第二十六話 鬼と聖母の知られざる過去!
前回までのあらすじ
貫太郎たちは海風学園高校に入学後、厳しい水泳部の入部試験を乗り越え、正式な部員として新生活をスタートさせた。新人戦に三島アリスが参戦して、チームの士気を上がり、激闘の末に優勝して、アリスは正式に水泳部員となった。やがて、県大会の出場種目が発表され、貫太郎たちはそれぞれの強みを活かし、全国制覇を目指す決意を固める。体育祭の後、貫太郎達は県大会を前に厳しい練習に励み、強豪校との特別合同練習を迎えた。新入生部員は先輩部員の手厚い指導で水泳の技能を磨き上げる中、貫太郎は恵美の知られざる過去を知り、彼女の決意と覚悟を受け止め、愛の鞭の特別指導を受けるが、そこへ挑発してきた特別合同練習に参加していた恵美の現役時代のライバルである強豪校の監督との水泳勝負に買って出るも恵美は敗れてしまう。恵美の敗北で特別合同練習は一日で中止となり、恵美を侮辱された海風学園高校水泳部は悲しみを怒りに変えリベンジを誓った。特別合同練習の中止に伴い、年間のスケジュールに強化合宿の回数が増え、二泊三日の強化合宿を経て、島宮県高校総体で海風学園水泳部は3年ぶりのアベック優勝を果たした。高校総体の優勝を受けて、貫太郎達のクラスの1年ε組の学級副委員長の菅生の提案で海風学園水泳部のファンクラブが設立されて、新規で水泳部に入部を希望する生徒も激増して、貫太郎達は新たな仲間が増える予感を楽しみにしていたが、新規入部希望者の大半は他の部活動に所属していた人達であり、彼・彼女らは所属していた古巣の部活動が闇深いものだったと知る。そうして、裏金問題を告発したことで、生徒会と運動部の綱紀粛正が行われ、生徒会補選が行われることになった。美玲を始め水泳部の仲間に後押しされて、美咲は生徒会補選への出馬を決意するのだった…。
登場人物:
川名貫太郎:主人公。自由形専門。元々は小中学校の水泳部で全国優勝の経験を持つが、海風学園高校での練習を通して、天狗になったと気付かされる。国語と英語と歴史など文系科目が得意。和田秀樹の著書の勉強法を駆使して勉強中。赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
佐藤健太:貫太郎の友人。バタフライ専門。水泳とテレビゲームが趣味で、部活動を楽しむタイプ。体育以外の科目は苦手であり、特に国語(主に古文)と英語(主に分詞構文)が苦手。貫太郎に助けを求めることが多い。緑をバックに獅子が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
山本亮:貫太郎の友人。背泳ぎ専門。科学の本を読むのが好きで、理数系が得意。逆に国語と歴史は苦手だが、貫太郎から歴史の学び方を教わり、国語と歴史を勉強し易くなる。逆に数学が苦手な貫太郎には綾乃と共に勉強を教える。黒をバックに海馬が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
高木拓也:貫太郎の友人。平泳ぎ専門。アニメと漫画のオタクで、1960年代から2010年代までの作品に精通。特にドラゴンボール、聖闘士星矢、ガンダム、エヴァンゲリオンが好き。主要科目の国語と数学と英語が苦手で、いつも貫太郎や綾乃に助けを求める。青をバックに天馬が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
三島アリス:貫太郎の同級生。自由形専門。国内でも名の知れた大企業「三島コーポレーション」の社長令嬢。幼い頃から厳しい教育を受けてきたが、その中で水泳だけは自分自身で選んだ趣味であり、全中水泳大会で個人の部で優勝経験を持つ。とある事がきっかけで貫太郎に恋心を抱き、新人戦に飛び入り参加して、遅れながらも水泳部に入部を認められる。赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
大鳥鉄平:1年ζ組所属。神戸出身。親が転勤族であるため、今年に島宮県に引っ越して、海風学園に入学した。中国拳法の達人だったが、校内に自分に見合った部活動が無かったため、入学から長く未所属だったが、貫太郎の高校総体での活躍に見惚れて水泳部入部を希望する。
早瀬純也:1年ζ組所属。神戸出身。友人である鉄平を慕い、自分の得意なキックボクシングを活かして、島宮県のキックボクシング強豪校の海風学園に入学した。しかし、キックボクシング部の悪事を知り、鉄平と共にキックボクシング部員を蹴散らしたため、キックボクシング部は廃部となり、長らく部活動未所属でいたが、鉄平の誘いで水泳部入部を希望する。
深町虎十郎:1年α組所属。中学からの内部進学者。医者の息子で頭脳は優れており、全教科の成績は常に満点で学年1位である。中学時代から長く部活動に入部したことはなかったが、拓也が投稿したYouTubeのライブ配信で貫太郎達の活躍を見て、新たな学びを得られるとみて、水泳部への入部を希望する。
鷹丸秀紀:1年α組所属。中学からの内部進学者で、虎十郎が最も信頼する相棒兼クラスメイト。彼もまた成績優秀で、模試では常にA判定である。虎十郎と共に拓也が投稿したYouTubeのライブ配信で貫太郎達の活躍を見て、学びになるとみた虎十郎に追従する形で水泳部への入部を希望する。
中村美枝子:平泳ぎ専門。ファッション愛好者で、将来は高級ブランドのバッグを手に入れるのが夢。国語と英語が苦手で、授業後に貫太郎に教えてもらうことが多い。貫太郎に想いを寄せており、アリスとは貫太郎を巡る恋敵ではあるが、喧嘩するほど仲が良い友人関係でもある。赤をバックに朱雀が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
小林綾乃:背泳ぎ専門。クラシック音楽や美術が趣味で、ベートーヴェンやバッハを愛する。水泳のスポーツ推薦で入学し、成績もトップ。英語は得意だが、それでも理解できない箇所は貫太郎に教えて貰う。数学は得意で苦手な貫太郎に教えることが多い。貫太郎に想いを寄せており、アリスとは貫太郎を巡る恋敵の関係ではあるが、時には同じ金持ちの娘同士と言うことで助け合うこともある。青をバックに人魚が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
斉藤南:バタフライ専門。スキューバダイビングが趣味で、両親が海洋生物学者。生物が得意だが、古典や歴史に苦労しており、貫太郎にこれらの科目について教えを乞う。貫太郎に想いを寄せており、アリスとは貫太郎を巡る恋敵ではあるが、互いに泳ぎの速さを認め合っている好敵手の関係でもある。緑をバックに青龍が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
有川純恵:貫太郎のクラスメイト。元々は演劇部だが、貫太郎とアリスの高校総体での活躍に見とれて、演劇部との掛け持ちで水泳部への入部を希望する。美枝子とは小学校時代からの腐れ縁。好きなアニメは「ベルサイユのばら」、「はいからさんがとおる」。
海老名真澄:1年ζ組所属。元々は友人の誘いでバレー部に入部しただが、高校総体の一回戦で敗退して、弱小ぶりに愛想を尽かしてバレー部に見切りを付けた。また、貫太郎とアリスの高校総体での活躍に見とれて、新しい事への挑戦で水泳部への入部を希望する。根っからの勉強嫌いで怠け癖が強いが、部活動には全力で励む。好きなアニメは「ONE PIECE」、「ナルト」。
西川優子:1年Δ組所属。成績優秀で県立鳴海西高校を志望していたが不合格して、滑り止めで受かった海風学園に入学した。兄が内部進学生であるため、学費の兄弟割引が適用される。元々は吹奏楽部だったが、部内のいじめやパシリに耐えかねて、水泳部への転部を希望する。亮とは中学時代の同級生の関係で仲が良い。好きなアニメは「明日のナージャ」、「カードキャプターさくら」。
桑名春美:貫太郎のクラスメイト。元々はバスケ部に所属していたが、監督とレギュラー選抜を巡って対立して退部して以来、長らく部活動未所属状態だったが貫太郎とアリスの活躍に触発されて、水泳部への入部を希望する。貫太郎にはかなりベタ惚れしているため、アリスや美枝子には目の敵にされている。好きなアニメは「犬夜叉」、「境界のRINNE」。
五反田紬:貫太郎のクラスメイト。中学時代から帰宅部だったが、貫太郎とアリスを始めとする海風学園水泳部の活躍に刺激されて、新たな刺激を求めて水泳部への入部を希望する。家庭的であり、料理が得意。好きなアニメは「ワカコ酒」、「あたしンち」。
南条桃音:貫太郎のクラスメイト。元々は吹奏楽部に所属していたが、平和主義の彼女にとって軍艦行進曲や陸軍分列行進曲など軍国主義を彷彿させる内容の楽曲を演奏させられたことに反発して退部。貫太郎とアリスの活躍、拓也のYouTubeライブ配信で見たアニソンの応援合戦に魅了されて、自分の求めていた環境に合っているとみて水泳部への入部を希望する。綾乃から色々と貫太郎の評判を聞いており、彼に対する想いが強い。共産党員の両親に影響されて護憲派である。好きなアニメは「ふしぎな海のナディア」、「バクマン。」。
