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青春のメドレー  作者: 大和剛
高校水泳新人戦編
11/33

第十一話 新人戦の熱闘 後半戦

前回までのあらすじ

貫太郎たちは海風学園高校に入学後、厳しい水泳部の入部試験を乗り越え、正式な部員として新生活をスタートさせた。新人戦が近づく中、三島アリスが水泳部への入部を志願したが、監督の恵美はアリスの正式入部は新人戦での活躍を見た上で判断すると通告。アリスの仮入部が決まり、新人戦の競技種目が確定した。貫太郎達は新人戦に備えて海での合同練習を計画し、島宮県内の海水浴場を貸し切り、各々が自身の弱点と向き合う練習を始めた。貫太郎達は男女混合で練習し、互いに助け合いながら泳力を向上させ、新人戦への決意を新たにし、さらなる努力を誓った。新人戦当日、女子の自由形200mでは、アリスが見事に優勝し、チームの士気を上げた。男子自由形200mでは貫太郎が勝利。各個人の種目でも、美枝子、拓也、綾乃、亮、南、健太がそれぞれ活躍し、海風学園は怒濤の快進撃を見せた。女子のメドレーリレーでは、綾乃が背泳ぎでリードを取るが、美枝子が平泳ぎでリードを失う。しかし南がバタフライで逆転し、アリスが自由形で優勝を確定。男子のメドレーリレーでは、亮が背泳ぎで苦戦し、拓也も平泳ぎで追いつけないが、健太のバタフライで逆転し、貫太郎が自由形で優勝に導いた。昼食休憩後、恵美、美咲、美玲が貫太郎を励まし、恵美は貫太郎に真実のキスを交わし、アリスも貫太郎と強い抱擁を交わし、互いに武運長久を祈った。こうして、新人戦の後半戦が幕を開けた。


登場人物:

川名貫太郎:主人公。自由形専門。元々は小中学校の水泳部で全国優勝の経験を持つが、海風学園高校での練習を通して、天狗になったと気付かされる。国語と英語と歴史など文系科目が得意。和田秀樹の著書の勉強法を駆使して勉強中。


佐藤健太:貫太郎のクラスメイト。バタフライ専門。水泳とテレビゲームが趣味で、部活動を楽しむタイプ。体育以外の科目は苦手であり、特に国語(主に古文)と英語(主に分詞構文)が苦手。貫太郎に助けを求めることが多い。


山本亮:貫太郎の友人。背泳ぎ専門。科学の本を読むのが好きで、理数系が得意。逆に国語と歴史は苦手だが、貫太郎から歴史の学び方を教わり、国語と歴史を勉強し易くなる。逆に数学が苦手な貫太郎には綾乃と共に勉強を教える。


高木拓也:平泳ぎ専門。アニメと漫画のオタクで、1960年代から2010年代までの作品に精通。特にドラゴンボール、聖闘士星矢、ガンダム、エヴァンゲリオンが好き。主要科目の国語と数学と英語が苦手で、いつも貫太郎や綾乃に助けを求める。


三島アリス:貫太郎の同級生。自由形専門。国内でも名の知れた大企業「三島コーポレーション」の社長令嬢。幼い頃から厳しい教育を受けてきましたが、その中で水泳だけは自分自身で選んだ趣味であり、全中水泳大会で個人の部で優勝経験を持つ。とある事がきっかけで貫太郎に恋心を抱き、遅れながらも水泳部に入部を希望する。


中村美枝子:平泳ぎ専門。ファッション愛好者で、将来は高級ブランドのバッグを手に入れるのが夢。国語と英語が苦手で、授業後に貫太郎に教えてもらうことが多い。貫太郎に内心想いを寄せている。


小林綾乃:背泳ぎ専門。クラシック音楽や美術が趣味で、ベートーヴェンやバッハを愛する。水泳のスポーツ推薦で入学し、成績もトップ。英語は得意だが、それでも理解できない箇所は貫太郎に教えて貰う。数学は得意で苦手な貫太郎に教えることが多い。貫太郎に内心想いを寄せている。


斉藤南:バタフライ専門。スキューバダイビングが趣味で、両親が海洋生物学者。生物が得意だが、古典や歴史に苦労しており、貫太郎にこれらの科目について教えを乞う。貫太郎に内心想いを寄せている。


