマイクを引き取り、澄んだ声で続ける。
アリス: 「私からもお願いよ。美咲先輩は潔白だわ。あの写真は捏造よ。彼女は道に迷った人を案内しただけ。こんな卑劣な嘘で彼女を貶めるなんて許せない!」
街を行き交う人々が足を止め、二人の声に耳を傾けていた。貫太郎は汗を拭いながら、心の中で祈る。
貫太郎(心の声): 「届いてくれ…この声が、美咲先輩の潔白を証明してくれ…!」
一方、学校内では美枝子、綾乃、南が各クラスを回り、女子生徒にビラを配っていた。美枝子が教室のドアを勢いよく開けて言う。
美枝子: 「ねえ、みんな聞いて!美咲先輩の写真、あれ嘘だから!このビラ見てよ、真実が書いてあるから!」
綾乃が静かにビラを渡しながら言う。
綾乃: 「私からもお願い。美咲先輩は潔白よ。この証拠写真を見て、信じてほしい。」
南が力強く付け加える。
南: 「私たちの先輩がそんなことするわけないよ!ビラ読んで、真実を知ってね!」
教室の女子生徒たちはビラを受け取り、ざわめきながら読み始めた。仮入部生たちも学園近辺や住宅街で活動を続けていた。純恵がポストにビラを投函しながら言う。
純恵: 「私たちの革命よ。これで美咲先輩の名誉が戻るはず!」
真澄が元気よく走り回りながら言う。
真澄: 「私、ポスト全部埋める勢いで頑張るよ!仲間だもんね!」
優子が優しく微笑みながら言う。
優子: 「私も丁寧に投函するよ。優しい気持ちが届くといいな。」
春美が情熱的にビラを配りながら言う。
春美: 「私、貫太郎と一緒に戦ってる気持ちだよ!絶対負けないから!」
紬が穏やかにポストにビラを入れながら言う。
紬: 「私、丁寧にね。真実がみんなに届きますように。」
桃音が力強く言う。
桃音: 「私、こんな不正許せないよ!ビラで真実を広めるんだから!」
愛美が決意を込めて言う。
愛美: 「私、ハイレグの誇りにかけて頑張るよ!美咲先輩のために!」
華鈴が探究心を覗かせて言う。
華鈴: 「私、真相を届けたいよ。このビラでみんなが分かるはず!」
莉子が素早く動きながら言う。
莉子: 「私、運動神経活かしてビラ配るよ!スピードが勝負だね!」
千晶が静かに投函しながら言う。
千晶: 「私、魔法みたいに真実を届けるよ。平和のためにね!」
彩芽が明るく言う。
彩芽: 「私、団結してビラ配るよ!美咲先輩を応援だよ!」
英美里が熱く言う。
英美里: 「私、正義のためにビラ配るよ!戦士みたいにね!」
久美が冷静に言う。
久美: 「私、冷静に投函するよ。真実が届くようにね。」
彩美が知的に言う。
彩美: 「私、知力でビラ配るわ。美咲先輩のために頑張るよ!」
毬絵が元気に言う。
毬絵: 「私、みんなで力を合わせて、ビラ配るよ!」
愛永が力強く言う。
愛永: 「私、ど根性でビラ配るよ!美咲先輩を応援するからね!」
健太、亮、拓也は鉄平、純也、虎十郎、秀紀と共に女子を守りながらビラ配りを手伝っていた。健太が大声で言う。
健太: 「俺、女子を守りつつビラ配るぜ!声も出して応援だ!」
亮が冷静に言う。
亮: 「俺、データ通りに効率よく配るよ。女子の安全も確保する。」
拓也が楽しそうに言う。
拓也: 「俺、アニメのヒーローみたいにビラ配るぜ!女子も守るよ!」
鉄平が関西弁で言う。
鉄平: 「俺、女子守るで!ビラ配りもバッチリや!」
純也が関西弁で言う。
純也: 「俺も守るで!キック力でビラ配りも加速や!」
虎十郎が言う。
虎十郎: 「俺、論理的に配るよ。女子の安全も最優先だ。」
秀紀が言う。
秀紀: 「俺も手伝うぜ!美咲先輩のために全力だよ!」
夜が更ける中、二年生と三年生はSNSで証拠写真を拡散していた。明美がスマホを手に言う。
明美: 「あたい、SNSでバンバン拡散するよ!逆転のチャンスだ!」
咲がロック調で言う。
咲: 「私、証拠写真アップするよ!SNS革命だ!」
裕介が冷静に言う。
裕介: 「俺、SNSで裏を暴くよ。証拠を拡散してやる。」
光が和風に言う。
光: 「俺、SNSで大和魂見せるよ。美咲先輩のために拡散だ!」
美奈が関西弁で言う。
美奈: 「うち、SNSで証拠広めるで!頑張るわ!」
さくらが優しく言う。
さくら: 「私、SNSで真実届けるよ。心を込めてね。」
健が力強く言う。
健: 「俺、SNSで拡散するぜ!力強くやるよ!」
ユウが明るく言う。
ユウ: 「あたし、SNSで輝かせるよ!美咲先輩のためにね!」
夜が深まり、街灯がビラ配りの一行を照らしていた。貫太郎は街宣車から降り、アリスと並んで歩きながら物思いにふけっていた。
貫太郎(心の声): 「補選まであと3日…。俺たちの活動で、美咲先輩の名誉が戻るのか?でも、みんなの団結力があれば…絶対できるはずだ!」
彼の目に映るのは、仲間たちの姿だった。ビラを配る女子たち、彼女たちを守る男子たち、SNSで拡散する先輩たち。その一人一人が、美咲のために戦っていた。貫太郎の胸に熱いものが込み上げてくる。
一方、二階陣営の会議室では、重苦しい空気が漂っていた。二階義博がスーツに身を包み、冷たい目で小泉健一郎、森敏郎、曾根崎浩康を見ていた。
二階: 「水泳部の団結力、予想以上だな。あのガキどもがここまでやるとは…。」
健一郎が苛立ちを隠さず言う。
健一郎: 「美玲と貫太郎のせいで、晋太郎がこんな目に遭ってるんだ。水泳部の活動、潰さないとまずいぞ。」
森が低く呟く。
森: 「裏金を容認した私が言うのもなんだが、彼らの勢いは危険だ。補選に影響が出る。」
曾根崎が冷たく言う。
曾根崎: 「父の権威を笠に着てる私としても、水泳部は目障りだ。憲保の当選が遠のく。」
健一郎が目を細めて提案する。
健一郎: 「制和会の武力を借りるしかない。奴らなら、水泳部を襲撃して黙らせられる。」
二階が頷き、冷徹に言う。
二階: 「いいだろう。制和会に連絡しろ。美咲の名誉回復を阻止し、憲保を当選させる。失敗は許さんぞ。」
会議室に暗い決意が満ち、襲撃計画が動き出した。補選までの3日間は、海風学園全体を揺るがす戦いの舞台となるのだった。
次回、二階陣営が差し向けた制和会が、海風学園水泳部に牙を剥く!