小川愛美:1年ζ組所属。元々はスイミングクラブに所属しているが、女子部員全員はハイレグ型競泳水着を着る海風学園水泳部の雰囲気が合わず、最初は帰宅部だった。しかし、スイミングクラブでの練習ではスパッツ型競泳水着が妙に着脱のしにくいと実感しつつある矢先に、貫太郎とアリスの高校総体での活躍で男子のブーメラン型競泳水着と女子のハイレグ型競泳水着が高性能であることが証明されたため、試しにハイレグ型競泳水着で大会に出場して記録を残そうと、水泳部への入部で自分を磨く決意をする。勉強はそこそこ出来て、成績は平均的である。好きなアニメは「機動戦士ガンダムSEED」、「鋼の錬金術師」。
野崎華鈴:1年ζ組所属。元々はバスケ部に所属していたが、春美と同様に監督と対立してバスケ部を追われて未所属だったが、YouTubeのライブ配信で貫太郎とアリスの活躍を見て、水泳部への入部を希望する。国語や英語は苦手だが、理系の探究心が強い。好きなアニメは「スラムダンク」、「黒子のバスケ」。
田村莉子:1年ζ組所属。元々はテニス部所属だったが、余りの弱小ぶりと部員の腐敗の改善の余地がなかったため去って以来、ずっと部活動未所属でいる。YouTubeのライブ配信で貫太郎達の活躍を見て、水泳部がクリーンな印象を持ち、水泳部への入部を希望する。勉強は苦手だが、運動神経は優れている。好きなアニメは「テニスの王子様」、「家庭教師ヒットマンREBORN」。
大崎千晶:1年Δ組所属。元々は吹奏楽部に所属していたが、軍艦行進曲などの軍歌を演奏させられて、反戦の平和主義者の自分の信条に合わなくなり退部した。そんなある日、YouTubeのライブ配信で水泳部の活躍を見て、クリーンな印象を受けて、水泳部への入部を希望する。勉強は平均的に出来るが、運動は苦手。好きなアニメは「おジャ魔女どれみ」、「カードキャプターさくら」。
河津彩芽:1年ζ組所属。元々はバレー部だったが、頭でっかちな監督に愛想を尽かして退部する。YouTubeのライブ配信で水泳部監督の恵美の人柄に魅了されて、水泳部への入部を希望する。勉強もスポーツも平均的な出来である。好きなアニメは「アタックNo.1」、「ハイキュー!!」。
塚田英美里:1年ζ組所属。元々はバスケ部に所属していたが、監督の独裁的運営に反発して退部する。YouTubeのライブ配信を見て、水泳部のクリーンな運営と監督の恵美の正義感の強さに惹かれて、水泳部への入部を希望する。理数系が苦手で、文系は平均的。好きなアニメは「GS美神」、「聖闘士星矢」。
萬田久美:1年Δ組所属。元々はバレー部所属だが、バレー部内部の裏金問題を知って、内部告発するために部活動をサボってバックレる形で退部する。YouTubeのライブ配信で水泳部のクリーンな印象を受けて、元バレー部仲間と共に水泳部への入部を希望する。勉強は比較的に出来ており、特に理数系が得意。好きなアニメは「るろうに剣心」、「地獄先生ぬ~べ~」。
岩村彩美:1年Δ組所属。元々は茶道部に所属していたが、中学校のバスケ部引退以来運動から身を引いていたため、体を鈍らせないように水泳が最適とみて、茶道部と掛け持ちする形で水泳部への入部を希望する。彼女は学力が優秀な才媛であり、成績は学年では女子の中では綾乃とアリスと競い合う。好きなアニメは「ちはやふる」、「化物語」。
佐古毬絵:1年Δ組所属。元々はバスケ部所属だったが、バスケ部内部の裏金問題を告発するために退部する。学内でクリーンな部活動という印象の水泳部への入部を希望する。学力は平均より上だが、それでもおっちょこちょいな一面がある。好きなアニメは「ふたりはプリキュア」、「銀魂」。
藤山愛永:1年ζ組所属。中学時代はソフトボール部だったが、海風学園にはソフトボール部がないため、長らく部活動未所属の状態だった。貫太郎達の水泳部での活躍を見て、新しい刺激を欲するために水泳部への入部を希望する。勉強嫌いではあるが、中学のソフトボール部時代に鍛えられた筋力が備わっているため、運動神経は秀でている。好きなアニメは「トリコ」、「べるぜバブ」。
松澤恵美:28歳。清楚美人教師。海風学園高校卒業生かつ元水泳部キャプテン。パリ大学修士課程を中退し、公民・世界史教員兼水泳部顧問として帰国。平時はお淑やかだが、部活動では鬼教官に変身。ビキニやハイレグ型競泳水着を着用し、すぐにプールサイドに向かえるように常に準備している。
高橋美咲:水泳部の主将。厳しい性格で、恵美のやり方を引き継いでいる。部員からは恐れられつつも尊敬される存在。日本史専門の歴女だが、世界史も履修しており歴史全般が得意。日本史に残る海戦や戦国大名の故事を元に貫太郎を指導する。彼女自身は全教科の成績は優秀で、国公立大学の教育学部志望で高校教師を目指している。赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
上原美玲:水泳部の副キャプテン。美咲と正反対の優しい性格で、部員を温かく支える。そのため、「鬼の美咲、仏の美玲」と形容される。世界史専門(特に西洋史)の歴女だが、日本史も履修しており歴史全般が得意。世界史に残る海戦や英雄の故事を元に貫太郎を指導する。彼女自身も成績優秀であり、国公立大学の法学部志望で弁護士を目指している。青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
大和田美奈: 三年生。平泳ぎ専門。アニメ好きで『キャンディ・キャンディ』や『未来少年コナン』を好む。映画鑑賞も趣味で、部活動の合間にはアニメや映画の話題で盛り上がる。アニメの話題を使ってアニメオタクの拓也を指導する。彼女は勉強は苦手だが、部活には熱心に打ち込む。声優志望であり、専門学校への入学を目指す。話し方は関西弁。黄色をバックにサモトラケのニケが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
中島さくら: 三年生。背泳ぎ担当。ドラマチックなアニメが好きで、特に『ガラスの仮面』や『フルーツバスケット』を愛する。日記に自分の思いを書き留めることで、心の整理をしている。クラシック音楽(特に古典派・ロマン派音楽)が好みであり、同じクラシック好きのリケジョの綾乃を、医学的観点とクラシック音楽の波動を水泳に応用して指導する。彼女は成績優秀で、国公立大学の医学部志望で、内科医を目指している。紫をバックにアルテミスが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
山口健: 三年生。平泳ぎ専門。『マジンガーZ』や『機動戦士ガンダム』のファン。模型作りが趣味で、部室ではプラモデルを組み立てる姿がよく見られる。石ノ森章太郎や八手三郎など東映特撮作品や円谷作品など特撮にはかなり精通している。同じオタクの拓也をオタク仲間の美奈と共にアニメや特撮の話題を用いて、水泳に応用することで拓也を指導する。元より就職志望であり、電気工事士の国家資格の取得を目指している。黄色をバックにオーディンが描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
森川ユウ: 二年生。自由形担当。『セーラームーン』が好きで、ファッションや写真撮影が趣味。大会や合宿では、みんなが写真に収まるのを楽しみにしている。彼女はアニオタでもあり、魔法少女系アニメやアイドル系のアニメが好みであり、ファッションモデルを志す美枝子に美しい泳ぎ方を指導する。将来の夢はファッションモデルになることで、ファッションに関する知識を猛勉強中。ピンクをバックにアフロディテが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
田辺明美: 二年生。個人メドレー。『ドラゴンボール』や『NARUTO』などバトル漫画を好む。スポーツ観戦、特にバスケットボールが好きで、部活動後には試合の話で盛り上がる。同じバトル漫画が好みの健太を、バトル漫画の主人公や英雄達の話題を用いて、水泳に応用することで指導する。元プロレスラーの両親に似て気が強く、将来の水泳部キャプテン候補とも噂されている。赤をバックにアテナが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
小林咲: 二年生。綾乃の姉。バタフライ担当。『エヴァンゲリオン』や『けいおん!』が好きで、音楽鑑賞とギター演奏が趣味。妹とは違い、クラシックでは無く洋楽のロックンロールを好む。ビートルズやドアーズが好み。得意科目の物理の波の波動や音の振動の法則を応用して、南のバタフライ強化を指導する。将来の夢はアイドル歌手であり、往年のアイドル歌手が歌った歌謡曲をカヴァーして歌の練習している。紫をバックに弁財天が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。
石田裕介: 二年生。背泳ぎ。『攻殻機動隊』や『デスノート』のファン。プログラミングと電子工作が好きで、部活動のスピーカーなどを自分で作ったことがある。物理が得意な理系男子であり、物理の浮力や力学を応用して、同じ理系男子の亮を指導する。父がエンジニアであることから、工学部又は理学部経由でのIT関係の就職を志望している。赤をバックにアポロンが描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
