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青春のメドレー  作者: 大和剛
島宮県高校総体編
23/33

第二十三話 激闘!高校総体 後編

前回までのあらすじ

貫太郎たちは海風学園高校に入学後、厳しい水泳部の入部試験を乗り越え、正式な部員として新生活をスタートさせた。新人戦に三島アリスが参戦して、チームの士気を上がり、激闘の末に優勝して、アリスは正式に水泳部員となった。やがて、県大会の出場種目が発表され、貫太郎たちはそれぞれの強みを活かし、全国制覇を目指す決意を固める。体育祭の後、貫太郎達は県大会を前に厳しい練習に励み、強豪校との特別合同練習を迎えた。新入生部員は先輩部員の手厚い指導で水泳の技能を磨き上げる中、貫太郎は恵美の知られざる過去を知り、彼女の決意と覚悟を受け止め、愛の鞭の特別指導を受けるが、そこへ挑発してきた特別合同練習に参加していた恵美の現役時代のライバルである強豪校の監督との水泳勝負に買って出るも恵美は敗れてしまう。恵美の敗北で特別合同練習は一日で中止となり、恵美を侮辱された海風学園高校水泳部は悲しみを怒りに変えリベンジを誓った。特別合同練習の中止に伴い、年間のスケジュールに強化合宿の回数が増え、早速南の祖父母の経営する民宿に泊まり込みで、二泊三日で海での水泳強化合宿が行われ、総体前日の強化練習で貫太郎達は先輩方から水泳の必勝法を教わり、島宮県高校総体に臨んだ。1日目の競技で海風学園高校水泳部は怒濤の快進撃を続け、水泳部員全員が九州大会とインターハイ出場を決めた。そうして、高校総体は最終日を迎えた。果たして、海風学園高校水泳部は優勝なるか!?


登場人物:

川名貫太郎:主人公。自由形専門。元々は小中学校の水泳部で全国優勝の経験を持つが、海風学園高校での練習を通して、天狗になったと気付かされる。国語と英語と歴史など文系科目が得意。和田秀樹の著書の勉強法を駆使して勉強中。赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。


佐藤健太:貫太郎の友人。バタフライ専門。水泳とテレビゲームが趣味で、部活動を楽しむタイプ。体育以外の科目は苦手であり、特に国語(主に古文)と英語(主に分詞構文)が苦手。貫太郎に助けを求めることが多い。緑をバックに獅子が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。


山本亮:貫太郎の友人。背泳ぎ専門。科学の本を読むのが好きで、理数系が得意。逆に国語と歴史は苦手だが、貫太郎から歴史の学び方を教わり、国語と歴史を勉強し易くなる。逆に数学が苦手な貫太郎には綾乃と共に勉強を教える。黒をバックに海馬が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。


高木拓也:貫太郎の友人。平泳ぎ専門。アニメと漫画のオタクで、1960年代から2010年代までの作品に精通。特にドラゴンボール、聖闘士星矢、ガンダム、エヴァンゲリオンが好き。主要科目の国語と数学と英語が苦手で、いつも貫太郎や綾乃に助けを求める。青をバックに天馬が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。


三島アリス:貫太郎の同級生。自由形専門。国内でも名の知れた大企業「三島コーポレーション」の社長令嬢。幼い頃から厳しい教育を受けてきたが、その中で水泳だけは自分自身で選んだ趣味であり、全中水泳大会で個人の部で優勝経験を持つ。とある事がきっかけで貫太郎に恋心を抱き、新人戦に飛び入り参加して、遅れながらも水泳部に入部を認められる。赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


中村美枝子:平泳ぎ専門。ファッション愛好者で、将来は高級ブランドのバッグを手に入れるのが夢。国語と英語が苦手で、授業後に貫太郎に教えてもらうことが多い。貫太郎に想いを寄せており、アリスとは貫太郎を巡る恋敵ではあるが、喧嘩するほど仲が良い友人関係でもある。赤をバックに朱雀が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


小林綾乃:背泳ぎ専門。クラシック音楽や美術が趣味で、ベートーヴェンやバッハを愛する。水泳のスポーツ推薦で入学し、成績もトップ。英語は得意だが、それでも理解できない箇所は貫太郎に教えて貰う。数学は得意で苦手な貫太郎に教えることが多い。貫太郎に想いを寄せており、アリスとは貫太郎を巡る恋敵の関係ではあるが、時には同じ金持ちの娘同士と言うことで助け合うこともある。青をバックに人魚が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


斉藤南:バタフライ専門。スキューバダイビングが趣味で、両親が海洋生物学者。生物が得意だが、古典や歴史に苦労しており、貫太郎にこれらの科目について教えを乞う。貫太郎に想いを寄せており、アリスとは貫太郎を巡る恋敵ではあるが、互いに泳ぎの速さを認め合っている好敵手の関係でもある。緑をバックに青龍が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


松澤恵美:28歳。清楚美人教師。海風学園高校卒業生かつ元水泳部キャプテン。パリ大学修士課程を中退し、公民・世界史教員兼水泳部顧問として帰国。平時はお淑やかだが、部活動では鬼教官に変身。ビキニやハイレグ型競泳水着を着用し、すぐにプールサイドに向かえるように常に準備している。


高橋美咲:水泳部の主将。厳しい性格で、恵美のやり方を引き継いでいる。部員からは恐れられつつも尊敬される存在。日本史専門の歴女だが、世界史も履修しており歴史全般が得意。日本史に残る海戦や戦国大名の故事を元に貫太郎を指導する。彼女自身は全教科の成績は優秀で、国公立大学の教育学部志望で高校教師を目指している。赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


上原美玲:水泳部の副キャプテン。美咲と正反対の優しい性格で、部員を温かく支える。そのため、「鬼の美咲、仏の美玲」と形容される。世界史専門(特に西洋史)の歴女だが、日本史も履修しており歴史全般が得意。世界史に残る海戦や英雄の故事を元に貫太郎を指導する。彼女自身も成績優秀であり、国公立大学の法学部志望で弁護士を目指している。青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


大和田美奈: 三年生。平泳ぎ専門。アニメ好きで『キャンディ・キャンディ』や『未来少年コナン』を好む。映画鑑賞も趣味で、部活動の合間にはアニメや映画の話題で盛り上がる。アニメの話題を使ってアニメオタクの拓也を指導する。彼女は勉強は苦手だが、部活には熱心に打ち込む。声優志望であり、専門学校への入学を目指す。話し方は関西弁。黄色をバックにサモトラケのニケが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


中島さくら: 三年生。背泳ぎ担当。ドラマチックなアニメが好きで、特に『ガラスの仮面』や『フルーツバスケット』を愛する。日記に自分の思いを書き留めることで、心の整理をしている。クラシック音楽(特に古典派・ロマン派音楽)が好みであり、同じクラシック好きのリケジョの綾乃を、医学的観点とクラシック音楽の波動を水泳に応用して指導する。彼女は成績優秀で、国公立大学の医学部志望で、内科医を目指している。紫をバックにアルテミスが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


山口健: 三年生。平泳ぎ専門。『マジンガーZ』や『機動戦士ガンダム』のファン。模型作りが趣味で、部室ではプラモデルを組み立てる姿がよく見られる。石ノ森章太郎や八手三郎など東映特撮作品や円谷作品など特撮にはかなり精通している。同じオタクの拓也をオタク仲間の美奈と共にアニメや特撮の話題を用いて、水泳に応用することで拓也を指導する。元より就職志望であり、電気工事士の国家資格の取得を目指している。黄色をバックにオーディンが描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。


森川ユウ: 二年生。自由形担当。『セーラームーン』が好きで、ファッションや写真撮影が趣味。大会や合宿では、みんなが写真に収まるのを楽しみにしている。彼女はアニオタでもあり、魔法少女系アニメやアイドル系のアニメが好みであり、ファッションモデルを志す美枝子に美しい泳ぎ方を指導する。将来の夢はファッションモデルになることで、ファッションに関する知識を猛勉強中。ピンクをバックにアフロディテが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


田辺明美: 二年生。個人メドレー。『ドラゴンボール』や『NARUTO』などバトル漫画を好む。スポーツ観戦、特にバスケットボールが好きで、部活動後には試合の話で盛り上がる。同じバトル漫画が好みの健太を、バトル漫画の主人公や英雄達の話題を用いて、水泳に応用することで指導する。元プロレスラーの両親に似て気が強く、将来の水泳部キャプテン候補とも噂されている。赤をバックにアテナが描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


小林咲: 二年生。綾乃の姉。バタフライ担当。『エヴァンゲリオン』や『けいおん!』が好きで、音楽鑑賞とギター演奏が趣味。妹とは違い、クラシックでは無く洋楽のロックンロールを好む。ビートルズやドアーズが好み。得意科目の物理の波の波動や音の振動の法則を応用して、南のバタフライ強化を指導する。将来の夢はアイドル歌手であり、往年のアイドル歌手が歌った歌謡曲をカヴァーして歌の練習している。紫をバックに弁財天が描かれたハイレグ型競泳水着を着用する。


石田裕介: 二年生。背泳ぎ。『攻殻機動隊』や『デスノート』のファン。プログラミングと電子工作が好きで、部活動のスピーカーなどを自分で作ったことがある。物理が得意な理系男子であり、物理の浮力や力学を応用して、同じ理系男子の亮を指導する。父がエンジニアであることから、工学部又は理学部経由でのIT関係の就職を志望している。赤をバックにアポロンが描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。


高田光: 二年生。平泳ぎ。和風が好みであるため、アニメでも『銀魂』や『BLEACH』など和風要素のあるものを好む。実家が割烹居酒屋であり、和食が得意料理となっている。一人前の料理人を目指すべく、父の旧友が経営する寿司屋と天麩羅屋のバイトを掛け持ちして修行している。部活動の合宿では料理担当として活躍する。典型的な愛国者であり、日本文化を人一倍に愛している。そのため、ユウと共に美枝子に美しい大和撫子になってもらうための美しい泳ぎ方を教える。白をバックに白虎が描かれたブーメラン型競泳水着を着用する。


明鏡学院高校水泳部

松嶋奈津美:27歳。明鏡学院高校水泳部監督。恵美の現役時代の水泳大会のライバル。明鏡学院高校卒業後、水泳の武者修行のためにアメリカのフロリダ州に渡り、マイアミ大学に入学して水泳部のエースとなる。マイアミ大学卒業後、明鏡学院高校に就職して水泳部監督となり、恵美の率いる海風学園高校水泳部と毎年競合する。水泳部の練習では赤いビキニやハイレグ型競泳水着を交互に着用している。


立花結:三年生、女子部主将。専門種目は自由形。圧倒的なスピードとスタミナで知られる。全国大会で何度もメダルを獲得しており、特にリレーでのアンカーとしてチームを何度も勝利に導いている。冷静沈着なリーダーシップでチームをまとめる。


深山彩花:三年生、女子部副将。専門種目はバタフライ。スタートからフィニッシュまで一貫した速さを持つ。彼女の泳ぎは芸術的であり、その美しさと力強さで観客を魅了する。技術面で他の選手を指導することも多い。


松坂桂那:三年生。専門種目は背泳ぎ。静かで思慮深い性格の持ち主で、自分の泳ぎに深くこだわる。彼女の背泳ぎは、視覚に頼らず自分のリズムを保つことで知られ、その技術は他の選手からも尊敬されている。勉強面では理数系が得意で、物理の知識を泳ぎの技術に活かしている。彼女はチーム内での和を大切にし、後輩の指導にも熱心。


渡辺謙三:三年生、男子部主将。専門種目は背泳ぎ。柔軟性とリズム感が優れており、長距離平泳ぎでも疲れない。全国レベルで注目される選手で、戦略的な泳ぎが特徴。


松田和馬:三年生、男子部副将。専門種目は平泳ぎ。力強いキックとターンの速さが光る。特に短距離平泳ぎで驚異的なタイムを出す。


黒澤美月:二年生。専門種目は個人メドレー。多才で、四つの泳法をすべてマスターしている。彼女の強みはバランスの良さで、どの種目でも高いパフォーマンスを発揮する。性格は明るく、チームのムードメーカーでもある。アニメやマンガが好きで、それらの話題で部員を盛り上げることが多々ある。将来はスポーツトレーナーになることを目指している。


伊吹優佳:二年生。専門種目はバタフライ。情熱的で競争心旺盛。彼女の泳ぎは力強く、観客を引きつける。バタフライのリズム感が抜群で、練習中に新しいテクニックを試すことを楽しむ。音楽が好きで、特にエネルギッシュなロックを聴きながらトレーニングする。チーム内では、彼女の積極性が他の部員に影響を与える。


天羽聖子:二年生。専門種目は自由形。冷静沈着で、自分の泳ぎに自信を持つ。長距離自由形では彼女のペース管理が光り、終盤の追い上げが得意。彼女は読書好きで、特に歴史小説に興味がある。チーム内では、冷静な判断力で他の部員をサポートし、戦略的なアドバイスを提供する。


龍田政幸:二年生。専門種目は背泳ぎ。真面目で勤勉。背泳ぎでは技術的な細部にこだわり、常に自己改善を目指している。科学が好きで、泳ぎの理論を深く理解している。チーム内では技術の共有を積極的に行い、他者の成長を助ける。性格は穏やかで、誰からも信頼されている。


桜庭省吾:二年生。専門種目は平泳ぎ。力強く、平泳ぎのキックでそのパワーを発揮する。チームのムードメーカーとしても活躍し、練習中に仲間を盛り上げる。料理が趣味で、合宿での食事作りを担当することが多い。明るい性格で、部活動だけでなく学校生活でも人気者。


森田健吾:一年生。専門種目はバタフライ。強烈なスタートと力強いストロークが特徴。バタフライのテクニックは完璧で、水面を切り裂くような泳ぎが得意。チームのエースとして期待されている。


山本琢郎:一年生。専門種目は自由形。自由形全般で高いパフォーマンスを発揮。特に100mと200mで安定した速さを見せる。リレーのアンカーとしても信頼されている。


松尾健治:一年生。専門種目は背泳ぎ。背泳ぎのスタイルは洗練されており、視覚に頼らず自分のリズムで泳ぐことができる。長距離でも疲れ知らずで、安定した泳ぎを続ける。


小林直人:一年生。専門種目は平泳ぎ。平泳ぎのキックが非常に強力で、水中での移動距離を最大化する技術を持っている。特にターンでのタイムロスが少ない。


桜井美桜:一年生。専門種目は自由形。自由形のスプリントでその速さは圧倒的。スタートからフィニッシュまでの一貫したスピードと技術が光る。


田中彩花:一年生。専門種目はバタフライ。バタフライのリズムが非常に良く、波動を最大限に利用した泳ぎ方で知られる。短距離で特に強力。


吉田美亜:一年生。専門種目は背泳ぎ。背泳ぎでスタミナと技術が際立つ。長距離でも息切れせず、自分のペースを守り続けることができる。


前田菜々美:一年生。専門種目は平泳ぎ。平泳ぎのキックが特徴的で、特に水中での効率的な動きが強み。リレーでは重要な役割を果たす。


星光学園高校水泳部

広末翔子:28歳。星光学園高校水泳部監督。恵美の現役時代の水泳大会のライバル。星光学園高校在校中に水泳大国のオーストラリアに交換留学して、水泳の技能を磨き上げる。そのまま、オーストラリアの高校に編入学して、オーストラリア国立大学に入学。卒業後、星光学園高校水泳部監督に就任して、恵美の率いる海風学園高校水泳部と競合する。水泳部の練習では緑のビキニやハイレグ型競泳水着を交互に着用している。


桜井美雪:三年生、副将。専門種目は自由形。スプリントの達人で、スタートとターンが非常に速い。彼女の存在は星光学園の象徴的存在で、チームのモチベーションを上げる力を持つ。


山田真央:三年生。専門種目は背泳ぎ。スタミナと技術が抜群で、特に長距離ではその強さが際立つ。冷静な戦略家であり、チームの戦術を練る役割も担う。


伊東遼:三年生、主将。専門種目はバタフライ。短距離での爆発力が圧倒的。スタートダッシュから他を圧倒し、全国クラスの選手として知られる。


藤井大和:二年生。専門種目は平泳ぎ。ターンとキックの精度が高く、効率的な泳ぎで他校の選手を驚かせる。将来を嘱望される若手。


伊藤豪:一年生。伊藤遼の弟。専門種目は自由形。全国中学大会で自由形の好成績を持つ。特に長距離自由形でそのスタミナと技術が評価されている。集中力が持続し、終盤でも速度を落とさない。


佐々木悠:一年生。専門種目は背泳ぎ。背泳ぎの技術と柔軟性が優れており、美しいフォームで効率的に泳ぐことができる。チームの技術指導役でもある。


黒田翔:一年生。専門種目はバタフライ。短距離バタフライで驚異的なスピードを持ち、スタートの爆発力が特徴。短距離で即座にリードを取る。


藤本勇気:一年生。専門種目は平泳ぎ。平泳ぎのエキスパートで、力強いキックとストロークが特徴。ターンが速く、レースの流れを変えることができる。


速水湊:一年生。専門種目は自由形。自由形は泳げるが、短水路の50mで予選落ちしている。今回の総体のリレーの補欠としても参加。


北岡洋介:一年生。専門種目は平泳ぎ。水泳の技能はそれなりに持っているが、予選落ちしている。今回の総体のリレーの補欠としても参加。


吉田美里:一年生。専門種目は自由形。自由形のスプリントで抜群の技術を持つ。スタートとターンのスピードが速く、競争相手に圧倒的な先行を許さない。


森本詩織:一年生。専門種目は背泳ぎ。背泳ぎでのリズム感とスタミナが素晴らしく、長距離でも安定したパフォーマンスを発揮。レースの終盤でも追い上げを見せる。


田辺千尋:一年生。専門種目はバタフライ。バタフライのリズムを完璧に捉え、波動を利用した泳ぎが得意。彼女の泳ぎは観客を魅了する。


松井彩愛:一年生。専門種目は平泳ぎ。平泳ぎのキックが強力で、水中での動きが効率的。リレーでの切り札として、チームに勝利をもたらす存在。


青葉大学附属高校水泳部員

篠原陽子:28歳。青葉大学附属高校水泳部監督。恵美の現役時代の水泳大会のライバル。青葉大学にエスカレーター進学して、青葉大学の水泳部のエースとして活躍する。卒業後、青葉大学附属高校水泳部監督に就任して、恵美の率いる海風学園高校水泳部と競合する。水泳部の練習では橙色のビキニとハイレグ型競泳水着を交互に着用している。


高山絵里:三年生、副将。専門種目は自由形。自由形の全種目で高いパフォーマンスを発揮。特に中距離自由形で無敵。チームの精神的支柱であり、彼女の存在がチームの結束力を高める。


三原麗子:三年生。専門種目はバタフライ。美しいフォームと力強い泳ぎで知られ、短距離バタフライでは全国でもトップクラス。チームの技術指導者でもあり、後輩に厳しくも愛情深く指導する。


加藤健:三年生、水泳部主将。専門種目は背泳ぎ。技術的なスイマーで、特に背泳ぎの美しさと効率性が評価される。全国大会でも常に上位に食い込む実力者。


中村誠:二年生。専門種目は平泳ぎ。力強いキックと水中での移動技術が優れている。平泳ぎ選手としては異例の長距離でも強さを見せる。


渡辺光:一年生。自由形専門。冷静沈着で、試合中も集中力を保つ。自由形のスプリントで名を馳せる。


石田隼人:一年生。背泳ぎ専門。テクニカルな選手で、背泳ぎのスタイルにこだわりを持つ。分析好きで、相手の泳ぎを研究する。


小野寺大輔:一年生。バタフライ専門。スタートダッシュが得意で、バタフライでその力を発揮。勝負事に燃える性格。


今井勇太: 一年生。平泳ぎのエキスパートで、地道なトレーニングを重ねる。チームのムードメーカー。


宮坂龍馬:一年生。自由形専門。一向にうだつが上がらず、短水路の50mで予選落ちしているため、水泳部内部では孤立している。今回の総体のリレーに補欠で参加している。


森下美景: 一年生。自由形で圧倒的なスピードを見せる。勝負師で、特に最終ラップで力を発揮する。


藤井愛: 一年生。背泳ぎのスタミナと技術が光る。チームの精神的支柱。


高橋杏: 一年生。バタフライのリズム感が素晴らしく、美しい泳ぎで知られる。細かい技術にこだわる。


佐々木奈々: 一年生。平泳ぎでその力強さを示す。チームの実力者で、リレーでの切り札。


佐久間夏子:一年生。自由形専門。女子部員の中ではうだつの上がらない存在で、予選落ちしており戦力としては不完全である。今回の総体のリレーに補欠で参加している。


高崎美亜:一年生。平泳ぎ専門。女子部員の中ではうだつの上がらない存在で、予選落ちしており戦力としては不完全である。今回の総体のリレーに補欠で参加している。


上記の前回までのあらすじと登場人物を元に第二十三話 激闘!高校総体 後編を製作します。

プロローグ

6月4日。島宮県高校総体の最終日が訪れた。朝焼けが空を薄紅色に染め、会場である島宮県立総合プールはすでに熱気に包まれていた。昨日、海風学園高校水泳部は怒濤の快進撃を見せ、全員が決勝に進出し、多くの種目で1位と2位を独占。九州大会とインターハイ出場を手中に収めたその勢いは、まるで嵐のように他校を圧倒していた。プールサイドに立つ部員たちの顔には、疲労を越えた達成感と、さらなる勝利への渇望が宿っていた。


貫太郎は赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着を身にまとい、プールサイドで肩を回しながら深呼吸を繰り返していた。昨日の一日目の勝利は確かに大きかったが、彼の中にはまだ満たされない何かがあった。

貫太郎(心の声): 「昨日は勝った。でも、それだけじゃねえ。恵美先生のあの敗北を晴らすには、今日、完全優勝するしかねえんだ。俺たちが頂点に立って、先生の名誉を取り戻す。それが俺たちの役目だ。」


彼の隣では、三島アリスが赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着を着て、静かにストレッチを行っていた。彼女の瞳には、貫太郎への想いと、チームへの誇りが混じり合っていた。

アリス(心の声): 「昨日、貫太郎の応援する姿を見て、改めて思ったわ。私がここにいる理由は、彼と一緒に勝利を掴むため。新人戦からずっと、私たちの絆は強くなってる。今日も、貫太郎のために、私のために、勝つんだ。」


佐藤健太が緑をバックに獅子が描かれたブーメラン型競泳水着で近づいてきた。彼はいつもの軽い調子で笑顔を見せたが、その目には真剣さが滲んでいた。

健太: 「貫太郎、昨日のお前らの自由形、めっちゃカッコよかったぜ! 俺もバタフライで負けねえように気合い入れていくからな!」


貫太郎が笑って応えた。

貫太郎: 「健太、お前なら火事場のクソ力でぶち抜けるって。明美先輩の教え、忘れんなよ!」


健太が拳を握り、気合を入れた。

健太: 「っしゃあ! 獅子の咆哮、見せてやるぜ!」


少し離れた場所では、高橋美咲が赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着を着て、部員たちを見渡していた。彼女の厳しい表情には、主将としての責任感が色濃く映っていた。

美咲(心の声): 「昨日は確かに快勝だった。でも、今日が本当の勝負だ。ライバル校が黙って引き下がるはずがない。特に明鏡学園の奈津美、あいつは何か企んでるに違いない。私がみんなを引っ張って、必ず優勝を掴む。」


美咲が鋭い声で部員たちに呼びかけた。

美咲: 「お前ら、気を抜くなよ! 昨日勝ったからって油断したら終わりだ。今日が総体の山場なんだから、全員集中しろ!」


その声に、上原美玲が青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着で穏やかに微笑みながら応えた。

美玲: 「美咲、みんな分かってるよ。昨日以上に張り切ってるんだから、少しは信じてあげなよ。」


美咲が少しだけ表情を緩めた。

美咲: 「分かってるよ、美玲。でも、主将として言っておかないと気が済まねえんだ。」


松澤恵美が紫のビキニ姿でプールサイドに現れた。彼女の清楚な美しさは一瞬会場を静寂に包んだが、その瞳には昨日とは異なる強い意志が宿っていた。特別合同練習での敗北が彼女の心に深い傷を残していたが、それを部員たちには見せまいと努めていた。