松澤恵美(世界史A):28歳。清楚美人教師。海風学園高校卒業生かつ元水泳部キャプテン。パリ大学修士課程を中退し、公民・世界史教員兼水泳部顧問として帰国。平時はお淑やかだが、部活動では鬼教官に変身。ビキニやハイレグ型競泳水着を着用し、すぐにプールサイドに向かえるように常に準備している。


高橋美咲:水泳部の主将。厳しい性格で、恵美のやり方を引き継いでいる。部員からは恐れられつつも尊敬される存在。彼女自身は全教科の成績は優秀で、国公立大学の教育学部志望で高校教師を目指している。


上原美玲:水泳部の副キャプテン。美咲と正反対の優しい性格で、部員を温かく支える。そのため、「鬼の美咲、仏の美玲」と形容される。彼女自身も成績優秀であり、国公立大学の法学部志望で弁護士を目指している。


明鏡学院高校水泳部

森田健吾:専門種目はバタフライ。強烈なスタートと力強いストロークが特徴。バタフライのテクニックは完璧で、水面を切り裂くような泳ぎが得意。チームのエースとして期待されている。


山本琢郎:専門種目は自由形。自由形全般で高いパフォーマンスを発揮。特に100mと200mで安定した速さを見せる。リレーのアンカーとしても信頼されている。


松尾健治:専門種目は背泳ぎ。背泳ぎのスタイルは洗練されており、視覚に頼らず自分のリズムで泳ぐことができる。長距離でも疲れ知らずで、安定した泳ぎを続ける。


小林直人:専門種目は平泳ぎ。平泳ぎのキックが非常に強力で、水中での移動距離を最大化する技術を持っている。特にターンでのタイムロスが少ない。


桜井美桜:専門種目は自由形。自由形のスプリントでその速さは圧倒的。スタートからフィニッシュまでの一貫したスピードと技術が光る。


田中彩花:専門種目はバタフライ。バタフライのリズムが非常に良く、波動を最大限に利用した泳ぎ方で知られる。短距離で特に強力。


吉田美亜:専門種目は背泳ぎ。背泳ぎでスタミナと技術が際立つ。長距離でも息切れせず、自分のペースを守り続けることができる。


前田菜々美:専門種目は平泳ぎ。平泳ぎのキックが特徴的で、特に水中での効率的な動きが強み。リレーでは重要な役割を果たす。


星光学園高校水泳部

伊藤豪:専門種目は自由形。全国中学大会で自由形の好成績を持つ。特に長距離自由形でそのスタミナと技術が評価されている。集中力が持続し、終盤でも速度を落とさない。


佐々木悠:専門種目は背泳ぎ。背泳ぎの技術と柔軟性が優れており、美しいフォームで効率的に泳ぐことができる。チームの技術指導役でもある。


黒田翔:専門種目はバタフライ。短距離バタフライで驚異的なスピードを持ち、スタートの爆発力が特徴。短距離で即座にリードを取る。


藤本勇気:専門種目は平泳ぎ。平泳ぎのエキスパートで、力強いキックとストロークが特徴。ターンが速く、レースの流れを変えることができる。


吉田美里:専門種目は自由形。自由形のスプリントで抜群の技術を持つ。スタートとターンのスピードが速く、競争相手に圧倒的な先行を許さない。


森本詩織:専門種目は背泳ぎ。背泳ぎでのリズム感とスタミナが素晴らしく、長距離でも安定したパフォーマンスを発揮。レースの終盤でも追い上げを見せる。


田辺千尋:専門種目はバタフライ。バタフライのリズムを完璧に捉え、波動を利用した泳ぎが得意。彼女の泳ぎは観客を魅了する。


松井彩愛:専門種目は平泳ぎ。平泳ぎのキックが強力で、水中での動きが効率的。リレーでの切り札として、チームに勝利をもたらす存在。


青葉大学附属高校水泳部

渡辺光:自由形専門。冷静沈着で、試合中も集中力を保つ。自由形のスプリントで名を馳せる。


石田隼人:背泳ぎ専門。テクニカルな選手で、背泳ぎのスタイルにこだわりを持つ。分析好きで、相手の泳ぎを研究する。


小野寺大輔:バタフライ専門。スタートダッシュが得意で、バタフライでその力を発揮。勝負事に燃える性格。


今井勇太: 平泳ぎのエキスパートで、地道なトレーニングを重ねる。チームのムードメーカー。