高田光: 二年生。平泳ぎ。和風が好みであるため、アニメでも『銀魂』や『BLEACH』など和風要素のあるものを好む。実家が割烹居酒屋であり、和食が得意料理となっている。一人前の料理人を目指すべく、父の旧友が経営する寿司屋と天麩羅屋のバイトを掛け持ちして修行している。部活動の合宿では料理担当として活躍する。典型的な愛国者であり、日本文化を人一倍に愛している。そのため、ユウと共に美枝子に美しい大和撫子になってもらうための美しい泳ぎ方を教える。白をバックに白虎が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。
プロローグ
美咲の生徒会補選演説が終わり、校庭に響き渡った生徒たちの歓声が遠くに消え去った放課後、海風学園高校の校舎は静寂に包まれていた。夕陽が地平線に沈み、空は薄紫から濃紺へと徐々に色を変えていく。校舎の窓から漏れるオレンジ色の光が廊下に細長い影を投げかけ、遠くの海から吹き込む風がカーテンをそっと揺らしていた。水泳部の練習は通常通り再開される予定だったが、今日は美咲が生徒会補選の選挙活動で遅れ、生徒会長の美玲も補選の段取りに追われて練習参加が遅れることが確実だった。
貫太郎たちはその時間を有効活用し、自習室で期末試験対策に励んでいた。自習室の机には教科書やノートが広げられ、仲間たちの笑い声や質問が飛び交う中、勉強の熱気が漂っていた。貫太郎は南から生物基礎と地学基礎を教わり、南には国語の漢文と日本史を教える。健太、拓也、美枝子は国語と英語に苦戦しながらも、貫太郎の助けを借りて何とか理解を深めていた。亮と綾乃は数学を教え合い、アリスが全体の進捗を見守っていた。夕陽が窓から差し込み、自習室を温かな光で満たしていたが、時計の針が進むにつれ、練習時間が近づいてきた。
貫太郎が時計を見上げて言う。
貫太郎: 「そろそろ練習の時間だな。美咲先輩と美玲先輩もそろそろ戻ってくる頃だ。試験対策もいい感じだったし、プール行こうぜ。」
健太が拳を突き上げて言う。
健太: 「おお、バタフライの気合いで練習も試験も乗り切るぜ!貫太郎、勉強助かったよ!」
拓也が笑顔で言う。
拓也: 「『源氏物語』がアニメみたいに分かったぜ。練習も気合い入れるよ!」
美枝子が貫太郎に寄り添うように言う。
美枝子: 「貫太郎、古文楽しくなったよ。練習でも一緒に頑張ろうね。」
南が元気よく言う。
南: 「貫太郎、漢文と歴史覚えられた!私、バタフライの気合いで練習頑張るよ!」
亮が冷静に言う。
亮: 「勉強も合理的だった。練習でも集中力を維持しよう。」
綾乃が穏やかに言う。
綾乃: 「みんな、いい勉強になったわね。練習でも力を合わせましょう。」
アリスが微笑みながら言う。
アリス: 「みんなの頑張り、私も嬉しいわ。試験も練習も、水泳部で一緒に乗り越えましょう。」
自習室を出た一行は、屋内プールへと向かった。校舎の廊下を歩きながら、貫太郎は仲間たちの笑顔を見渡し、心の中で呟いた。
貫太郎(心の声): 「試験対策も順調だったし、新しい仲間も増えて、水泳部がどんどん強くなってる。美咲先輩の補選も応援して、俺たち全員で学園を変えていくぜ。」
屋内プールに到着すると、照明がプールサイドを明るく照らし、水面に反射した光が天井に揺らめいていた。プールの水は静かに波立ち、塩素の匂いが微かに漂う。部員たちは更衣室で着替えを済ませ、各自の競泳水着に身を包んでプールサイドに集まり始めた。貫太郎は赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着を着用し、健太は緑の獅子、亮は黒の海馬、拓也は青の天馬、アリスは赤紫の鳳凰、美枝子は赤の朱雀、綾乃は青の人魚、南は緑の青龍と、それぞれの個性が光る水着姿で準備を整えていた。
しかし、主将の美咲の姿が見当たらない。貫太郎が部室の方向を見やると、ガラス窓越しに美咲が一人で佇んでいるのが見えた。彼女は赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着を着たままだったが、いつもとは違う雰囲気をまとっていた。普段なら部員たちに厳しく号令をかける美咲だが、今は肩を落とし、憂鬱そうな表情で窓の外を眺めている。その姿に違和感を覚えた貫太郎は、仲間たちに一言断りを入れて部室へと向かった。
貫太郎が部室のドアをそっと開けると、室内には薄暗い照明が灯り、壁に貼られた大会の記録表や部員たちの写真が静かに佇んでいた。美咲は窓辺に立ち、外の闇を見つめていた。彼女の背中にはどこか重いものが乗っているような気配があり、普段の鬼主将らしい威厳は影を潜めていた。
貫太郎が心配そうに言う。
貫太郎: 「美咲先輩、大丈夫ですか?何かあったんですか?今日、いつもと様子が違う気がして…。」
美咲が振り向かず、低い声で言う。
美咲: 「貫太郎…。お前には関係ねえよ。私に構うな。」
彼女の声には刺々しさが混じっていたが、その裏に隠れた疲労と苛立ちが感じられた。貫太郎の手を振り払うように軽く肩を動かし、再び窓の外に目を戻す。貫太郎はその態度に一瞬たじろいだが、美咲の様子が気になって仕方なかった。いつもは部員を引っ張る強さを見せる美咲が、こんなにも弱々しく見えるのは初めてだった。
貫太郎が一歩近づいて言う。
貫太郎: 「先輩、関係ないなんて言わないでください。俺たち水泳部は仲間で、先輩が何か困ってたら気になりますよ。選挙活動で何かあったんですか?」
美咲が少し苛立った声で言う。
美咲: 「だから、お前には関係ねえって言ってるだろ!私一人で何とかするから、放っといてくれ。」
美咲(心の声): 「貫太郎の奴、心配そうにすんなよ…。こんな気分でも、お前に当たるしかできねえよ。今は一人で考えたいんだ…。」
貫太郎は美咲の言葉に押され、一瞬言葉を失った。彼女の声には普段の厳しさとは違う、どこか脆い響きがあった。貫太郎は唇を噛み、美咲の背中を見つめたまま立ち尽くす。部室の空気は重く、窓の外から聞こえる風の音だけが静かに響いていた。
そこへ、屋内プールの入り口から副将の上原美玲が姿を現した。彼女は青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着を着用し、生徒会長としての仕事を終えたばかりの疲れた表情を浮かべていた。美玲は補選の段取りを決める会議を終え、やっと水泳部の練習に合流できたのだ。彼女がプールサイドに足を踏み入れると、貫太郎が部室の方を気にしているのに気づいた。
美玲が貫太郎に近づいて言う。
美玲: 「貫太郎、どうしたの?何かあったみたいね。」
貫太郎が美玲に目を向けて言う。
貫太郎: 「美玲先輩、美咲先輩の様子がおかしいんです。部室に一人でいて、なんか憂鬱そうで…。俺が話しかけたら、関係ないって突き放されました。選挙活動で何かあったのかなって…。」
美玲が少し目を細めて言う。
美玲: 「そう…。美咲のことなら、私も気づいてたよ。きっと選挙戦のプレッシャーだと思う。補選に絶対勝たないといけないって、自分を追い込んでるんじゃないかな。」
美玲が穏やかな声で続ける。
美玲: 「貫太郎、美咲は今そっとしておいてあげて。彼女、強いけど、時々一人で抱え込む癖があるの。私が後で話しかけてみるから、今は練習に集中しよう。」
貫太郎が少し不安そうに言う。
貫太郎: 「でも、美玲先輩、美咲先輩がそんな気分でも放っておくのって…。何かあったなら、俺たちで支えたいんですけど。」
美玲が微笑みながら言う。
美玲: 「分かるよ、貫太郎。その気持ち、嬉しい。でも、美咲は今、自分の気持ちを整理したいんだと思う。私がそばにいるから大丈夫。信じてくれる?」
美玲(心の声): 「美咲…。選挙戦のプレッシャーだけじゃない気がする。昔のことも思い出してるのかな。私がちゃんと聞いてあげないと…。」
貫太郎は美玲の言葉に頷きつつも、心の中ではモヤモヤが消えなかった。美咲の憂鬱な表情が頭から離れず、彼女の身に何が起こったのか気になって仕方なかった。普段は鬼主将として部員を引っ張る美咲が、こんなにも脆そうに見えるなんて想像もしていなかった。
貫太郎(心の声): 「美咲先輩、いつも俺たちに厳しくて強くて…。でも、今日の先輩、なんか寂しそうだった。選挙戦のプレッシャーって美玲先輩は言うけど、それだけじゃない気がする。俺、何かできることないのかな…。」
美玲が貫太郎の肩を軽く叩いて言う。
美玲: 「貫太郎、ありがとうね。美咲のこと心配してくれて。私がちゃんと見ておくから、みんなで練習始めよう。美咲もそのうち合流するよ。」
貫太郎が小さく頷いて言う。
貫太郎: 「分かりました、美玲先輩。俺、練習頑張ります。でも、美咲先輩のこと、後で教えてくださいね。」
美玲が優しく笑って言う。
美玲: 「うん、約束するよ。」
プールサイドに戻った貫太郎は、仲間たちに軽く状況を説明した。健太が首をかしげて言う。
健太: 「美咲先輩が憂鬱って、マジかよ…。いつも鬼みたいに厳しいのに、なんか変な感じだな。」
拓也が目を丸くして言う。
拓也: 「まるで『ガンダム』のシャアが悩んでるみたいだぜ。美咲先輩、何かあったのかな…。」
美枝子が心配そうに言う。
美枝子: 「あたし、美咲先輩がそんな気分でも放っておけないよ。貫太郎、どうしようか…。」
南が少し不安そうに言う。