恵美: 「みんな、昨日は本当によくやったよ。私が負けた分まで取り返してくれて、感謝してる。でも、今日が最終日だ。私たちの目標は総合優勝だよね? 最後まで気を引き締めて、悔いのない泳ぎをしてほしい。」

彼女の言葉に、部員全員が一斉に頷いた。恵美の敗北を目の当たりにした彼らは、その屈辱をバネに変えていた。


一方、ライバル校の控えエリアでは、異様な緊張感が漂っていた。明鏡学園高校の監督、松嶋奈津美は赤いビキニを着て、腕を組んで海風学園の様子を睨んでいた。彼女の顔には、昨日の惨敗への怒りと、恵美への長年のライバル心が刻まれていた。

奈津美(心の声): 「恵美、昨日はお前の部員にやられたけど、今日で終わりだよ。私がアメリカで磨いた戦略と、うちの部員の実力を見くびるな。私が勝つためなら、どんな手だって使う。」

彼女が低い声で部員たちに指示を出した。

奈津美: 「立花、深山、渡辺、松田、お前ら分かってるな? 今日は海風を潰す日だ。特にあの川名貫太郎と三島アリス、奴らがチームの核だ。徹底的にマークして、泳ぎを乱せ。手段は選ばなくていい、勝てばいいんだ。」


立花結が冷静に頷いた。彼女の自由形の実力は全国レベルで知られていたが、その瞳には冷酷な光が宿っていた。

立花: 「了解しました、監督。あのアリスって女、私が自由形で叩き潰します。貫太郎って奴も、私のリレーで息の根を止めますよ。」


深山彩花が芸術的なバタフライを思い描きながら静かに言った。

彩花: 「南と咲、私が泳ぎで圧倒します。彼女たちのコンビネーションなんて、私の前じゃ無意味です。」


渡辺謙三が背泳ぎの戦略を頭に描きながら笑みを浮かべた。

謙三: 「亮と裕介か。俺の柔軟性なら、あいつらの計算なんて簡単に崩せるよ。監督、任せてください。」


松田和馬が力強く拳を握った。

和馬: 「拓也と光、俺のキックで粉砕してやる。海風の平泳ぎなんて、俺には敵わねえよ。」


控えエリアの空気は、憎悪と復讐心で重苦しくなっていた。奈津美が最後に冷たく言い放った。

奈津美: 「いいか、恵美の笑顔を消すんだ。私が勝つためなら、ルールのギリギリでも構わねえ。海風を泣かせろ。」


星光学園高校の控えエリアでも、同様の敵愾心が渦巻いていた。監督の広末翔子は緑のビキニ姿で、鋭い視線を海風学園に向けていた。彼女のオーストラリアでの経験が、彼女に勝利への執念を植え付けていた。

翔子(心の声): 「恵美、昨日はお前の部員にやられたけど、今日でお前らの夢は終わりだ。私の泳ぎと戦略は、オーストラリアで鍛えた本物だ。海風なんかに負けるわけがない。」


彼女が部員たちに低い声で指示を出した。

翔子: 「桜井、山田、伊東、藤井、聞いてるな? 今日は海風を徹底的に潰す。特に貫太郎とアリス、あいつらの自由形を封じろ。泳ぎを乱して、精神をへし折れ。」


桜井美雪がスプリントのイメージを頭に描きながら頷いた。

美雪: 「貫太郎とアリス、私のスタートでぶっちぎります。監督、任せてください。」


山田真央が冷静に言った。

真央: 「綾乃とさくら、私の背泳ぎで完封します。あいつらのフォームなんて、私には敵いませんよ。」


伊東遼が爆発的なスタートを想像しながら笑った。

遼: 「南と咲、俺のバタフライで粉砕だ。あいつらの絆なんて、俺の前じゃ意味ねえよ。」


藤井大和が力強く応えた。

大和: 「拓也と光、俺のターンで潰してやる。海風の平泳ぎなんかに負ける気はねえ。」


翔子が冷たく締めくくった。

翔子: 「いいな、恵美の涙が見たいんだ。昨日のお返しだ。海風を完膚なきまでに叩きのめせ。」


青葉大学附属高校の控えエリアもまた、復讐の炎に燃えていた。監督の篠原陽子は橙色のビキニを着て、腕を組んで海風学園を睨んでいた。彼女の恵美へのライバル心は、大学時代から変わらないものだった。

陽子(心の声): 「恵美、昨日はお前の部員にやられたけど、今日でお前らの時代は終わりだ。私が青葉で培った実力と、私の部員たちの力を見せてやる。総合優勝はお前らには渡さねえ。」


彼女が部員たちに鋭く指示を出した。

陽子: 「高山、三原、加藤、中村、聞いてるな? 今日は海風を壊滅させる。特に貫太郎とアリス、あいつらを泳げなくしろ。どんな手を使ってもいい、勝つことが全てだ。」


高山絵里が中距離自由形の戦略を頭に描きながら言った。

絵里: 「アリス、私の中距離で潰します。貫太郎も私のペースで沈めてやりますよ。」


三原麗子が美しいフォームを思い浮かべながら頷いた。

麗子: 「南と咲、私のバタフライで完敗させてやります。あいつらの泳ぎなんて、私の前じゃ子供騙しです。」


加藤健が背泳ぎの技術を頭に刻みながら言った。

健: 「亮と裕介、俺のスタイルで圧倒してやる。あいつらの計算なんかに負ける気はねえ。」


中村誠が力強く応えた。

誠: 「拓也と光、俺のキックでぶっ潰す。海風の平泳ぎなんて、俺の敵じゃねえよ。」


陽子が最後に冷たく言い放った。

陽子: 「分かったな、恵美を絶望させろ。昨日のお返しだ。海風を完膚なきまでに叩き潰せ。」


会場全体に緊張感が漂い始めた。海風学園高校水泳部の部員たちは、昨日以上に張り切っていたが、ライバル校の憎悪と陰謀が空気を重くしていた。貫太郎が仲間たちを見回し、力強く言った。

貫太郎: 「お前ら、今日が最後だ。恵美先生のためにも、俺たちのためにも、絶対に勝つぞ!」


部員全員が一斉に叫んだ。

全員: 「おおおおお!」

その声が会場に響き渡る中、ライバル校の監督たちの視線が一層鋭さを増した。島宮県高校総体最終日は、激闘の幕開けを告げていた。


シーン1:女子800mリレー決勝戦

朝の陽光がプールサイドを照らし、会場全体が熱気と緊張感に包まれていた。2日目の最初の競技は女子800mリレー決勝戦。一人二往復、200mの自由形を4人で繋ぐフリーリレーであり、泳ぎの基本である自由形の実力に加え、長距離を泳ぎ切る体力と精神力が試される種目だ。1日目の競技で圧倒的な勝利を収めた海風学園高校水泳部は、この日も勢いそのままに臨んでいた。しかし、他校のライバルたちもまた、昨日の敗北を糧に復讐の炎を燃やしていた。


プールサイドに立つ貫太郎は、赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着を着て、仲間たちを見守っていた。昨日、リレーに出場しなかった三島アリスがこの日、アンカーとして出場することが決まっていた。彼女の赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着が朝日を浴びて輝き、貫太郎の胸に期待と不安が交錯した。

貫太郎(心の声): 「アリス、昨日は出番がなかったけど、今日が本番だ。お前ならやれるって信じてる。でも、明鏡学園の黒澤美月には気をつけろって。あいつは怪物だ。俺たちの勝利、アリスにかかってるんだ。」


貫太郎がアリスの肩に手を置き、真剣な眼差しで語りかけた。

貫太郎: 「アリス、明鏡学園のアンカー、黒澤美月には用心しろ。あいつ、モンスターって呼ばれてるらしい。誰も勝てねえって噂だ。でも、お前なら対抗できる。お前が海風を勝たせてくれるって、俺、信じてるから。」


アリスが微笑み、貫太郎の手を軽く握り返した。

アリス: 「貫太郎、心配してくれてありがとう。私、貫太郎との愛のためにも、絶対に勝つよ。海風学園を勝利に導くって約束する。」

彼女の瞳には決意が宿り、貫太郎はアリスの言葉に頷きながらも、心の奥で祈るような気持ちを抑えきれなかった。


一方、明鏡学園の控えエリアでは、監督の松嶋奈津美が赤いビキニ姿で腕を組んでいた。彼女の鋭い視線は海風学園に向けられ、口元には冷たい笑みが浮かんでいた。

奈津美(心の声): 「恵美、昨日はお前の部員にやられたけど、今日は違うよ。私の切り札、黒澤美月をアンカーに置いたんだ。あいつは怪物だ。アリスなんかに勝てるわけがない。海風の夢、今日で終わりだ。」


奈津美が美月に近づき、低い声で指示を出した。

奈津美: 「美月、分かってるな? お前はうちの最高戦力だ。アリスを徹底的に潰せ。泳ぎを乱して、精神をへし折れ。海風に勝つためなら、何でもしろ。」


美月が静かに頷き、冷ややかな声で応えた。

美月: 「了解しました、監督。アリスって女、私が自由形で完膚なきまでに叩きのめします。誰も私には勝てませんよ。」

彼女の言葉には自信と傲慢さが滲み、奈津美は満足げに頷いた。


800mリレーの組み合わせ

海風学園高校: 一番目・森川ユウ、二番目・上原美玲、三番目・高橋美咲、四番目・三島アリス

明鏡学園高校: 一番目・伊吹優佳、二番目・深山彩花、三番目・立花結、四番目・黒澤美月

星光学園高校: 一番目・桜井美雪、二番目・吉田美里、三番目・森本詩織、四番目・松井彩愛

青葉大学附属高校: 一番目・高山絵里、二番目・三原麗子、三番目・藤井愛、四番目・森下美景

その他4校


スタート台に立つ選手たちの姿が、観客席から見下ろすとまるで戦場のように映った。海風学園の応援席では、部員たちが準備を始めていた。特にセーラームーンファンの美枝子が、応援歌「ムーンライト伝説」の替え歌をメインボーカルとして歌うことに意気込んでいた。彼女の赤をバックに朱雀が描かれたハイレグ型競泳水着が朝日を浴びて輝き、隣に立つ貫太郎に笑顔を見せた。

美枝子: 「貫太郎、あたし、セーラームーンの歌で応援するわよ! アリス、先輩方、絶対勝ってね!」


貫太郎が笑って応えた。

貫太郎: 「美枝子、お前が歌えば士気も上がるよ。頼むぜ!」


ブザーが鳴り響き、女子800mリレー決勝戦が幕を開けた。先鋒の森川ユウがスタート台から勢いよく飛び込んだ。ピンクをバックにアフロディテが描かれたハイレグ型競泳水着が水面を切り裂き、彼女の自由形の実力が早速発揮された。ユウは自由形のエキスパートであり、その華麗なストロークは他校の選手たちを一瞬で置き去りにした。

ユウ(心の声): 「私、自由形なら負けない。貫太郎が見てるんだから、絶対にトップで繋ぐよ!」


観客席から男性の視線が集中し、愛の女神アフロディテの絵が描かれた水着に歓声が上がった。ユウはその注目を力に変え、明鏡学園の伊吹優佳、星光学園の桜井美雪、青葉大学附属の高山絵里と一進一退の攻防を繰り広げた。


貫太郎が応援席から叫んだ。

貫太郎: 「ユウ先輩! その調子だ! ぶっちぎれ!」


応援席では、中村美枝子がセーラームーンの主題歌「ムーンライト伝説」を替え歌にした応援歌を準備していた。彼女は赤をバックに朱雀が描かれたハイレグ型競泳水着を着て、マイクを手に持つ。女子部員が歌い、男子部員と保護者が手拍子で支えるスタイルだ。美枝子が興奮気味に叫んだ。

美枝子: 「みんな、あたしがメインボーカルで歌うよ! 女子は一緒に歌って、男子と保護者は手拍子で盛り上げてね! 海風の女子チームに勝利を届けよう!」


応援歌:セーラームーンの替え歌「海風ライト伝説」

美枝子が歌い始め、女子部員がコーラスで続き、男子部員と保護者が手拍子を響かせた。

美枝子:

「ゴメンね 弱気じゃなくて

プールの中なら言える

持久力は限界寸前

今すぐ 勝ちたいよ

泣きたくなるような seakaibreeze

負けられないよ sunrise

だって仲間 どうしよう

ハートは勝利の鍵

水の流れに 導かれ

何度も 競り合う

観客の歓声数え 占うレースの行方

同じプールに集まったの ミラクル・スイミング

もう一度 仲間と weekend

神さま 叶えて happy-end

現在・過去・未来も

海風に懸けてる

出会った時の 熱いまなざし

忘れない

幾千万の波から 仲間を見つけられる

偶然も勝利に換える 泳ぎ方が好きよ

不思議な奇跡クロスして

何度も 競り合う

観客の歓声数え 占うレースの行方

同じプールに集まったの ミラクル・スイミング

信じているの ミラクル・スイミング」

美枝子の歌声が響き渡り、手拍子が会場にエネルギーを注ぎ込んだ。観客たちもその熱気に引き込まれ、自然と拍手が沸き起こった。


ユウは最初の100mで他校の選手を圧倒し、トップ争いを4校に絞った。優佳の情熱的な泳ぎ、美雪のスプリント、絵里の中距離の強さがユウに迫る。

美玲が応援席から叫んだ。

美玲: 「ユウ、頑張って! そのままリードして!」


残り50m。ユウのストロークが一層力強くなり、ハイレグ型競泳水着の脚力が彼女を後押しした。しかし、優佳と美雪の追い上げが激しく、絵里も粘りを見せた。ユウは4位でゴールした。

ユウ(心の声): 「ごめん、トップじゃなかった。でも、美玲先輩なら挽回してくれるよね。」


美玲が青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着で水面に飛び込んだ。彼女は水泳部の副将であり、美咲に匹敵する自由形の実力者だ。華麗な泳ぎで観客を魅了し、すぐに明鏡学園の深山彩花、星光学園の吉田美里、青葉大学附属の三原麗子と競り合った。

美玲(心の声): 「ユウが繋いでくれたバトン、私が絶対に守る。持久力なら私に任せて!」


応援席から美咲が叫んだ。

美咲: 「美玲、落ち着いて泳げ! お前の持久力が鍵だ!」


美玲の最初の100mは安定したペースで進み、彩花の芸術的な泳ぎ、美里のスプリント、麗子の力強いストロークに対抗した。800mリレーは持久戦であり、美玲の強みであるスタミナがここで活きた。

貫太郎: 「美玲先輩! その調子だ! 脚力で圧倒しろ!」


残り100m。麗子が過呼吸で減速し始め、美玲が一気に追い抜いた。青葉大学附属が4位に転落し、美玲はその勢いで3位に浮上。彩花と美里が僅差でリードする中、美玲がゴールした。

美玲(心の声): 「美咲、私の分まで頼んだよ。絶対に勝って!」


美咲が赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着で飛び込んだ。彼女は主将としてチームを引っ張る存在であり、戦略的な泳ぎが持ち味だ。最初の100mは全力を出さず、力を温存しながら泳いだ。

美咲(心の声): 「800mは持久戦だ。最初の100mで無理したら終わり。残り100mで勝負をかける。」


貫太郎が叫んだ。

貫太郎: 「美咲先輩! 脚力温存して、最後にぶち抜け!」


2位の星光学園の森本詩織が美咲に迫るが、美咲は冷静にペースを維持。1位の明鏡学園の立花結がリードを保ち、一騎打ちの様相を呈した。残り100mを切った瞬間、美咲が自慢の脚力を解放。ハイレグ型競泳水着が水を切り裂き、ストロークが加速した。

美咲(心の声): 「ここだ! 私の脚力なら、誰にも負けない!」


詩織が美咲のスピードに圧倒され、星光学園が3位に転落。美咲は結に迫り、残り50mでほぼ並んだ。しかし、結の冷静な泳ぎが美咲をわずかに上回り、逃げ切りを許した。美咲は2位でゴールした。

美咲(心の声): 「結に逃げられた…。でも、アリスならやってくれる。頼んだぞ!」


アリスが赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着で飛び込んだ。800mリレーの決戦は彼女にかかっていた。貫太郎の言葉が耳に残り、彼女の心を奮い立たせた。

アリス(心の声): 「貫太郎、私に信じてくれてる。貫太郎との愛のためにも、絶対に勝つ。美月なんかに負けない!」


現在1位は明鏡学園の黒澤美月。彼女の泳ぎは圧倒的で、怪物と呼ばれる実力が観客を震撼させた。アリスは美月に追いつくべく、最初の100mを全力で泳いだ。

貫太郎: 「アリス! お前ならやれる! 貫太郎との思い出を力に変えろ!」


アリスは泳ぎながら、貫太郎との記憶を呼び起こした。新人戦での出会い、特別合同練習での苦楽、強化合宿での絆。美咲と美玲から教わった長距離自由形の極意が蘇る。

アリス(心の声): 「長距離は持久力が基本。最後に勝つのは闘魂だ。貫太郎と一緒に鍛えたこの力が、私を勝利に導く!」


美月が余裕の泳ぎでリードを保つが、アリスが徐々に距離を詰めた。ハイレグ型競泳水着の脚力がアリスを後押しし、スパッツ型競泳水着の美月に迫る。会場が熱狂に包まれ、ハイレグVSスパッツの象徴的な決戦が幕を開けた。

美玲: 「アリス、頑張って! あなたなら美月に勝てる!」


残り100m。アリスと美月の一騎打ちが最高潮に達した。美月の泳ぎは歴戦の猛者そのもので、アリスも簡単には追いつけない。

美月(心の声): 「アリスか。確かに速いけど、私には勝てないよ。私の自由形は無敵だ。」


応援席から奈津美が叫んだ。

奈津美: 「美月! さっさと抜け! 海風なんかに負けるな!」


残り50m。アリスが闘魂を燃やし、ストロークに全てを込めた。貫太郎との愛が彼女を突き動かし、美月に並んだ。

アリス(心の声): 「貫太郎、私、負けないよ! あなたが信じてくれたから、ここまで来れた!」


残り10m。両者の泳ぎは肉眼では判別できないほど接戦だった。観客が息を呑み、応援席が静寂に包まれた瞬間、アリスと美月が同時にゴールに飛び込んだ。どちらが勝ったのか分からず、会場がざわめいた。

貫太郎: 「アリス! やったのか!?」


審判がタイムと映像を確認し、長い沈黙の後、判定が下った。

審判: 「女子800mリレー決勝戦、優勝は…海風学園高校!」

海風学園の応援席が歓喜に包まれた。アリスの闘魂と貫太郎との愛が奇跡の逆転勝利を呼び込んだのだ。


明鏡学園の応援席では、奈津美が怒りに震え、美月が信じられない表情でプールを見つめていた。

奈津美: 「何!? 美月が負けただと!? ありえない!」

美月: 「…私が、負けた?」


アリスがプールから上がり、貫太郎のもとに駆け寄った。彼女は勝利を報告するついでに、独特のセクシーポーズを披露した。両手を腰に当て、胸を突き出し、濡れた髪を首に垂らして妖艶に微笑む。貫太郎は流石に見とれ、アリスが彼の頬にキスをした。

アリス: 「貫太郎、勝ったよ。私たちの愛のおかげだね。武運長久を祈るよ。」


貫太郎が照れながらも力強く応えた。

貫太郎: 「アリス、すげえよ! 俺、必ず勝利を勝ち取るって誓うからな!」


シーン2:男子800mリレー

女子800mリレーの熱狂が冷めやらぬ中、次の競技である男子800mリレーの準備が進められていた。プールサイドには朝日が反射し、水面がキラキラと輝いている。海風学園高校水泳部の応援席では、部員たちが次の戦いに備え、士気を高めていた。貫太郎は赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着を身にまとい、スタート台の近くで肩を回しながら深呼吸を繰り返していた。昨日はリレーに出場しなかった彼だが、この日は800mと400mのリレーのアンカーとして出場する予定である。


貫太郎のそばに、主将の高橋美咲と副将の上原美玲が近づいてきた。美咲は赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着を着て、厳しい表情で貫太郎を見つめた。一方、美玲は青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着で、穏やかな笑みを浮かべていた。

美咲: 「貫太郎、今日がお前の本番だ。昨日はリレーに出なかった分、今日の800mと400mで結果を出せ。恵美先生が最終日にアンカーとしてお前を選んだのは、海風の未来を背負う戦力になると信じてるからだ。分かってるな?」


貫太郎が真剣な眼差しで頷いた。

貫太郎: 「はい、美咲先輩。俺、海風学園を背負ってるって自覚、ちゃんと持ってます。絶対に勝ちますよ。」


美玲が優しく肩を叩き、励ました。

美玲: 「貫太郎、私たちもあなたを信じてるよ。恵美先生が手塩にかけて鍛えたんだから、その成果をここで見せてね。私たちの応援、しっかり受け止めて泳いで。」


貫太郎が笑顔で応えた。

貫太郎: 「美玲先輩、ありがとう。俺、先輩たちの期待に応える泳ぎしますよ。」


そこへ、監督の松澤恵美が紫のビキニ姿で現れた。彼女の清楚な美しさが一瞬、周囲を静寂に包んだが、その瞳には貫太郎への信頼と期待が宿っていた。

恵美: 「貫太郎、さっきは女子が素晴らしい勝利を収めてくれたけど、今日は男子の番だよ。私がお前を最終日のリレーのアンカーに選んだのは、将来的に海風の最高戦力の一人になるって確信があったからだ。あなたならできる。勝利を掴んで、私の名誉も取り戻してくれ。」


貫太郎が力強く頷いた。

貫太郎: 「恵美先生、俺、絶対に勝ちます。先生の敗北を晴らすためにも、海風のために戦います!」


恵美が微笑み、貫太郎の肩に軽く手を置いた。

恵美: 「その意気だよ、貫太郎。仲間たちと一緒に、頂点を目指してね。」


さらに、アリスが赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着で近づいてきた。彼女の頬には、先ほどの勝利の興奮がまだ残っていた。アリスが貫太郎の手を握り、熱い眼差しで語りかけた。

アリス: 「貫太郎、私、800mリレーで勝ったよ。私たちの愛のコンビネーション、貫太郎でも実現させてね。私が証明したみたいに、愛の力が勝利を呼ぶんだから。貫太郎ならできるよ。」


貫太郎がアリスの手を握り返し、決意を込めて言った。

貫太郎: 「アリス、お前が勝ったんだから、俺も負けるわけにはいかねえよ。愛のコンビネーション、絶対に実現させる。見ててくれ!」


アリスが微笑み、貫太郎の頬に軽く触れた。

アリス: 「うん、貫太郎。私の応援、届けるからね。」


800mリレーの組み合わせ

海風学園高校: 一番目・石田裕介、二番目・高田光、三番目・山口健、四番目・川名貫太郎

明鏡学園高校: 一番目・渡辺謙三、二番目・松田和馬、三番目・龍田政幸、四番目・桜庭省吾

星光学園高校: 一番目・伊藤遼、二番目・藤井大和、三番目・伊藤豪、四番目・佐々木悠

青葉大学附属高校: 一番目・加藤健、二番目・中村誠、三番目・渡辺光、四番目・石田隼人

その他4校


応援席では、ウルトラシリーズファンの高木拓也が準備を整えていた。彼の青をバックに天馬が描かれたブーメラン型競泳水着が朝日に映え、貫太郎に笑顔を見せた。

拓也: 「貫太郎、俺、ウルトラマンメビウスの主題歌で応援するぜ! お前、アンカーでぶち抜いてくれよな!」


貫太郎が拳を突き上げて応えた。

貫太郎: 「拓也、頼むぜ! お前の歌で士気上がるから、気合入れて歌えよ!」


ブザーが鳴り響き、男子800mリレー決勝戦が始まった。一番手の石田裕介が赤をバックにアポロンが描かれたブーメラン型競泳水着でスタート台から飛び込んだ。しかし、スタート直後は他校の選手に押され、劣勢を強いられた。

裕介(心の声): 「やばい、スタートで出遅れた。でも、ここからだ。俺の物理の知識、泳ぎに活かす!」

裕介は理系男子としての得意分野である物理を応用し、水流の抵抗を最小限に抑える泳ぎ方を計算しながらストロークを調整した。最初の100mで徐々に他校の選手を追い抜き、明鏡学園の渡辺謙三、星光学園の伊藤遼、青葉大学附属の加藤健に追いついた。


貫太郎が応援席から叫んだ。

貫太郎: 「裕介先輩! その調子だ! 物理でぶち抜け!」


応援席では、高木拓也がウルトラマンメビウスの主題歌「未来」を替え歌にした応援歌を準備。拓也がメインボーカルを務め、男女部員が合唱した。

拓也: 「みんな、俺が歌うぜ! ウルトラの力で貫太郎たちを応援しよう!」


応援歌:ウルトラマンメビウスの替え歌「海風の未来」

拓也:

「プールの果て 勝利の光

まだ見ぬ栄光を探して

いつもそばにいるから

もっともっと 強く Let’s go fight!