森下美景: 自由形で圧倒的なスピードを見せる。勝負師で、特に最終ラップで力を発揮する。


藤井愛: 背泳ぎのスタミナと技術が光る。チームの精神的支柱。


高橋杏: バタフライのリズム感が素晴らしく、美しい泳ぎで知られる。細かい技術にこだわる。


佐々木奈々: 平泳ぎでその力強さを示す。チームの実力者で、リレーでの切り札。

プロローグ

青空が広がる午後、プールサイドには海風学園の水泳部員たちが集まっていた。彼らは、白く輝くプールの水面を眺めながら、前半戦の勝利を振り返っていた。しかし、その喜びの裏側では、次の試合への緊張感が静かに漂っていた。海風学園のプールは、海に近い立地から、潮の香りが微かに漂い、風が時折選手たちの髪を揺さぶる。コンクリートのプールサイドはまだ前半戦の熱気で温かく、選手たちの足元に影を作っていた。


貫太郎は、長身で鍛えられた体をその場に立ち上げ、部員たちを見回した。彼の目は、厳しさと期待に満ちていた。海風学園高校水泳部の次期キャプテン候補者としての責任感が、彼の表情に滲み出ていた。


貫太郎: 「みんないい戦いだった。でも、気を抜くなよ。まだ明鏡学院、星光学園、青葉大学附属高校も残っているんだから。俺たちの結束力が試されるんだ。ここからが本当の戦いだ!」


彼の言葉に、部員たちは一斉に視線を上げた。特に、アリスの目には特別な輝きがあった。彼女は貫太郎の背中を見つめ、心の中で強い決意を固めていた。


アリス: (心の中で)「貫太郎君の言葉に励まされて…私ももっと強くなれる。絶対に負けない、絶対に。」


アリスはまだ新入部員で、経験は浅いものの、その瞳には純粋な情熱が宿っていた。彼女の細い体は、水中でどれほど強い力を発揮できるのか、まだ部員たちも知らない。それでも、彼女の決意の強さは、誰もが感じ取っていた。


恵美は、チームの鬼監督であり、海風学園高校水泳部のOG選手でもある。彼女は、紫のビキニ姿で少しだけ視線を下げて、静かに口を開いた。


恵美: 「これまで積み上げてきたものを信じて。後半戦こそが山場だ。一人ひとりの力がチーム全体の力になる。みんなで一つになって、戦おう。」


彼女の言葉は、部員たちの胸に深く響いた。恵美の経験と知識は、特に新人たちにとっては頼もしい存在だった。彼女の存在感は、チームのバランスを保ち、不安を和らげる力を持っていた。


シーン1: 前半戦の振り返りとモチベーション

その後、部員たちはプールサイドに座り込んだ。各自がタオルで汗を拭いながら、次の戦略を話し合う時間が始まった。陽光が部員たちの顔を照らし、水面に反射してきらめく。水泳部のユニフォームは、海風学園のシンボルカラーである青と白で、選手たちの肌に映えて見えた。


貫太郎は、タブレットを持ち出し、前の試合の映像を再生し始めた。画面では、自分たちの泳ぎが映し出され、各選手の強みと弱点が明確に示されていた。


貫太郎: 「ここを見てくれ。ここで俺がターンをミスったのが原因でタイムロスが出た。だが、逆に言えば、この部分を改善すれば、更にタイムが縮まる。みんなが同じように、自分の課題を見つけて、それを克服しよう。」


彼の言葉に、部員たちは真剣な顔で頷いた。特に、新入部員たちは、自分の泳ぎを見直す良い機会だと感じていた。アリスも、その中に自分の泳ぎを見つけ、細かな改善点をメモしていた。


アリス: (心の中で)「ここで呼吸が乱れている…もっとリズムを整えないと。貫太郎君や恵美さんのように、完璧な泳ぎを目指さないと。」


彼女の心は、貫太郎や恵美のような先輩たちへの尊敬と、自分もそのレベルに到達したいという強い願望で満ちていた。彼女の夢は、ただ泳ぐことではなく、チームを引っ張る存在になることだった。


恵美は、他の部員たちのメンタル面をサポートするために、声をかけた。


恵美: 「みんなが持っている力は、自分が思っている以上に大きいんだよ。試合中は緊張するだろうけど、その緊張を力に変えるんだ。私たちは一つのチームだから、一人が頑張れば、全員がそれに応える。勝つためには、みんなが一丸となって戦うしかないんだから。」