南: 「美咲先輩、大丈夫かな。私、バタフライで応援したいよ…。」
亮が冷静に言う。
亮: 「美玲先輩が言うなら、今はそっとしておくのが合理的だ。感情的な判断は避けよう。」
綾乃が穏やかに言う。
綾乃: 「美咲先輩、きっと何か抱えてるのね。私たち、練習で支えましょう。」
アリスが貫太郎に寄り添って言う。
アリス: 「貫太郎、美咲先輩のこと、私も気になるわ。でも、美玲先輩がそばにいるなら大丈夫よ。私たちも練習で力を合わせましょう。」
貫太郎が仲間たちを見渡して言う。
貫太郎: 「みんな、ありがとう。美玲先輩に任せて、俺たち練習に集中しよう。美咲先輩が戻ってきたら、全力で応援するぜ。」
プールサイドに集まった部員たちは、それぞれ準備運動を始めた。貫太郎はストレッチをしながら、部室にいる美咲のことを考えていた。彼女の憂鬱な表情、突き放すような言葉、そして美玲の穏やかな態度。それらが頭の中でぐるぐると回り、美咲の身に何が起こったのか、その真相を知りたい気持ちが強まっていた。
部室では、美咲が一人窓辺に立ち続けていた。外の闇が深まり、プールの照明が遠くにぼんやりと見える。彼女の手は拳を握り、唇を噛むように震えていた。
美咲(心の声): 「選挙戦…勝たなきゃいけない。でも、それだけじゃねえよ。昔のことが頭から離れねえ…。貫太郎や美玲に心配かけたくねえのに、どうすりゃいいんだ…。」
美咲の瞳には、過去の影がちらつき、選挙戦のプレッシャーと何か深い感情が交錯していた。屋内プールでは仲間たちの声が響き始めていたが、彼女はその場に留まり、一人静かに自分の心と向き合っていた。貫太郎たちの練習が始まる中、美咲の知られざる過去が、徐々にその輪郭を現そうとしていた。
シーン1:貫太郎と美玲の鍛錬
海風学園高校の屋内プールは、放課後の静けさの中で穏やかな水音を響かせていた。夕陽が窓から差し込み、水面にオレンジ色の光を反射させ、プールサイドに集まった水泳部員たちの姿を柔らかく照らし出していた。部室の扉は固く閉ざされ、主将の高橋美咲の姿はそこにこもりきりで一向に見えない。普段なら彼女の鋭い号令が響き、部員たちを鼓舞するはずの時間だが、今日は異様な静寂が漂っていた。監督の松澤恵美は職員会議が長引いており、練習に顔を出せないとの連絡が入っていた。そのため、副将の上原美玲が臨時で練習の指揮を執ることになった。
美玲は青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着に身を包み、プールサイドに立っていた。彼女の穏やかな表情と優雅な立ち姿は、部員たちに安心感を与えつつも、どこか頼もしい雰囲気を漂わせていた。部員たちは各自の練習メニューに取り組み始め、健太はバタフライのフォームを調整し、亮は背泳ぎのストロークを磨き、拓也は平泳ぎのキックを繰り返していた。アリス、美枝子、綾乃、南もそれぞれの泳力を高めるために黙々と泳ぎ、新入部希望者たちも先輩たちの動きを見ながら準備運動に励んでいた。
貫太郎は赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着を着用し、プールサイドでストレッチをしながら周囲を見渡していた。美咲の不在が気になりつつも、練習が始まる雰囲気に身を委ねていた。そんな彼に、美玲が静かに近づいてきた。
美玲が穏やかな声で言う。
美玲: 「貫太郎、今日は美咲が練習に出られないから、私が代わりに付きっきりで指導するね。準備できてる?」
貫太郎が少し緊張した声で返す。
貫太郎: 「はい、美玲先輩。初めての一対一の指導なんで、ちょっとドキドキしてますけど…よろしくお願いします。」
美玲が微笑みながら言う。
美玲: 「緊張しなくていいよ。美咲の厳しさとは違うけど、私なりの方法でしっかり鍛えるから。さあ、プールに入ろう。」
貫太郎は頷き、美玲と共にプールへと足を踏み入れた。水が冷たく足首を包み込み、彼の体に微かな緊張が走る。美玲との一対一の指導は初めてだった。美咲の鬼教官のような厳しさとは異なり、美玲の指導はどこか母性的で優しさに満ちていると聞いていたが、実際に受けるとなると未知の感覚に戸惑っていた。とはいえ、美玲は貫太郎にとって美咲に次ぐ尊敬できる先輩であり、彼女の言葉には信頼が寄せられていた。
プールに入ると、美玲は貫太郎の泳ぎをじっくり観察することから始めた。
美玲: 「まず、自由形の基本を見せてくれる?いつも通りの泳ぎでいいよ。」
貫太郎が頷き、プールを泳ぎ始めた。赤い龍の水着が水面を切り裂き、彼の力強いストロークが水しぶきを上げた。自由形は彼の得意種目であり、全国優勝の経験を持つ自信が泳ぎに表れていた。しかし、美玲の視線は鋭くもあり、優しくもあり、彼の動きを細部まで見逃さない。貫太郎が一往復を終え、プールサイドに戻ると、美玲が静かに言う。
美玲: 「貫太郎、いい泳ぎだね。力強さとスピードはさすがだよ。でも、ちょっと肩に力が入りすぎてるかな。もう少しリラックスして泳げるように、私がサポートするね。」
貫太郎が少し驚いた声で言う。
貫太郎: 「肩に力が入ってる…ですか?自分じゃ気づかなかったです。」
美玲が優しく笑いながら言う。
美玲: 「うん、緊張してるのかな?美咲の指導だと気づきにくい部分もあるよね。さあ、私が体を支えるから、もう一回泳いでみて。」
美玲は貫太郎の背後に回り、彼の肩と腰にそっと手を添えた。彼女の手の感触は温かく、水の中で浮かぶ貫太郎の体を優しく支えた。貫太郎は一瞬ドキッとしたが、美玲の穏やかな声に安心感を覚えた。
美玲: 「力を抜いて、私に任せて。肩をこうやって…ね、リラックスして泳いでみて。」
貫太郎が再び泳ぎ始めると、美玲の手が彼の動きに合わせて微調整を加えた。彼女の指先が肩を軽く押さえ、腰を安定させると、貫太郎の泳ぎが驚くほどスムーズになった。水の抵抗が減り、ストロークが自然に伸びていく感覚に彼は目を丸くした。
貫太郎(心の声): 「すげえ…美玲先輩の手が触れるだけで、こんなに泳ぎやすくなるなんて。美咲先輩の指導とは全然違うけど、これもすげえ効果的だ。」
往復を終え、貫太郎が息を整えながら言う。
貫太郎: 「美玲先輩、なんか泳ぎが軽くなった気がします。肩の力、抜けてました?」
美玲が満足そうに頷きながら言う。
美玲: 「うん、だいぶ良くなったよ。貫太郎は力強い泳ぎが持ち味だけど、リラックスすることで無駄な動きが減って、もっと速くなれるよ。次はチューブを使ってみるね。」
美玲はプールサイドに用意していたゴム製のトレーニングチューブを取り出し、貫太郎の腰に巻き付けた。チューブの另一端を彼女が手に持ち、貫太郎に言う。
美玲: 「これで私が引力を加えるから、それに抵抗して泳いでみて。筋力と持久力を同時に鍛えられるよ。行くよ、準備はいい?」
貫太郎が気合を入れて言う。
貫太郎: 「はい、準備OKです!美玲先輩、よろしくお願いします!」
美玲が軽くチューブを引っ張りながら言う。
美玲: 「よし、スタート!」
貫太郎が勢いよく泳ぎ始めた。水中でチューブが引っ張る力に抵抗しながら、彼の腕が水をかき、脚が力強くキックを繰り出した。美玲はプールサイドを歩きながらチューブを調整し、貫太郎の動きに合わせた負荷をかけた。彼女の視線は優しくも鋭く、彼の泳ぎの細部を見逃さない。
貫太郎(心の声): 「うおっ、結構キツイ…!でも、美玲先輩がこうやって支えてくれると、頑張れる気がする。なんかくそ気持ちいいぜ!」
汗と水しぶきが混じり合い、貫太郎の体が熱を帯びていく。チューブの抵抗に抗いながら泳ぐことで、筋肉が悲鳴を上げつつも成長していく感覚があった。美玲の指導は厳しさの中にも優しさが宿っており、まるで母親が子を導くような温かさがあった。貫太郎は彼女のハイレグ水着に目を奪われそうになりつつも、理性を保つために必死に泳ぎに集中した。
美玲がチューブを手に持ったまま言う。
美玲: 「貫太郎、いい調子だよ!もう少しペースを上げてみて。私の引く力に負けないでね。」
貫太郎が息を切らしながら返す。
貫太郎: 「はいっ…!負けません…!うおおっ!」
彼の声がプールに響き、他の部員たちが一瞬こちらを見やった。健太が遠くから笑いながら言う。
健太: 「貫太郎、すげえ気合いだな!美玲先輩に鍛えられてるぜ!」
拓也が目を輝かせて言う。
拓也: 「まるで『ドラゴンボール』の修行シーンみたいだぜ!貫太郎、超サイヤ人になれよ!」
美枝子が少し嫉妬気味に言う。
美枝子: 「あたしも美玲先輩にそんな風に指導されたいよ…。貫太郎、羨ましいんだから。」
アリスが微笑みながら言う。
アリス: 「美玲先輩の指導、私も見習いたいわ。貫太郎、頑張ってね。」
貫太郎は仲間たちの声援を背に、さらに泳ぎに力を込めた。美玲のチューブが引く力は容赦なく、彼の体を引き戻そうとするが、それに抗うことで彼の筋力と意志が鍛えられていく。美玲が優しく言う。
美玲: 「貫太郎、素晴らしいよ。最初の泳ぎよりずっと安定してる。私の指導、ちゃんと受け止めてくれてるね。」
貫太郎が息を整えながら言う。
貫太郎: 「ありがとうございます、美玲先輩。なんか…先輩の手があると、安心して泳げるんです。」
美玲が少し照れながら笑う。
美玲: 「ふふ、嬉しいこと言ってくれるね。貫太郎って、ちょっと女好きだよね?私の水着見てても怒らないよ。」
貫太郎が顔を赤らめて言う。
