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五章1話 またまた試練、白い鎌

召霊の森の精霊界、女王の前で僕はレイと対峙していた。


「リジルと一緒に来た人間ね?」


「うん、悠夜ゆうや九薙くなぎ 悠夜、よろしく」


九薙・・ ユウヤ(悠夜)ね・・・私はレイ、光の精霊よ」


リジルほどでは無いけどあまり良く思われていない気がする、レイは門の所でリジルに投げつけた白い鎌を手に僕と向かい合って立っている、女王の合図で僕たちは互いに動き出す。試合開始・・・


女王が用意した試練は、2人の精霊とそれぞれ戦い最後に2人と戦う、計3回の戦闘によって僕の力を試すものだった。



先手を取られた、白い鎌で正面から攻撃を仕掛けてくる、動きが速いな、でも正面からなら余裕で避けられる。


鎌の攻撃を避けて反撃に・・・


「光よ!」


目暗ましか!?まずい、次の攻撃はどこから来る!?


「切り裂け光刃」


声は横から、僕は前に転がるようにその場から退く、僕の居た場所に何かが突き刺さる音が聞こえた、多分魔法だろう。


視界はまだ回復しきっていない、次の攻撃に備えないと!


「・・・・・・」


今度は後によくない気配を感じる、さっき僕が声に反応して魔法を避けたから無言で直接狙って来たのか?でも近くに居るんだったたら反撃する!


旋風せんぷう!!」


正確な位置が分からないから全方位を攻撃、自分を中心に旋風を巻き起こす。


レイを吹き飛ばすことに成功したみたいだ、視界も回復した。目暗ましに注意しなきゃ。


「それなりに戦えるみたいね」


「僕なんか、まだまだだよ」


僕は刀を鞘に納めて構える。


「・・・諦めた訳じゃないのよね?」


無論諦める理由なんて無い。刀は納めたけど構えは解いていない、レイとの距離は5m位これならいけるだろう。


「九薙流(居合い)、無影刃むえいじん!」


レイは何が起こったか認識できていなかっただろう、僕の居合いはレイの鎌、白い刃を断ち斬っていた。


「な!!っ切り裂け光刃!」


驚いたようだが直ぐに立ち直り先程の魔法を撃ってくる、なるほど、光刃・・・光の刃が僕に向かって飛んでくる、回避行動を取りながら風薙かぜなぎをぶつけて視る、光の刃と風の刃は僕とレイとの間でぶつかり相殺した。うん、風薙で対処できるみたいだな。


「まだ!降り注げ光刃!」


今度は1つじゃなくいくつもの光の刃が僕に迫る、同時にレイも駆け出した。

風薙を駆使して刃を全て迎撃する、最後の1つを相殺!ギリギリ間に合った!迫るレイの鎌の一撃を防ぐ、刃の無くなった鎌を正面で受けた。


「終わりよ」


「!!」


鎌の刃が再生した!再生する再に僕の左肩を浅く斬って行った。


「痛ぅ!双薙そうなぎ!」


くそ!武器を壊すのは無意味か、双薙で牽制して一旦距離を取る。これは早々に決着をつけないとどんどん不利になっていくんじゃないか?


「風薙、神風」


速攻で決める!僕は加速してレイとの間合いを一瞬で詰める、事前に放った風薙に合わせて・・・


「双薙!」


これで2人に同時に斬りかかられた状態を再現する。


「!」


風薙を迎撃した鎌を双薙で叩き、吹き飛ばす、無手になったレイの喉に刀の切先を突きつける。その僕の手をヤミがそっと押さえていた。



「・・・そこまで」


勝負有り、何か久々に魔物以外に勝った気がする。


「・・・次はわたし?」


「待ってください!ユウヤさんを治療させてください!」


さっそく二回戦めに突入しようとしたけど、レニィが止めに入った、正直治療してもれえるのは助かる。


「・・・わかった」


ヤミがレイを連れて僕たちから少し離れた場所に移動する。


「『ヒールライト』」


「ふう、さすがにあのままだと無理が有るか・・・」



―――――――――――――――――――――


「あ~もう、人間に負けちゃった!」


あの人は異世界の人だから、この世界の人間とは違うと思う。


「・・・レイ、おちついて」


この子の人嫌いはスノウがリジルに付いて行ってから余計酷くなった、親友を人間に取られたようなものだし仕方ないのかもしれないけど、スノウが望んだことなんだから、余りリジルや人間を嫌うのもスノウに悪いと、わたしは思うんだけど・・・


「次はヤミの番でしょ!絶対勝つのよ!」


それは厳しいと思う、レイに勝つ程の実力だったらわたしには厳しい。


「・・・やれるだけやってみる」


あの人にも興味が有る、やれるだけやってみよう。



―――――――――――――――――――――


レニィの治癒魔法の光が心地良い、傷と共に疲れも癒されている気がする。まぁ失った血や体力が戻るわけじゃないから気のせいなんだろうけど・・・


「あまり無茶しないでくださいね、これは実力を見るための模擬戦で命の取り合いじゃないんですから」


「分かってるよ、でも男としては、あまりかっこ悪いとこ見せたくないしね」


「はい、これで大丈夫です」


治療が終わった。


「ありがとう、ヤミとの模擬戦の後もう一度頼むよ」


「もう、分かりました。でも絶対無茶しないでくださいよ」


「うん、僕だって模擬戦で命賭ける気は無いよ、それじゃ行って来るね」


レニィから離れヤミの方を向く、彼女もこちらに近付いてきていた。


「・・・もう、だいじょうぶ?」


「うん、待たせたね」


ヤミの手には黒い剣、これも門のとこでリジルに投げつけられたやつだな。


「いい・・・・・・はじめる?」


「うん、僕は悠夜、九薙 悠夜、よろしく」


「・・・・・・ヤミ」


女王の合図で試合が始まる・・・二回戦開始



戦闘ばかりしている気がするなぁ

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