彼女の言葉には、経験からくる確信があり、部員たちの心を一つにまとめる力があった。特に、新入部員たちは、恵美の言葉に勇気付けられ、不安が少しずつ和らいでいった。


このシーンの中で、部員たちは互いの存在を再確認し、個々の強みをチームの力に変える方法を話し合った。各選手の表情に見えるのは、勝利への渇望と、仲間への信頼だった。彼らは、まだ始まったばかりの新人戦の後半戦に向けて、心を燃え上がらせていた。


シーン2: 各種目100m

女子100m自由形

プールサイドは試合前の緊張感で満ちていた。観客席からは応援の声が響き、選手たちの名前がコールされる度に、歓声が上がる。第3コースに立つ三島アリスは、その中でも特に注目を集めていた。彼女の青い水着は、海風学園の象徴であり、彼女の心を落ち着かせる色でもあった。


アリスの回想:


試合の直前、アリスは貫太郎と交わした約束を思い出していた。試合会場の外で、二人は静かな一角を見つけ、互いに強い抱擁を交わした。


アリス: 「貫太郎君、私の武運を祈ってるわ。あなたと一緒に戦えることが、私の幸せ。」


貫太郎: 「アリス、俺もお前の武運を祈ってる。今日の戦いは俺たちの力を見せるチャンスだ。」


その抱擁は、二人が互いに支え合う力、そしてチームの一体感を象徴していた。


アリスの緊張をほぐす:


試合直前、アリスは深呼吸をして、自分の泳ぎに集中した。彼女は目を閉じ、海風学園のプールを思い浮かべた。波の音、風の感触、仲間たちの笑顔。それらが彼女の心を落ち着かせ、緊張をほぐした。


アリス: 「深呼吸…」(深呼吸し、自分の泳ぎに集中)


試合の経過:


スタートのホーンが鳴り響き、アリスは一瞬の緊張を振り払い、スタートラインから飛び出した。彼女の泳ぎは、最初から力強く、リズムに乗っていた。最初の50mで早くもアリスがトップに立ったが、隣の第5コースの吉田美里が追いつき、二人は並び立った。


アリス: (心の中で)「貫太郎君の力を見せるチャンス…ここで負けられない!」


美里: (心の中で)「アリス、ここで追い抜く!」


美桜: (心の中で)「アリスの勢い、すごい…でも、私も負けない!」


美景: (心の中で)「ここでリードを奪えないと…」


アリスは心の中で貫太郎の言葉を反芻し、さらなる力を引き出す。75mの時点で彼女はリズムを取り戻し、一気にリードを広げる。最後の25mは、彼女の全力疾走がプールサイドに響き渡り、見事に優勝を飾った。


アリス: (心の中で)「貫太郎君、見て!私も強くなったよ!」


男子100m自由形

貫太郎は、男子100m自由形でその評価をさらに高める機会を得ていた。彼の存在感は、他の選手がどんなに努力しても、容易には追いつけないものだった。


試合の経過:


スタートダッシュから貫太郎は他を引き離し、50m地点で一度も首位を明け渡さなかった。彼の泳ぎは、力強く、しかも美しかった。まるで水そのものと一体化しているかのように見えた。


貫太郎: (心の中で)「俺が引っ張る!」


琢郎: (心の中で)「貫太郎の速さ、これは本物だ…だけど、ここで負けるわけにはいかない!」


豪: (心の中で)「貫太郎の速さ、驚異的だ…追いつけてない…」


光: (心の中で)「このままじゃ、貫太郎に勝てない…」


琢郎が後半に追い上げを見せたが、貫太郎はラスト25mで更に加速し、タッチパッドに触れる瞬間、その差は開いていた。


貫太郎: (心の中で)「これが俺たちの力が証明された瞬間だ!」


女子100m平泳ぎ

中村美枝子は、その安定感と技術で知られる選手だった。彼女の平泳ぎは、力強さと優雅さを兼ね備えていた。


美枝子 (平泳ぎ100m):


美枝子: (心の中で)「私の平泳ぎ、成長したって証明しないと…」


試合の経過:


美枝子はスタートでやや遅れを取るが、ストロークの安定感で追い上げる。彼女のキックは、水を効率よく押し出すもので、前田菜々美とほぼ互角の戦いを繰り広げた。


前田菜々美: (心の中で)「さすがに追い上げてきた…でも、私の平泳ぎには負けない!」


50mのターンで美枝子の力強いキックが効果を発揮し、リードを奪う。後半戦では、美枝子が自分のペースを崩さず、確実に距離を広げ、見事に1位でフィニッシュ。


男子100m平泳ぎ

高木拓也は、平泳ぎでその気合とパワーを発揮する選手だった。彼の泳ぎは、まるでドラゴンボールのキャラクターが奮闘するかのように見えた。


拓也 (平泳ぎ100m):


拓也: (心の中で)「頑張れ、俺!平泳ぎでドラゴンボールの如く奮闘だ!」


試合の経過:


拓也はスタートから気合十分。リズムを刻みながら進むと、50m地点で藤本勇気とほぼ同時にターン。


今井勇太: (心の中で)「拓也の根性、見直した…でも、ここで私が勝つ!」


しかし、拓也は後半でスピードを上げ、強力なキックで一気にリードを広げる。今井勇太が追いかけてくるが、拓也のパワフルな泳ぎが見事に決まり、拓也が1位でゴール。


女子100m背泳ぎ

小林綾乃は、背泳ぎでその優雅さと力強さを示す選手だった。彼女の背泳ぎは、まるで水面を舞うようだった。


綾乃 (背泳ぎ100m):


綾乃: (心の中で)「優雅に、力強く、自分の泳ぎに自信を持って…」


試合の経過:


綾乃はスタートの瞬間から優雅なフォームで泳ぎ出す。


吉田美亜: (心の中で)「綾乃の背泳ぎ、美しいけど…ここで差をつける!」


最初の25mでリードを取るが、吉田美亜が追い上げてくる。しかし、50m地点で綾乃がリズムを保ち、更に勢いを増す。後半では綾乃の背泳ぎの美しさが光り、リードを完全に確保し、1位でフィニッシュ。


男子100m背泳ぎ

山本亮は、科学的知識を活かして泳ぐ選手として知られていた。彼の泳ぎには、理論と実践が融合されていた。


亮 (背泳ぎ100m):


亮: (心の中で)「科学的知識を活かして、勝機を見つけるんだ!」


試合の経過:


亮は科学的な分析を元にした泳法でスタートを切り、最初の25mでリードを取る。


石田隼人: (心の中で)「科学か…でも、技術で勝負だ!」


50mのターンでは松尾健治に追いつかれるが、亮のフォーム改善が功を奏し、後半で再び差を広げる。最終的に、亮の戦略が勝ち、1位でゴール。


女子100mバタフライ

斎藤南は、バタフライでその自然と一体化した泳ぎを誇る選手だった。彼女の動きは海の波のように滑らかだった。


南 (バタフライ100m):


南: (心の中で)「海の力を思い出し、自然と一体になって泳ぐ!」


試合の経過:


南はスタートから自然の力を感じさせるバタフライで泳ぎ出す。最初の25mでリードを獲得し、50mではその差を広げる。


高橋杏: (心の中で)「南の泳ぎ、自然の力を感じる…でも、私も負けない!」


高橋杏が追い上げてくるが、南はラスト25mでさらに加速し、圧倒的なスピードで1位を確保。


男子100mバタフライ

佐藤健太は、バタフライでその怪物的なスピードを見せる選手だった。彼の泳ぎは、まるで水面を切り裂くようだった。


健太 (バタフライ100m):


健太: (心の中で)「俺のバタフライで全員を驚かせる!」


試合の経過:


健太はスタートから怪物的なスピードを見せつけた。50m地点では既に大差をつけ、後続を引き離す。


黒田翔: (心の中で)「健太のスピード、怪物か…でも、ここで抜かす!」


黒田翔が懸命に追い上げてくるが、健太のバタフライは止まらず、ラスト25mでもスピードを保ち、圧勝で1位となった。


試合が進むにつれ、海風学園の選手たちはそれぞれの種目でその力を示し、チームとしての結束も強まっていた。観客席からも、仲間たちからの応援も、彼らの背中を押す力となっていた。この日は、海風学園の水泳部にとって、個々の力が結集し、チーム全体の勝利を確かなものとする一日となった。


試合が終わり、選手たちはプールから上がり、互いに抱擁を交わした。その表情には、疲労と達成感が混じり合っていた。新人戦はいよいよ大詰めとなったが、彼らは今日の結果に満足し、未来への希望を胸に抱いていた。