貫太郎: 「えっ、いや、その…見惚れてるわけじゃなくて…!いや、ちょっと見ちゃうんですけど…!」
美玲が優しく笑いながら言う。
美玲: 「大丈夫、男の子なんだから自然なことだよ。私、そんなことで怒らないから。むしろ、貫太郎が正直で可愛いなって思うよ。」
貫太郎は美玲の包容力に圧倒され、心の中で呟いた。
貫太郎(心の声): 「美玲先輩、すげえ…。美咲先輩の厳しさとは全然違うけど、この優しさもめっちゃ心にくる。俺、もっと強くなりたいって思えるぜ。」
美玲はチューブを外し、貫太郎に近づいて言う。
美玲: 「少し休憩しようか。貫太郎、さっきの泳ぎ見てて思ったけど、入学した頃よりずっと成長してるよ。私、感激しちゃった。」
貫太郎が少し照れながら言う。
貫太郎: 「本当ですか?美玲先輩にそう言ってもらえると、頑張った甲斐があります。」
美玲が突然、貫太郎を抱きしめた。彼女のFカップの胸が貫太郎の体に押し当たり、温かい感触が彼を包み込んだ。貫太郎は一瞬固まり、心臓がドキドキと高鳴った。美玲の抱擁は、まるで温かい毛布にくるまれたような安心感を与え、彼の疲れた体を癒した。
美玲が優しく言う。
美玲: 「貫太郎、よく頑張ったね。私、本当に嬉しいよ。美咲の分まで、私が支えるから。」
貫太郎が少し恥ずかしそうに言う。
貫太郎: 「美玲先輩…ありがとうございます。なんか、すげえ温かいです。先輩の抱きしめって、めっちゃ安心する…。」
美玲が笑いながら言う。
美玲: 「ふふ、そう言ってくれると私も嬉しいよ。私の指導って、厳しさより優しさで鍛えるのがスタンスだから。貫太郎にはそれが合ってるみたいだね。」
貫太郎が頷きながら言う。
貫太郎: 「はい、美咲先輩の厳しさも好きですけど、美玲先輩の優しさもすげえ力になります。俺、もっと強くなりたいです。」
美玲が満足そうに言う。
美玲: 「その気持ちがあれば、絶対に強くなれるよ。さあ、もう一回泳いでみようか。今度は私がついて泳ぐから、一緒にフォームを確認しよう。」
貫太郎が気合を入れて言う。
貫太郎: 「はい、美玲先輩!よろしくお願いします!」
二人は再びプールに入り、美玲が貫太郎の横で泳ぎながら指導を続けた。彼女の泳ぎは優雅で力強く、貫太郎にとって理想的なお手本だった。美玲の母性的な包容力と優しい指導が、彼の心と体を鍛え上げていく。プールサイドでは他の部員たちが練習に励みつつ、二人の様子を温かく見守っていた。美咲の不在を埋める美玲の存在が、水泳部に新たな絆を生み出していた。
シーン2:美咲の知られざる過去
屋内プールの水面は穏やかに揺れ、夕陽の光が窓から差し込んでオレンジ色の筋を水に描いていた。貫太郎と美玲の個別指導が一段落し、二人はプールサイドに腰を下ろして一息ついていた。貫太郎の赤い龍のブーメラン型競泳水着には水滴が滴り落ち、彼の息がまだ少し荒い。美玲は青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着を身にまとい、穏やかな笑みを浮かべながら貫太郎を見つめていた。彼女の手にはタオルが握られ、それを貫太郎に差し出す。
美玲が優しく言う。
美玲: 「貫太郎、お疲れさま。さっきの泳ぎ、すごかったよ。タオル、ここに置いておくね。」
貫太郎がタオルを受け取りながら返す。
貫太郎: 「ありがとうございます、美玲先輩。いやあ、チューブでの練習、めっちゃ効きました。先輩の指導のおかげです。」
美玲が微笑みながら言う。
美玲: 「ふふ、良かった。貫太郎の泳ぎ見てて、なんだか昔の美咲を思い出しちゃったよ。」
貫太郎が少し驚いた表情で言う。
貫太郎: 「美咲先輩をですか?俺と美咲先輩って、似てるんですか?」
美玲が遠くを見るような目で頷きながら言う。
美玲: 「うん、似てるんだよ。努力を惜しまないところとか、水泳にかける情熱とか。貫太郎を見てると、昔の美咲と重なる瞬間があるの。私、美咲とは小学校入学前からの親友でね、彼女の過去をよく知ってるんだ。」
貫太郎が興味津々に身を乗り出して言う。
貫太郎: 「美咲先輩の過去…ですか?どんな感じだったんですか?なんか、気になります。」
美玲が少し懐かしそうに笑いながら言う。
美玲: 「そう言うと思ってたよ。じゃあ、少し話してあげるね。美咲のこと、もっと知ってもらえたら、私も嬉しいし。」
美玲の視線が遠くに彷徨い、彼女の記憶が過去へと遡る。貫太郎は目を輝かせ、美玲の言葉に耳を傾けた。プールの水音が静かに響き、まるで時間がゆっくりと流れていくような感覚が二人を包んだ。美玲の声が穏やかに物語を紡ぎ始める。
回想場面:美咲と美玲の幼少期~小学校時代
場面は一転し、島宮県の小さなスイミングクラブのプールサイドに変わる。そこはまだ海風学園高校の華やかな施設とは程遠い、素朴でこぢんまりとした場所だった。プールの水は透明で、子供たちの笑い声と水しぶきが響き合い、夏の陽光が水面にキラキラと反射していた。プールサイドには三歳の幼い高橋美咲と上原美玲が立っていた。二人はまだ小さく、身長も100センチに満たないほどだったが、それぞれ小さなハイレグ型競泳水着を着ていた。美咲の水着は赤くシンプルなもの。美玲の水着も青でただの無地のハイレグだった。
美咲が小さな声で美玲に言う。
美咲: 「美玲ちゃん、今日からスイミングだね。ちゃんと泳げるかな?」
美玲が少し緊張しながら返す。
美玲: 「うん、私もちょっとドキドキしてる。でも、美咲ちゃんとなら頑張れるよ。」
二人は手を繋ぎ、コーチの指示に従ってプールに入った。水が冷たく足を包み込み、幼い二人は一瞬ビクッとしたが、すぐに笑顔に戻った。コーチが優しく言う。
コーチ: 「ほら、二人とも怖がらないで。まず、バタ足からやってみようね。」
美咲が目を輝かせて言う。
美咲: 「バタ足!私、やってみる!」
美咲は小さな体で懸命に足を動かし、水しぶきを上げた。彼女の動きはまだぎこちなく、水が顔にかかって「ぷはっ」と息を吐くこともあったが、その瞳にはすでに努力の光が宿っていた。美玲も負けじとバタ足を始め、二人は互いに見つめ合って笑い合った。
美玲(心の声): 「あの頃の美咲ちゃん、ほんと頑張り屋だった。私、彼女を見てると負けたくないって思ったんだ。」
スイミングクラブでの日々が始まり、二人は週に数回、親に連れられてプールに通った。美咲は誰かに褒められるためではなく、ただ純粋に泳ぐことが好きで、毎回全力で取り組んだ。美玲はそんな美咲に引っ張られるように努力を重ね、二人の絆が少しずつ深まっていった。
小学校低学年:努力の芽生え
時は流れ、二人が小学校低学年に進む。スイミングクラブのプールは変わらず二人にとっての第二の家となっていた。美咲と美玲はハイレグ型競泳水着を着続け、すでに他の子供たちとは一線を画す泳力を見せていた。ある日、クラブの練習後、二人はプールサイドで水を拭きながら話をしていた。
美咲が少し疲れた声で言う。
美咲: 「美玲ちゃん、今日のクロール、ちょっとキツかったね。でも、もっと速く泳げるようになりたいな。」
美玲が頷きながら言う。
美玲: 「うん、私もそう思う。美咲ちゃんが頑張ってるの見ると、私も頑張らなきゃって思うよ。」
美咲が真剣な目で言う。
美咲: 「誰かに褒められなくてもいいよ。私、泳ぐのが好きだから、ずっと続けて強くなりたいだけ。」
美玲が微笑みながら言う。
美玲: 「美咲ちゃんらしいね。私も、そういう気持ちで頑張るよ。一緒に強くなろうね。」
二人は拳を軽く合わせ、笑い合った。美咲の努力家な性格は、この頃から明確に表れていた。彼女はコーチの指導を素直に吸収し、毎回の練習で新しい技術に挑戦した。美玲も美咲を見習い、自分の泳ぎを磨き上げていった。二人のハイレグ水着は汗と水に濡れながらも、彼女たちの成長を静かに支えていた。
さらに時が流れ、二人が小学校四年生になった頃、スイミングクラブで選手コースへの選抜試験が行われた。プールサイドには緊張した子供たちが並び、コーチがストップウォッチを手に持っていた。美咲と美玲はハイレグ水着を着て、スタート台に立っていた。美咲の水着にはすでに赤を基調としたデザインが施され始め、彼女の意志の強さを象徴していた。美玲の水着も青を基調に、少しずつ個性が加わっていた。
コーチが大きな声で言う。
コーチ: 「よし、50メートル自由形だ!準備はいいか?」
美咲が小さく頷き、美玲に言う。
美咲: 「美玲ちゃん、私たちなら絶対いけるよ。頑張ろうね。」
美玲が少し緊張しながら返す。
美玲: 「うん、美咲ちゃんとなら大丈夫だよ。行くよ!」
スタートの合図が鳴り、二人は一斉に飛び込んだ。水しぶきが上がり、美咲の力強いストロークと美玲の流れるような泳ぎがプールを駆け抜けた。観客席にいた親たちや他の子供たちが息を呑んで見守る中、二人はほぼ同時にゴールにタッチした。コーチが笑顔で言う。
コーチ: 「美咲、美玲、お前たち素晴らしい!選手コース、合格だ!」
美咲が息を整えながら言う。
美咲: 「やった…!美玲ちゃん、私たち選手だよ!」
美玲が興奮した声で返す。
美玲: 「うん、本当に嬉しい!美咲ちゃん、ありがとう。一緒に頑張って良かった。」
二人はプールから上がり、抱き合って喜びを分かち合った。この日から、美咲と美玲は選手コースに所属し、本格的な水泳選手としての道を歩み始めた。ハイレグ水着は彼女たちのトレードマークとなり、泳力を上げるための努力が実を結んだ瞬間だった。