もっともっと 高く Fly!

向かい風に 負けないよ

君と俺の誓い

今がすべてじゃない

悔しさが愛のPOWERになる

迷わずに信じて行こう

俺らの勇気 夢は叶うぜ

限りなく続いて行く

まだ見ぬ栄光を探して

あぁ 海風ヒーロー

ずっとずっと 優しく So kind!

ずっとずっと 青き Sky!

誰と共に戦いたい?

この新たな総体

君はひとりじゃない

悲しみが愛のPOWERになる

恐れずに飛び込んでみよう プールの底

仲間 がいるぜ

限りなく続いて行く

はるかな栄光を目指して

あぁ 海風ヒーロー

今がすべてじゃない

苦しみが愛のPOWERになる

迷わずに信じて行こう

俺らの勇気 夢は叶うぜ

限りなく続いて行く

まだ見ぬ栄光を探して

あぁ 海風ヒーロー

恐れずに開いてみよう

心の扉 仲間がいるぜ

限りなく続いて行く

はるかな栄光を目指して

あぁ 海風ヒーロー」


裕介の泳ぎが安定し、脚力を活かしたブーメラン型競泳水着の効果が現れた。しかし、謙三の柔軟性、遼の爆発力、健の技術が裕介を苦しめ、結局4位でゴールした。

裕介(心の声): 「くそっ、トップじゃなかった。でも、光なら挽回してくれる!」


光が白をバックに白虎が描かれたブーメラン型競泳水着で飛び込んだ。彼にとって自由形は平泳ぎに次ぐ得意種目であり、先輩の健と共に男子部内で傑出した実力を持っていた。

光(心の声): 「俺、自由形も得意だ。貫太郎にいいバトンを渡すためにも、ここで挽回する!」


応援席から美咲が叫んだ。

美咲: 「光、持久力を活かせ! お前の脚力が頼りだ!」


光は最初の100mで安定したペースを保ち、明鏡学園の松田和馬、星光学園の藤井大和、青葉大学附属の中村誠と競り合った。海風学園男子部員は自由形を基本として鍛えており、光の持久力がここで活きた。

貫太郎: 「光先輩! そのままいけ! 脚力で圧倒しろ!」


残り100m。光のブーメラン型競泳水着が水を切り裂き、脚力がスパッツ型の誠を圧倒。誠が脹ら脛を攣らせて減速し、光が一気に追い抜いた。青葉大学附属が4位に転落し、光が3位でゴール。バトンを健に渡した。

光(心の声): 「よし、3位だ。健先輩、頼むぜ!」


健が黄色をバックにオーディンが描かれたブーメラン型競泳水着で飛び込んだ。自由形は専門ではないが、光と共に基本を磨いてきた経験が彼を支えた。

健(心の声): 「自由形ができなきゃ、他の種目でも勝てねえ。新入生の時のスパルタ指導、思い出せ!」


応援席から美玲が叫んだ。

美玲: 「健、頑張って!あなたの経験が活きるよ!」


健は最初の100mで明鏡学園の龍田政幸と競り合った。ブーメラン型競泳水着の脚力が健を後押しし、スパッツ型の政幸を徐々に追い抜いた。

貫太郎: 「健先輩! その調子だ! オーディンの槍でぶち抜け!」


残り50m。健が政幸を完全に抜き去り、2位に浮上。ゴールでバトンを貫太郎に渡した。

健(心の声): 「貫太郎、俺の分まで頼んだぞ!」


貫太郎が飛び込んだ瞬間、会場が沸いた。彼はこの戦いの勝敗が自分にかかっていることを自覚し、先輩たちのリードを1位に変える決意を胸に泳いだ。

貫太郎(心の声): 「裕介先輩、光先輩、健先輩が繋いでくれたバトン、俺が絶対に守る。海風のために、恵美先生のために、勝つ!」


最初の100mで、貫太郎は星光学園の佐々木悠をいとも容易く追い抜いた。自由形が専門でない悠をアンカーに据えた星光学園の戦略ミスが露呈し、貫太郎が1位に躍り出た。

貫太郎(心の声): 「悠、悪いな。自由形は俺の庭だ!」


応援席からアリスが叫んだ。

アリス: 「貫太郎! 愛のコンビネーションだよ! 勝って!」


しかし、3位だった明鏡学園の桜庭省吾が迫ってきた。省吾の力強い泳ぎが貫太郎にプレッシャーを与え、接戦が幕を開けた。

省吾(心の声): 「貫太郎か。俺のキックなら、お前を抜ける!」


残り50m。貫太郎が闘魂を燃やし、全てをストロークに込めた。アリスの声、恵美の期待、先輩たちの信頼が彼を突き動かした。

貫太郎(心の声): 「俺は負けねえ! 海風のために、1位を勝ち取る!」


残り10m。貫太郎と省吾がほぼ並び、観客が息を呑んだ瞬間、貫太郎が最後の力を振り絞り、1位でゴール。海風学園が勝利を収めた。


プールから上がった貫太郎に、アリスが駆け寄り強く抱擁した。

アリス: 「貫太郎! やったよ! 私たちの愛のコンビネーション、実現したね!」


貫太郎が照れながらも笑顔で応えた。

貫太郎: 「アリス、お前のおかげだ。愛の力、すげえな!」


そこへ、美枝子がやってきて貫太郎の腕に絡みついた。

美枝子: 「貫太郎、あたしも応援したのよ! アリスばっかりずるいわ!」


アリスが睨み返した。

アリス: 「美枝子、私と貫太郎の愛のコンビネーションに割り込まないで!」


二人が貫太郎を巡って言い争いを始めると、美咲が仲裁に入った。

美咲: 「お前ら、いい加減にしろ! リレー勝ったんだから、そんなことで揉めるな!」


貫太郎が美咲に感謝した。

貫太郎: 「美咲先輩、助かりました。ありがとう。」


美咲が貫太郎の肩を叩き、厳しくも温かい声で言った。

美咲: 「貫太郎、リレーの勝利、お前のおかげだよ。誰よりも祝福してる。でも、まだ競技は続く。優勝するまでが試合だ。最後まで気を抜くなよ。」


貫太郎が力強く頷いた。

貫太郎: 「はい、先輩。最後まで戦います!」


観客席では、「未来」を聴いた一部のファンが感激していた。30代の男性が隣の友人に語りかけた。

観客A: 「おい、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』の主題歌だろ! 映画館で見た時の感動が蘇るよ!」

観客B: 「海風学園、替え歌にして応援してるなんて最高だな。泣けてくるぜ。」

応援歌が会場に響き渡り、海風学園の士気がさらに高まった。


シーン3:女子400m自由形決勝戦

800mリレーの熱戦が終わりを迎え、次のステージである各個人種目の予選が始まった。海風学園高校水泳部は怒濤の快進撃を続け、全員が予選を突破。会場である島宮県立総合プールは、決勝戦に進んだ強豪校と、それに届かず撤退する学校で二分されていた。予選落ちした高校の水泳部員たちが陣地を片付け、肩を落として去っていく中、海風学園、明鏡学園、星光学園、青葉大学附属をはじめとする一部の強豪校だけが残った。


プールサイドに立つ貫太郎は、赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着を着て、その光景を静かに見つめていた。撤退する学校の部員たちの背中が遠ざかるにつれ、彼の胸に新たな決意が湧き上がった。

貫太郎(心の声): 「ここまで来た。予選落ちした連中が去って、残ったのは本物の強者だけだ。ここからが一世一代の大勝負だ。俺たち海風が頂点に立つためにも、絶対に負けられねえ。」


貫太郎の視線が応援席に移ると、監督の松澤恵美が紫のビキニ姿で部員たちを見渡していた。彼女の清楚な美しさはいつも通りだが、その瞳には深い覚悟が宿っていた。恵美が低い声で美咲に語りかけた。

恵美: 「美咲、予選は順調だったけど、ここからが本当の戦いだ。海風学園水泳部の興亡はこの一戦にかかってるよ。400m自由形、頼んだよ。」


美咲が赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着で力強く頷いた。

美咲: 「恵美先生、分かってます。私とアリスで必ず勝ちます。海風の誇り、守ってみせますよ。」


恵美が微笑み、美咲の肩に手を置いた。

恵美: 「その意気だよ、美咲。アリスと一緒に、明鏡学園に一泡吹かせてね。」


女子400m自由形決勝戦には美咲とアリスが出場するが、貫太郎も次の男子400m自由形決勝戦に出場するため、競技開始前の予選の合間に三人で25mプールへと移動した。プールサイドには他の選手の姿はなく、静かな水面が朝日を反射していた。

貫太郎: 「美咲先輩、アリス、俺も次の400mに出るから、一緒に準備しとこうぜ。」


アリスが赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着で笑顔を見せた。

アリス: 「貫太郎、一緒に準備できるなんて嬉しいよ。私と美咲先輩の泳ぎ、見ててね。」


美咲が二人をリードし、水に入った。三人は軽く泳ぎながら、互いにフォームを確認し合った。美咲が泳ぎながら二人に教えた。

美咲: 「400m自由形は昨日みたいに800mや1500mほど長くはない。でも、持久力は絶対必要だ。距離が短い分、スピードとスタミナのバランスが大事だよ。最初から飛ばしすぎず、残り200mで勝負をかける。それが有利に戦えるコツだ。」


貫太郎が頷きながら泳いだ。

貫太郎: 「美咲先輩、確かにその通りだ。俺も次の400mでその戦略使おう。最初は抑えて、後半でぶち抜く!」


アリスが美咲の言葉を噛み締めながら泳いだ。

アリス(心の声): 「持久力とスピードのバランスか。私、長距離の経験あるから、400mなら有利に戦える。貫太郎のためにも、絶対に勝つよ。」


三人は最後の練習を終え、美咲とアリスが本番のスタート台へと向かった。貫太郎が二人を見送りながら叫んだ。

貫太郎: 「美咲先輩、アリス! 俺、応援してるからな! ぶっちぎってくれよ!」


女子400m自由形 タイム決勝の組み合わせ

海風学園高校: 高橋美咲、三島アリス

明鏡学園高校: 立花結、黒澤美月

その他3名


スタート台に立つ7人の選手の中で、美咲は冷静に状況を分析していた。

美咲(心の声): 「400mに出るのは7人。けど、立花結と黒澤美月以外は大した強敵じゃない。結は私の長年のライバルだし、美月は明鏡のジョーカーだ。実質、海風と明鏡のタッグマッチだな。」


アリスが隣で静かに呼吸を整えながら、美咲に視線を向けた。

アリス: 「美咲先輩、私たちなら勝てますよね。結と美月、強そうだけど、私たちの絆の方が上だよ。」

美咲が小さく笑い、頷いた。

美咲: 「そうだよ、アリス。私たちのハイレグの底力、見せてやろうぜ。」


ブザーが鳴り響き、女子400m自由形決勝戦が始まった。美咲とアリスはスタート直後から圧倒的な勢いで飛び込み、他校の3選手を一瞬で追い抜いた。

美咲(心の声): 「スタートは完璧だ。他の3人は泳力が低いみたいだな。このまま上位は私たちと明鏡で決まりだ。」


観客席では、海風学園陣営と明鏡学園陣営の応援合戦が幕を開けていた。海風学園の応援席では、美枝子と綾乃が「スレイヤーズ」の主題歌「Get along」の替え歌を準備していた。美枝子の赤をバックに朱雀が描かれたハイレグ型競泳水着と、綾乃の青をバックに人魚が描かれたハイレグ型競泳水着が朝日に輝き、二人が声を合わせた。

美枝子: 「綾乃、あたし達で美咲先輩とアリス先輩を応援するわよ! スレイヤーズの歌よ!」


綾乃が微笑み、頷いた。

綾乃: 「美枝子、私の歌声で観客も魅了するわ。美咲先輩とアリスに力を届けましょう。」


替え歌「Get along」

美枝子・綾乃: 「立ち向かう先に 冷たい水流

激しく抵抗しても

泳ぎの一つを極めたなら

私のペースになる

誰もがうらやむこのスピードと

脚力が許さないわ

どんな相手でも怯まないで

水面を切り裂くの

あれも勝ちたい これも勝ちたい

女の子に見えたって

油断したら負け越しよ

邪魔はさせないから

Far away 思うまま我がままに

レースを続けて行きたい

辛い日々も 笑顔でゴールよ

Far away 幾つもの泳ぎ抱いて

今日を越えていきたいの

未来ゆめに向かい 泳ぎ続けて行く

限りないほど Swim along, Try again

退屈な時は 弱い奴ら

ターゲットに競い合い

疲れも飛んで

勝利まで手にすればやめられない

お気楽にちょっと泳ぐ度に

満たされた気分だわ

スリリングな日のエッセンスは

栄光でなくちゃダメね

あれも欲しい これも欲しい

女の子は欲張りよ

泳ぐ事は綺麗事じゃ

通り抜けられない

Far away 思うまま我がままに

レースを続けて行きたい

辛い日々も 笑顔でゴールよ

Far away 何時いつでも独りじゃない

力合わせ 遥か先

未来ゆめに向かい 泳ぎ続けて行く

限りないほど Swim along, Try again

Far away 思うまま我がままに

レースを続けて行きたい

辛い日々も 笑顔でゴールよ

Far away 幾つもの泳ぎ抱いて

今日を越えていきたいの

未来ゆめに向かい 泳ぎ続けて行く

Far away 何時いつでも独りじゃない

力合わせ 遥か先

未来ゆめに向かい 泳ぎ続けて行く

限りないほど Swim along, Try again」


一方、明鏡学園陣営は出場選手の名前をひたすらコールする応援を展開していた。

明鏡応援団: 「結!美月!頑張れ!勝て!」


しかし、そのありきたりな応援は観客にあまり響かず、明鏡陣営の部員が苛立ちを隠せなかった。

明鏡部員A: 「海風のアニソン替え歌、地味でつまんねえな。俺たちの応援の方がシンプルでいいだろ。」

明鏡部員B: 「ああ、アニオタの自己満足だよ。あんなの恥ずかしいだけだ。」


対して、海風学園の応援はアニオタを中心に人気を博していた。拓也と健が仕掛けた戦略が功を奏し、SNSで「#海風応援」がトレンド入り。さらに、拓也が秘密裏に開設したYouTubeチャンネルで高校総体をライブ配信しており、再生回数が1000万回を突破、登録者数も1000万人に達していた。

拓也(心の声): 「よっしゃ、ライブ配信バズってるぜ! 収益化申請通ったら、部費に還元できるな!」


美咲とアリスは最初の200mを安定したペースで泳ぎ、他校の3選手が後退する中、立花結と黒澤美月に並んだ。

アリス(心の声): 「ここまでは順調。美咲先輩の言う通り、持久力を温存して、後半で勝負だ。」


応援席から貫太郎が叫んだ。

貫太郎: 「美咲先輩、アリス! その調子だ! 後半でぶち抜け!」


残り200m。美咲とアリスが本気を出し始めた。温存していた体力を解放し、スピードを上げていく。結が徐々に遅れ始め、4位に転落した。

美咲(心の声): 「結、やっぱり私の持久力には敵わねえな。アリスと一緒に、上位独占だ!」


明鏡学園の応援席では、監督の奈津美が憤りを露わにした。

奈津美: 「何!? 結が抜かれた!? 海風のハイレグども、ふざけんな! 美月、さっさと追撃を振り切れ!」


彼女の声には焦りが滲み、応援席の椅子を叩きながら叫んだ。

奈津美: 「美月! お前がジョーカーだろ! 美咲とアリスを潰せ!」


残り100m。美咲とアリスがハイレグ型競泳水着の底力を発揮し、美月に迫った。美月が焦りから泳ぎのバランスを崩し、脹ら脛を攣らせて減速。

美月(心の声): 「くそっ、脚が…! 私が負けるなんてありえないのに!」


美咲とアリスが一気にリードを広げ、1位と2位でゴール。標準記録を突破し、九州大会とインターハイ出場を決めた。

貫太郎: 「よっしゃ! 美咲先輩、アリス! すげえぞ!」


美咲とアリスがプールから上がり、貫太郎のもとに駆け寄った。美咲が厳しい声で貫太郎を叱咤した。

美咲: 「貫太郎、見たか? これが海風の力だ。お前も次の400m、絶対に勝てよ。気を抜くな!」


アリスが笑顔で付け加えた。

アリス: 「貫太郎、私たちの勝利、見ててね。私たちの愛の力で、お前も勝てるよ。」


貫太郎が力強く頷いた。

貫太郎: 「美咲先輩、アリス、ありがとう。俺、次の400mでぶち抜きますよ!」


応援席では、美枝子と綾乃のデュエットが観客を魅了していた。特に綾乃の透き通った歌声が会場に響き渡り、オタク層が熱狂。

観客A(30代男性): 「スレイヤーズの『Get along』だ! 1995年のリアルタイム世代だけど、このカヴァーの再現度、すげえよ!」

観客B(40代男性): 「美枝子と綾乃、アニソンアイドルになれるだろ! このデュエット、鳥肌立ったぜ!」


一方、明鏡学園の奈津美は応援席で悔し泣きしていた。

奈津美: 「美月が負けるなんて…! 海風のハイレグども、許さねえ!」

その頃、出場していたライバル校の挑発プラカードが観客の怒りを買い、SNSでバッシングが広がった。一般観客が海風学園の伝統を称賛し、勝利の喜びが会場を包んだ。


シーン4:男子400m自由形決勝戦

女子400m自由形決勝戦の熱気が冷めやらぬ中、男子400m自由形決勝戦の準備が進められていた。会場である島宮県立総合プールの水面は朝日を反射し、キラキラと輝いている。貫太郎は赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着を身にまとい、スタート台の近くで静かに呼吸を整えていた。女子の勝利に続き、彼自身も400m自由形での勝利を手にし、海風学園水泳部の未来を背負う使命感に燃えていた。


プールサイドには、監督の松澤恵美、主将の高橋美咲、副将の上原美玲が集まり、貫太郎を見守っていた。恵美が紫のビキニ姿で穏やかに語りかけた。

恵美: 「貫太郎、女子の400mで美咲とアリスが素晴らしい勝利を収めたね。今度はあなたが男子の代表として結果を出す番だ。私があなたをここまで鍛えたのは、海風の未来を担う最高戦力になるって信じてたからだ。頼んだよ。」


貫太郎が力強く頷いた。

貫太郎: 「恵美先生、絶対に勝ちます。海風のために、先生のために、俺の泳ぎで証明しますよ。」


美咲が赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着姿で、厳しい眼差しを貫太郎に向けた。

美咲: 「貫太郎、400mは持久力とスピードのバランスが命だ。私が教えた風林火山泳法、忘れるなよ。最初は抑えて、後半で勝負をかける。それがお前の勝利の鍵だ。」


貫太郎が美咲の言葉を胸に刻んだ。

貫太郎: 「美咲先輩、風林火山、しっかり覚えてます。『疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山』。その教え通りに泳ぎますよ。」


美玲が青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着姿で、優しく微笑んだ。

美玲: 「貫太郎、私からも一言。孫子の『謀攻篇』の教えを忘れないで。戦わずして勝つのが最上だよ。戦略的に泳いで、無駄な体力を使わず勝利を掴んでね。」


貫太郎が二人に感謝の意を込めて応えた。

貫太郎: 「美咲先輩、美玲先輩、ありがとう。風林火山と孫子の教え、絶対に活かして勝ちます!」


そこへ、アリスが赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着姿で近づいてきた。先ほどの勝利の興奮がまだ彼女の頬を紅潮させていた。

アリス: 「貫太郎、私たちの愛の力が400mでも勝ったよ。今度はお前がその力を証明してね。私、応援してるから!」


貫太郎がアリスの手を握り、決意を込めて言った。

貫太郎: 「アリス、お前が勝ったんだから、俺も負けるわけにはいかねえ。愛のコンビネーション、俺も実現させるよ!」


男子400m自由形 タイム決勝の組み合わせ

海風学園高校: 川名貫太郎

星光学園高校: 伊藤豪

その他5人


スタート台に立つ7人の選手の中で、貫太郎の視線は星光学園の伊藤豪に注がれていた。昨日、1500mで競ったライバルだ。豪は屈辱的な敗北を喫した貫太郎との再戦に燃え、スパッツ型競泳水着の優位性を証明しようと意気込んでいた。

豪(心の声): 「貫太郎、昨日はお前にやられたけど、今日は違うぜ。400mでブーメラン型の時代遅れをぶっ潰して、スパッツ型の高性能さを見せつけてやる!」


貫太郎は豪の情熱的な視線を感じながら、心の中で決意を新たにした。

貫太郎(心の声): 「豪か。確かに強い奴だ。でも、俺は海風の未来のために絶対に勝つ。風林火山の教えと愛の力で、お前を倒す!」


ブザーが鳴り響き、男子400m自由形決勝戦が始まった。貫太郎は美咲の教えを忠実に守り、スタート直後は全力を出さず、体力を温存した。

貫太郎(心の声): 「『徐如林』だ。最初はリラックスして泳ぎ、相手の動きを読む。焦らず、リズムを保つ。」


一方、豪はスタートから勢いよく飛び込み、他校の5選手を一気に追い抜いて1位に躍り出た。

豪(心の声): 「貫太郎、下位にいるなんて、昨日の勝利に酔ってるだけだろ。このまま俺がリードして、確実に勝つ!」


星光学園の応援席では、監督の広末翔子が緑のビキニ姿で部員たちを鼓舞していた。

翔子: 「豪! その調子だ! このまま1位を維持しろ! 貫太郎は昨日の余韻から抜け切れてないぞ! 俺たちが勝つ!」


星光学園応援団: 「伊藤豪! 頑張れ! 勝て!」

ありきたりなコールが響き、明鏡学園と同じ単調な応援が続いた。


海風学園の応援席では、ガンダムファンの高木拓也と山口健が「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」の主題歌「BEYOND THE TIME」の替え歌を準備していた。拓也が青をバックに天馬が描かれたブーメラン型競泳水着姿で、健が黄色をバックにオーディンが描かれたブーメラン型競泳水着姿で並び、男子部員を中心に熱唱が始まった。