シーン3: 女子フリーリレー

海風学園の女子フリーリレーチームは、試合の最後の花形として期待されていた。観客席からはすでに応援の声が高まり、各選手がコースに立つと、自然と歓声が大きくなった。


試合の経過:


第1泳者としてスタートラインに立った三島アリスは、スタートのホーンとともに水面を切り裂くように泳ぎ出した。彼女のスタートは力強く、リードを確保するまでの時間は非常に短かった。アリスの泳ぎは、貫太郎との約束を胸に、自身の最高記録に挑むかのように見えた。


アリス: (心の中で)「貫太郎君のためにも、私は最高の泳ぎを!」


彼女のストロークは、力強さとリズムを兼ね備え、25mの時点で既に他チームを引き離していた。50mのターンでもそのリードは崩れず、次の選手にバトンを渡す時には、確かな差をつけていた。


アリス: 「行け、綾乃!」


次にバトンを受けた小林綾乃は、優雅さと力強さを兼ね備えた自由形でそのリードを守り、さらに広げていった。彼女の泳ぎは、まるでダンスのようにリズミカルで、観客を魅了した。


綾乃: (心の中で)「優雅に、力強く…!このリードを守るんだ!」


彼女は50mのターンでほぼ完璧なフォームを保ち、リズムを崩さずに泳ぎ続け、次の選手に大きなリードを引き継いだ。


綾乃: 「南、頼んだ!」


斎藤南は、海での鍛錬で培ったパワーを見せつけるかのように泳ぎ始めた。彼女の泳ぎは、まるで海の波のように力強く、自然と一体化したかのような動きだった。50mの時点で、他チームとの差はさらに広がり、そのパワフルなキックとストロークでリードを確保した。


南: (心の中で)「自然のエネルギーを感じて、加速!」


南は最後の25mで、リードを一層広げ、次の美枝子にバトンを渡すときには、勝利への道筋をほぼ確定させる勢いだった。


南: 「美枝子、一緒に勝とう!」


そして、最後の中村美枝子は、安定した自由形の泳ぎでリードをキープしながらゴールを目指した。彼女の泳ぎは、ハイレグの水着から見える筋肉の動きが美しく、力強さと安定感が一体化したものだった。


美枝子: (心の中で)「ハイレグのパワーで、ここまで来たんだから!」


美枝子は最後のターンで一度もリードを逃さず、最後の25mを全力で泳ぎ、見事に1位でゴールした。海風学園の応援団からは爆発的な歓声が上がり、チームメイトたちも大喜びで美枝子を迎えた。


その一方で、明鏡学園や星光学園の選手たちは、息も絶え絶えになりながら懸命に追いつこうとしたが、足を攣らせてしまった。特に、明鏡学園の選手は、以前に足を攣ったばかりなのに、無理に泳いだことが祟り、再び苦しむこととなった。


明鏡学園の選手: (心の中で)「この差、どうにもならない…」


星光学園の選手: (心の中で)「もう追いつけない…」


こうして、各選手の特色が活かされたリレーにより、海風学園高校が女子フリーリレーで優勝を飾った。彼女たちの表情には、達成感とチームの結束力がしっかりと刻印されていた。


シーン4: 男子フリーリレー

男子フリーリレーもまた、海風学園の力を見せる場となった。観客席からの応援は、女子の試合以上に熱を帯び、選手たちの名前がコールされるたびに、歓声が響き渡った。


試合の経過:


最初の泳者としてスタートラインに立った川名貫太郎は、ホーンが鳴ると同時に驚異的なスピードで泳ぎ始めた。彼のスタートダッシュは他を圧倒し、25mの時点で既に大差をつけていた。


貫太郎: (心の中で)「俺がチームを引っ張る!」


貫太郎の泳ぎは、力強く、かつリズミカルで、50mのターンまでそのリードを広げることなく、次の選手にバトンを渡す準備ができていた。


貫太郎: 「健太、頼むぞ!」


バトンを受けた佐藤健太は、その自由形でも驚異的なスピードを維持した。彼の泳ぎは、まるで水面を切り裂く刃のように鋭く、リードを維持しながら、さらに広げることに成功した。