小学校生活の中で、美咲と美玲は同じ学校に通い、学校が終わるとスイミングクラブに向かう日々が続いた。クラブのプールは二人にとって憩いの場であり、仲間たちと笑い合いながら泳ぐ時間が何よりの楽しみだった。ある日の練習後、二人はプールサイドでジュースを飲みながら話をしていた。
美咲が少し疲れた声で言う。
美咲: 「今日の練習、キツかったけど楽しかったね。美玲ちゃん、どうだった?」
美玲が笑いながら言う。
美玲: 「うん、キツかったけど、美咲ちゃんが隣で泳いでると頑張れるよ。ここって、私たちの特別な場所だね。」
美咲が頷きながら言う。
美咲: 「そうだね。学校でもプールでも、私たち一緒だもん。ずっとこうやって泳ぎたいな。」
美玲が優しく言う。
美玲: 「うん、ずっと一緒だよ。美咲ちゃんがいるから、私も強くなれるんだ。」
二人は笑い合い、夕陽に照らされたプールを見つめた。スイミングクラブは二人にとって、努力と友情が交錯する大切な場所となっていた。
小学校の水泳授業でも、美咲と美玲は目立っていた。プールサイドに集まったクラスメイトたちが、二人の泳ぎに尊敬の眼差しを向けていた。ある日、授業中に泳げない男子生徒が困っていると、美咲が近づいて言う。
美咲: 「ねえ、大丈夫?泳ぐの怖い?」
男子生徒が恥ずかしそうに言う。
男子生徒: 「うん…水、苦手で…。」
美咲が優しく笑いながら言う。
美咲: 「怖くないよ。こうやって、手を伸ばして足を動かしてみて。私がついてるから。」
美玲もやってきて言う。
美玲: 「私も手伝うよ。ほら、一緒にやってみよう。」
二人は男子生徒の手を取り、ゆっくりと泳ぎ方を教えた。美咲の力強い指導と美玲の優しいサポートで、男子生徒は少しずつ水に慣れ、やがて笑顔で泳げるようになった。クラスメイトたちが拍手し、言う。
クラスメイト: 「美咲ちゃん、美玲ちゃん、すごい!ありがとう!」
美咲が少し照れながら言う。
美咲: 「別に大したことないよ。泳げる方が楽しいでしょ?」
美玲が笑いながら言う。
美玲: 「うん、みんなが笑顔だと私たちも嬉しいよ。」
この経験から、クラスメイトたちの多くが水泳に興味を持ち、後に中高の水泳部に入る者も増えた。美咲と美玲の影響力は、すでにこの頃から大きかった。
スイミングクラブ主催の大会や市の小学校水泳大会で、美咲と美玲は常にトップを争った。ある大会の日、二人は50メートル自由形で決勝に進み、スタート台に立っていた。観客席には両親や仲間たちが詰めかけ、緊張感が漂っていた。
美咲が美玲に小声で言う。
美咲: 「美玲ちゃん、今回も全力でいくよ。負けないからね。」
美玲が笑いながら返す。
美玲: 「うん、私も負けないよ。美咲ちゃんと競うの、楽しいんだから。」
合図が鳴り、二人は飛び込んだ。美咲の力強い泳ぎと美玲の流麗なフォームが水面を切り裂き、観客が息を呑む中、二人はほぼ同時にゴール。結果は美咲が僅差で優勝し、美玲が準優勝だった。表彰台でメダルを受け取る二人に、拍手が鳴り響いた。
美咲が少し照れながら言う。
美咲: 「美玲ちゃん、今回もすごかったよ。私、ギリギリだった。」
美玲が笑顔で言う。
美玲: 「美咲ちゃんがいるから、私も頑張れるんだよ。また次も競おうね。」
二人は笑い合い、メダルを手に持つ姿が夕陽に映えた。大会での活躍は、二人の努力が結実した証だった。
場面が再びプールサイドに戻り、美玲が貫太郎に語り終えた。貫太郎は目を丸くし、美玲の話に引き込まれていた。
貫太郎が感嘆の声で言う。
貫太郎: 「美咲先輩、そんな過去があったんですね…。三歳から泳いでて、ずっと努力してきたなんて、すげえです。」
美玲が穏やかに言う。
美玲: 「そうなんだよ。美咲は誰かに認められるためじゃなくて、自分が泳ぐのが好きだから努力してきた。私も彼女に引っ張られてここまで来られたんだ。貫太郎も、そんな美咲に似てるよ。」
貫太郎が少し照れながら言う。
貫太郎: 「俺、そんな大したもんじゃないですけど…でも、美咲先輩みたいに頑張りたいって思います。」
美玲が優しく笑いながら言う。
美玲: 「その気持ちがあれば、きっと強くなれるよ。美咲も私も、貫太郎のこと応援してるからね。」
貫太郎が頷きながら言う。
貫太郎: 「ありがとうございます、美玲先輩。美咲先輩の過去、聞いて良かった。なんか、もっと頑張ろうって思えます。」
美玲が少し目を細め、懐かしさとほろ苦さを混ぜた表情で続ける。
美玲: 「嬉しいよ、貫太郎。でもね、美咲の過去は小学校時代だけじゃないんだ。中学に入ってからも、私たちの水泳人生は続いてた。でも…その頃から、いろんな試練が待ってたの。」
貫太郎が目を丸くして言う。
貫太郎: 「試練…ですか?美咲先輩と美玲先輩にそんなことがあったなんて…。どんな感じだったんですか?」
美玲が深呼吸し、遠くを見るような目で言う。
美玲: 「うん、中学時代は私たちにとって大きな転換期だった。輝かしい時もあったけど、辛いこともたくさんあってね。ちょっと長い話になるけど、聞いててくれる?」
貫太郎が真剣な顔で頷く。
貫太郎: 「はい、ぜひ聞きたいです。美咲先輩と美玲先輩のこと、もっと知りたいんで。」
美玲が微笑み、記憶の扉をそっと開ける。
美玲: 「ありがとう。じゃあ、話すね。私と美咲の中学時代のこと――。」
彼女の声が静かに響き、回想の場面が再び広がった。
シーン3:二人の転換期
回想場面:中学時代~海風学園入学まで
場面は宮崎県の中学校のプールサイドに移る。春の日差しが眩しく照りつけ、新入生たちが水泳部の入部試験に挑んでいた。プールの水は透明で、微かな塩素の匂いが漂い、子供たちの笑い声と水しぶきが響き合っていた。その中に、中学一年生の高橋美咲と上原美玲がいた。二人ともすでにスイミングクラブでの経験から、他の新入生とは一線を画す泳力を備えていた。美咲は赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着を、美玲は青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着を着用し、スタート台に立っていた。彼女たちの小さな体には、すでに努力の結晶が宿っていた。
水泳部の顧問がストップウォッチを手に、大きな声で言う。
顧問: 「次、800メートル自由形だ!準備しろ!」
美咲が美玲に小声で囁く。
美咲: 「美玲、この水泳部、結構レベル高いね。私たち、負けないよ。」
美玲が少し緊張しながら笑顔で返す。
美玲: 「うん、美咲と一緒なら大丈夫。私も頑張るよ。」
スタートの合図が鳴り、二人は勢いよく飛び込んだ。水しぶきが上がり、美咲の力強いストロークが水を切り裂いた。800メートルの長距離を泳ぐ彼女の姿は、まるで水と一体化したかのように自然で力強かった。美玲は200メートル自由形で出場し、流れるようなフォームで水面を滑った。二人の泳ぎは新入生の中でも際立っており、試験を終えた顧問が目を輝かせて言う。
顧問: 「高橋、上原、素晴らしい!お前たち、中一でレギュラー入りだ!」
美咲が息を整えながら笑う。
美咲: 「やったね、美玲!私たち、レギュラーだよ!」
美玲が興奮した声で返す。
美玲: 「うん、信じられないくらい嬉しい!美咲と一緒なら、どこまででも行ける気がする。」
顧問が満足そうに続ける。
顧問: 「お前たち、全国大会も狙えるぞ。美咲は800メートルと400メートル自由形、美玲は200メートルと100メートル自由形で出場だ。期待してるからな。」
その夏、二人は全国中学校水泳大会に出場した。美咲は800メートルと400メートル自由形で圧倒的な泳力を見せつけ、金メダルを獲得。美玲も200メートルと100メートル自由形で上位入賞を果たし、二人の名前は中学総体の公式記録に刻まれた。表彰台でメダルを手に持つ二人の姿は、地元紙に「宮崎の水泳新星」と称賛され、県内の水泳界で一躍有名になった。
美咲がメダルを手に持って言う。
美咲: 「美玲、このメダル、私たちの努力の証だね。もっと強くなりたい。」
美玲が頷きながら言う。
美玲: 「うん、私もそう思う。美咲と一緒なら、もっと上を目指せるよ。」
二人の絆はさらに深まり、水泳部での日々は輝きに満ちていた。部員たちからも尊敬され、顧問からも期待を寄せられる存在だった。しかし、この輝かしい時代は長くは続かなかった。
中学二年になると、水泳界に新たな潮流が押し寄せていた。大会でスパッツ型競泳水着を着る選手が増え、ハイレグ型競泳水着が衰退期を迎えていた。ある日の練習後、部室で着替える美咲と美玲の前に、先輩女子部員がやってきて冷たく言う。
先輩A: 「ねえ、高橋と上原、まだハイレグ着てるの?時代遅れだよ。恥ずかしくないの?」
美咲が平然と返す。
美咲: 「恥ずかしいとか関係ないよ。私、ハイレグが一番泳ぎやすいから着てるだけ。」
先輩Bが嘲笑しながら言う。
先輩B: 「ふーん、露出狂ってそういう言い訳するんだね。変態っぽくて笑える。」
美玲が少し傷ついた声で言う。
美玲: 「変態だなんて…ひどいよ。私たち、ただ水泳が好きで頑張ってるだけなのに…。」
先輩たちは笑いながら去り、二人は部室に取り残された。美咲が美玲の肩に手を置いて言う。
美咲: 「美玲、気にするな。あいつらの言うことなんてどうでもいい。私たちは自分を信じて泳げばいいよ。」