替え歌「BEYOND THE TIME」

拓也・健: 「You belong to me 負けると言えなくて

いつまでも 泳ぎたかった

I belong to you 張り裂けそうになる

この胸を 君に差し出して

We belong to Pool 遥かな水面のもと

青白く 光るプールがある

悔しみはそこから始まって

勝利が そこに帰るのさ

ああ プールの輪から抜け出せなくて

いくつものレースを繰り返す

平和より自由より正しさより

君だけが望むすべてだから

離れても変わっても見失っても

泳ぎを止めないで

You can change your destiny 時の向こう

You can change your future 波の向こう

We can share the happiness 競ってゆく

許し合えるその日を

夢という 水に導かれて

あやまちの 泳ぎ揺られてく

We belong to Pool 泳いでゆけるのなら

いつかまた 勝てる日がある

ああ プールの輪から引き寄せられて

いくつもの出会い繰り返す

Beyond the time

希望より理想より憧れより

君だけが真実 つかんでいた

はかなくて激しくて偽りない

フォームを崩さないで

You can change your destiny 時の向こう

You can change your future 波の向こう

We can share the happiness 競ってゆく

愛し合ったあの日を

You can change your destiny 時の向こう

You can change your future 波の向こう

ああ もう一度君に

競り合えるなら

プールの宇宙を越えて

Beyond the time」


最初の100m。貫太郎は下位に位置しながらも、冷静に泳ぎを続けた。豪がリードを広げる中、貫太郎は徐々にスピードを上げ始めた。

貫太郎(心の声): 「『疾如風』だ。そろそろ勢いで泳ぐ。スタートの遅れを取り戻すぞ。」


応援席から美咲が叫んだ。

美咲: 「貫太郎! 風林火山の『疾如風』だ! ここからスピード上げろ!」


残り200mを切った時点で、貫太郎が他校の選手を一人また一人と追い抜き、豪に追いついた。豪の顔に焦りが浮かんだ。

豪(心の声): 「何!? 貫太郎が追いついてきた!? まさか、最初から温存してたのか!?」


ここからは貫太郎と豪の一騎打ち。応援席から美枝子が熱狂的に叫んだ。

美枝子: 「貫太郎! あたしが一番愛してるのよ! 勝ってよ! 豪なんかに負けるな!」


その熱狂ぶりに、隣の綾乃が呆れた。

綾乃: 「美枝子、ちょっと落ち着いてよ。周りが引いてるわ。」


貫太郎は風林火山泳法の最終段階、『侵掠如火』を繰り出した。

貫太郎(心の声): 「『侵掠如火』だ。積極的に攻めて、豪の疲れを狙う。俺のペースに引き込む!」


残り100m。貫太郎のストロークが加速し、豪をあっという間に追い抜いた。ブーメラン型競泳水着の脚力が彼を後押しし、スパッツ型の豪を圧倒した。

豪(心の声): 「くそっ、貫太郎の勢いが…! スパッツ型が負けるなんてありえねえ!」


残り50m。貫太郎が『不動如山』の精神でフォームを崩さず、一貫した泳ぎを続けた。豪が必死に追いすがるも、貫太郎が1位でゴール。標準記録を突破し、九州大会とインターハイ出場を勝ち取った。

貫太郎(心の声): 「やった! 風林火山と愛の力で勝った! 海風の未来、俺が守ったぞ!」


プールから上がった貫太郎に、アリスが駆け寄り強く抱きしめた。

アリス: 「貫太郎! 勝ったよ! 私たちの愛のコンビネーションがまた勝った!」


彼女は興奮のあまり、歌謡曲「愛は勝つ」のサビを歌い始めた。

アリス: 「♪必ず最後に愛は勝つ~♪」

貫太郎をきつく抱きしめ、二人は床に転がった。


その様子を見ていた美枝子が我慢できず、貫太郎に飛びかかった。

美枝子: 「貫太郎! あたしがあんなに応援したのに、アリスばっかりだなんて許せない! くらえ、腕ひしぎ十字固め!」

彼女は貫太郎の腕を掴み、腕ひしぎ十字固めをかけた。


アリスが怒って立ち上がり、美枝子に掴みかかった。

アリス: 「美枝子! 貫太郎から離れなさい! 愛の邪魔するなんて許さない!」


二人がキャットファイトを始めると、美咲が仲裁に入った。

美咲: 「お前ら、いい加減にしろ! 勝利の喜びを台無しにするな!」


アリスと美枝子が渋々手を離し、美咲に謝った。

アリス: 「ごめんなさい、美咲先輩…。」

美枝子: 「すんませんでした、美咲先輩…。」


貫太郎が立ち上がり、美咲に感謝した。

貫太郎: 「美咲先輩、助かりました。風林火山のおかげで勝てましたよ。」


美咲が微笑みながらも厳しく言った。

美咲: 「貫太郎、よくやった。お前の勝利は海風の誇りだ。でも、まだ競技は続く。気を抜くなよ。」


応援席の「BEYOND THE TIME」はガンダムファンに大受けだった。観客席の30代男性が興奮して語りかけた。

観客A: 「『逆襲のシャア』の主題歌だ! ガンプラ作ってる俺にはたまらねえよ! 海風学園、ファンになったぜ!」

観客B: 「全部制覇してるガンダムオタクとして、この替え歌は最高だ! 貫太郎、応援するわ!」

SNSでは「#海風ガンダム」がトレンド入りし、ファンが続出。貫太郎の勝利と応援歌が会場を熱狂の渦に巻き込んだ。


シーン5:女子200m個人メドレー決勝戦

400m自由形決勝戦の熱狂が冷めやらぬ中、次なる戦いである女子200m個人メドレー決勝戦の準備が進められていた。会場である島宮県立総合プールの水面は、朝日が反射してキラキラと輝き、観客席からは選手たちへの期待と緊張感が漂っていた。海風学園高校水泳部の応援席では、部員たちが次の競技に備え、士気を高めていた。


スタート台に立つ田辺明美は、赤をバックにアテナが描かれたハイレグ型競泳水着を身にまとい、静かに呼吸を整えていた。今回の高校総体で個人メドレーに出場するのは彼女だけであり、明美自身、この戦いを一世一代の大勝負と捉えていた。彼女の瞳には燃えるような闘志が宿り、特に相手が明鏡学園のジョーカー選手、黒澤美月であることに血が騒いでいた。

明美(心の声): 「個人メドレー専門同士の対決だ。美月、お前がジョーカーだろうと、あたいが海風の意地を見せてやる。この一戦に全てをかける!」


そこへ、主将の高橋美咲が赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着で近づいてきた。彼女が厳しい声で明美を激励した。

美咲: 「明美、200m個人メドレーは4種目をバランスよく泳ぐのが鍵だ。美月はジョーカーだけど、お前には海風の伝統がある。風林火山の教えを忘れず、自分のペースで戦え。」


明美が美咲の言葉を胸に刻んだ。

明美: 「美咲先輩、ありがとうございます。『疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山』、しっかり活かして勝ちます!」


副将の上原美玲も青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着で穏やかに加わった。

美玲: 「明美、美月は確かに強いけど、あなたの持久力と精神力なら負けないよ。孫子の『虚実篇』の教えを思い出して。相手の弱点を見抜いて、自分の強みを活かすのよ。」


明美が二人に感謝の意を込めて応えた。

明美: 「美咲先輩、美玲先輩、ありがとう。あたい、海風のために絶対に勝ちます!」


女子200m個人メドレー タイム決勝

海風学園高校: 田辺明美

明鏡学園高校: 黒澤美月

その他4人


スタート台に立つ6人の選手の中で、明美の視線は美月に注がれていた。美月は明鏡学園のジョーカーとして知られ、個人メドレーでの実力は抜群だった。明美は他の4人が大した実力者ではないと分析し、実質的に自分と美月の戦いになると確信していた。

明美(心の声): 「美月以外は眼中になしだ。個人メドレー専門同士の一騎打ち、楽しませてもらうぜ!」


一方、美月はスパッツ型競泳水着を着て、冷ややかな視線を明美に向けていた。彼女の心には、ハイレグ型競泳水着を着る海風学園への軽蔑と、勝ちへの強い執念が渦巻いていた。

美月(心の声): 「田辺明美か。ハイレグ型なんて時代遅れもいいとこだ。私は水泳選手のサラブレッド。スパッツ型で鍛えた脚力で、お前を叩き潰してやる!」


ブザーが鳴り響き、女子200m個人メドレー決勝戦が幕を開けた。最初の種目はバタフライ。明美は4種目の中で最も得意とするバタフライでスタートダッシュを決め、勢いよく水面に飛び込んだ。

明美(心の声): 「『疾如風』だ! バタフライで一気にリードを取る!」


彼女のハイレグ型競泳水着が水を切り裂き、力強いストロークで他校の4選手を一気に追い抜いた。美月も負けじとバタフライで速さを発揮し、明美に迫る。

美月(心の声): 「何!? 明美のバタフライ、速い…! でも、私だって負けない。スパッツ型でも脚力は十分だ!」


応援席から貫太郎が叫んだ。

貫太郎: 「明美先輩! その調子だ! バタフライでぶち抜け!」


最初の50mを切る頃、明美が美月に追い迫り、二人の一騎打ちが始まった。美月は焦りを隠せなかったが、スパッツ型競泳水着の優位性を信じていた。

美月(心の声): 「ハイレグ型なんて練習用だろ。私は普段から鍛えた脚力で、スパッツ型でも十分戦える。明美に負けるわけがない!」


50mを過ぎ、背泳ぎの体勢に移った。明美は背泳ぎの基本である美しいフォームを維持し、水面を滑るように泳いだ。

明美(心の声): 「『徐如林』だ。リラックスして泳ぎ、美月の動きを読む。フォームを崩さず、自分のリズムでいく!」


観客席では、明美のハイレグ型競泳水着姿に注目が集まり、カメラのシャッター音が鳴り響いた。男性観客が興奮して呟いた。

観客A: 「あのハイレグ姿、めっちゃ映えるな! 写真撮らなきゃ!」

観客B: 「背泳ぎのフォーム、美しすぎるだろ。海風の選手、応援したくなるぜ!」


美月は背泳ぎでも善戦し、明美と一進一退の攻防を繰り広げた。彼女の心には、ハイレグ型への偏見が強く根付いていた。

美月(心の声): 「今どきハイレグ型なんて時代錯誤だ。両親が言ってた通り、スパッツ型が主流だろ。私が負けるなんてありえない。水泳連盟の職員の娘としてのプライドにかけて、絶対に勝つ!」


残り100mを切り、平泳ぎの体勢に変わった。明美は平泳ぎで美月と一進一退の攻防を展開した。

明美(心の声): 「『侵掠如火』だ。積極的に攻めて、美月の疲れを狙う。平泳ぎでも負けねえ!」


応援席から美咲が叫んだ。

美咲: 「明美! 平泳ぎで攻めろ! お前の脚力なら美月に勝てる!」


美月も必死に平泳ぎで抵抗した。彼女の使命感が彼女を突き動かしていた。

美月(心の声): 「明美に勝たなくちゃ…。明鏡学園のジョーカーとして、海風なんかに負けるわけにはいかない!」


観客席から明鏡学園の監督、松嶋奈津美が叫んだ。

奈津美: 「美月! お前がジョーカーだろ! 明美を抜け! 海風なんかに負けるな!」


残り50mを切り、最後の自由形の体勢に変わった。明美はバタフライに続く十八番である自由形で本領を発揮した。

明美(心の声): 「『不動如山』だ! 自由形でフォームを崩さず、全てを出し切る。美月をぶち抜く!」


彼女のハイレグ型競泳水着が水を切り裂き、鍛え上げられた脚力が一気に爆発。美月を追い抜いた瞬間、会場が沸いた。

貫太郎: 「明美先輩! やった! 自由形で決めるんだ!」


美月は明美の不撓不屈の精神力に圧倒され、焦りが泳ぎを乱した。

美月(心の声): 「何!? 自由形で抜かれるなんて…! ハイレグ型の精神力、こんなに強いのか!?」


残り10m。明美がリードを広げ、1位でゴール。標準記録を突破し、九州大会とインターハイ出場を勝ち取った。

明美(心の声): 「勝った! 海風の伝統と俺の精神力で、美月に勝ったぞ!」


プールから上がった明美が応援席に向かうと、部員たちが歓声を上げて迎えた。美咲が明美の肩を叩き、称賛した。

美咲: 「明美、よくやった! 個人メドレーでお前が勝ったのは、海風の誇りだ!」


明美が笑顔で応えた。

明美: 「美咲先輩、風林火山のおかげです。美月に勝てたのは、みんなの応援があったからだよ。」


一方、明鏡学園の応援席は意気消沈していた。奈津美が悔し涙を流しながら、応援席の椅子を叩いた。

奈津美: 「美月が負けるなんて…! 明美のハイレグ型にやられるとか、ありえない! 悔しい…!」

美月がプールサイドで膝をつき、信じられない表情で水面を見つめていた。

美月(心の声): 「私が負けた…。サラブレッドのプライドが…。」

観客席では、明美の勝利とハイレグ型競泳水着の魅力に拍手が鳴り響き、海風学園の名がさらに高まった。


シーン6:女子100m自由形決勝戦

男子200m個人メドレー決勝が終わり、海風学園高校が出場していないその競技の熱気がまだプールサイドに残る中、次なる戦いの幕が上がった。女子100m自由形決勝戦である。島宮県立総合プールの50mプールは、夕陽に照らされて水面が赤く染まり、まるで血が滾るような雰囲気を漂わせていた。観客席は人で溢れ、選手たちへの声援が響き合い、風がそっと水面を揺らしていた。海風学園水泳部の応援席からは、特に熱い期待が寄せられていた。この競技に出場するのは、副将の上原美玲と二年生の森川ユウ。二人とも自由形のスペシャリストであり、海風学園の誇りを背負ってスタート台に立つ。


美玲は青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着を着ていた。彼女の姿は穏やかで優美でありながら、内に秘めた闘志が静かに燃えているようだった。普段は温厚で優しい性格から「仏の副将」と呼ばれ、主将・高橋美咲の厳しさとは対照的とされるが、この水着のデザインから部員たちには「水泳部の聖母」と渾名されていた。彼女は美咲と並ぶ自由形のエキスパートであり、特に短水路(200mと100m)で過去数十回の優勝実績を持つ。一方、美咲は長水路(800mと400m)が得意で、長距離では彼女に軍配が上がる。美玲はスタート台に立ち、ゴーグルを調整しながら深呼吸を繰り返した。夕陽が彼女の水着に反射し、聖母マリアの姿が一瞬輝いた。

美玲: 「私がここで勝てば、美咲の負担も減る。あなたたちの期待に応えなきゃね。」


隣に立つユウはピンクをバックにアフロディテが描かれたハイレグ型競泳水着を身にまとっていた。自由形のエキスパートとして二年生ながらチームの柱となり、美玲との絆も深い。短水路を中心に活躍し、その美しい泳ぎは観客を魅了する。彼女は髪を軽く振って水着を整え、笑顔を浮かべながら美玲を見た。

ユウ: 「あたし、美玲先輩と一緒に泳げるなんて最高だよ。絶対勝とうね!」


美玲はユウの笑顔に小さく頷き、心の中で彼女の明るさに感謝した。

美玲: 「私、ユウのその笑顔が大好きよ。一緒にゴールまで駆け抜けましょう。」


対戦相手は強豪揃いだった。明鏡学園高校からは一年生の桜井美桜、星光学園高校からは一年生の吉田美里、青葉大学附属高校からは三年生の高山絵里が出場。他の3人も実力者だが、特にこの3人が注目されていた。美桜は明鏡学園の新星で、スプリントの速さが武器。美里は星光学園のスプリントの達人で、スタートとターンが抜群に速い。絵里は青葉大学附属の副将で、中距離自由形の無敵の実力を持つベテランだ。

観客席から「美玲!」「ユウ!」と海風学園への声援が飛び、応援席では山口健がマイクを手に「頑張れ、海風の女神たち!」と叫んだ。美玲はそれを聞き、心の中でチームへの責任感を再確認した。

美玲: 「私が聖母なら、あなたたちを守るためにも勝たなくちゃね。」


ユウは観客席を見上げ、笑顔で手を振った。アフロディテの水着が彼女の活発さを際立たせていた。

ユウ: 「あたし、みんなの応援で燃えてきたよ。美玲先輩、行くよ!」


ブザーが鳴り響き、女子100m自由形決勝がスタートした。8人の選手が一斉に飛び込み、水しぶきが夕陽に反射して虹のように輝いた。美玲はスタート直後、全力を出さず、体力を温存する作戦を選んだ。彼女の得意な潜水を活かし、水中を滑るように進んだ。隣のレーンではユウも同じく潜水を活用し、二人はまるで海の女神が舞うように泳ぎ始めた。美玲の青い水着が水中で聖母マリアを浮かび上がらせ、ユウのピンクの水着がアフロディテの優雅さを際立たせていた。

美玲: 「私、最初は抑えて潜水で進むよ。後半で仕掛けるのが私のスタイルだ。」


ユウは水中でキックを効かせながら、心の中で作戦を反芻した。

ユウ: 「あたしも美玲先輩に合わせて潜水だよ。体力残して後半勝負だ!」


最初の25mで、美玲とユウは他の3人の他校生を追い抜いた。彼女らの泳ぎは慌ただしく、序盤で力を使いすぎていた。美桜、美里、絵里が先行する中、美玲とユウは冷静に泳ぎを調整し、徐々に差を縮めた。観客席から「海風! 海風!」と連呼が響き、一般の観客は二人の美しい泳ぎに魅了されていた。彼女たちのフォームは流れるようで、まるで水と一体になったかのようだった。美桜は隣のレーンで美玲とユウを見やり、心の中で焦りを覚えた。

美桜: 「私がハイレグ型水着の美玲とユウに負けるわけにはいかない。明鏡の誇りを守るよ!」


美里は美玲の泳ぎに目を奪われつつ、自分のペースを保とうとした。

美里: 「私、スタートは良かったけど、美玲たちの潜水がすごい…。負けないよ!」


絵里はベテランらしく冷静に泳ぎながら、後輩たちを意識していた。

絵里: 「私が中距離のエキスパートでも、100mでも負けるわけにはいかない。青葉の意地だよ!」


50mのターン地点に差し掛かった時、美玲とユウは一気に加速した。ターンを鋭く切り、水面に飛び出すと、美里と絵里を追い抜いた。美玲のキックが水を力強く押し、ユウのストロークがリズムを刻んだ。二人の泳ぎは息が合い、まるで一つの流れのようだった。観客席がどよめき、応援席から「美玲! ユウ! 行け!」と声が上がった。美玲は水面を滑るように進み、心の中で勝利への確信を強めた。

美玲: 「私、今だよ。潜水で温存した力をここで出す。ユウと一緒にゴールを目指すよ!」


ユウは美玲の隣で泳ぎながら、笑顔がこぼれそうになるのを抑えた。

ユウ: 「あたし、美玲先輩と並んでる! 美里と絵里、抜いたよ!」


美桜は美玲とユウに追いつかれ、焦りが頂点に達した。彼女の自尊心が強く働き、ハイレグ型水着を愛用する二人に負けたくないという思いが心を支配した。

美桜: 「私、負けるわけにはいかないよ! 明鏡の新星として、絶対に勝つ!」


しかし、その焦りが裏目に出た。残り25mで美桜の足が攣り、泳ぎが乱れた。彼女は水中で苦悶の表情を浮かべ、失速してしまった。審判が失格を宣告し、美桜は悔しさに唇を噛んだ。

美桜: 「私が…足を攣るなんて…。美玲とユウに負けた…!」


美里と絵里も美玲とユウの勢いに押され、徐々に後退した。美里は必死にキックを続けたが、潜水で温存した二人の体力には敵わなかった。

美里: 「私、追いつけない…。海風の二人が強すぎるよ…!」


絵里はベテランの意地で粘ったが、短水路での爆発力に欠けていた。

絵里: 「私、中距離なら負けないけど、100mじゃ厳しいか…。」


最後の10mで、美玲がわずかにリードを取った。彼女の泳ぎは聖母のように穏やかで力強く、観客を圧倒した。ユウもすぐ後ろで続き、アフロディテの優雅さを保ちながら全力で泳いだ。

美玲: 「私、ゴールが見えたよ。あなたたちの応援が力になる!」

ユウ: 「あたし、2位でもいいよ。美玲先輩と一緒にゴールだ!」


美玲が1位でゴールし、僅差でユウが2位に滑り込んだ。タイムは標準記録を突破し、九州大会とインターハイへの出場が確定した。観客席が大歓声に包まれ、海風学園の応援席から「美玲! ユウ!」と連呼が響いた。美玲は水面から顔を上げ、穏やかな笑みを浮かべた。

美玲: 「私が1位、ユウが2位。あなたたちの期待に応えられたよ。」


ユウは水をかき分けて美玲に近づき、笑顔で抱きついた。

ユウ: 「あたし、美玲先輩と一緒に勝てたよ! 最高だね!」


応援席では健が「海風の女神たちがやってくれたぜ!」と叫び、美咲が珍しく笑顔を見せた。

美咲: 「お前ら、よくやったよ。美玲とユウ、さすがだな。」


恵美はプールサイドで二人を見つめ、紫のビキニが夕陽に映えた。彼女の心には教え子への誇りが溢れていた。

恵美: 「あなたたち、素晴らしいよ。私が見込んだ通りだ。」


美桜は失格となり、水面に浮かんだまま悔し涙を流した。彼女のスパッツ型水着が水に濡れて重く感じられた。

美桜: 「私が…こんな形で終わるなんて…。明鏡に恥をかかせちゃった…。」


美里と絵里はゴール後、疲れ果てた表情で互いを見やった。美里は肩を落とし、絵里は静かに息を整えた。

美里: 「私、海風の二人には勝てなかったよ…。」

絵里: 「私も力不足だったね。でも、次は負けないよ。」


美玲とユウはプールから上がり、互いにハイタッチを交わした。観客席からの拍手が鳴り止まず、二人の勝利は海風学園の快進撃を象徴する一幕となった。夕陽がプールに長い影を落とし、二人の水着が輝きを放ちながら、次の戦いへの決意を新たにさせた。

美玲: 「私たち、これからも一緒に泳ごうね。九州大会もインターハイも、勝つよ。」

ユウ: 「あたし、美玲先輩と一緒ならどこまでも行けるよ!」


シーン7:男子100m自由形決勝戦

女子100m自由形決勝戦の熱気が冷めやらぬ中、次なる戦いである男子100m自由形決勝戦の準備が進められていた。会場である島宮県立総合プールの水面は、朝から続く陽光に照らされ、キラキラと輝きを増し、観客席からは選手たちへの期待と興奮が渦巻いていた。海風学園水泳部の応援席では、部員たちが次の競技に備え、士気を高めていた。


スタート台に立つ高田光は、白をバックに白虎が描かれたブーメラン型競泳水着を身にまとい、静かに呼吸を整えていた。彼は本来平泳ぎが専門種目だが、自由形が二番目に得意であり、特に短水路(200mや100m)でのレースに適性を持っていた。そのため、今回の高校総体では100m自由形に出場することになった。光は短水路向きの選手として、自由形の技能を磨く際には短水路自由形の専門家である上原美玲から極意を学び、主将の高橋美咲からは大和魂で泳ぎを制する精神を叩き込まれていた。さらに、彼ら3年生より一学年上の卒業生の先輩方からも同様の教えを受け、鍛え上げられてきた。

光(心の声): 「100m自由形、俺の得意な短水路だ。平泳ぎが本業だけど、自由形でも負ける気はしねえ。このレース、海風の誇りをかけて勝つ!」


そこへ、美咲が赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着で近づいてきた。彼女が厳しくも頼もしい声で光を激励した。