健太: (心の中で)「このリード、俺が守る!」


健太は50mのターンでそのリズムを崩すことなく、次の亮にリードを手渡した。


健太: 「亮、よろしく頼む!」


山本亮は、自由形の中でも特に得意とする泳ぎでリードを守り、さらに広げる戦略を立てていた。彼の泳ぎには科学的な分析が反映されており、ストロークひとつひとつに意味があり、リズムを乱さずに泳ぎ続けた。


亮: (心の中で)「科学的な分析で完璧に泳いでみせる!」


亮は50mのターンでリードを確保し、最後の25mでリードを決定的なものにした。


亮: 「拓也、最後に頼んだ!」


最後の高木拓也は、バトンを受け取ると、自由形でもそのパワフルな泳ぎを見せつけた。彼のストロークは力強く、最後の50mで他チームを完全に引き離した。拓也の泳ぎは、最後の最後まで全力を尽くす姿勢がそのまま表現されていた。


拓也: (心の中で)「俺の小宇宙よ、奇跡を起こせ!」


拓也はタッチパッドに手を伸ばす瞬間、明鏡学院や星光学園の選手たちが追いつこうとする姿を感じながら、圧倒的なリードでゴールした。


明鏡学院の選手: (心の中で)「この連携力、止められない…」


星光学園の選手: (心の中で)「ここで差をつけられない…」


海風学園の応援団とチームメイトたちが一斉に立ち上がり、勝利の歓声を上げた。男子フリーリレーでも、海風学園高校が圧倒的な勝利を収めた。貫太郎を始めとする選手たちは、互いに抱擁を交わし、達成感に満ちた表情で試合を振り返った。


この一連のリレー競技は、海風学園のチームワークと個々の選手の才能が結集した結果であり、彼らの勝利は、新人戦の後半戦における大きなハイライトとなった。


シーン5: 結果発表

試合会場は静寂に包まれていた。全員が結果発表を待ちわび、緊張感が漂っている。アナウンサーがマイクを握り、結果発表が始まった。


アナウンス: 「新人戦の試合結果です。4位、青葉大学付属高校、3位、星光学園」


貫太郎は、チームメイトたちと視線を交わし、特にアリスに一瞬の微笑みを送った。だが、彼の心の中ではその結果に納得しつつも、不安が少しだけ残っていた。


貫太郎: 「俺らはどうなるんだ…」


アナウンス: 「2位、明鏡学園」


2位の発表が出た瞬間、海風学園の選手たちは、彼らが優勝したことを確信した。しかし、喜びを爆発させることはなく、静かにその結果を受け止めた。アリスは貫太郎の手を握り、二人は互いの目を見つめ合った。


アナウンス: 「1位、海風学園高校!」


この瞬間、抑えていた感情が一気に解放され、海風学園の選手たちが一斉に「万歳!」と叫んだ。貫太郎は高々と両手を上げ、部員たちは互いに抱擁を交わした。


貫太郎達: 「万歳!」


貫太郎: 「やったな!これで俺たちの力を見せつけた!」


アリス: 「貫太郎君、ありがとう。今日は私たちの記念日だね!」


アリスが貫太郎に抱きつき、二人は記念日を祝う。その温かさと勝利の喜びが、彼女の心に新たな決意を植え付けた。


貫太郎: (心の中で)「記念日、か…まあ、悪くないな。」


しかし、彼の周りには他の部員たちも集まってきていた。


美枝子: 「貫太郎君、まだ戦いは終わってないよね?」


南: 「そうそう、次の試合も楽しみにしてるわよ、貫太郎君。」


綾乃: 「貫太郎君、私もその隣に立ちたいから、もっと頑張るわ。」


貫太郎は、美枝子、南、綾乃が自分に期待を寄せる視線を感じ、少し圧を感じながらも、誇らしげに微笑んだ。


試合後の集まりにて:


恵美が部員たちの前で話し始めた。


恵美: 「みんなの成長と絆が、今日の結果を生んだ。誇りに思うよ。」


彼女の言葉に部員たちは力強く頷いた。


貫太郎: 「これで終わりじゃない。次の目標に向かって進もう!」


特に、アリスへの特別なメッセージがあり、彼女の存在がチームに不可欠なものだと公言した。


恵美: 「アリス、貴方の活躍は見上げたものだった。だから、海風学園高校水泳部の正式入部を認めます。」


アリス: 「有難う御座います!これからも精進して参ります!貫太郎君と一緒に、また新たな挑戦を。」


アリスは感動に打ち震えながら、心の中で次の目標を誓った。


アリス: (心の中で)「私も貫太郎君の隣で、もっと強くなれる。次の試合も頑張ろう。」


貫太郎: 「みんなで次のレベルを目指すぞ!」


この試合後、チームは一丸となり、次のステージへの決意を新たにした。アリスは貫太郎への想いと共に、自分自身の成長を誓った。


シーン6: 新人戦後の打ち上げ

試合から一夜明け、打ち上げの会場はアリスの父親が提供する高級焼肉店に設定された。店内は豪華で、木目調の内装と落ち着いた照明が、特別な一日の雰囲気を盛り上げていた。


アリス: 「ねえ、打ち上げは私の父の会社が出資している高級焼肉店を一日貸し切ってやらない?」


貫太郎: 「いいじゃん!それで決まり!」


健太: 「豪華だな!万歳!」


拓也: 「焼肉食べ放題か!最高!」


部員たちが集まり、店内にはすぐに笑い声と期待が満ちた。テーブルの上には国産ブランド牛が並び、食べ放題のスタートを待つだけとなった。


健太: 「こりゃ、食べなきゃ損だぜ!もりもり食うぜ!」


健太は焼いた肉を次々と頬張り、まるで食べることが彼のもう一つの競技だと言わんばかりに大盛り上げた。


亮: 「肉も野菜もバランスよく食べよう。」


亮は健康的な食事法を提唱しながらも、肉の美味しさに負け、時折大きな笑みを浮かべていた。


拓也: 「みんな、カルビ丼の時間だ!カルビ丼の「カ」の字は カッカッカ カルビ丼の「ル」の字は ルンルンルン カルビ井の「ビ」の字は ビンビンビン あ〜 「丼」「丼」」


拓也の軽快なリズムに乗せて、カルビ丼音頭を歌いながら、彼は山盛りのご飯にカルビを載せ、みんなが笑いを堪えきれないほどのパフォーマンスを見せた。


美枝子: 「ダイエット中だから、野菜だけ…」


彼女の言葉には少しの寂しさが含まれていたが、それを感じ取った南がすぐにフォローした。


南: 「美枝子、遠慮しないで食べなよ!今日は特別だし!」


南: 「私は魚介類も持ってきたから、みんなで食べよう!」


南が追加で用意した海鮮を見せると、部員たちは喜びの声を上げた。


綾乃: 「うちからブランド牛も持ってきたから、焼いてみよう!」


綾乃もまた、特別な食材を持参し、チームの打ち上げに華を添えた。


アリスは、貫太郎を気にかけ、特別なサービスを提供した。


アリス: 「貫太郎、これタン塩と骨付きカルビ、食べてみる?」


アリスがタン塩と骨付きカルビを箸でつまんで、貫太郎の口に入れる。


アリス: 「貫太郎君、美味しい?」


貫太郎: 「うん、美味しいよ。ありがとう。」


その様子を見て、拓也と亮が微笑む。


拓也: 「二人仲良しだな〜」


亮: 「羨ましい…」


すると、美枝子、綾乃、南が嫉妬し、貫太郎の周りを囲むようにして、愛情表現を競った。


美枝子: 「貫太郎君、レバーやホルモンも食べてみて。私が焼いたの。体に良いよ。」


綾乃: 「貫太郎君、このカルビも美味しいから。私が切ったのよ。」


南: 「貫太郎君、魚も試してみて。これ、私が調理したんだから。」


貫太郎は困惑しながらも、彼女たちの気遣いを感じ取り、感謝の言葉を返した。


貫太郎: 「みんな、ありがとう。今日は最高の日だな。」


こうして、アリスの奢りで深夜まで貸切の高級焼肉店で、打ち上げ会は大いに盛り上がり、笑顔と肉の香りがあふれる中、夜が更けていった。部員たちは、試合の達成感と共に、新たな目標への決意を固め、食事を通じて一層の結束力を高めたのだった。

次回、新人戦を終え、貫太郎たち新入生の実力が見事に証明された海風学園高校水泳部。アリスも正式に入部し、次の目標は夏の高校総体! しかし、待ち受けるのは厳しい練習と、急遽春に繰り上げられた体育祭練習!果たして、貫太郎たちはこの試練を乗り越え、夏の総体で輝くことができるのか?

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