美玲が不安そうに言う。
美玲: 「でも、美咲…男子の目も気になるし…。最近、なんか変な視線感じるんだ。」
確かに、男子部員の中には二人のハイレグ水着姿をじろじろ見る者も増えていた。ある日の練習中、男子部員がこそこそ話す声が聞こえてきた。
男子A: 「高橋と上原、ハイレグで目立ってるよな。あれ、わざとやってるのかな?」
男子B: 「露出狂だろ。セクシーすぎて目が離せないぜ。」
美咲がその声を聞きつけ、鋭い目で睨みつける。
美咲: 「何か用? 泳ぎに集中しろよ。」
男子たちは慌てて目を逸らし、美咲の気迫に押されて黙った。しかし、美玲はそんな視線に耐えきれず、夜に美咲と二人で話した。
美玲: 「美咲、私…スパッツ型に変えようか迷ってる。もう、みんなの目が辛くて…。」
美咲が真剣な顔で言う。
美咲: 「美玲、他人の視線気にしてどうするの? 水泳で強くなるのが目標なら、ハイレグが一番泳力上がるって分かってるよね。セクシーでも何でも、ありのままでカッコいいじゃないか。」
美玲が目を潤ませながら言う。
美玲: 「でも…嘲笑とか卑猥な視線とか、私には我慢できないよ…。」
美咲が美玲の手を握り、力強く言う。
美咲: 「美玲、私にはお前が必要だ。一緒にハイレグで戦ってくれる仲間がいるから、私も頑張れる。他人の目なんか関係ない。私たちの泳ぎが全てだ。」
美玲が涙を拭いながら頷く。
美玲: 「…分かった。美咲がそう言うなら、私も頑張るよ。ハイレグ、着続ける。」
美咲が笑顔で言う。
美咲: 「それでいいよ。美玲となら、どんな目にも負けない。」
二人は再び決意を固め、ハイレグ型競泳水着を着続けた。しかし、彼女たちを取り巻く環境はさらに厳しさを増していく。
中学二年の冬、二人が通っていたスイミングクラブに大きな変動が起きた。人事が刷新され、上層部が大会用のハイレグ型競泳水着の生産を大幅に削減し、スパッツ型競泳水着を量産する方針を打ち出した。更衣室でその噂を耳にした美咲が、美玲に言う。
美咲: 「美玲、聞いた? ハイレグ減らすってさ。ありえないよ。」
美玲が不安そうに言う。
美玲: 「うん、私もびっくりした。新しいコーチもハイレグ嫌いらしいよ…。」
新任のコーチはフェミニストを自称する女性で、ハイレグ型競泳水着を「女性を性的に搾取するもの」と嫌悪していた。彼女は練習初日に二人に近づき、冷たく言う。
コーチ: 「高橋、上原、大会でもハイレグ着る気? 露出狂のハイレグフェチが。」
美咲が冷静に返す。
美咲: 「ハイレグが好きだから着てるんじゃないです。泳力強化に最適だからです。」
コーチが嘲笑しながら言う。
コーチ: 「泳力? 笑わせるな。男を魅了したいだけの売春婦みたいな格好で泳いでるだけだろ。」
美玲が怒りを抑えきれず言う。
美玲: 「コーチ、そんな言い方…ひどすぎます!」
コーチがさらに言い放つ。
コーチ: 「ハイレグの阿婆擦れは碌でなしだ。高橋、お前はクラブから追放だ。」
美咲が激昂して返す。
美咲: 「何!? 美玲を侮辱するなら許さないよ!追放? 望むところだ!」
美玲が美咲の手を握り、義憤に燃えて言う。
美玲: 「私も辞めるよ。美咲のいないクラブなんてつまらない。新鮮味もないし、練習する気になれない!」
コーチが一瞬たじろぎながら言う。
コーチ: 「何!? お前ら…勝手にしろ!」
美玲の怒気は凄まじく、周囲の選手たちが身の毛のよだつほどだった。二人はその場でクラブを去り、長い間拠り所だったスイミングクラブとの縁が切れた。美咲が外に出て、美玲に言う。
美咲: 「美玲、ありがとう。私一人だったら、もっと辛かったよ。」
美玲が涙をこらえながら言う。
美玲: 「美咲、私だってあんなコーチの下じゃやっていけないよ。一緒に辞めて良かった。」
二人は冷たい風の中、肩を並べて歩き出した。
スイミングクラブ脱退の噂は水泳部にも瞬く間に広がり、部内の空気が一変した。顧問が冷たく言う。
顧問: 「高橋、上原、スイミングクラブを辞めたって? ハイレグにこだわるからだろ。」
部員Aが囁く。
部員A: 「変態って本当だったんだ…。」
美咲が顧問に言い返す。
美咲: 「ハイレグが何だよ。私たちの泳ぎで結果出してるじゃないか。」
美玲が静かに言う。
美玲: 「私たち、ただ水泳がしたいだけなのに…。」
冷たい視線の中、二人は主将と副将に就任した。美咲の不屈の精神と美玲の優しさが部をまとめ、結果的に全国中学校水泳大会で優勝を果たした。表彰台でメダルを手に持つ二人に、部員たちも拍手を送ったが、その裏では冷ややかな視線が消えることはなかった。
美咲が美玲に言う。
美咲: 「美玲、私たちで勝ったよ。でも、この空気…まだ辛いね。」
美玲が頷きながら言う。
美玲: 「うん。でも、美咲と一緒なら乗り越えられるよ。」
しかし、全国優勝の実績にもかかわらず、ハイレグ型競泳水着を着用したことを理由に、全国の強豪校からのスポーツ推薦は来なかった。ある学校のスカウトが言う。
スカウトA: 「高橋と上原か。実力はあるが、ハイレグはイメージ悪い。うちでは受け入れられない。」
スカウトB: 「時代遅れの水着で注目集めるような選手は、チームの規律を乱すだけだ。」
美咲がその話を聞いて憤る。
美咲: 「実力より水着で判断するなんて、ふざけてるよ。」
美玲が悔しそうに言う。
美玲: 「私たちの努力、ちゃんと見てくれないなんて…。」
二人の未来は閉ざされつつあった。
中学三年の秋、大きな転機が訪れた。宮崎県南部と鹿児島県南部が合併し、島宮県として独立を果たした。背景には、自民党政権の暴走に対する強い反発があった。夏川一郎がれいわ新選組、日本共産党、社会民主党の社共共闘を結成し、県知事選に立候補。保守王国と呼ばれた宮崎と鹿児島の一部で左翼勢力が圧勝し、県議会は左翼勢力が議席の大多数を占めた。自民党や公明党は出る幕を失い、県議会議員の多くは旧民主党から離脱した者たちで、野田政権の方針転換に反発していた。島宮県は平和主義が根強く、極右勢力は嫌われていた。
夏川知事は山本太郎の反原発活動と減税運動を支持し、彼を「将来の総理大臣」と称賛するほどのファンだった。ある日の演説で、夏川が言う。
夏川: 「自公政権の独裁と改憲にNOを突きつけるため、島宮県は独立した。山本太郎こそ、日本の未来だ!」
美玲は公民と世界史の知識が豊富で、中学生ながら日本国憲法や六法全書を頭に叩き込んでいた。彼女が美咲に言う。
美玲: 「美咲、自民党の改憲草案、ナチスの手口に似てるよ。緊急事態条項なんて、ヒトラーがワイマール憲法の国家緊急権を悪用した全権委任法と同じ。平和主義放棄とか、ありえない。」
美咲が頷きながら言う。
美咲: 「私もそう思う。島宮県が独立したのはチャンスだよ。ここなら、私たちの居場所があるかも。」
そんな時、海風学園高校の監督・松澤恵美が二人を訪ねてきた。恵美が穏やかに言う。
恵美: 「君たち、ハイレグで差別されてるって聞いた。私もハイレグで全国優勝した経験がある。海風学園なら、君たちの居場所になるよ。」
美咲が目を輝かせて言う。
美咲: 「本当ですか? ハイレグで戦えるなら、私たち、行きます!」
美玲が感謝の声で言う。
美玲: 「恵美先生、ありがとう。私たち、頑張ります。」
恵美が笑顔で続ける。
恵美: 「理事長に話したよ。君たちの実績と境遇を伝えたら、即スポーツ推薦を認めてくれた。海風学園は男子はブーメラン型、女子はハイレグ型を今でも着続けてる。君たちにぴったりだよ。」
二人は希望を見出し、島宮県鳴海市のアパートで同居を始め、海風学園に通う日々が始まった。
プールサイドに戻り、美玲が話を終えた。貫太郎は目を潤ませ、感動で言葉を失っていた。
貫太郎: 「美咲先輩と美玲先輩、そんな過去があったなんて…。涙出てきました。」
美玲が優しく貫太郎を抱きしめながら言う。
美玲: 「貫太郎、泣かないで。私たち、恵美先生に拾われて、今こうやって戦えてる。インターハイまで、一緒に頑張ろうね。」
貫太郎が涙を拭いながら言う。
貫太郎: 「はい、美玲先輩。俺、絶対頑張ります!」
二人は立ち上がり、練習を再開する決意を胸にプールへと向かった。夕陽が二人の背中を照らし、新たな未来を予感させた。
シーン4:美咲の復帰
海風学園高校の屋内プールは、夕陽が窓から差し込む穏やかな光に照らされていた。水面にはオレンジ色の波紋が揺れ、部員たちの泳ぐ音が静かに響き合っていた。貫太郎と美玲はプールサイドに座り、美咲の知られざる過去を語り終えたばかりだった。貫太郎の赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着には水滴が滴り落ち、彼の瞳には感動の余韻が残っていた。美玲は青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着を着て、優しい笑みを浮かべながら貫太郎を見つめていた。遠くでは、他の部員たちが練習を続けていたが、二人の間には特別な静けさが漂っていた。
その時、プールサイドの扉が勢いよく開き、赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着を着た高橋美咲が姿を現した。彼女の表情はいつもの厳しさと、少しの疲労が混じったものだった。髪は少し乱れ、肩にタオルをかけていたが、その堂々とした歩みは主将としての威厳を失っていなかった。部員たちが一斉に視線を向け、練習の手を止めた。美咲の登場に、プール全体が一瞬にして緊張感に包まれた。