美咲: 「光、100mは短距離だから一瞬の勝負だ。私が教えた大和魂、忘れるなよ。潜水でリードを取って、後半で決める。お前ならできる。」


光が美咲の言葉を胸に刻んだ。

光: 「美咲先輩、大和魂、しっかり覚えてます。『疾如風』で潜水して、『侵掠如火』で勝負かけますよ!」


美玲も青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着で穏やかに加わった。

美玲: 「光、短水路は私の得意分野でもあるよ。私が教えた潜水の極意を活かして、冷静に泳いでね。お前の脚力なら、誰にも負けないよ。」


光が二人に感謝の意を込めて応えた。

光: 「美咲先輩、美玲先輩、ありがとう。俺、先輩たちの教えを胸に、一世一代の大勝負に挑みます!」


貫太郎が赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着で応援席から声を張り上げた。

貫太郎: 「光先輩! 短水路のエースだ! ぶっちぎってください!」


男子100m自由形 タイム決勝

海風学園高校: 高田光

明鏡学園高校: 山本琢郎

その他6人


スタート台に立つ8人の選手の中で、光の視線は明鏡学園の山本琢郎に向けられていた。琢郎は短距離での実力者として知られ、光にとって最も警戒すべき相手だった。他の6人は大した強敵ではなく、光にとっては有利な戦いが予想された。

光(心の声): 「琢郎以外は眼中になしだ。他の6人は素人レベル。琢郎との一騎打ち、ここで海風の力を証明するぜ!」


一方、琢郎はスパッツ型競泳水着を着て、光を見据えていた。明鏡学園の選手として、彼の心にはブーメラン型競泳水着への対抗心と勝利への執念が燃えていた。

琢郎(心の声): 「高田光か。ブーメラン型なんかに負けるわけにはいかねえ。俺のスパッツ型のスピードで、明鏡の名を轟かせてやる!」


ブザーが鳴り響き、男子100m自由形決勝戦が始まった。光はスタート直後、全力を出さず、美玲から教わった潜水の極意を活かして泳ぎ始めた。

光(心の声): 「『疾如風』だ。潜水で一気にリードを取る。短水路の俺の武器を最大限に活かすぜ!」


彼の潜水は鋭く、白虎が水面下を駆けるようだった。最初の10mで他校の6選手を一気に追い抜いた。他の6人は自由形の技能が低く、スピードもまるで素人レベル。運良く決勝に進出しただけのポンコツに過ぎなかった。

光(心の声): 「こいつら、論外だな。潜水だけで圧倒できる。後は琢郎との勝負だ!」


応援席から美玲が叫んだ。

美玲: 「光! その潜水、完璧だよ! リズムを保って、後半で決めなさい!」


琢郎もスタートから速さを発揮し、スパッツ型競泳水着の滑らかな泳ぎでリードを保っていた。

琢郎(心の声): 「光の潜水、確かに速い。でも、俺のスパッツ型のスムーズさなら負けない。短距離で勝つのは俺だ!」


50mを超えた時点で、光が琢郎に追いつき、大接戦が幕を開けた。光はブーメラン型競泳水着の性能を活かし、白虎のような速さで琢郎を苦しめた。

光(心の声): 「『侵掠如火』だ。ここから積極的に攻める。琢郎を俺のペースに引き込む!」


ブーメラン型競泳水着が水を切り裂き、鍛え上げられた脚力が光を後押しした。バタ足の蹴りが鋭く、琢郎との差を縮めていく。

貫太郎: 「光先輩! 白虎の速さだ! 琢郎をぶち抜け!」


琢郎はスパッツ型競泳水着の水抵抗の少なさを活かしてスムーズに泳いでいたが、大腿部を機敏に動かせず、バタ足の蹴りの速さが上がらない。

琢郎(心の声): 「何!? 光のバタ足、速すぎる…! スパッツ型なのに、脚の動きが追いつかねえ!」


残り30mで光が琢郎を逆転し、1位を奪った。美咲が応援席から叫んだ。

美咲: 「光! 大和魂だ! そのまま押し切れ!」


残り10m。光が一貫したフォームを保ち、琢郎を完全に引き離した。ゴールした瞬間、会場が沸いた。光は標準記録を突破し、九州大会とインターハイ出場を決めた。

光(心の声): 「勝った! 先輩たちの教えと白虎の力で、琢郎に勝ったぜ! 海風の勝利だ!」


プールから上がった光が応援席に向かうと、部員たちが歓声を上げて迎えた。美咲が光の肩を叩き、称賛した。

美咲: 「光、よくやった! 短水路でのお前の泳ぎ、完璧だった。海風の誇りだよ。」


光が笑顔で応えた。

光: 「美咲先輩、大和魂のおかげです。潜水でリード取って、後半で決める作戦がハマりました!」


美玲が穏やかに微笑みながら加わった。

美玲: 「光、私の潜水の極意、しっかり活かしてくれたね。お前の脚力なら、誰にも負けないよ。」


光が二人に感謝の意を込めて言った。

光: 「美咲先輩、美玲先輩、ありがとう。俺、先輩たちの教えで一世一代の大勝負に勝てました!」


貫太郎が興奮気味に駆け寄った。

貫太郎: 「光先輩、すげえっす! 白虎の速さで琢郎を圧倒した! 短水路のエースだ!」


観客席では、光の勝利とブーメラン型競泳水着の力強さに拍手が鳴り響き、「白虎の光」の名が広がった。海風学園の応援席からは歓喜の声が響き、勝利の喜びが会場を包んだ。


シーン8:女子100mバタフライ決勝戦

男子100m自由形決勝戦の熱気が冷めやらぬ中、次なる戦いである女子100mバタフライ決勝戦の準備が進められていた。会場である島宮県立総合プールの水面は、朝から続く陽光に照らされ、キラキラと輝きを増していた。観客席からは選手たちへの期待と興奮が渦巻き、海風学園水泳部の応援席では部員たちが次の競技に備え、士気を高めていた。女子の100m個人種目は基本的に決勝戦のみの一発勝負であり、このレースが全てを決める瞬間だった。


スタート台に立つ小林咲と斉藤南は、それぞれのハイレグ型競泳水着を身にまとっていた。咲は紫をバックに弁財天が描かれたデザイン、南は緑をバックに青龍が描かれたデザインで、二人とも静かに呼吸を整えていた。咲は2年生で綾乃の姉であり、バタフライのエキスパートとしてチームを支える存在。南は1年生ながら、咲と共にバタフライを極めるための訓練を重ねてきた新星だった。昨日の200mバタフライ決勝戦で勝利を収めた二人だが、今日の100mでも気を抜くことは許されない。咲は南に目を向け、穏やかながらも力強い声で言い聞かせた。

咲: 「南、昨日は200mで勝ったけど、今日は100mだ。一発勝負だから気を抜くなよ。私が教えたビートルズの極意、ここでしっかり活かして、二人で頂点を取ろう。」


南が力強く頷いた。

南: 「はい、咲先輩! 『All My Loving』の速さと『All Together Now』のリズム、極意を体に覚え込ませました。海を飛ぶみたいに泳いで、絶対に勝ちます!」


応援席から貫太郎が赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着で声を張り上げた。

貫太郎: 「咲先輩! 南! バタフライの極意でぶち抜け! 海風のモンスター姉妹だ!」


女子100mバタフライ タイム決勝

海風学園高校: 小林咲、斉藤南

明鏡学園高校: 深山彩花

星光学園高校: 田辺千尋

青葉大学附属高校: 三原麗子

その他3人


スタート台に立つ8人の選手の中で、咲と南のコースは隣接していた。咲は冷静に状況を見極め、南に視線を向けた。彼女の心には、南への信頼と指導者としての責任感が渦巻いていた。

咲(心の声): 「南、昨日は200mで勝ったけど、今日は100m。一発勝負だからこそ、私が教えた『速さとリズム感を融合した力強い泳ぎ』を信じて泳ぎなさい。彩花が強敵だけど、二人で圧倒するわよ!」


南は咲の隣で、ビートルズの『All My Loving』と『All Together Now』のリズムを頭の中で反芻していた。彼女の心には、海への愛と咲への尊敬が燃えていた。

南(心の声): 「咲先輩と並んで泳ぐ。『All My Loving』の速さと『All Together Now』の楽しさ、融合した極意で海を飛ぶよ。彩花、千尋、麗子、みんなまとめて抜く!」


一方、明鏡学園の深山彩花はスパッツ型競泳水着を着て、二人を見据えていた。彼女の心には、ハイレグ型競泳水着への対抗心と勝利への執念が燃えていた。

彩花(心の声): 「咲と南か。海風のバタフライコンビ、確かに強い。でも、私のスパッツ型のスピードで、明鏡の名を轟かせてやる!」


ブザーが鳴り響き、女子100mバタフライ決勝戦が始まった。咲と南はスタート直後、得意の潜水を繰り出し、勢いよく水面に飛び込んだ。

咲(心の声): 「潜水で一気にリードを取る。南、私のリズムに合わせて!」

南(心の声): 「『All My Loving』の速さだ! 潜水でスタートダッシュ、咲先輩と一緒に飛ぶよ!」


二人の潜水は鋭く、まるで弁財天と青龍が水面下を駆けるようだった。最初の10mで他校の3選手を一気に追い抜き、明鏡学園の深山彩花、星光学園の田辺千尋、青葉大学附属の三原麗子に追いついた。隣接するコースで泳ぐ咲は、本番でも南にバタフライの極意を教えるかのようにリズミカルにストロークを刻んだ。

咲(心の声): 「南、『All My Loving』のテンポよ。速く、軽快に泳いで。私のストロークを見て、リズムを感じて!」


南は咲の泳ぎに呼応するように、『All Together Now』の楽しさを乗せたリズミカルなバタフライを披露した。彼女は海辺で育ち、幼少期から海に潜り、水球を習ってきた経験が活きていた。ハイレグ型競泳水着に慣れた彼女の泳ぎは、まさに海のモンスターそのものだった。

南(心の声): 「咲先輩のリズム、感じるよ。『All My Loving』の速さと『All Together Now』の楽しさが合わさって、ストロークが力強い! 海を飛ぶ感覚だ!」


観客席では、二人の泳ぎに魅了された声が上がった。

観客A: 「あの二人、バタフライがめっちゃ綺麗だな! 海風のコンビ、すごいぜ!」

観客B: 「ハイレグ型が映えるし、動きがモンスターみたいだ。応援したくなるな!」


50mを超えた時点で、咲と南が同時並行で千尋を追い抜いた。咲のストロークが力強く、南のバタ足が鋭く、二人の連携が千尋を圧倒した。

咲(心の声): 「積極的に攻めて、千尋を抜く。南、勢いそのままでいきなさい!」

南(心の声): 「『All Together Now』の楽しさだ! 咲先輩と一緒に攻める。千尋なんて敵じゃない!」


彩花と麗子が残り、二人の猛追が続いた。彩花は咲と南の勢いに焦りを隠せなかった。

彩花(心の声): 「何!? 咲と南、二人とも速すぎる…! 私のバタフライでも追いつけないのか!?」


残り30mで、咲と南が彩花を追い詰めた。咲は『All My Loving』の速さを、南は『All Together Now』のリズム感を融合させ、力強い泳ぎで彩花に迫った。彩花は二人の猛追に慌て、泳ぎが乱れ、足を攣らせてしまった。彼女の動きが止まり、撃沈。

彩花(心の声): 「くそっ、足が…! こんなところで終わるなんて…!」


咲と南はその隙を見逃さず、冷静に泳ぎを続けた。残り10mで完全にリードを奪い、1位と2位でゴール。標準記録を突破し、九州大会とインターハイ出場を決めた。

咲(心の声): 「勝った! 南と一緒に、バタフライの極意で頂点に立ったよ! 恵美先生のリベンジ、果たしたぜ!」

南(心の声): 「やった! 咲先輩と一緒に1~2位だ! ビートルズの極意で、海のモンスター証明できたよ!」


プールから上がった咲と南が応援席に向かうと、部員たちが歓声を上げて迎えた。美咲が二人の手を取り、称賛した。

美咲: 「咲、南、よくやった! バタフライでのお前たちの連携、完璧だった。海風の誇りだよ。」

咲が笑顔で応えた。

咲: 「美咲先輩、ありがとう。南と一緒に泳げたから、最高の結果が出せました。」


南も目を輝かせて言った。

南: 「美咲先輩、私、咲先輩の教えで勝てました。」


貫太郎が興奮気味に駆け寄った。

貫太郎: 「咲先輩! 南! すげえっす! 弁財天と青龍がバタフライで圧倒した! 海風のモンスター姉妹だ!」


恵美が二人に近づき、静かに微笑んだ。

恵美: 「咲、南、ありがとう。お前たちの勝利で、私のリベンジが果たせたよ。九州大会とインターハイ、全国制覇まで突き進んでくれ。」


咲と南が揃って応えた。

咲: 「恵美先生、全国まで行きますよ!」

南: 「恵美先生、私たちで全国制覇します!」


観客席では、咲と南の勝利とハイレグ型競泳水着の力強さに拍手が鳴り響き、「海風のモンスター姉妹」の名が広がった。海風学園の応援席からは歓喜の声が響き、勝利の喜びが会場を包んだ。


シーン9:男子100mバタフライ決勝戦

女子100mバタフライ決勝戦での咲と南の圧倒的な勝利に続き、次なる戦いである男子100mバタフライ決勝戦の準備が進められていた。会場である島宮県立総合プールの水面は、陽光に照らされてキラキラと輝き、観客席からは選手たちへの期待と興奮が渦巻いていた。海風学園水泳部の応援席では、部員たちが次のレースに備え、士気を高めていた。男子100mバタフライもまた、決勝戦のみの一発勝負。勝負の瞬間が刻一刻と近づいていた。


スタート台に立つ佐藤健太は、緑をバックに獅子が描かれたブーメラン型競泳水着を身にまとい、静かに呼吸を整えていた。昨日、200mバタフライで快勝を収めた健太だったが、今日の100mは別物だ。短距離ならではの瞬発力と集中力が求められるこのレースで、彼は気を抜くことなく全力を尽くす覚悟を決めていた。健太の心には、2年生の田辺明美から教わった「火事場のクソ力」が燃えていた。強化合宿での指導が、今この瞬間に彼を突き動かしていた。

健太(心の声): 「昨日は200mで勝ったけど、今日は100mだ。一発勝負だから気を抜くなよ、俺。明美先輩の火事場のクソ力、ここで燃やして奇跡の逆転を掴むんだ!」


プールサイドでは、田辺明美が赤をバックにアテナが描かれたハイレグ型競泳水着で健太を見つめていた。彼女の瞳には、健太への信頼と期待が宿っていた。明美が近づき、力強い声で激励した。

明美: 「健太、100mは一瞬の勝負だ。あたいが教えた火事場のクソ力、忘れんなよ。疲れた時こそ力を発動させて、逆転劇を見せつけな!」


健太が力強く頷いた。

健太: 「明美先輩、ありがとう! 火事場のクソ力、俺のバタフライで必ず活かします。キン肉マンみたいに、奇跡を起こしてみせるよ!」


応援席では、貫太郎が赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着で声を張り上げた。

貫太郎: 「健太! お前ならやれる! 火事場のクソ力でぶち抜け!」


健太はスタート台に立ち、深呼吸を繰り返した。彼の心には、明美の指導が鮮明に蘇っていた。『キン肉マン』の超人オリンピックでの逆転劇、友情パワーで強化された火事場のクソ力、そして敵のために出す最高の力。それらをバタフライに活かすことが、健太の使命だった。

健太(心の声): 「俺のために、仲間たちのために、そして敵のために…。火事場のクソ力をバタフライにぶち込んで、勝つんだ!」


男子100mバタフライ タイム決勝

海風学園高校: 佐藤健太

明鏡学園高校: 森田健吾

星光学園高校: 伊東遼

青葉大学附属高校: 小野寺大輔

その他3人


スタート台に立つ7人の選手の中で、健太は中央のコースを確保していた。隣には明鏡学園の森田健吾、その隣に星光学園の伊東遼、反対側に青葉大学附属の小野寺大輔が並んでいた。健太は冷静に状況を見極め、心の中で戦術を練った。

健太(心の声): 「明鏡の健吾、星光の遼、青葉の大輔…。強敵揃いだ。でも、俺には火事場のクソ力がある。明美先輩の教えを信じて、逆転劇を起こすぜ!」


一方、星光学園の伊東遼は、健太を見据えていた。彼は3年生で主将を務める全国クラスの選手であり、弟の豪と共に自由形で活躍するスターだった。バタフライでもその爆発力は健在だ。

遼(心の声): 「佐藤健太か。昨日あいつに200mで負けたが、100mは俺の庭だ。スタートダッシュで圧倒して、星光の名を轟かせてやる!」


明鏡学園の森田健吾もまた、健太を意識していた。1年生ながら強烈なスタートと力強いストロークで注目される新星だ。

健吾(心の声): 「健太、昨日は200mで勝ったみたいだけど、俺のバタフライは負けない。明鏡のエースとして、トップを獲るぜ!」


青葉大学附属の小野寺大輔は、スタートダッシュを得意とする勝負師。健太をライバル視しながら、闘志を燃やしていた。

大輔(心の声): 「健太か…。海風の勢いは認めるけど、俺のバタフライでぶち抜いてやる。青葉の意地を見せるぜ!」


ブザーが鳴り響き、男子100mバタフライ決勝戦が始まった。健太はスタート直後、全力を出さず、冷静に潜水を繰り出した。

健太(心の声): 「最初は力を温存だ。明鏡、星光、青葉以外の3人はポンコツだから、簡単に抜ける。火事場のクソ力は後半に取っておくぜ!」


健太の潜水は鋭く、最初の10mで他校の3選手を一気に追い抜いた。彼らの泳ぎは決勝に上がれたのが奇跡とも言えるほど頼りなく、健太にとっては脅威ではなかった。水面に浮上した健太は、リズミカルなストロークで泳ぎを進めた。一方、遼、健吾、大輔はスタートダッシュでリードを奪い、健太を追う形となった。

健太(心の声): 「よし、ポンコツ3人は片付いた。次は健吾と大輔だ。遼は最後まで残るだろうけど、俺の火事場のクソ力で逆転だ!」


応援席から拓也が青をバックに天馬が描かれたブーメラン型競泳水着で叫んだ。

拓也: 「健太! その調子だ! 火事場のクソ力でぶっ飛ばせ!」


観客席では、健太の冷静なスタートに注目が集まった。

観客A: 「海風の健太、スタート抑えめだな。戦略か?」

観客B: 「昨日200mで勝ってるから余裕あるのかもな。楽しみだぜ!」


50mに達した時点で、健太は小野寺大輔と森田健吾を追い抜いた。健太のストロークが力強さを増し、バタ足が水面を切り裂いた。

健太(心の声): 「ここだ! 火事場のクソ力を発動させる時だ。疲れを感じても無意識に動けって、明美先輩が言ってた。キン肉マンのように逆転だ!」


健太はバタフライのリズムを感じながら、疲労の中で無意識の力を引き出した。明美の教え通り、彼の体は自然と動き、水を押すタイミングが完璧に合った。大輔と健吾が後退し、健太の前に立ちはだかるのは伊東遼ただ一人となった。

健太(心の声): 「大輔と健吾、抜けたぜ! 次は遼だ。火事場のクソ力、フルパワーでいく!」


遼は健太の猛追に気付き、心が揺らいだ。

遼(心の声): 「何!? 健太がこんなに速いなんて…! 俺のスタートダッシュが効かないのか!?」


残り30m、健太と遼の一騎打ちが始まった。遼のスタミナは驚異的で、スタートからのリードを保ち続けていた。しかし、健太の火事場のクソ力がその差を縮めていく。健太のストロークはまるでキン肉マンの逆転技のように力強く、獅子が咆哮するような勢いがあった。

健太(心の声): 「俺のために、仲間たちのために、そして遼のために…! 火事場のクソ力、最高の段階を発動だ! 逆転してやる!」


応援席から明美が叫んだ。

明美: 「健太! それだよ! 火事場のクソ力で逆転劇を見せな!」


残り10m、健太の火事場のクソ力が爆発した。疲労を超えた無意識の力が彼を突き動かし、遼のスタミナを上回った。健太のストロークが水面を切り裂き、最後の力を振り絞った瞬間、遼をわずかに抜き去った。ゴール。奇跡の逆転勝ちだった。

健太(心の声): 「勝った…! 火事場のクソ力で、俺、逆転したんだ! 明美先輩、ありがとう!」

遼(心の声): 「くそっ、最後に抜かれた…! 健太、恐ろしい奴だ…。」


プールから上がった健太は、息を切らしながら応援席に向かった。部員たちが歓声を上げて迎えた。明美が駆け寄り、健太の肩を叩いた。

明美: 「健太、最高だったよ! 火事場のクソ力、見事に発動したな。あたい、感動したぜ!」


健太が笑顔で応えた。

健太: 「明美先輩、俺、やりましたよ! キン肉マンみたいに逆転できたのは、先輩のおかげです!」


貫太郎が興奮気味に飛び込んできた。

貫太郎: 「健太! すげえぜ! 火事場のクソ力で遼をぶち抜いた! お前、獅子そのものだ!」

観客席では、健太の逆転劇に拍手が鳴り響いた。「海風の逆転王」の名が広がり、海風学園の応援席からは歓喜の声が響き渡った。健太は仲間たちの笑顔に囲まれ、勝利の喜びを噛み締めた。


シーン10:女子100m背泳ぎ決勝戦

男子100mバタフライ決勝戦での健太の逆転劇に続き、次なる戦いである女子100m背泳ぎ決勝戦の準備が進められていた。会場である島宮県立総合プールの水面は、陽光に照らされてキラキラと輝き、観客席からは選手たちへの期待と興奮が渦巻いていた。海風学園水泳部の応援席では、部員たちが次のレースに備え、士気を高めていた。女子100m背泳ぎもまた、決勝戦のみの一発勝負。勝負の瞬間が刻一刻と近づいていた。


スタート台に立つ中島さくらと小林綾乃は、それぞれのハイレグ型競泳水着を身にまとっていた。さくらは紫をバックにアルテミスが描かれたデザイン、綾乃は青をバックに人魚が描かれたデザインで、二人とも静かに呼吸を整えていた。さくらは3年生で背泳ぎのエキスパートとしてチームを支える存在であり、綾乃は1年生ながらスポーツ推薦で入学した実力者。昨日、200m背泳ぎで勝利を収めた二人だが、今日の100mでも気を抜くことは許されない。さくらは綾乃に目を向け、穏やかながらも力強い声で言い聞かせた。

さくら: 「綾乃、昨日は200mで勝ったけど、今日は100mよ。一発勝負だから気を抜かないで。私が教えたクラシックの極意、ここでしっかり活かして、二人で頂点を取ろう。」


綾乃が力強く頷いた。

綾乃: 「はい、さくら先輩! 『水の戯れ』の流れと『水の反映』の美しさ、極意を体に覚え込ませました。私、背泳ぎで水の女神になってみせます!」


試合開始前、さくらは綾乃をプールサイドに呼び、改めて背泳ぎの極意を復習させた。彼女の手にはポータブルスピーカーが握られ、指導者としての情熱が漂っていた。

さくら: 「綾乃、覚えててね。ラヴェルの『水の戯れ』は水の動きを自然な流れで描く曲。背泳ぎではそのリズムに身を任せて、一定のテンポで泳ぐのが大事。そしてドビュッシーの『水の反映』は水面に映る影の美しさよ。君の泳ぎで水面に自分の影を映して、繊細に泳いでみて。」


綾乃が目を輝かせて応えた。

綾乃: 「はい、さくら先輩。『水の戯れ』の流れに乗って、『水の反映』の影を映す泳ぎ、私、絶対に表現します。クラシックの調和で勝ちますよ!」


綾乃と姉の咲は、有名な音楽家の家庭で育ち、幼い頃から音楽と水泳を習ってきた。咲はロックンロールを愛し、綾乃はクラシックに心を寄せるが、姉妹ともに水泳ではエキスパートとして活躍していた。水泳と音楽の調和が、二人の強さの秘訣だった。さくらは綾乃のクラシックへの愛を知り、強化合宿でラヴェルとドビュッシーの名曲を応用した背泳ぎの極意を伝授していた。今、その成果を本番で発揮する時が来たのだ。


応援席から貫太郎が赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着で声を張り上げた。

貫太郎: 「さくら先輩! 綾乃! クラシックの極意でぶち抜け! 海風のマーメイド姉妹だ!」


女子100m背泳ぎ タイム決勝

海風学園高校: 中島さくら、小林綾乃

明鏡学園高校: 松坂桂那

星光学園高校: 山田真央

青葉大学附属高校: 藤井愛

その他2人


スタート台に立つ7人の選手の中で、さくらと綾乃のコースは隣接していた。さくらは冷静に状況を見極め、綾乃に視線を向けた。彼女の心には、綾乃への信頼と指導者としての責任感が渦巻いていた。

さくら(心の声): 「綾乃、昨日は200mで勝ったけど、今日は100mだ。一発勝負だからこそ、私が教えた『水の流れと影の美しさ』を信じて泳いで。桂那が強敵だけど、二人で圧倒するよ!」


綾乃はさくらの隣で、ラヴェルの『水の戯れ』とドビュッシーの『水の反映』の旋律を頭の中で反芻していた。彼女の心には、音楽への愛とさくらへの尊敬が燃えていた。

綾乃(心の声): 「さくら先輩と並んで泳ぐ。私、『水の戯れ』の流れと『水の反映』の影で、マーメイドみたいに泳ぐよ。桂那、真央、愛、みんなまとめて抜く!」


一方、明鏡学園の松坂桂那は、スパッツ型競泳水着を着て、二人を見据えていた。彼女の心には、ハイレグ型への対抗心と勝利への執念が燃えていた。

桂那(心の声): 「さくらと綾乃か。海風の背泳ぎコンビ、確かに強いね。でも、あたしのリズムで明鏡の名を響かせてやるよ!」


星光学園の山田真央もまた、静かに闘志を燃やしていた。長距離背泳ぎで知られる彼女だが、短距離でもそのスタミナは健在だ。

真央(心の声): 「うち、さくらと綾乃には負けへんよ。星光の戦略で、トップを獲る!」


青葉大学附属の藤井愛は、スタミナと技術を武器に、二人をライバル視していた。

愛(心の声): 「さくらと綾乃、強敵じゃのう。わっちの背泳ぎで、青葉の意地を見せたる!」


ブザーが鳴り響き、女子100m背泳ぎ決勝戦が始まった。さくらと綾乃はスタート直後、背泳ぎの美しいフォームを維持しながら、しなやかに水面に飛び込んだ。

さくら(心の声): 「『水の戯れ』の流れだ。自然なリズムで泳いで、綾乃を導くよ!」

綾乃(心の声): 「『水の反映』の影だ! さくら先輩と一緒に、優雅に泳ぐよ!」


二人の背泳ぎはまるでアルテミスと人魚が水面を舞うようだった。最初の10mで他校の2選手を一気に追い抜き、明鏡学園の松坂桂那、星光学園の山田真央、青葉大学附属の藤井愛に追いついた。「激流を制するは静水」の教え通り、さくらと綾乃は慌てず、冷静に泳ぎを進めた。隣接するコースで泳ぐさくらは、本番でも綾乃に背泳ぎの極意を体現するかのように泳いだ。

さくら(心の声): 「綾乃、『水の戯れ』のテンポだ。一定のリズムで泳いで、私の流れに合わせなさい!」


綾乃はさくらの泳ぎに呼応するように、『水の反映』の繊細さを乗せた背泳ぎを披露した。彼女のストロークは優雅で、水面に映る影が美しかった。

綾乃(心の声): 「さくら先輩のリズム、感じるよ。『水の戯れ』の流れと『水の反映』の影が合わさって、私、マーメイドみたいに泳げてる!」


応援席からアリスが赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着で叫んだ。

アリス: 「さくら先輩! 綾乃! 背泳ぎのマーメイド姉妹だよ! そのまま泳いで!」


観客席では、二人の泳ぎに魅了された声が上がった。

観客A: 「あの二人、背泳ぎがめっちゃ綺麗だな! 海風のコンビ、芸術的だぜ!」

観客B: 「ハイレグ型が映えるし、動きが優雅すぎる。応援したくなるな!」


50mを超えた時点で、さくらと綾乃が藤井愛と山田真央を追い抜いた。さくらのストロークが力強く、綾乃のキックがしなやかで、二人の連携が愛と真央を圧倒した。

さくら(心の声): 「ここだ。『水の戯れ』の流れに乗って、愛と真央を抜く。綾乃、クラシックの調和を保って!」

綾乃(心の声): 「『水の反映』の影だ! さくら先輩と一緒に泳いで、愛と真央を抜くよ!」


愛が焦りを隠せなかった。

愛(心の声): 「なんじゃ!? さくらと綾乃、優雅すぎる…! わっちのスタミナでも追いつけんのか!?」


真央もまた、二人の勢いに押されていた。

真央(心の声): 「うち、こんな優雅な泳ぎに負けるわけにはいかんのに…! どうしたらええんや!」


残り30m、さくらと綾乃が松坂桂那を追い詰めた。さくらは『水の戯れ』の一定のリズムを、綾乃は『水の反映』の繊細な影を融合させ、クラシックのコンビネーションで桂那に迫った。桂那は二人の調和に動揺し、リズムが乱れ始めた。

桂那(心の声): 「何!? さくらと綾乃の泳ぎ、こんなに美しいなんて…! あたし、リズムが崩れてきたよ…!」


残り10mで、さくらと綾乃が完全にリードを奪い、1位と2位でゴール。標準記録を突破し、九州大会とインターハイ出場を決めた。

さくら(心の声): 「勝った! 綾乃と一緒に、クラシックの極意で頂点に立ったよ! 海風の誇りだ!」

綾乃(心の声): 「やった! さくら先輩と1~2位だ! 『水の戯れ』と『水の反映』で、マーメイドになれたよ!」


プールから上がったさくらと綾乃が応援席に向かうと、部員たちが歓声を上げて迎えた。さくらが綾乃の手を取り、笑顔で称賛した。

さくら: 「綾乃、よくやったね。君の背泳ぎ、クラシックの美しさが完璧に生きてた。私たちの調和で勝てたよ。」


綾乃が笑顔で応えた。

綾乃: 「さくら先輩、ありがとう。私、クラシックの極意で泳げたのは、先輩のおかげです。マーメイド姉妹で勝ちましたね!」


貫太郎が興奮気味に駆け寄った。

貫太郎: 「さくら先輩! 綾乃! すげえっす! アルテミスと人魚が背泳ぎで圧倒した! 海風のマーメイド姉妹だ!」


観客席では、さくらと綾乃の勝利とクラシックを活かした泳ぎに拍手が鳴り響き、「海風のマーメイド姉妹」の名が広がった。海風学園の応援席からは歓喜の声が響き、勝利の喜びが会場を包んだ。


シーン11:男子100m背泳ぎ決勝戦

女子100m背泳ぎ決勝戦でのさくらと綾乃の圧倒的な勝利に続き、次なる戦いである男子100m背泳ぎ決勝戦の準備が進められていた。会場である島宮県立総合プールの水面は、陽光に照らされてキラキラと輝き、観客席からは選手たちへの期待と興奮が渦巻いていた。海風学園水泳部の応援席では、部員たちが次のレースに備え、士気を高めていた。男子100m背泳ぎもまた、決勝戦のみの一発勝負。勝負の瞬間が刻一刻と近づいていた。


スタート台に立つ石田裕介と山本亮は、それぞれのブーメラン型競泳水着を身にまとっていた。裕介は赤をバックにアポロンが描かれたデザイン、亮は黒をバックに海馬が描かれたデザインで、二人とも静かに呼吸を整えていた。裕介は2年生で理系男子として物理の知識を背泳ぎに活かすエキスパート、亮は1年生ながら科学好きで裕介から指導を受け成長してきた新星だった。昨日、200m背泳ぎで勝利を収めた二人だが、今日の100mでも気を抜くことは許されない。裕介は亮に目を向け、穏やかながらも力強い声で言い聞かせた。

裕介: 「亮、昨日は200mで勝ったけど、今日は100mだ。一発勝負だから気を抜くなよ。俺が教えた物理の浮力の極意、ここでしっかり活かして、二人で頂点を取ろうぜ。」


亮が力強く頷いた。

亮: 「はい、裕介先輩! 浮力のコントロールとバランス、極意を体に覚え込ませました。俺、背泳ぎで物理の力を証明してみせます!」


試合開始前、裕介は亮をプールサイドに呼び、理系物理の教科書とノートを使って背泳ぎの極意を復習させた。裕介の手には教科書が握られ、指導者としての情熱が漂っていた。

裕介: 「亮、覚えてろよ。浮力の式はF = ρVgだ。ρは水の密度、Vは俺たちの体積、gは重力加速度。これを背泳ぎに活かすには、水面に近い位置で泳いで浮力を最大化することだ。潜水艦みたいに浮力をコントロールしろ。」


亮が目を輝かせて応えた。

亮: 「はい、裕介先輩。体積を大きくして水を排除する感覚、潜水艦の浮上みたいに泳ぐイメージ、俺、絶対に活かします。物理で勝ちますよ!」


裕介と亮は、同じ理系男子として物理の学習を背泳ぎに取り入れてきた。強化合宿で裕介は亮に浮力の理論を教え、実践を通じてその効果を体に染み込ませていた。今、その成果を本番で発揮する時が来たのだ。


応援席から貫太郎が赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着で声を張り上げた。

貫太郎: 「裕介先輩! 亮! 物理の極意でぶち抜け! 海風の理系コンビだ!」


男子100m背泳ぎ タイム決勝

海風学園高校: 石田裕介、山本亮

明鏡学園高校: 渡辺謙三

星光学園高校: 佐々木悠

青葉大学附属高校: 加藤健

その他2人


スタート台に立つ7人の選手の中で、裕介と亮のコースは隣接していた。裕介は冷静に状況を見極め、亮に視線を向けた。心の中には、亮への信頼と指導者としての責任感が渦巻いていた。

裕介(心の声): 「亮、昨日は200mで勝ったけど、今日は100mだ。一発勝負だからこそ、俺が教えた『浮力のコントロール』を信じて泳げ。謙三が強敵だけど、二人で圧倒するぜ!」


亮は裕介の隣で、浮力の式「F = ρVg」を頭の中で反芻していた。彼の心には、科学への愛と裕介への尊敬が燃えていた。

亮(心の声): 「裕介先輩と並んで泳ぐ。俺、浮力の理論で水面を制するよ。謙三、悠、健、みんなまとめて抜くぜ!」


一方、明鏡学園の渡辺謙三は、二人を見据えていた。3年生で主将を務める全国レベルの選手であり、柔軟性とリズム感が武器だ。

謙三(心の声): 「裕介と亮か。海風の理系コンビ、確かに強い。でも、俺の戦略的な泳ぎで明鏡の名を轟かせてやるぜ!」


星光学園の佐々木悠もまた、冷静に闘志を燃やしていた。1年生ながら技術指導役を担う実力者だ。

悠(心の声): 「俺、裕介と亮には負けねえ。星光の美しいフォームでトップを獲るぜ!」


青葉大学附属の加藤健は、技術的な泳ぎで知られる3年生。裕介と亮をライバル視していた。

健(心の声): 「裕介と亮か。海風の勢いは認めるけど、俺の背泳ぎで青葉の意地を見せるぜ!」


ブザーが鳴り響き、男子100m背泳ぎ決勝戦が始まった。裕介と亮はスタート直後、浮力を活かした美しいフォームで水面に飛び込んだ。

裕介(心の声): 「浮力のコントロールだ。水面に近く泳いで、抵抗を減らす。亮、俺の動きに合わせろ!」

亮(心の声): 「F = ρVgだ! 体積を大きくして浮力を最大化、裕介先輩と一緒に泳ぐぜ!」


二人の背泳ぎはまるでアポロンと海馬が水面を駆けるようだった。最初の10mで他校の2選手を一気に追い抜いた。この2人は決勝に上がれたのが奇跡とも言えるほど頼りなく、裕介と亮にとっては脅威ではなかった。隣接するコースで泳ぐ裕介は、本番でも亮に背泳ぎの極意を伝えるかのように泳いだ。

裕介(心の声): 「亮、浮力のバランスだ。水面に近い位置で泳いで、俺のストロークを感じろ!」


亮は裕介の泳ぎに呼応するように、浮力を意識した背泳ぎを披露した。彼のストロークは理系らしい精密さがあり、水を効率的に押し出していた。

亮(心の声): 「裕介先輩の動き、感じるぜ。浮力のコントロールで体が軽い! 潜水艦みたいに泳げてる!」


応援席から拓也が青をバックに天馬が描かれたブーメラン型競泳水着で叫んだ。

拓也: 「裕介先輩! 亮! 理系コンビ最高だ! そのままぶち抜け!」


観客席では、二人の泳ぎに注目が集まった。

観客A: 「海風の二人、背泳ぎがめっちゃ綺麗だな! なんか科学的な感じがするぜ!」

観客B: 「ブーメラン型が映えるし、動きが効率的だ。応援したくなるな!」


50mを超えた時点で、裕介と亮が加藤健と佐々木悠を追い抜いた。裕介のストロークが力強く、亮のキックが精密で、二人の理系コンビネーションが健と悠を圧倒した。

裕介(心の声): 「ここだ。浮力を最大化して、健と悠を抜く。亮、物理の理論を信じろ!」

亮(心の声): 「体積を大きく、水を排除だ! 裕介先輩と一緒に、健と悠を抜くぜ!」


健が焦りを隠せなかった。

健(心の声): 「何!? 裕介と亮、こんなに効率的な泳ぎなのか…! 俺の技術でも追いつけねえ!」


悠もまた、二人の勢いに押されていた。

悠(心の声): 「俺のフォームが負けるなんて…! 裕介と亮、恐ろしいコンビだ!」


残り30m、裕介と亮が渡辺謙三を追い詰めた。裕介は浮力のコントロールを、亮はバランスの調整を駆使し、理系らしい連携で謙三に迫った。謙三は二人の猛追に焦り、体を動かしすぎて背中を痛めてしまった。泳ぎが止まり、撃沈。

謙三(心の声): 「くそっ、背中が…! こんなところで終わるなんて…!」


裕介と亮はその隙を見逃さず、冷静に泳ぎを続けた。残り10mで完全にリードを奪い、1位と2位でゴール。標準記録を突破し、九州大会とインターハイ出場を決めた。

裕介(心の声): 「勝った! 亮と一緒に、浮力の極意で頂点に立ったぜ! 海風の理系魂だ!」

亮(心の声): 「やった! 裕介先輩と1~2位だ! 物理の理論で、俺たち勝ったぜ!」


プールから上がった裕介と亮が応援席に向かうと、部員たちが歓声を上げて迎えた。裕介が亮の肩を叩き、笑顔で称賛した。

裕介: 「亮、よくやったぜ。お前の浮力のコントロール、完璧だった。理系コンビで勝てたよ。」


亮が笑顔で応えた。

亮: 「裕介先輩、ありがとう! 俺、物理の極意で泳げたのは、先輩のおかげです。理系魂で勝ちましたね!」


貫太郎が興奮気味に駆け寄った。

貫太郎: 「裕介先輩! 亮! すげえっす! アポロンと海馬が背泳ぎで圧倒した! 海風の理系コンビだ!」


観客席では、裕介と亮の勝利と物理を活かした泳ぎに拍手が鳴り響き、「海風の理系コンビ」の名が広がった。海風学園の応援席からは歓喜の声が響き、勝利の喜びが会場を包んだ。


シーン12:女子100m平泳ぎ決勝戦

男子100m背泳ぎ決勝戦で石田裕介と山本亮が見せた圧倒的な勝利の余韻がまだ会場に残る中、次なる戦いである女子100m平泳ぎ決勝戦の準備が進められていた。島宮県立総合プールの水面は、午後の陽光に照らされてキラキラと輝き、まるでこれから始まる戦いを祝福するかのようだった。観客席からは選手たちへの期待と興奮が渦巻き、海風学園水泳部の応援席では部員たちが次のレースに備え、声を張り上げて士気を高めていた。女子100m平泳ぎは自由形と同様に予選が存在し、決勝に進むための厳しい戦いを勝ち抜いてきた選手たちによる一発勝負だ。勝負の瞬間が刻一刻と近づいていた。


スタート台に立つ前、大和田美奈と中村美枝子はプールサイドで最後の準備を整えていた。美奈は黄色をバックにサモトラケのニケが描かれたハイレグ型競泳水着を身に纏い、落ち着いた表情で水面を見つめている。一方、美枝子は赤をバックに朱雀が描かれたハイレグ型競泳水着を着て、深呼吸を繰り返しながら緊張を解きほぐしていた。美奈は3年生でバタフライが専門ながら平泳ぎでも高い実力を誇るマルチな選手であり、昨日は200m平泳ぎで美枝子と共に戦った頼れる先輩だ。美枝子は1年生で、ファッション愛好者としての情熱を平泳ぎに注ぐ新星として注目を集めていた。予選を通過した二人は、この決勝で頂点を目指す決意を固めていた。


美奈が美枝子に目を向け、関西弁の優しい口調で語りかける。

美奈:「美枝子、予選は通過したけど、決勝は一発勝負やで。うちが教えた泳ぎの基本とリズム、ここでしっかり活かして、二人で頂点取ったるで。」


美枝子は力強く頷き、目を輝かせる。

美枝子:「はい、美奈先輩! キャンディ・キャンディの優雅さとくノ一の無駄のない動き、あたし、平泳ぎで魅せて勝ちます!」


試合開始前、プールサイドでは平泳ぎのエキスパートである2年生の高田光が美枝子を呼び寄せ、強化合宿で教えた平泳ぎの必勝法を復習させた。光は白をバックに白虎が描かれたブーメラン型競泳水着を着て、真剣な表情で美枝子に語りかける。

光:「美枝子、俺が教えたリズムを忘れるなよ。和食の調理みたいに無駄なく泳ぐんだ。くノ一の水遁の術を思い出して、水を効率的に押し出せ。」


美枝子は目を輝かせて応える。

美枝子:「はい、光先輩! 無駄のない動きで忍者みたいに泳ぎます。あたし、料理のリズムで勝ちますよ!」


続いて、美奈が美枝子に近づき、強化合宿での指導を振り返りながら最後のアドバイスを送る。

美奈:「美枝子、うちが昨日200mで見た感じ、お前まだ動きにムラがあるで。平泳ぎはリズムや。キャンディ・キャンディの優雅さで泳いでみぃ。うちと一緒に、観客を魅了したるで。」


美枝子は美奈に感謝の笑顔を見せる。

美枝子:「美奈先輩、ありがとう! あたし、キャンディ・キャンディのリズムとくノ一の動きを合わせて輝きます!」


応援席から、川名貫太郎が赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着で声を張り上げる。

貫太郎:「美奈先輩! 美枝子! 平泳ぎの女神コンビだ! そのままぶち抜け!」


美奈は応援席を見上げ、軽く手を振って応える。彼女の心には、後輩たちへの責任感と勝利への強い意志が燃えていた。

美奈(心の声):「うちが美枝子を引っ張ったる。予選は勝ち抜いたけど、決勝は別物や。キャンディ・キャンディの優雅さで、菜々美たちを圧倒するで!」


美枝子は隣で、美奈の指導を頭の中で反芻する。彼女の心には、ファッションへの愛と先輩たちへの尊敬が渦巻いていた。

美枝子(心の声):「美奈先輩と並んで泳ぐ。あたし、セクシーで美しい平泳ぎで魅せてやる。菜々美、彩愛、奈々、みんなまとめて抜くよ!」


一方、他校の選手たちもそれぞれの思いを胸に秘めていた。

明鏡学園の前田菜々美は、1年生ながらリレーでの重要な役割を担う実力者だ。彼女は冷静にユウと美枝子を見据える。

菜々美(心の声):「美奈と美枝子か。海風の平泳ぎコンビ、確かに勢いがある。でも、私の効率的な動きで明鏡の名を響かせるよ!」


星光学園の松井彩愛は、1年生でリレーの切り札として知られる選手だ。彼女は闘志を燃やし、リズムを整える。

彩愛(心の声):「私、美奈と美枝子には負けないよ。星光のキックでトップを獲る!」


青葉大学附属の佐々木奈々は、力強い泳ぎでチームの実力者として注目を集めていた。

奈ー(心の声):「美奈と美枝子ね。海風の勢いは認めるけど、私の平泳ぎで青葉の意地を見せるよ!」


ブザーが鳴り響き、7人が一斉に水中に飛び込む。水しぶきが上がり、観客席から歓声が沸き起こる。美奈と美枝子はスタート直後から、水中で滑らかに動き出し、キャンディ・キャンディの優雅さとくノ一の無駄のないフォームで泳ぎ始めた。

美奈(心の声):「キャンディ・キャンディの優雅さや。水中でリズムに乗って、美枝子を導くで!」

美枝子(心の声):「くノ一の水遁の術だ! 無駄なく泳いで、美奈先輩と一緒に魅せるよ!」


二人の平泳ぎは、まるでサモトラケのニケと朱雀が水面を舞うようだった。最初の10mで、他校の3選手を一気に追い抜く。この3人は予選を運良く通過しただけの未熟者で、美枝子ですら簡単に抜けるほどだった。隣接するコースで泳ぐ美奈は、本番でも美枝子に平泳ぎの極意を体現するかのように泳ぐ。

美奈(心の声):「美枝子、リズムやで。キャンディ・キャンディの優雅さに乗って、うちの動きに合わせぇ!」


美枝子は美奈の泳ぎに呼応するように、セクシーで美しい平泳ぎを披露する。彼女のキックは忍者のように無駄がなく、水を効率的に押し出していた。

美枝子(心の声):「美奈先輩のリズム、感じるよ。セクシーな平泳ぎで観客を魅了してやる!」


応援席から貫太郎が叫ぶ。

貫太郎:「美奈先輩! 美枝子! 平泳ぎの女神コンビ最高だ! そのまま泳げ!」


観客席では、二人の泳ぎに魅了された声が上がる。

観客A:「あの二人、平泳ぎがめっちゃ綺麗だな! 海風のコンビ、セクシーすぎるぜ!」

観客B:「ハイレグ型が映えるし、動きが優雅だ。応援したくなるな!」


50mの折り返し地点に差し掛かる。美奈と美枝子は首位を争いながら、佐々木奈々と松井彩愛を追い抜く。美奈の力強いストロークと美枝子のセクシーなキックが、奈ーと彩愛を圧倒した。

美奈(心の声):「ここや。キャンディ・キャンディの優雅さで、奈ーと彩愛を抜く。美枝子、リズムを保ってぇ!」

美枝子(心の声):「くノ一の無駄のない動きよ! 美奈先輩と一緒に、奈ーと彩愛を抜くよ!」


奈々は焦りを隠せなかった。

奈々(心の声):「何!? 美奈と美枝子、こんなに美しい泳ぎなのか…! 私の力強さでも追いつけない!」


彩愛もまた、二人の勢いに押されていた。

彩愛(心の声):「私、こんなセクシーな泳ぎに負けるなんて…! どうしたらいいの!」


残り30m、美奈と美枝子が前田菜々美を追い詰める。美奈はキャンディ・キャンディの優雅さを、美枝子は忍者の効率的な動きを融合させ、ファッショナブルなコンビネーションで菜々美に迫る。菜々美は二人の調和に動揺し、リズムが乱れ始めた。

菜々美(心の声):「何!? 美奈と美枝子の泳ぎ、こんなに魅力的だなんて…! 私の効率が崩れてきたよ…!」


残り10mで、美奈と美枝子が完全にリードを奪う。美枝子のセクシーな泳ぎは観客を沸かせ、美奈の力強いストロークが他校の選手を引き離す。菜々美、彩愛、奈ーは必死に追いすがるが、二人の勢いは止まらない。

美奈(心の声):「最後や。キャンディ・キャンディの優雅さでフィニッシュや。美枝子、うちと一緒に突き抜けるで!」

美枝子(心の声):「くノ一の水遁の術、最後まで無駄なく泳ぐよ! 美奈先輩と1~2位だ!」


美奈がゴールにタッチし、僅差で美枝子が続く。タイムは標準記録を大きく超え、二人とも九州大会とインターハイ出場を確定させる。会場が割れんばかりの拍手と歓声に包まれる。