貫太郎が立ち上がり、驚きと喜びを込めて言う。
貫太郎: 「美咲先輩!やっと来てくれたんだ。俺、待ってたよ!」
美咲が鋭い目で貫太郎を見て、大きな声で返す。
美咲: 「何だ、貫太郎!待ってたって、そんな甘ったれたこと言ってる暇があったら泳げよ!お前、さっきまでサボってたんじゃないだろうな!?」
貫太郎が少し慌てながら言う。
貫太郎: 「いや、俺、サボってないよ!美玲先輩と話してただけで…。実は、美咲先輩の過去のこと、聞いたんだ。」
美咲が一瞬目を丸くし、すぐに顔を赤らめて怒鳴る。
美咲: 「何!?美玲、お前、余計なこと喋ったのか!?私の過去なんて、貫太郎に話す必要ないだろ!恥ずかしいじゃないか、このバカ!」
美玲が穏やかに笑いながら言う。
美玲: 「ごめんね、美咲。でも、貫太郎が知りたいって言うから…。それに、私たちの過去を知ってもらえば、もっと絆が深まるかなって。」
美咲が照れ隠しのようにさらに声を荒げる。
美咲: 「絆!?そんな甘っちょろいこと言ってる場合じゃないよ!私は生徒会補選の準備で頭いっぱいなんだからさ!余計なことで気を散らすな!」
貫太郎が少し縮こまりながらも言う。
貫太郎: 「でも、俺、すげえ感動したんだ。美咲先輩がそんな辛い目に遭いながらもハイレグで戦ってきたって知って…。やっぱり、すげえ主将だよ。」
美咲が一瞬言葉に詰まり、目を逸らして言う。
美咲: 「…うるさいよ、貫太郎!褒めたって何も出ないからな!とにかく、いつもの私に戻ったんだから、覚悟しとけよ!」
貫太郎が内心で安堵しながら(心の声)と思う。
貫太郎(心の声): 「よかった…。美咲先輩、いつもの鬼主将に戻ってる。ちょっと怒鳴られたけど、これが美咲先輩だよな。安心したぜ。」
美咲の厳しい声が響く中、他の部員たちが徐々にプールサイドに集まってきた。美咲の復帰に、皆が注目していた。美玲が立ち上がり、美咲に近づいて言う。
美玲: 「美咲、生徒会補選のプレッシャー、大きいよね。でも、私たちみんなで応援するよ。ハイレグのことだって、私たちが支えるから。」
美咲が少し落ち着いた声で言う。
美咲: 「…美玲、ありがとな。でもさ、正直言うと、選挙戦だけじゃなくて、ハイレグのことでもまた何か言われるんじゃないかって…ちょっとビビってるんだ。」
その言葉に、部員たちが一斉に反応した。一年生の佐藤健太が明るい声で言う。
健太: 「俺、思うんだけど、美咲先輩のハイレグ、カッコいいよ!誰かに何言われても、俺たちは味方だからさ!」
山本亮が冷静に言う。
亮: 「俺もそう思う。ハイレグだろうが何だろうが、美咲先輩の実力は本物だ。選挙だって勝てるよ。」
高木拓也が目を輝かせて言う。
拓也: 「俺、美咲先輩のハイレグ姿見て、まるで『聖闘士星矢』の女神アテナみたいだって思ったよ!選挙も絶対勝つぜ!」
大鳥鉄平が少し緊張しながら言う。
鉄平: 「俺、新入部希望者やけど、美咲先輩の強さ見て入部決めたんや。応援するで!」
早瀬純也が力強く言う。
純也: 「俺も鉄平と一緒だ。美咲先輩なら、選挙も水泳も勝てるって信じてる!」
深町虎十郎が冷静に言う。
虎十郎: 「俺はデータで見ても、美咲先輩の勝率は高いと分析してる。応援は論理的にも正しい選択だ。」
鷹丸秀紀が頷きながら言う。
秀紀: 「俺も虎十郎と同じ意見だ。美咲先輩、頑張ってくれ!」
三島アリスが赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着を着て、優雅に言う。
アリス: 「私、美咲先輩の強さは誰よりも分かってるわ。選挙でも、私たちがしっかり支えるから。」
中村美枝子が赤をバックに朱雀が描かれたハイレグ型競泳水着を着て、少し嫉妬気味に言う。
美枝子: 「あたしだって、美咲先輩のこと応援するよ!貫太郎ばっかり目立つの嫌だけどさ!」
小林綾乃が青をバックに人魚が描かれたハイレグ型競泳水着を着て、穏やかに言う。
綾乃: 「私も美咲先輩を応援するわ。ハイレグだろうが何だろうが、あなたの意志が大事よ。」
斉藤南が緑をバックに青龍が描かれたハイレグ型競泳水着を着て、明るく言う。
南: 「私、美咲先輩の泳ぎ見て憧れてるから!選挙も絶対勝ってね!」
有川純恵が少し照れながら言う。
純恵: 「私、演劇部と掛け持ちだけど、美咲先輩の応援なら全力でするわ!」
海老名真澄が元気よく言う。
真澄: 「私、バレー部辞めてこっち来たけど、美咲先輩なら選挙も勝てるって信じてるよ!」
西川優子が優しく言う。
優子: 「私、吹奏楽部の辛い思い出あるけど、美咲先輩ならそんな空気変えてくれるよね。」
桑名春美が熱っぽく言う。
春美: 「私、美咲先輩のハイレグ姿、カッコいいと思うよ!選挙も応援するから!」
五反田紬が穏やかに言う。
紬: 「私、料理でみんなを支えるけど、美咲先輩の選挙も応援するよ。」
南条桃音が力強く言う。
桃音: 「私、平和主義だけど、美咲先輩の正義感なら選挙も勝てるよ!」
小川愛美が少し緊張しながら言う。
愛美: 「私、ハイレグに最初抵抗あったけど、美咲先輩見て変わったよ。応援するね!」
野崎華鈴が明るく言う。
華鈴: 「私、バスケ部辞めたけど、美咲先輩なら選挙も勝てるって信じてる!」
田村莉子が元気よく言う。
莉子: 「私、テニス部出てきたけど、美咲先輩の応援なら全力でやるよ!」
大崎千晶が静かに言う。
千晶: 「私、吹奏楽部の軍歌嫌だったけど、美咲先輩なら変えてくれるよね。」
河津彩芽が穏やかに言う。
彩芽: 「私、バレー部辞めたけど、美咲先輩の正義感、応援するよ。」
塚田英美里が力強く言う。
英美里: 「私、バスケ部の独裁嫌だったけど、美咲先輩なら選挙も勝てるよ!」
萬田久美が冷静に言う。
久美: 「私、裏金問題告発したけど、美咲先輩のクリーンな選挙、応援するよ。」
岩村彩美が優雅に言う。
彩美: 「私、茶道部と掛け持ちだけど、美咲先輩の応援なら頑張るわ。」
佐古毬絵が少し慌てながら言う。
毬絵: 「私、おっちょこちょいだけど、美咲先輩の選挙、応援するよ!」
藤山愛永が力強く言う。
愛永: 「私、ソフトボールやってたけど、美咲先輩の強さ、応援するよ!」
二年生の森川ユウがピンクをバックにアフロディテが描かれたハイレグ型競泳水着を着て言う。
ユウ: 「あたし、美咲先輩のファンだよ!選挙も絶対勝ってね!」
田辺明美が赤をバックにアテナが描かれたハイレグ型競泳水着を着て言う。
明美: 「あたい、美咲先輩の気合い大好きだよ!選挙もぶちかましてくれ!」
小林咲が紫をバックに弁財天が描かれたハイレグ型競泳水着を着て言う。
咲: 「私、姉ちゃんとして美咲先輩応援するよ。選挙もカッコよく勝ってね。」
石田裕介が赤をバックにアポロンが描かれたブーメラン型競泳水着を着て言う。
裕介: 「俺、データで見ても美咲先輩の勝率高いよ。応援するぜ。」
高田光が白をバックに白虎が描かれたブーメラン型競泳水着を着て言う。
光: 「俺、美咲先輩の日本魂、応援するよ。選挙も勝ってくれ!」
三年生の大和田美奈が黄色をバックにサモトラケのニケが描かれたハイレグ型競泳水着を着て言う。
美奈: 「うち、美咲の応援するで!選挙もガッツリ勝ってな!」
中島さくらが紫をバックにアルテミスが描かれたハイレグ型競泳水着を着て言う。
さくら: 「私、美咲先輩の強さ信じてる。選挙も絶対大丈夫よ。」
山口健が黄色をバックにオーディンが描かれたブーメラン型競泳水着を着て言う。
健: 「俺、美咲先輩のガッツ、応援するぜ。選挙も勝つに決まってる!」
部員たちの声援が響き合い、美咲の表情が少し和らいだ。そこへ、職員会議を終えた松澤恵美が紫のビキニ姿で現れた。彼女の清楚な美しさがプールサイドに映え、部員たちが一斉に注目した。恵美が厳しくも優しい声で言う。
恵美: 「美咲、生徒会補選での武運長久を祈るよ。でも、気を抜くな。ハイレグだろうが何だろうが、あなたなら勝てる。頑張れ!」
美咲が背筋を伸ばして返す。
美咲: 「ありがとう、恵美先生。私、絶対勝つよ。選挙も水泳も、全部!」
美咲が部員たちを見渡し、言う。
美咲: 「みんな、今後は生徒会補選の選挙活動で忙しくなるから、練習に来るのは遅くなる。選挙が終わるまで、美玲が練習の指揮を執るからな。しっかりついてけよ!」
美玲が頷きながら言う。
美玲: 「分かったよ、美咲。私、しっかりみんなを引っ張るね。」
美咲が美玲に近づき、小声で言う。
美咲: 「美玲、貫太郎の鍛錬、よろしく頼むよ。あいつ、まだまだ伸びるからさ。」
美玲が優しく笑いながら言う。
美玲: 「うん、任せて。美咲が選挙活動終えるまでに、貫太郎を一人前の選手に育て上げるよ。」
貫太郎が気合を入れて言う。
貫太郎: 「俺、美玲先輩と美咲先輩のために、絶対強くなるよ!選挙も応援するからさ!」
美咲が少し照れながら笑う。
美咲: 「…ったく、貫太郎、調子いいな。まぁ、頑張れよ。」
部員たちの笑い声が響き合い、プールサイドは温かい雰囲気に包まれた。美咲の復帰と選挙への決意が、水泳部に新たな絆と力をもたらしていた。夕陽が水面に反射し、彼らの未来を明るく照らし出していた。
次回、美咲の生徒会補選の裏で、生徒会乗っ取りの陰謀が蠢く!