プールから上がった美奈と美枝子は、互いに抱き合って喜びを分かち合う。

美奈:「やったで、美枝子! 1位2位独占や! お前、最高のパートナーやで!」

美枝子:「美奈先輩、ありがとう! あたし、信じられないよ! 女神コンビで勝ちましたね!」


光が興奮気味に駆け寄ってくる。

光:「二人とも、すげえぜ! 美枝子、くノ一の水遁の術みたいに無駄なく泳いでた。俺の教えが活きたな!」


応援席から部員たちが祝福の声を上げる。

貫太郎:「美奈先輩、美枝子、すげえよ! 平泳ぎの女神コンビ、最高だ!」

アリス:「美枝子、素敵よ! 美奈先輩との調和、完璧だったわ!」

美咲:「確かに、美枝子のフォームは芸術的だ。美奈先輩の力強さと相まって、見事だな。」


美枝子は涙を浮かべながら、心の中で誓う。

美枝子(心の声):「あたし、劣等生じゃなくなったよ。美奈先輩、光先輩、みんなのおかげだ。あたし、これからも美しく泳ぐよ!」


観客席では、ユウと美枝子の勝利とセクシーで美しい泳ぎに拍手が鳴り響き、「海風の平泳ぎ女神コンビ」の名が広がった。海風学園の応援席からは歓喜の声が響き、勝利の喜びが会場を包んだ。


シーン13:男子100m平泳ぎ決勝戦

女子100m平泳ぎ決勝戦でのユウと美枝子の輝かしい勝利に続き、いよいよ個人種目の最後を飾る男子100m平泳ぎ決勝戦が始まろうとしていた。会場である島宮県立総合プールの水面は、陽光に照らされてキラキラと輝き、観客席からは選手たちへの期待と興奮が渦巻いていた。海風学園水泳部の応援席では、部員たちが最終レースに備え、士気を高めていた。男子100m平泳ぎは、個人種目の掉尾を飾る一発勝負。ここで有終の美を飾ることが、海風学園水泳部全員の願いだった。


スタート台に立つ山口健と高木拓也は、それぞれのブーメラン型競泳水着を身にまとっていた。健は黄色をバックにオーディンが描かれたデザイン、拓也は青をバックに天馬が描かれたデザインで、二人とも静かに呼吸を整えていた。健は3年生で平泳ぎのエキスパートとしてチームを支える存在であり、拓也は1年生ながらアニメと特撮オタクとして健を尊敬する新星だった。健は拓也に目を向け、穏やかながらも力強い声で言い聞かせた。

健: 「拓也、個人種目の最後だ。ここで有終の美を飾るぞ。俺が教えた特撮ヒーローの極意、しっかり活かして、二人で頂点を取ろうぜ。」


拓也が力強く頷いた。

拓也: 「はい、健先輩! ライダースイムとライダーラング、俺、特撮の力で平泳ぎを極めてみせます!」


試合開始前、健は拓也をプールサイドに呼び、強化合宿で教えた平泳ぎの必勝法を復習させた。健の手には特撮ヒーローのフィギュアが握られ、オタクとしての情熱が漂っていた。

健: 「拓也、覚えてろよ。平泳ぎはリズムだ。仮面ライダーの『ライダースイム』で水面を切って進む感覚、『ライダーラング』で水を押し出す力強さ。これを頭に叩き込め。」


拓也が目を輝かせて応えた。

拓也: 「はい、健先輩! 『ライダースイム』でリズムを刻んで、『ライダーラング』で敵を倒す勢い、俺、絶対に活かします。特撮魂で勝ちますよ!」

健と拓也は、同じオタク仲間として特撮の動きを泳ぎに取り入れてきた。強化合宿で健は拓也に仮面ライダーのアクションを応用した泳ぎを教え、その成果を本番で発揮する時が来たのだ。拓也にとって、健と共に個人種目の最後を飾ることは光栄であり、責任感と興奮が入り混じっていた。


応援席から貫太郎が赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着で声を張り上げた。

貫太郎: 「健先輩! 拓也! 特撮魂でぶち抜け! 海風のオタクコンビだ!」


男子100m平泳ぎ タイム決勝

海風学園高校: 山口健、高木拓也

明鏡学園高校: 松田和馬

星光学園高校: 藤井大和

青葉大学附属高校: 中村誠

その他3人


スタート台に立つ7人の選手の中で、健と拓也のコースは隣接していた。健は冷静に状況を見極め、拓也に視線を向けた。心の中には、拓也への信頼と先輩としての責任感が渦巻いていた。

健(心の声): 「拓也、ここが個人種目の最後だ。俺が教えた特撮の極意を信じて泳げ。和馬が強敵だけど、二人で圧倒して有終の美を飾るぞ!」


拓也は健の隣で、『ライダースイム』のリズムと『ライダーラング』の力強さを頭の中で反芻していた。彼の心には、特撮への愛と健への尊敬が燃えていた。

拓也(心の声): 「健先輩と並んで泳ぐ。俺、『ライダースイム』でリズムを刻んで、『ライダーラング』で水を押し出すぜ。和馬、大和、誠、みんなまとめて抜く!」


一方、明鏡学園の松田和馬は、二人を見据えていた。3年生で副将を務める短距離平泳ぎのスペシャリストだ。

和馬(心の声): 「健と拓也か。海風のオタクコンビ、確かに勢いがある。でも、俺のキックで明鏡の名を響かせてやるぜ!」


星光学園の藤井大和もまた、闘志を燃やしていた。2年生で効率的な泳ぎが武器の若手有望株だ。

大和(心の声): 「俺、健と拓也には負けねえ。星光のターンでトップを獲るぜ!」


青葉大学附属の中村誠は、長距離でも強さを見せる2年生。健と拓也をライバル視していた。

誠(心の声): 「健と拓也か。海風の勢いは認めるけど、俺の平泳ぎで青葉の意地を見せるぜ!」


ブザーが鳴り響き、男子100m平泳ぎ決勝戦が始まった。健と拓也はスタート直後、潜水で水中に飛び込み、『ライダースイム』のリズムで泳ぎ始めた。

健(心の声): 「『ライダースイム』だ。水面を切って進む感覚で、拓也を導くぜ!」

拓也(心の声): 「『ライダースイム』だ! 健先輩と一緒に、リズムを刻むぜ!」


二人の平泳ぎはまるでオーディンと天馬が水面を駆けるようだった。潜水の最初の10mで他校の3選手を一気に追い抜いた。この3人は決勝に上がれたのが奇跡とも言えるほど頼りなく、健と拓也にとっては脅威ではなかった。隣接するコースで泳ぐ健は、本番でも拓也に平泳ぎの極意を伝えるかのように泳いだ。

健(心の声): 「拓也、『ライダースイム』のリズムだ。俺の動きに合わせて、水を押し出せ!」


拓也は健の泳ぎに呼応するように、『ライダーラング』の力強さを乗せた平泳ぎを披露した。彼のキックは特撮ヒーローの一撃のように力強く、水を効率的に押し出していた。

拓也(心の声): 「健先輩のリズム、感じるぜ。『ライダーラング』で水を押し出して、敵を倒す勢いで泳ぐ!」


応援席からアリスが赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着で叫んだ。

アリス: 「健先輩! 拓也! 特撮コンビ最高だよ! そのまま泳いで!」


観客席では、二人の泳ぎに注目が集まった。

観客A: 「海風の二人、平泳ぎが力強いな! なんかヒーローっぽい動きだぜ!」

観客B: 「ブーメラン型がカッコいいし、キックがすごい。応援したくなるな!」


50mを超えた時点で、健と拓也が中村誠と藤井大和を追い抜いた。健のストロークが力強く、拓也のキックが鋭く、二人の特撮コンビネーションが誠と大和を圧倒した。

健(心の声): 「ここだ。『ライダーラング』のキックで、誠と大和を抜く。拓也、リズムを保て!」

拓也(心の声): 「『ライダーラング』だ! 健先輩と一緒に、誠と大和をぶち抜くぜ!」


誠が焦りを隠せなかった。

誠(心の声): 「何!? 健と拓也、こんなに力強い泳ぎなのか…! 俺のスタミナでも追いつけねえ!」


大和もまた、二人の勢いに押されていた。

大和(心の声): 「俺の効率的な泳ぎが負けるなんて…! 健と拓也、すげえコンビだ!」


残り30m、健と拓也が松田和馬を追い詰めた。健は『ライダースイム』のリズムを、拓也は『ライダーラング』の力強さを融合させ、特撮魂の連携で和馬に迫った。和馬は二人の猛追に動揺し、ターンでわずかにミスを犯した。

和馬(心の声): 「くそっ、健と拓也の勢いが…! ターンでミスった、俺のキックが届かねえ!」


健と拓也はその隙を見逃さず、冷静に泳ぎを続けた。残り10mで完全にリードを奪い、1位と2位でゴール。標準記録を突破し、九州大会とインターハイ出場を決めた。

健(心の声): 「勝った! 拓也と一緒に、特撮の極意で有終の美を飾ったぜ! 海風の誇りだ!」

拓也(心の声): 「やった! 健先輩と1~2位だ! 『ライダースイム』と『ライダーラング』で、俺たち勝ったぜ!」


プールから上がった健と拓也が応援席に向かうと、部員たちが歓声を上げて迎えた。健が拓也の肩を叩き、笑顔で称賛した。

健: 「拓也、よくやったぜ。お前の『ライダーラング』、完璧だった。特撮コンビで有終の美を飾れたよ。」


拓也が笑顔で応えた。

拓也: 「健先輩、ありがとう! 俺、特撮魂で泳げたのは、先輩のおかげです。オタクコンビで勝ちましたね!」


貫太郎が興奮気味に駆け寄った。

貫太郎: 「健先輩! 拓也! すげえっす! オーディンと天馬が平泳ぎで圧倒した! 海風の特撮コンビだ!」


観客席では、健と拓也の勝利と特撮を活かした泳ぎに拍手が鳴り響き、「海風の特撮コンビ」の名が広がった。海風学園の応援席からは歓喜の声が響き、個人種目の最後を勝利で締めくくる喜びが会場を包んだ。


シーン14:女子400mリレー決勝

男子100m平泳ぎ決勝での健と拓也の勝利で個人種目が終わり、いよいよ大会のクライマックスである男女400mリレー決勝が幕を開けた。会場である島宮県立総合プールの水面は、夕陽に照らされてオレンジ色に染まり、観客席からは選手たちへの熱狂的な声援が響き渡っていた。海風学園水泳部の応援席では、部員たちが最終決戦に向けて士気を高めていた。女子400mリレーは、海風学園にとって優勝を決定づける重要な一戦であり、全員が勝利への強い意志を胸に秘めていた。


スタート台に立つ海風学園チームは、田辺明美、上原美玲、高橋美咲、三島アリスの最強布陣だった。明美は赤をバックにアテナが描かれたハイレグ型競泳水着、美玲は青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着、美咲は赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着、アリスは赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着を身にまとい、それぞれが静かに呼吸を整えていた。試合開始前、美咲がチームメイトを集め、力強い声で言い聞かせた。

美咲: 「私たちがこのリレーで勝てば、海風の総合優勝が決まるよ。明美、美玲、アリス、みんな私の指示に従って全力で泳いで。絶対に負けないから!」


明美が笑顔で応えた。

明美: 「あたい、爆発的な自由形でぶっちぎるよ! 美咲先輩、任せてくれ!」


美玲が穏やかに頷いた。

美玲: 「私も華麗な泳ぎで繋ぐよ。美咲の信頼に応えるから。」


アリスが決意を込めて言った。

アリス: 「私がアンカーで締めるよ。貫太郎との愛の力で、絶対に勝つから!」


女子400mリレー タイム決勝

海風学園高校: 田辺明美(1番目)、上原美玲(2番目)、高橋美咲(3番目)、三島アリス(4番目)

明鏡学園高校: 伊吹優佳(1番目)、松坂桂那(2番目)、桜井美桜(3番目)、黒澤美月(4番目)

星光学園高校: 山田真央(1番目)、吉田美里(2番目)、森本詩織(3番目)、田辺千尋(4番目)

青葉大学附属高校: 高橋杏(1番目)、佐久間夏子(2番目)、高崎美亜(3番目)、森下美景(4番目)

その他4校


美咲はスタート台の近くでチームを見渡し、心の中で状況を分析した。

美咲(心の声): 「明鏡には黒澤美月がいるけど、他は大した脅威じゃない。星光も青葉もエースが事故で戦闘不能で、補欠の新入生で埋めてるだけ。この戦い、私たちが勝つよ!」


明美はスタート台に立ち、爆発的な自由形の準備を整えた。

明美(心の声): 「あたいが先鋒だ。バトル漫画の主人公みたいに、ぶっちぎってやるぜ!」


美玲がその後ろで静かに微笑んだ。

美玲(心の声): 「私が繋ぐよ。聖母マリアの優しさで、華麗に泳ぎきるから。」


美咲が3番目の位置で鋭い視線を放った。

美咲(心の声): 「私が流れを作る。天照大神の威厳で、1位に近づけるよ。」


アリスがアンカーとして最後を見据えた。

アリス(心の声): 「私が締める。貫太郎との愛の力で、美月を倒して優勝するよ!」


対する明鏡学園の黒澤美月は、アンカーとして冷静に状況を見ていた。

美月(心の声): 「私には自由形の実力がある。アリスが相手でも、明鏡の意地で勝ってみせるよ!」


ブザーが鳴り響き、女子400mリレー決勝が始まった。1番手の明美がスタート台から飛び込み、得意の自由形で爆発的なスピードを見せた。

明美(心の声): 「行くぜ、『ドラゴンボール』の悟空みたいにぶっちぎる! あたいの自由形でトップに立つんだ!」


明美の泳ぎはまるでアテナが戦場を駆けるようだった。最初の50mで他校4選手を一気に追い抜き、観客席がどよめいた。スタミナを維持しながらも、100mを4位でゴールし、美玲にバトンを渡した。

明美: 「美玲先輩、頼むよ! あたいの勢い、繋いでくれ!」


美玲が2番手として飛び込んだ。彼女の華麗な足捌きが水面を切り裂き、青葉大学附属の佐久間夏子を追い抜いた。夏子は高橋杏が作った3位のリードを守れず、体が重く減速していた。

夏子(心の声): 「私、杏の頑張りを無駄にしちゃう…! 美玲に抜かれた、どうしよう!」

美玲(心の声): 「聖母マリアの優しさで泳ぐよ。夏子を抜いて、3位をキープする!」


美玲は3位でゴールし、美咲にバトンを渡した。

美玲: 「美咲、後は頼むよ。私、ベストを尽くしたから!」


応援席では、中村美枝子がセーラームーンの主題歌「セーラースターソング」を替え歌にした応援歌を準備していた。彼女は赤をバックに朱雀が描かれたハイレグ型競泳水着を着て、マイクを手に持つ。部員たちは手拍子で彼女を支える準備を整えていた。美枝子が声を張り上げた。

美枝子: 「みんな、あたしが歌うから手拍子で盛り上げてね! 海風の女子チームにセーラーの力を届けよう!」


応援歌:セーラームーンの替え歌「海風スターソング」

美枝子が歌い始めた。部員たちは一斉に手拍子を響かせ、会場にエネルギーを注ぎ込んだ。

美枝子:

「悔しさが いま 海風スマイル

奇跡をおこすよ 海風ウィング

だれだって輝く泳ぎを持つ

負けない! 未来へ 海風エール

絶対! つかまえる! 海風スター

この誓い 届け プールサイドまで

恵美が 負けたその日から

闘い続ける旅が始まった

古びた記録には 勝利の天使の絵

指さす 先は過酷な総体が待ってる

震える 胸には 仲間との絆のキス

どんなに辛い 試練でも

追い続けるから

▽後悔はしない 海風アイズ

仲間と泳ぎ抜く 海風ウィング

この泳ぎは 夢の道しるべ

負けない! 未来へ 海風エール

絶対! 見つけるよ! 海風スター

天使の泳ぎで 飛び立つよ

ひとりで挑む 未知なる水路

やっとたどり着いた この決勝に

プールの底 仲間が残していった

勝利の泳ぎのかけら さあ 力を解き放とう

これは 私たちの ミラクルな 試練

過去も未来も 飛び越えて 勝ってみせる

苦しみが いま 海風アイズ

奇跡をおこすよ 海風ウィング

だれだって 運命の 泳ぎを持つ

負けない! 未来へ 海風エール

絶対! つかまえる! 海風スター

この誓い 届け プールサイドまで

▽くりかえし」

美枝子の歌声が響き渡り、応援席から溢れる手拍子が会場全体を包み込んだ。観客たちもその熱気に引き込まれ、自然と拍手が沸き起こった。


美咲が3番手として飛び込んだ。彼女は星光学園の森本詩織と競い合ったが、詩織が足を攣らせて減速した隙を突き、2位に浮上した。

詩織(心の声): 「私、足が…! 美咲に抜かれた、悔しいよ!」

美咲(心の声): 「天照大神の威厳だ。詩織を抜いて、次は美桜を狙うよ!」


美咲は明鏡学園の桜井美桜と競い合い、1位を奪おうと必死だった。しかし、美桜のスプリント力がわずかに上回り、美咲は2位でゴールした。

美咲: 「アリス、頼むよ! 美月に勝ってくれ!」

美桜(心の声): 「私、美咲を抑えたよ。美月先輩、後はお願いね!」


最後にアンカーのアリスが飛び込んだ。アリスは海風学園女子水泳部の新星であり、明鏡学園の黒澤美月に対抗する唯一の存在だった。

アリス(心の声): 「貫太郎との愛の力だよ。美月に勝って、優勝を掴む!」

美月(心の声): 「私、アリスと再戦だ。個人メドレーの実力で、明鏡の勝利を決めるよ!」


アリスと美月は激しいデッドヒートを繰り広げた。美月は泳ぎの質を上げ、アリスを苦しめたが、アリスは貫太郎への想いを力に変え、少しずつ美月に迫った。

アリス(心の声): 「貫太郎君が応援してる。私、負けないよ!」

美月(心の声): 「私、アリスに押されてる…! でも、ここで負けるわけにはいかない!」


残り10m、二人がほぼ同時にゴール。観客席が息を呑む中、審判は明鏡学園を1位、海風学園を2位と判定した。明鏡学園の監督・松嶋奈津美と部員たちが歓喜に沸いた。

奈津美: 「やったよ、恵美に一泡吹かせられた! 明鏡の勝利だ!」

美月: 「私、やったよ! アリスに勝ったんだ!」


海風学園サイドは絶句した。美咲が悔しそうに唇を噛んだ。

美咲(心の声): 「私たちの努力が…負けたなんて…!」


しかし、連盟職員が映像を確認し、討議した結果、衝撃の事実が発覚した。明鏡学園の先鋒・伊吹優佳がフライングしていたのだ。優佳が呆然とした。

優佳(心の声): 「私、フライング…? そんな、まさか…!」


明鏡学園は失格となり、海風学園が逆転勝利を収めた。海風学園の応援席が歓喜に沸き、アリスが叫んだ。

アリス: 「やったよ! 貫太郎君との愛の力が勝ったんだ!」

美咲: 「私たち、優勝だよ! 最高の逆転劇だ!」

明美: 「あたいらの頑張りが報われたぜ!」

美玲: 「私たちの絆が勝利を呼んだよ。」


一方、明鏡学園サイドは悔し涙に暮れた。美月が膝をつき、涙をこぼした。

美月(心の声): 「私、勝ったと思ったのに…失格だなんて…!」


観客席からは「海風スターソング」の替え歌が再び響き、海風学園の勝利を祝う声が会場を包んだ。総合優勝を手にし、海風学園水泳部は新たな歴史を刻んだ。


シーン15:男子400mリレー決勝戦

女子400mリレー決勝戦が劇的な勝利で終わり、いよいよ正真正銘の最終決戦である男子400mリレー決勝戦が幕を開けた。島宮県立総合プールの50mプールは夕陽に照らされて赤く染まり、水面がまるで燃えているかのように輝いていた。観客席からは選手たちへの熱狂的な声援が響き渡り、スタンドは人で溢れかえっていた。海風学園水泳部の応援席では、部員たちが最後の戦いに向けて士気を高め、勝利への強い意志を一つにしていた。このリレーは、海風学園にとって総合優勝を決定づける一戦であり、全員がその重みを理解していた。


スタート台に立つ海風学園チームは、山本亮、高木拓也、佐藤健太、川名貫太郎の新入生カルテットだった。亮は黒をバックに海馬が描かれたブーメラン型競泳水着、拓也は青をバックに天馬が描かれたブーメラン型競泳水着、健太は緑をバックに獅子が描かれたブーメラン型競泳水着、貫太郎は赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着を身にまとっていた。彼らはそれぞれ静かに呼吸を整え、緊張と興奮が入り混じった表情でスタート台に立っていた。観客席から聞こえる「海風! 海風!」という連呼が、彼らの背中を押していた。


試合開始前、監督の松澤恵美が新入生たちに近づき、紫のビキニを着た姿で力強く声をかけた。彼女の声は穏やかだが、内に秘めた情熱が感じられた。

恵美: 「貫太郎、亮、拓也、健太、あなたたちを最後に選んだのは、未来の海風を担う力があると信じてるからだよ。このリレーで総合優勝を決めなさい。あなたたちの成長が、私の誇りだからね。」


主将の高橋美咲が恵美の隣に立ち、赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着を着て、厳しい口調で続けた。

美咲: 「お前ら、ここまで来たのは新入生の成長のおかげでもあるよ。貫太郎、最後の鍵はお前だ。絶対に勝てよ。分かったな?」


副将の上原美玲が青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着を着て、美咲の厳しさを和らげるように優しく微笑んだ。

美玲: 「私も信じてるよ、貫太郎。あなたならできる。みんなで繋いだバトンを、あなたがゴールに届けてね。私たちの期待を背負って、頑張って。」


三島アリスが赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着を着て貫太郎の手を握り、熱い視線を送った。彼女の瞳には愛と信頼が宿っていた。

アリス: 「貫太郎、私たちの愛の力で奇跡の逆転勝ちを掴もうね。私、君を信じてるから。絶対に勝ってね!」


貫太郎は恵美、美咲、美玲、アリスの言葉を受け止め、力強く頷いた。彼の赤い水着の龍が、まるで生きているかのように背中でうねっているように見えた。

貫太郎: 「恵美先生、美咲先輩、美玲先輩、アリス、俺が最後を締めるよ。みんなの期待に応えるぜ。総合優勝、絶対に取る!」


対戦の組み合わせ

男子400mリレー タイム決勝

海風学園高校: 山本亮(1番目)、高木拓也(2番目)、佐藤健太(3番目)、川名貫太郎(4番目)

明鏡学園高校: 森田健吾(1番目)、山本琢郎(2番目)、龍田政幸(3番目)、桜庭省吾(4番目)

星光学園高校: 黒田翔(1番目)、藤本勇気(2番目)、速水湊(3番目)、北岡洋介(4番目)

青葉大学附属高校: 小野寺大輔(1番目)、今井勇太(2番目)、宮坂龍馬(3番目)、石田隼人(4番目)

その他4校


試合開始前、貫太郎は亮、拓也、健太、美咲、美玲、アリスをプールサイドに集め、作戦会議を開いた。夕陽が彼らの顔を照らし、水着の模様が鮮やかに浮かび上がっていた。

貫太郎: 「俺が戦力を分析したぜ。明鏡以外は大した敵じゃねえ。星光は主力がこれまでの競技で足を挫いたり関節を痛めて棄権してて、補欠の新入生しかいねえ。青葉も無能な補欠ばっかだ。勝てるぜ!」

亮: 「俺、自由形は専門じゃねえけど、裕介先輩から教わった浮力の応用で戦うぜ。遅れても大丈夫だろ?」

拓也: 「俺は健先輩から教わったライダースイムで切り崩すぜ。少しずつ上げてくよ!」

健太: 「俺のバタフライを自由形で活かすぜ。火事場のクソ力で一気に攻める!」

美咲: 「お前ら、私が提案するよ。真田幸村の陽動戦術を応用するんだ。亮が敢えて遅れて敵を油断させ、拓也が崩し、健太が攻め込んで、貫太郎が締める。これで勝つよ!」

美玲: 「私も賛成だよ、貫太郎。あなたが戦略的に泳げば、無駄なく勝利を掴める。あなたが鍵だよ。」

アリス: 「貫太郎君、私たちの愛で最後を決めようね。この作戦、絶対成功するよ!」

貫太郎: 「分かったぜ。陽動作戦だ。亮、遅れても慌てるな。拓也、少しずつ上げて、健太、一気に攻めろ。俺が1位でゴールするぜ!」


試合開始前、貫太郎はスタート台の上で深呼吸を繰り返していた。赤いブーメラン型競泳水着の龍が、彼の背中でうねっているように見えた。心臓の鼓動が耳元で響き、緊張と興奮が全身を駆け巡っていた。目の前には50mプールが広がり、水面が夕陽に照らされて赤く染まっていた。

貫太郎(心の声): 「俺が最後だ。恵美先生の期待、美咲先輩の指導、美玲先輩の優しさ、アリスの愛…全部背負ってる。総合優勝がかかってるんだ。絶対に勝つぜ!」


亮はスタート台に立つと、少し震える手でゴーグルを調整した。黒い水着の海馬が、彼の背中で静かに泳いでいるようだった。自由形は専門外で、不安が胸をよぎったが、作戦を思い出し、気持ちを切り替えた。

亮(心の声): 「俺、自由形は得意じゃねえ。でも裕介先輩から教わった浮力の応用がある。陽動が俺の仕事だ。遅れても慌てるな。拓也に繋ぐぜ!」


ブザーが鳴り、亮が飛び込んだ。水しぶきが上がり、彼の泳ぎは少しぎこちなかった。最初の25mで他校の選手たちに先行され、心の中で焦りが芽生えた。

亮(心の声): 「やべえ、遅れてる…! でも慌てるな。作戦通りだ。水を押して、浮力で進むぜ!」


亮はスタートでやや遅れを取った。最初の25mで他校の選手たちに先行され、心の中で焦りが芽生えたが、すぐに作戦を思い出した。

亮(心の声): 「慌てるな。遅れてもいいんだ。浮力を使って推進力に変えるぜ!」


彼は水を押すように泳ぎ、身体を浮かせて抵抗を減らした。50mを過ぎると、亮の泳ぎが安定してきた。他校4選手を一気に追い抜き、観客席がどよめいた。星光学園の黒田翔に追いついたが、わずかに届かず4位でゴール。

亮(心の声): 「よし、他校を抜いたぜ。翔には届かなかったけど、陽動は成功だ。拓也、後は頼むぜ!」

翔(心の声): 「俺、バタフライの爆発力で亮を抑えたぜ。星光のリードだ! 補欠でも勝つぜ!」


拓也が2番手として飛び込んだ。拓也は亮からバトンを受け取ると、力強いキックで水をかいた。青い水着の天馬が水中で躍動し、彼の泳ぎに勢いを与えた。健から教わったライダースイムが頭を巡り、特撮ヒーローのような気分で泳いだ。

拓也(心の声): 「俺のライダーキックだぜ! 勇気を抜いて、少しずつ上げる。作戦通り、敵を崩すぜ!」


拓也は勇気と競り合った。勇気が平泳ぎのキックで抵抗する中、拓也のライダースイムが徐々に差を縮めた。残り25mで一気に抜き去り、3位に浮上した。

勇気(心の声): 「俺、拓也に追いつかれてる…! 平泳ぎの力が出ねえ! 補欠じゃ無理か…!」

拓也(心の声): 「勇気、悪いな。俺のライダースイムで抜いたぜ! 健太、後はお前だ!」


健太は拓也からバトンを受け、緑の水着が水面を切り裂いた。バタフライの技術を自由形で爆発させ、観客席が息を呑んだ。彼の泳ぎは荒々しくも力強かった。観客席がどよめき、応援歌が一層大きくなった。

健太(心の声): 「俺の火事場のクソ力だぜ! 湊なんか雑魚だ。政幸にも挑むぜ!」


健太は湊をターゲットにし、一気に追い抜いた。湊の泳ぎが乱れる中、健太は勢いを増した。

健太(心の声): 「湊は楽勝だったぜ。」

湊(心の声): 「俺、健太に抜かれた…! 補欠じゃ無理だ、足が重い…!」


次に明鏡学園の龍田政幸と競り合い、残り10mで並んだが、わずかに届かなかった。一進一退の攻防を繰り広げた。政幸は背泳ぎの技術を自由形で活かし、健太の猛追を防ごうとした。

政幸(心の声): 「俺、健太を抑えるぜ。明鏡の意地だ! 逃げ切る!」

健太(心の声): 「政幸、強ええな。でも俺の攻め込みは成功だ。」


残り10mで健太が政幸に並んだが、わずかに届かず、政幸が逃げ切った。健太は2位でゴールし、隣のレーンに飛び込む貫太郎に叫んだ。

健太: 「貫太郎、頼むぜ! 俺、攻め込んだから締めろ! 行け!」


最後にアンカーの貫太郎が飛び込んだ。貫太郎は健太からバトンを受けると、全身に力がみなぎるのを感じた。赤い水着の龍が水面で輝き、彼の泳ぎはまるで龍が水をかき分けるようだった。省吾との一騎打ちで、彼の目は鋭く光った。

貫太郎(心の声): 「俺が海風の未来だ。恵美先生、美咲先輩、美玲先輩、アリス、みんなの期待を背負ってる。省吾を抜いて、1位でゴールするぜ!」

省吾(心の声): 「俺、貫太郎と対決だ。平泳ぎのキックで勝つぜ! 明鏡の最後の砦だ!」


貫太郎は作戦通り、最初の50mを省吾に並走しつつ力を温存した。観客席から「貫太郎! 貫太郎!」と名前が連呼され、彼の心に火がついた。

貫太郎(心の声): 「俺が締めるぜ。陽動が効いてる。省吾、油断してるな。残り50mで仕掛ける!」


一方、応援席では、山口健が大決戦!超ウルトラ8兄弟の主題歌「LIGHT IN YOUR HEART」を替え歌にした応援歌を準備していた。彼は黄色をバックにオーディンが描かれたブーメラン型競泳水着を着て、マイクを手に持っていた。部員全員が健の歌声に合わせて合唱する準備を整え、健が声を張り上げた。

健: 「俺がメインボーカルだぜ! みんな、ウルトラの魂で貫太郎たちを応援しようぜ! 行くぜ!」


応援歌:大決戦!超ウルトラ8兄弟の替え歌「LIGHT IN YOUR POOL」

健が力強く歌い始め、部員たちが合唱で続き、会場全体にエネルギーが溢れ出した。観客の中にはウルトラファンも多く、懐かしさに涙ぐむ者もいた。

健:

「暗い波が染み渡って プールサイドに影を落とし始める

嵐のレースに弾かれて 疲れた仲間が勝利を待って

消えそうな願いを繋ぎ 明日のゴールを夢見て

We Gonna Be Hope 行こう 希望よ 信じて胸の中の

どれだけ俺が 張り裂けそうな痛みを知ろうとも

忘れないぜ ここにある The light in your pool

水の壁に飲み込まれて スタートの兆しもかすんで見えない

その度に仲間と肩寄せ 俺は戦う事を決してやめない

胸に火を灯しながら 勝利が見えるまで

We Gonna Be Hope 行こう 希望よ 信じるのさ その勇気を

諦めたまま 泳ぐ日々じゃ仲間の絆は

掴めるはずも無いぜ The light in your pool

俺が望むのなら きっと ほら絶望さえも Before

We Gonna Be Hope 行こう 希望よ 信じるのさ その勇気を

諦めたまま 泳ぐ日々じゃ仲間の絆は

We Gonna Be Hope 行こう 希望よ 信じて胸の中の

どれだけ俺が 張り裂けそうな痛みを知ろうとも

忘れないぜ ここにある The light in your pool」

健の歌声が響き渡り、部員たちの合唱が会場を包み込んだ。スタンドの観客が自然と手拍子を始め、ウルトラファンが「これぞ海風の魂だ!」と叫ぶ声が聞こえた。


貫太郎は最初の50mを省吾に並走し、力を温存した。観客席から「貫太郎! 貫太郎!」と名前が連呼され、彼の心に火がついた。残り50mで一気に加速し、ブーメラン型競泳水着の脚力が最大限に発揮された。

貫太郎(心の声): 「今だ! 恵美先生、美咲先輩、美玲先輩、アリスの期待に応えるぜ! 省吾、抜く!」


省吾は焦りからフォームが乱れ、キックが弱まった。

省吾(心の声): 「俺、貫太郎に追いつかれてる…! 足が…痛え!」


貫太郎は省吾が焦りから足を挫き、失速すると、明鏡学園は失格となったのを見逃さなかった。そうして、全力で泳ぎ切り、1位でゴール。観客席が大歓喜に沸き、彼は水面から顔を上げた。

貫太郎(心の声): 「やったぜ! 俺たち、勝ったんだ。海風の未来はここからだぜ!」


応援席から「LIGHT IN YOUR POOL」が再び響き、健の歌声が勝利を祝福した。ゴール後、恵美、美咲、美玲、アリスが駆け寄り、貫太郎を取り囲んだ。

恵美: 「貫太郎、素晴らしいよ! あなたが新入生で最後を飾ってくれた。私の期待通りだよ!」

美咲: 「お前、よくやったよ。私が教えた真田幸村の陽動戦術、見事に決まったな。まだ未熟だけど、勝ったから良しとする。後日、もっと詳しく教えるから覚悟しとけよ。」

美玲: 「私も感動したよ、貫太郎。あなたにはもっと優れた戦略を伝授するから、楽しみにね。素晴らしい泳ぎだったよ。」

アリス: 「貫太郎君、私たちの愛が勝利を呼んだよ! 最高の逆転劇だね! 君、すごいよ!」


貫太郎は笑顔で応えた。汗と水滴が混じり合い、彼の顔を輝かせていた。

貫太郎: 「恵美先生、美咲先輩、美玲先輩、アリス、みんなのおかげだぜ。俺たち、総合優勝だ! これが海風の力だよ!」


シーン16:閉会式

男子400mリレー決勝戦での貫太郎率いる新入生チームの劇的な勝利で、海風学園水泳部は総合優勝への道を切り開いた。そして、いよいよ閉会式の時が訪れた。島宮県立総合プールの観客席は徐々に静まり、夕陽が西の空に沈みかけ、プールサイドに長い影を落としていた。選手たちは疲れと達成感が入り混じった表情で整列し、役員たちが壇上に並んだ。空気には緊張感と期待が漂い、観客席のサポーターたちも息を呑んで結果発表を待っていた。プールの水面は夕陽に赤く染まり、まるで勝利の血が流れているかのように見えた。


閉会式は、連盟役員の司会者による開会の言葉で始まった。選手たちは整然と並び、海風学園水泳部は前列に位置していた。貫太郎は赤をバックに龍が描かれたブーメラン型競泳水着をまとい、隣に立つアリス、亮、拓也、健太と共に静かに前を見据えていた。アリスは赤紫をバックに鳳凰が描かれたハイレグ型競泳水着、亮は黒をバックに海馬が描かれたブーメラン型競泳水着、拓也は青をバックに天馬が描かれたブーメラン型競泳水着、健太は緑をバックに獅子が描かれたブーメラン型競泳水着を着ていた。美咲は赤をバックに天照大神が描かれたハイレグ型競泳水着、美玲は青をバックに聖母マリアが描かれたハイレグ型競泳水着を着て、チームの先頭に立っていた。恵美は紫のビキニを着て顧問としてその横に立ち、夕陽に照らされた彼女の姿はどこか神聖で、部員たちを見守る母のような温かさを放っていた。


司会者がマイクを手に成績発表を始めた。

司会者: 「島宮県高校総体、水泳競技の成績を発表します。まず、女子の部。1位、海風学園高校。2位、明鏡学園高校。3位、星光学園高校。4位、青葉大学附属高校。次に、男子の部。1位、海風学園高校。2位、明鏡学園高校。3位、星光学園高校。4位、青葉大学附属高校。以上の結果、総合優勝は海風学園高校です。おめでとうございます!」


観客席から大きな拍手と歓声が沸き起こった。海風学園の応援席では、健が「俺たち、やったぜ!」と叫び、両腕を高く上げた。貫太郎は隣のアリスと目を合わせ、笑顔で頷いた。アリスが小さく手を握り返し、二人の間に静かな喜びが流れた。

貫太郎: 「俺たち、アベック優勝だぜ。恵美先生の無念、晴らせたよな!」

アリス: 「貫太郎、私たち一緒に勝ったね。愛の勝利だよ!」


美咲は前を向いたまま、唇の端をわずかに上げて満足げに呟いた。

美咲: 「お前ら、よくやったよ。私が主将として引っ張った甲斐があったな。」


美玲は穏やかな笑みを浮かべ、隣の美咲を見つめて優しく言った。

美玲: 「私も嬉しいよ。あなたたちのおかげで、最高の結果になったね。」


恵美は壇上から選手たちを見下ろし、胸に手を当てて深く息を吐いた。紫のビキニが夕陽に映え、彼女の心には過去の悔しさと今の誇りが交錯していた。

恵美: 「あなたたち、本当にありがとう。私、特別合同練習での敗北がずっと心に残ってたけど、あなたたちの勝利で救われたよ。」


しかし、喜びも束の間、壇上から別の声が上がった。明鏡学園の監督・松嶋奈津美が赤いビキニを着た姿でマイクを握り、鋭い声で抗議を始めた。彼女の目には恵美への敵意が宿り、声は会場全体に響き渡った。

奈津美: 「ちょっと待ってください! 連盟会長、この結果に異議があります! 海風学園の選手たちが着てるブーメラン型やハイレグ型の競泳水着、今どきこんな露出の高い水着、あり得ませんよ! インターハイや国際大会じゃ認められてないでしょ? 大会の規約違反じゃないですか?」


続けて、星光学園の監督・広末翔子が緑のビキニで前に出て、奈津美に同調した。彼女の声には悔しさと怒りが滲んでいた。

翔子: 「その通りです。現代じゃスパッツ型が主流ですよ。こんな水着で泳ぐなんて、公平性に欠けると思いませんか? 連盟としてどうなんですか?」


青葉大学附属の監督・篠原陽子も橙色のビキニ姿で加勢し、眉を吊り上げて訴えた。

陽子: 「私も同意見です。こんな水着、見たことないですよ。恵美のチームを勝たせるために忖度してるんじゃないですか? 納得できません!」


会場がざわつき始めた。観客席から「何だよ、それ!」「海風が勝ったのは実力だろ!」と声が飛び交い、閉会式は一旦停止した。奈津美、翔子、陽子は腕を組み、恵美を睨みつけた。彼女たちの表情には、優勝を逃した悔しさと恵美への個人的な敵意が混じり、まるで過去の因縁を今ここで晴らそうとしているかのようだった。奈津美は心の中で恵美との特別合同練習での屈辱を思い出し、歯を食いしばった。

奈津美: 「恵美、あんたにだけは負けたくないんだよ。あの時の屈辱、忘れてないからね!」


翔子はオーストラリアでの経験を盾に、自分の正しさを信じて疑わなかった。

翔子: 「海風が優勝なんて許せない。私のオーストラリアでの経験を舐めるなよ!」


陽子は恵美への嫉妬を隠せず、唇を噛んだ。

陽子: 「恵美のチームが勝つなんてあり得ない。私が青葉を率いてた頃はこんなことなかったのに!」


恵美は壇上で静かに目を閉じ、深呼吸した。紫のビキニが彼女の落ち着いた姿勢を際立たせていたが、心の中ではライバルたちの挑発に耐えていた。

恵美: 「あなたたち、私を貶めたいだけね。でも、私の選手たちは実力で勝った。それだけは譲れないよ。」


貫太郎は選手列から奈津美たちを睨みつけ、拳を握った。怒りが胸を熱くし、彼の赤い水着の龍がまるで怒りに応えるようにうねっているように見えた。

貫太郎: 「何!? 俺たちの水着が規約違反だって? ふざけんなよ。俺たちは正々堂々戦ったぜ!」


美咲が貫太郎の肩に手を置き、低い声で制した。彼女の目は鋭く、冷静さを保っていた。

美咲: 「貫太郎、お前、落ち着け。こんな挑発に乗るな。私たちが勝ったのは事実だ。」


その時、海風学園の応援席からサポーターたちが立ち上がった。保護者やOB、OGたちが声を上げ、連盟側に訴え始めた。声は次第に大きくなり、会場に響き渡った。

サポーターA: 「海風の水着に何の問題があるんだよ! FINAマーク付いてるだろ!」

サポーターB: 「実力で勝ったんだ。こんな抗議、認めんなよ!」

サポーターC: 「連盟会長、海風の非はないって認めてください!」


貫太郎はサポーターたちの声を聞き、胸に安堵が広がった。隣の亮に笑いかけ、肩を叩いた。

貫太郎: 「俺たちの味方がいてくれるぜ。やっぱり海風は強いな!」

亮: 「俺、ホッとしたぜ。抗議なんてくだらねえよ。俺たちの勝利は揺るがねえ!」


連盟会長は60代の落ち着いた男性で、白いポロシャツに身を包んでいた。彼はマイクを持ち、静かに会場を見渡した。そして、穏やかだが力強い声で裁定を下した。

連盟会長: 「皆様、静粛に。抗議について審議しました。海風学園の使用するブーメラン型およびハイレグ型競泳水着には、連盟公認のFINAマークが付いており、公式大会での使用が認められています。規約違反の指摘は認められません。よって、海風学園の優勝は有効です。」


会場が再び拍手に包まれた。奈津美、翔子、陽子は顔を歪め、不満げに壇上を去った。奈津美の赤いビキニ、翔子の緑のビキニ、陽子の橙色のビキニが夕陽に映え、彼女たちの背中には敗北感と屈辱が漂っていた。奈津美は唇を噛み、悔しさを堪えた。

奈津美: 「くそっ、認められたか…。恵美、次は絶対に負けないからな!」


翔子は肩を落とし、自分の無力感に苛まれた。

翔子: 「私の星光が3位…。こんな結果、受け入れられない!」


陽子は恵美を一瞥し、心の中で毒づいた。

陽子: 「4位か…。恵美の勝ち顔、見たくなかったよ…。」


裁定が下され、閉会式が再開した。表彰式が始まり、優勝旗が壇上に運ばれた。女子水泳部代表として美咲が、男子水泳部代表として健が前に出た。海風学園では主将と副将のポストが女子に占有されており、3年生男子は健だけだったため、彼が選ばれたのだ。

司会者: 「優勝旗授与。女子代表、高橋美咲選手。男子代表、山口健選手。」


美咲が堂々と前に進み、優勝旗を受け取った。彼女の手が旗を握る瞬間、観客席から拍手が沸き起こった。赤い水着の天照大神が夕陽に輝き、彼女の心には主将としての誇りが満ちていた。

美咲: 「皆のおかげだよ。この旗、私が主将として受け取る名誉だ。」


健も続き、緊張した面持ちで旗を受け取った。黄色の水着が夕陽に映え、彼の顔には笑みが浮かんだ。特撮ヒーローのような気分で旗を掲げ、観客席に向かって小さく手を振った。

健: 「俺、こんな大役務まるなんて…。貫太郎たちのおかげだぜ!」


続いて、連盟会長が挨拶に立った。

連盟会長: 「選手の皆さん、2日間にわたる熱戦、お疲れ様でした。海風学園の総合優勝は、努力と団結の結果です。九州大会、インターハイでも素晴らしい活躍を期待しています。以上で閉会といたします。役員、選手、退場してください。」


選手たちが整列を解き、退場し始めた。観客席から拍手が鳴り響き、閉会式は幕を閉じた。美玲は退場しながら部員たちに微笑みかけ、心の中で彼らの努力を讃えた。

美玲: 「あなたたち、本当に素晴らしいよ。この勝利、私たちの絆の証だね。」


エピローグ:閉会式終了後

閉会式終了後、プールサイドの一角で九州大会申込み説明会が開かれた。水泳部員全員が集まり、連盟職員が説明を始めた。

職員: 「九州大会の申込期限は6月15日です。出場者は成績表を確認し、必要書類を提出してください。詳細は後日、各校に通知します。」


説明会が終わり、部員たちは円陣を組んだ。貫太郎、亮、拓也、健太、アリス、美枝子、綾乃、南、美咲、美玲、健、ユウ、明美、咲、裕介、光、美奈、さくらが一堂に会し、喜びを分かち合った。夕陽が完全に沈み、プールサイドに夜の帳が下りていたが、彼らの笑顔は闇を照らす光のようだった。

貫太郎: 「俺たち、アベック優勝だぜ! 恵美先生の無念、晴らせたよな!」

亮: 「俺、信じられねえよ。抗議まで乗り越えて優勝だぜ!」

拓也: 「俺たちの水着、カッコいいから認められたんだぜ。」

健太: 「俺、バタフライで貢献できたぜ。最高だ!」

アリス: 「貫太郎、私たち一緒に勝ったね。愛の勝利だよ!」

美枝子: 「男子のブーメラン型と女子のハイレグ型でアベック優勝なんて、ファッション雑誌に載るレベルだよ! あたし、嬉しい!」

綾乃: 「私、こんな喜び初めてだよ。みんな、ありがとう。」

南: 「私、バタフライで頑張った甲斐があったよ。貫太郎、最高だね!」

健: 「俺、優勝旗持てて感激だぜ。」

ユウ: 「あたし、自由形で勝てて嬉しいよ。あたし達輝いてるね!」

明美: 「あたい、個人メドレーで頑張ったよ。火事場のクソ力だぜ!」

咲: 「私、バタフライで貢献できたよ。ロック魂だね!」

裕介: 「俺、背泳ぎで支えたぜ。科学の力だな!」

光: 「俺、平泳ぎで繋いだよ。和の心だぜ!」

美奈: 「うち、平泳ぎで頑張ったで! アベック優勝、めっちゃ嬉しいわ!」

さくら: 「私、背泳ぎでチームを支えられたよ。クラシックの波動が効いたね!」


美咲が全員を見渡し、厳しくも温かい声で言った。彼女の目は勝利の喜びで輝いていた。

美咲: 「お前ら、よくやったよ。アベック優勝は私たちの団結の証だ。恵美先生の無念も晴らせた。満足だろ?」


美玲が優しく微笑み、部員たちに穏やかな声をかけた。

美玲: 「私も嬉しいよ。あなたたちのおかげで、最高の結果になったね。この絆、ずっと忘れないよ。」


最後に恵美が円陣の中心に立ち、彼女の声には感謝と決意が込められていた。

恵美: 「あなたたち、本当にありがとう。私、特別合同練習での敗北がずっと心に残ってたけど、あなたたちの勝利で救われたよ。九州大会とインターハイでも気を抜かずに頑張ってね。私も全力で支えるから。」


部員全員が「はい!」と声を揃えた。他校の選手たちが悔しさを胸に去っていく中、海風学園水泳部は喜びに満ちていた。貫太郎は仲間たちの笑顔を見渡し、心の中で未来への決意を新たにした。

貫太郎: 「俺たち、これからも勝ち続けるぜ。海風の未来は明るいな!」

夜空に星が瞬き始め、プールサイドは静寂に包まれたが、海風学園水泳部の心は熱く燃え続けていた。

次回、何と!海風学園水泳部のファンクラブが設立される!?中には新規の入部希望者までもいるようだが!?

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